ありふれない怨霊こそ世界最愛   作:白紙

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49.取り敢えずミレディは(ころ)す。

 強力な敵が持つ特徴は?と聞かれた際、一般的に如何なる答えが返ってくるだろうか。無論、答えは人によって異なるだろう。そもそも敵の定義が曖昧なのだから、それも当然ではある。だが、分母を増やし得られる答えを集めていけば、ある程度の偏りが生まれる。

 

 例えば「大きさ」。肉体の大きさは、そのまま質量と射程の長さに繋がり、何よりもそれだけの肉体を支える膂力がある証拠になる。特に真正面からぶつかった場合、大きさとは(イコール)脅威度であり、見た目にも分かり易い為、シンプルに強いと言える特徴だろう。

 

 例えば「速さ」。速さとは、相手にどれだけ先んじて動けるか、或いはどれだけ行動を許さずに動けるか、の指標となり得る。戦闘中の手数や撹乱に使えるのは勿論、接敵時に先制攻撃をする際や自分達が奇襲された場合の立て直しや反撃、いざとなれば逃げ足にもなる為、攻防一体の強さだと言える。

 

 例えば「数」。用意するのに手間が掛かると言う1点を除けば、数の多さはそのまま力になる。1人で10人分の働きをする精鋭も、20人相手には敵わない。無論、ある程度の質や連携は必要であるが、それも()()()()程度で良いのだ。古今東西、たとえ世界を跨ごうとも、数で押し潰す戦法は間違い無く有効である。この世界有数の強者であった〝解放者〟達も、言ってしまえば数で負けたのだから。

 

 では、目の前のゴーレム騎士達はどうだろうか。

 大きさーーー人型で身長は2m強。屈強な騎士と呼ぶに相応しい巨体であり、対人を想定するならば十分なサイズと言えるだろう。

 速さーーー見た目に似合わず俊敏である。身に付けた鎧や剣盾の重さをものともしない身の動きは、疲れを知らないゴーレムならではだ。

 数ーーー総勢50体の人形達は、自分達の数の利を生かす様に連携して動いている。1体1体に知性があると言うよりも何者かに操られている風ではあるが、だからこそ個々の動きは統率されており、何より迷いが無い。

 

 総評するのであれば、間違い無く「強い」。系統としては、以前ベヒモスと共に出て来た骸骨騎士(トラウムソルジャー)が近いが、総合力は段違いだ。仮に並の冒険者がゴーレム兵の相手をする場合、優に3〜5倍の数は必要だろう。そしてこの想定も、あくまでゴーレム兵にのみ焦点を当てただけの概算である。迷宮内で様々なトラップにさらされ、疲労困憊の状態でこの部屋に来た人間がどれだけ戦えるかは、推して知るべしだろう。

 

 

 ーーーそれら全てを加味した上で尚、奈落の底を這い出た彼等には通じない。

 

 

「シッ!」

 

 短く息を吐く様な声と同時に、社が騎士の1体に(じょう)形態の〝流雲(りゅううん)〟を振るう。仗、と言えば聞こえが良いが、姿形は唯の棒だ。旋棍(トンファー)形態の様に受けや防御に特化している訳でも無く、三節棍形態の様に攻撃に特化している訳でも無い、言わば2つの中間ーーー器用貧乏になりかね無い立ち位置。にも関わらず社が仗形態を選んだのは、その2つよりも出来る事の幅がとても広いからだった。

 

 横凪で振るった流雲が騎士の胴体に命中するが、ヒビどころか傷一つ入らない。それ程までにゴーレム騎士が頑丈ーーーな訳では無い。社が速さを重視しただけで、打ち砕く気が無かったからだ。攻撃を受け切ったゴーレム騎士は、そのまま眼前の敵を叩き斬ろうと剣を振り上げる。

 

「あらよっと。」

 

 瞬間、気の入らない声と共に流雲に『呪力』が流される。紺色の呪力を纏った流雲で、社は騎士の胴を打ち砕くのではなく、振り抜く様に思い切りスイングした。

 

 ズドンッ!!

 

 繊細な力加減により真っ二つを免れたゴーレムは、その代わりに形を保ったまま砲弾顔負けの速度で吹っ飛ばされる。人型大の質量弾と化したゴーレムは、背後や周辺にいた他のゴーレムを綺麗に巻き込んで、そのまま壁際に打ち付けられると轟音を響かせバラバラになった。

 

「ストライクーーーおっと。」

 

 流雲を振り切った姿勢の社の横から、新たなゴーレム騎士が現れて剣を振り下ろす。だが、残心を解かずに居た社は、そのまま流雲で振り下ろされる剣の側面(はら)を叩くと、そのまま流す様に切先を逸らした。

 

 ガギィン!

 

 振り下ろしをいなされた結果、嫌な衝撃音と共に剣を強かに地面を打ち据える事になったゴーレム騎士。だが、その動きに異常は見られない。人間なら反作用で腕が痺れる事請け合いだが、痛覚を持たない人形には関係無い。敵を駆逐すべく、再び剣を振おうとするゴーレム騎士。

 

「俺も姉ウサギさんの真似しようか。」

 

 だが、それよりも速く、ゴーレム騎士の胴体に流雲が突き刺さる。先程と異なり加減無しに放たれた刺突は、胴を突き抜け背中まで貫通する程の威力だ。衝撃にたたらを踏みそうになるゴーレムだが、しかし動きまでは止まらない。人間なら間違い無く致命傷となる傷も、やはり人形にとっては痛くも痒くも無いからだ。腹を貫かれたまま構わずに剣を振るおうとしてーーーゴーレム騎士の姿がブレる様に掻き消えた。

 

「これぞ、ドリュッケンMk-Ⅱ!」

 

 周囲のゴーレム達が、社の振るう()()()()()()()()流雲によって薙ぎ倒されていく。ハジメが聞けば、心底不服そうな表情と態度を隠さないだろう。何せ社が振るっているのは、流雲を持ち手の柄に、突き刺したゴーレム騎士を頭に見立てた、即席過ぎるハンマー・・・ハンマー?である。誰だって、自分の作った作品をこんな推定鈍器(オモチャ)と一緒にされたくはあるまい。更に言えば、絵面が余りにも惨い。対象がゴーレムだから良いものの、これを人間相手にやればとんでもない事になる。ハンマー擬きに叩かれた方は勿論、ハンマー擬きになっている方も仲良くミンチである。流雲の先でジタバタともがく騎士の両腕は、先程の同士討ち(直喩)により既にもげていた。

 

 だが、余りにもシュールな見た目に反比例する様に、即席鎚の威力は洒落にならない。頭となるゴーレム騎士の重量がおよそ数100kg。それを社は片手で楽々振り回せるのだ。当たれば終わるし、掠っても半身は持ってかれる。迷宮の管理者が見ていれば「ふざけてんの!?」と叫んでいたかもしれない。

 

「あ、壊れた。・・・まぁ、代わりは幾らでも居るか。」

 

 数度の全力殴打の後、流雲の先で哀れにも砕け散ったゴーレムを見て何の感慨も無く呟いた社。群がる騎士達を体の良い使い捨ての消耗品くらいにしか見ていない。相手が意思を持たない人形でなければ、完全に外道そのものな発言である。

 

(他はどうなってんだろ。)

 

 四方八方から迫り来るゴーレム達を打ち払いながら、他の面子の様子を探る社。ハジメやユエの射線に入らない様に少し離れて戦っていただけなので、彼等の姿はすぐに見つかった。

 

 最も危なげないのは、やはりハジメ。左右の手に握り締めた二丁拳銃から放たれるレールガンは、普段の半分以下の出力しか出せていないが、それでも対物ライフルの数倍の威力はある。絶えず撃ち放たれる二条の閃光は、狙い違わずゴーレム騎士の頭部を撃ち抜き、隊列と包囲を崩していく。中には味方を盾にして無理矢理迫ろうとするゴーレムもいるが、いざ剣を振るおうとすると銃身で簡単に流され、カウンターにゼロ距離射撃を貰い即座に撃ち抜かれている。

 

 続いてこの迷宮に最も影響を受けているユエだが、こちらも実に安定した戦いぶりだ。彼女が行使している魔法は、水系の中級魔法〝破断〟。本来ならば空気中の水分を超圧縮、ウォーターカッターとして撃ち放つ魔法なのだが、ハジメお手製の大型水筒に予め貯蔵していた水を使用する事で、魔力消費を抑えている。水自体には魔力を含まない為、分解作用により弱体化する事もない。正しく水のレーザーと呼ぶに相応しい水流が、襲い来るゴーレム騎士達を刃物よりよほど鋭利に切断していく。

 

 そして、肝心のハウリア姉妹だがーーー。

 

 

 

「でぇやぁああ!!」

 

 ドォガアアア!!

 

 気合1発、超重量の大槌を大上段に構えて飛び上がっていたシア・ハウリアの、問答無用の一撃が振り下ろされる。限界まで強化された身体能力から打ち下ろされた大槌ドリュッケンは、凄まじい衝撃音を響かせながら、盾を構えたゴーレム騎士をペシャンコに押しつぶす。生半可な防御など無駄だと言わんばかりだ。

 

 大技後の硬直を見て別のゴーレムが大剣を振り(かざ)すが、シアがドリュッケンの柄に付いている引き鉄(トリガー)を引くと、ドガンッ!と言う破裂音が響き、地面にめり込んでいたドリュッケンが跳ね上がった。仕込んであったショットシェルの反動を生かしたまま、周囲を一掃する様にドリュッケンを振り回すと、ゴーレム騎士達は紙屑の如く吹き飛んでいく。所々でハジメやユエのフォローが入ってはいるものの、立派に戦えているのはシアの努力の賜物であった。

 

「シッーーー!」

 

 獅子奮迅、ハジメ達に負けず無双しているシアとは別の場所で、アルもまたゴーレム達に果敢に立ち向かって行く。今現在、この部屋の戦いで()()()()()()のはアルだ。本人もその事実はシッカリと認識しているにも関わらず、彼女が恐怖に怯える様子は感じられない。鋭く息を吐く音と共に、アルの下段回し蹴りがゴーレム騎士の1体に突き刺さる。コンパクトに纏められたローキックは、しかし出の速さや後隙の無さと引き換えに威力を大きく減じてしまう筈だった。だが、そんなある種の等価交換(あたりまえ)など嘲笑うかの様に、アルの身から溢れる『呪力』が横紙破りを敢行する。

 

 バキィッ!

 

 アルの狙い通り、膝裏を狙った鋭い一撃は関節部分を砕き、膝から下を吹っ飛ばす。バランスを崩して思わず片膝立ちになるゴーレムだが、まだ動けると言わんばかりに片足で立ち上がろうとする。ゴーレムならではの力技だが、一瞬で立て直すのは不可能であるし、何よりもアルの攻撃はまだ終わっていない。

 

「トドメ!」

 

 片足を失い低くなった騎士の頭を、間髪入れずに放たれたアルの中断回し蹴りが刈り取った。膝を蹴り抜いた勢いのまま軸足で1回転して振り抜いたミドルキックは、死神の鎌の如く綺麗にゴーレムの頭を砕ききる。

 

「フーーー・・・ヨシ、次。」

 

 その後、倒した騎士の側から間髪入れず離れたアルは、周囲から孤立気味な別のゴーレムに向かっていく。アルが複数を相手取る事をせず、ここまで慎重に立ち回る理由は実に 単純明快(シンプル)。ゴーレム騎士達に囲まれた時点で()()()()()()()()()からだ。

 

 5人の中で唯一、アルは騎士達を一撃で壊す術を持たない。『術式』の発動は不安定、『呪力』による身体強化は目を見張るものがあるが、それでも2、3発は打ち込まなければならない。これは囲まれた際に、シアの様な埒外の一撃による一点突破と離脱が出来ない事を意味している。

 

 またハジメや社の様な頑健さも、ユエの様な治癒能力も無い為、ゴーレム達の攻撃を下手に喰らうわけにはいかない。痛みや怪我で足が止まれば、すぐに包囲されるのは目に見えているからだ。故に、最も立ち回りには気を使う必要があったのだ。

 

 気を緩める事無く、アルはゴーレムの手足を確実に蹴り砕いていく。一撃では倒せない故に、彼女が狙うのは武器を振るう腕か、機動力となる足の2択になる。実際問題、殺しきれずとも戦闘不能にすれば良いのだから、この戦い方も合理的ではあった。

 

 アルにとって幸運だったのは、社が教えていた戦い方が対人に重きを置いていた事、そしてゴーレム騎士達の動きや戦い方が人間の延長線上にあった事だろう。社がアルに対人戦闘を教えたのは、他種の亜人や帝国兵を仮想敵としていたからだが、此処に来てそれが思わぬ形で生きていた。

 

「ーーーゲッ。」

 

 しかしここで、無理せず丁寧にゴーレムを処理していた筈のアルの表情が明確に引き攣った。自分が今目の前で相手をしているゴーレム騎士の背後10m程に、別のゴーレム達が並んでいたからだ。距離があるにも関わらず、剣やら盾やらを持った手を大きく振りがぶって、である。完全に投擲体勢(スローイング)に入っている。

 

(味方ごと?嘘デショ?仲間意識皆無ーーーコイツら人形だから関係無いジャン!)

 

 前方に居る同類(ゴーレム)すら巻き込む動きだが、アルを仕留められればそれで良いのだろう。寧ろ、1体の犠牲で済めば安いと考えていてもおかしく無い程に動きに躊躇が無い。一連の流れを見て直ぐに退避しようと判断したアルは間違いでは無かったが、少しばかり周囲への注意が足りて無かった。

 

 ガシッ

 

「ハ?」

 

 横っ飛びで投擲の範囲から離れようとしたアルの足を、何かが掴んで止めた。突然の事に頭が真っ白になりながらも、アルが掴まれた足の先を見ると、そこにはゴーレム騎士が這いつくばっていた。先程アルが仕留めた内の1体が、何時の間にか這い寄っていたらしい。

 

(何で腕が!?ちゃんと砕いたハズーーー。)

 

 アルの記憶では確かに両腕を砕いていた筈だが、現実として片腕は残りアルの足を掴んでいる。腕を砕くのにも、目の前のゴーレム騎士を処理するのにも、数秒も要らない。だが、それよりも投げられた剣や盾がアルに命中するほうが早いだろう。避けるのはほぼ不可能、それでも急所だけは守るべく、アルは目の前のゴーレムを処理すると、重点的に『呪力』を流して防御しようとする。

 

 が、突如、投擲物を放つ寸前のゴーレム騎士達の上半身が、轟音を立てて爆砕した。突然の出来事にアルが唖然としつつも目を向けると、残されたゴーレム騎士の下半身と共に、紺色の『呪力』を纏った黒金色の仗が落ちていた。

 

「無事かー、妹さん。今みたいな時は、転がしてたゴーレム達を即席の盾にするのも有りだよ。」

 

「アー、成る程その手が。危ないトコをどうもッス。」

 

 足を掴んでいたゴーレムの頭を踏み砕きながら、〝流雲(りゅううん)〟を回収した社に礼を言うアル。投擲直前のゴーレム騎士達を砕いたのは、社が投げた仗形態の〝流雲(りゅううん)〟だった。「突けば槍 払えば薙刀 持たば太刀 仗はかくにも 外れざりけり」と言う古歌にもある通り、仗は原始的故に様々な使い道のある武器だ。三節棍形態は剣を逸らす等の防御に向かず、旋棍(トンファー)形態はリーチが無い為に多数を薙ぎ払うのに向かず、投げるに至っては両方共が向いてない。今述べた全てをこなせたのは、仗だからこそであった。

 

「義姉サン達はどんな感じで?」

 

「ほぼほぼ問題無しかな。唯それとは別の問題が「社!妹!集合!」了解!行こうか、妹さん。」

 

 名前を呼ばれた2人はハジメと合流すべく即座に動き出す。絶えず襲撃して来るゴーレム騎士達をかわしたり反撃しつつ掻い潜ると、5人全員が再び一同に集まった。先程とは違い互いに付かず離れずの距離を保ちながら、周囲のゴーレム騎士達を薙ぎ倒して行く一行。

 

「俺達を呼んだのは、ゴーレム達が再生してるからだよな?何か掴めたか?」

 

「話が早くて助かる。コイツら、体内に核が無い。〝感応石〟*1って言う特殊な鉱石を使って、外部から遠隔操作されてる。単にぶっ壊しただけじゃ幾らでも復活しやがる。」

 

 通常、ゴーレムは体内に動力源となる核を持っている。この核は魔物の魔石を加工して作られており、文字通り心臓部を担っている為にそこを破壊するのが対ゴーレム戦でのセオリーであった。だが、ハジメが魔眼鏡越しで確認しても核は見当たらず、代わりに〝鉱物系鑑定〟でゴーレムを調べた結果、ゴーレムに使われている素材そのものが特殊な鉱石で出来ている事が判明したのだ。

 

「成る程。だから色々壊し方を試しても、核も無ければ数も減らなかったのか。」

 

「ああ。その上、部屋自体にも〝感応石〟が使われている。直す材料には事欠かないだろうな。」

 

「冷静ですね、お2人とも!?このままじゃキリがないですよぉ!」

 

 戦いの手を止めないまま現状について話し合うハジメと社に、焦ったシアのツッコミが飛ぶ。どれだけ倒しても意味が無いと知った今、ジリ貧になるのは目に見えているので、シアが叫ぶのも無理は無い。だが、それに反してハジメと社、ユエは冷静なまま、特に焦った様子もなく思考を巡らせつつゴーレム騎士達を蹴散らしている。この辺りは経験の差というやつだろう。この程度の逆境、奈落の底では何度も味わったものだ。むしろ、あの頃より遥かに強くなった今は余裕すらある。

 

「全員聞け!今から強行突破するぞ!祭壇に向かえ!」

 

「んっ。」/「了解!」

 

「と、突破ですか?了解ですっ!」/「了解ッス!」

 

 ハジメの合図を聞き即座にユエと社が、一泊遅れてハウリア姉妹が一気に祭壇へ向かって突進する。ハジメがドンナー・シュラークを連射して進行方向の騎士達を蹴散らし隊列に隙間をあけつつ、後方から迫ってきているゴーレム騎士達に向かって手榴弾を二個投げ込んだ。背後で大爆発が起こり、衝撃波と爆風でゴーレム騎士達が次々と転倒していく。

 

 シアと社はハジメの空けた前方の隙間に飛び込むと、各々の武器を振るい力づくで周囲のゴーレム騎士達を薙ぎ払った。前線を押し上げる2人に盾や大剣を投げつけようとするゴーレム騎士達はユエの〝破断〟が切り裂き、生き残りや撃ち漏らしの数体をアルが確実に仕留めて行く。

 

 ハジメは殿を務めながら後方から迫るゴーレム騎士達にレールガンを連射した。その隙に一気に包囲網を突破したシアと社が祭壇の前に陣取り、その後に続いてユエとアルが祭壇を飛び越えて扉の前に到着した。

 

「ユエさん!アル!扉は!?」

 

「ん・・・やっぱり封印されてる。」/「ウッワ、メンド。」

 

「あぅ、やっぱりですかっ!」

 

「封印の解除はユエに任せる!それ以外の奴等は此処を死守しろ!」

 

「ん・・・任せて。」

 

 ハジメの言葉を聞いたユエは2つ返事で封印解除に挑み、それ以外の全員が再びゴーレム騎士達と戦い始める。見るからに怪しい祭壇と扉なのだから、封印されている位は想定の範囲内。ゴーレム騎士達相手に面倒な殲滅戦などしたのは、こう言った事態を勘定に入れていたからでもある。

 

 ハジメの〝錬成〟であれば強引な突破も不可能では無いだろうが、それでも途轍もない魔力と多大な時間を消費するだろう。それならば正規の手順で封印を解く方が手っ取り早いと踏んだのだ。おあつらえ向きに、祭壇と黄色の水晶なんてそれっぽいギミックがあったのも理由の1つではあった。

 

「再生するならするで、戦い方を変えるだけだ。ーーー『式神調 (しち)ノ番〝木霊兎(こだまうさぎ)〟』」

 

 新たな式神を呼び出した社は、群がる騎士達に真っ向からぶつかる。自らに向けて振われる剣戟をいなし逸らし、敵陣の真っ只中に斬り込んだ社は一回転する様に流雲を振り回す。正しく埒外の剛力から繰り出された胴薙ぎは、抵抗する暇すら与えず、周囲のゴーレムの上半身と下半身を容易く泣き別れさせる。

 

「爆ぜろ!」

 

 キィィィィン!!

 

 その直後。甲高い金切音と共に、流雲に食いちぎられたゴーレム騎士の上半身が粉微塵となった。〝木霊兎(こだまうさぎ)〟により増幅・強化された振動波が、流雲を経由して撃ち込まれた後、時間差で爆ぜたのだ。

 

「ここまでやれば、即復活とはいかないだろ。」

 

 社が残された下半身を確認すると、既に再生が始まってはいたものの、それも酷くゆっくりしたものだった。原型すら残さず爆散させてしまえば、いくら補填出来ると言っても流石に時間が掛かるらしい。狙い通りの結果に満足した社は、他のゴーレム騎士に向けて再び突貫する。

 

「相変わらず何でもそつ無く熟しやがる。」

 

「むーん、流石ですねぇ。それはそうとハジメさ~ん。さっきみたいにドパッと殺っちゃってくださいよぉ~。」

 

 そんな仲間の姿を見て、呆れ半分頼もしさ半分で呟くハジメ。一方でシアはゴーレム騎士達のしぶとさに辟易しながらハジメに手榴弾の使用を請うが、溜息と共にすげなく却下されてしまう。

 

「阿呆。あれはちゃんとトラップが確実にない場所を狙って投げたんだ。階段付近は、何が起こるか分からないだろうが。」

 

「こんだけゴーレムが暴れてるし、今更じゃないッスかね?」

 

「いやぁ、性悪なミレディの事だし、ゴーレムにだけ反応しない罠とかありそうじゃない?」

 

「うっ、否定できません・・・って、社さんにアル。」

 

 雑談を交わしながらゴーレム騎士達を弾き飛ばしていくハジメとシアの下に、階段下で騎士達の相手をしていた社とアルが合流する。最初は際限の無さに焦りを浮かべていたシアも、ハジメ達が余裕を失わず冷静である様子を見て落ち着きを取り戻したようだ。1体、また1体とゴーレム騎士を叩き潰し蹴り飛ばしながら、シアがポツリとこぼす。

 

「でも、ちょっと嬉しいです。」

 

「あぁ?」/「ふむ?」

 

「ほんの少し前まで、逃げる事しか出来なかった私が、こうしてハジメさん達と肩を並べて戦えていることが・・・とても嬉しいです。」

 

「・・・・・・ホント物好きなやつだな。」

 

「と言いつつも、満更でも無いハジメなのであった。」

 

「黙らっしゃい。茶々入れんじゃねぇよ、社。」

 

「えへへ、私、この迷宮を攻略したらハジメさんといちゃいちゃするんだ!ですぅ!」

 

「お前も何脈絡なく、あからさまな死亡フラグ立ててんだよ。悲劇のヒロイン役は、お前には荷が重いから止めとけ。それと、ネタを知っている事についてはつっこまないからな?」

 

「それは『絶対に死なせないぜマイハニー☆』という意味ですね?ハジメさんったら、もうっ!」

 

「意訳し過ぎだろ!最近、お前のポジティブ思考が若干怖いんだが・・・下手な発言できねぇな・・・。」

 

「いや、もう、なんか、ウチの義姉がスンマセン、ホント。」

 

「気にする事はないぞー妹さん。ぶっちゃけ見た目だけなら、姉ウサギさんハジメの好みにドストライクだからなー。」

 

「それ本当ですか社さん!?ヒャッフゥ希望が見えてきましたよぉ〜!!」

 

「だから!余計な事を!!言ってんじゃねぇよこの馬鹿!!!収拾つかねぇだろうが!!!」

 

「えー、でも奈落に落ちる前に会ってたら?」

 

「・・・・・・・・・・・・今はユエ一筋だ!!!」

 

「メッチャ間があったッスね。」

 

 ユルユルな雑談を続けながらも、彼等の動きは一瞬たりとて止まる事は無い。気楽な雰囲気のまま、迫り来る騎士達をちぎっては投げちぎっては投げる事数分。遂に仕掛けを解いていたユエが合流する。が、何やら様子がおかしい。無表情が常なユエにしては珍しく、頬を膨らませながらジト目を一点に向けていた。言わずもがなハジメである。

 

「・・・いちゃいちゃ禁止。後、ハジメは、さっきの発言について、詳しく。」

 

「待ったユエ誤解だ!別にイチャイチャもしてなかっただろ!」

 

「ぬふふ、そう見えました?照れますねぇ~。」

 

「お前もう黙ってろよ!?」

 

「いやぁ、モテる男は辛いーーーあっぶねぇ!?おま、このタイミングで後ろから撃つぅ!?」

 

「安心しろ、ゴム弾だ。次は物理的に黙らす。」

 

「イヤイヤイヤ、何で今のノールックで避けれるんスか。」

 

「え?勘。」

 

「えぇ・・・。やっぱこの人達あたおか・・・?」

 

 控えめに言って混沌(カオス)だった。戦力的には1人増えて更に楽になる筈なのに、何故か負担が倍増している気がするハジメ。正直、騎士達の相手よりもこの場を収める方が面倒臭かった。

 

「で?ユエさん、扉の方は?」

 

「・・・開いた。」

 

 社が聞くと、少し得意気なユエから任務達成を伝えられる。ハジメがチラリと後ろを振り返ると、扉が開いているのが確認できた。奥は特に何も無い部屋になっている様だ。

 

「早かったな、流石ユエ。全員下がれ!」

 

 即座に撤退を呼びかけたハジメは、自らも奥の部屋に向かって後退する。最初にユエが、続いてハウリア姉妹が扉の向こうへ飛び込み、両開きの扉の両サイドを持っていつでも閉められるようにスタンバイする。

 

「おかわりだ。貰っとけ!」

 

 最前線にいた社がゴーレム騎士を吹っ飛ばして退くのを確認したハジメは、置き土産にと手榴弾を数個放り投げて自らも奥の部屋へと飛び込んだ。ゴーレム騎士達が逃がすものかと殺到するが、手榴弾が爆発し強烈な衝撃を撒き散らす。バランスを崩したたらを踏むゴーレム騎士達。その隙に、ユエとハウリア姉妹が扉を閉めた。

 

「全員無事か?一応聞くけど、取り残された人とかいないよね?」

 

「大丈夫ッスね、クッソダルかったッスケド。・・・てか、この部屋何も無くないッスか?」

 

 誰も欠けていない事を確認した後、一行は部屋の中を見渡した。しかし遠目に確認した通り、中には何もない四角いだけの部屋だった。ミレディ・ライセンの部屋、とまではいかなくとも何かしらの手掛かりや進展があるのでは?と考えていたハジメ達は少し拍子抜けしていた。

 

「これは、あれか?これ見よがしに封印しておいて、実は何もありませんでしたっていうオチか?」

 

「・・・ありえる。」

 

「うぅ、ミレディめぇ。何処までもバカにしてぇ!」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「おぉ、凄い。妹さんの目が急激に濁ってる。」

 

 ガコン!

 

「「「「「!?」」」」」

 

 5人が一番あり得る可能性にガックリしていると、突如、もううんざりする程聞いているあの音が響き渡る。次いで、部屋全体がガタンッと揺れ動くと、ハジメ達の体に横向きのGがかかる。

 

「っ!?何だ!?この部屋自体が移動してるのか!?」

 

「・・・そうみたッ!?」

 

「うきゃ!?」

 

「イッ!?」

 

「マジで出来の良いアトラクションじゃねーか!」

 

 ハジメが推測を口にすると同時に、今度は真上からGがかかる。急激な変化に、ユエが舌を噛んだのか涙目で口を抑えてぷるぷるしている。シアは転倒してカエルのようなポーズで這いつくばっており、それを見たアルはすぐにしゃがんで転倒を防いでいた。

 

 部屋はその後も何度か方向を変えて移動していたらしく、1分弱程してから慣性の法則を完全に無視するようにピタリと止まった。ハジメは途中からスパイクを地面に立てて体を固定、社も咄嗟に流雲を床に突き刺して支えにしていたので、急停止による衝撃にも耐えられた。が、シアは部屋が方向転換する度に、あっちへゴロゴロ、そっちへゴロゴロと悲鳴を上げながら転がり続けた挙句、何度か頭を強打していたので顔色が大分悪い。因みにユエは最初の方でハジメの体に抱き付き、アルは咄嗟に社が腕を伸ばして引き寄せたので問題無かった。妹は姉よりも要領が良かったらしい。

 

「ふぅ~、ようやく止まったか・・・ユエ、大丈夫か?」

 

「・・・ん、平気。」

 

 ハジメはスパイクを解除して立ち上がった。周囲を観察するが特に変化は無い。先ほどの移動を考えると、入ってきた時の扉は別の場所に繋がっているのだろう。

 

「ハ、ハジメさん。私に掛ける言葉はないので?」

 

 青い顔で口元を抑えているシアが、ジト目でハジメを見る。ユエだけに声を掛けたのがお気に召さなかったらしい。

 

「いや、今のお前に声かけたら弾みでリバースしそうだしな・・・ゲロ吐きウサギという新たな称号はいらないだろ?」

 

「当たり前です!それでも、声をかけて欲しいというのが乙女ごこっうっぷ。」

 

「ほれみろ、いいから少し休んでろ。」

 

「うぅ。うっぷ。」

 

「大丈夫?背中さするからね、義姉サン。宮守サンも頼めますか?」

 

「はいよー。『呪力反転』。」

 

 今にも吐きそうな様子で四つん這い状態のシアを、アルと社が介抱している間に、ハジメとユエは周囲を確認していく。しかし、分かり易い変化も見当たらず、結局扉へと向かう事に。

 

「さて、何が出るかな?」

 

「・・・操ってたヤツ?」

 

「その可能性もあるな。ミレディは死んでいる・・・かは分からんが。一体誰が、あのゴーレム騎士を動かしていたんだか。」

 

「・・・何が出ても大丈夫。ハジメは私と社が守る・・・ついでにハウリア姉妹も。」

 

「聞こえてますよぉ~うっぷ。」

 

「意外と元気だね姉ウサギさん。回復要らない?」

 

「いえ、このままお願いします。さもなくば私の尊厳は見るも無惨に砕け散りますよ!良いんですかーーーうぶっ。」

 

「義姉さんバカなの?新手の自爆なの?死ぬなら1人でね?」

 

 いつも通りの真っ直ぐな言葉に頬を緩めたハジメは、優しい手付きでそっとユエの柔らかな髪を撫でる。ユエも甘えるように寄り添い、気持ちよさそうに目を細めている。背後で行われている漫談はガン無視されていた。

 

「・・・前から言おうと思っていたのですが、唐突に2人の世界作るの止めてもらえませんか?何ていうか、疎外感が半端ない上に物凄く寂しい気持ちになるんです、うっぷ。社さんとアルがいるからまだマシですけど。うぶっ。」

 

 吐き気を堪えながら、仲間はずれは嫌!と四つん這いのまま這いずってくるシア。小さい子が見たら間違い無く泣き出す絵面だ。大人であっても暗闇からいきなりコレが現れたら、相当にビビり散らかすだろう。

 

「そう言えば元の世界でも、こんな感じの呪霊やら妖怪が居たな。懐かしい。」

 

「エ、嘘デショ?宮守サンが居た世界(トコ)、人外魔境か何かで?」

 

「んな訳があるか。社もこんなモン見てノスタルジーに浸んな。・・・前から言おうと思っていたんだが、時々出る、お前のそのホラーチックな動き止めてもらえないか?正直、背筋が寒くなる上に夢に出てきそうなんだ。」

 

「な、何たる言い様。少しでも傍に行きたいという乙女心を何だと、うぷ。私もユエさんみたいにナデナデされたいですぅ。抱きしめてナデナデして下さい!うぇ、うっぷ。」

 

「今にも吐きそうな顔で、そんなこと言われてもな・・・しかもさり気なく要求が追加されてるし。」

 

「・・・シアにハジメの撫ではまだまだ早い。」

 

 シアが根性でハジメ達の傍までやって来て、期待した目と青白い顔でハジメを見上げる。ハジメはそっと、視線を逸らして扉へと向き直った。背後で「そんなっ!うぇっぷ」という声が聞こえるがスルーする。社とアルも大丈夫と判断したのか、シアを放置して扉の側に近づく。この先はミレディの住処か、ゴーレム操者か、あるいは別の罠か・・・先頭のハジメは「何でも来い」と不敵な笑みを浮かべて扉を開くと、そこにはーーー。

 

「・・・何か見覚えないか?この部屋。」

 

「・・・物凄くある。特にあの石板。」

 

「マジで?【振り出しに戻る】とか、糞ゲー待った無しーーーおぉう、また妹さんの目が澱んでる。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「最初の部屋・・・みたいですね?」

 

 呆然と部屋の中を見つめていた4人に対し、後ろから追い付いたシアが思っていても口に出したくなかった事を言ってしまう。だが確かにシアの言う通り、此処は最初に入ったウザイ文が彫り込まれた石板のある部屋だった。よく似た部屋では無い。それは、扉を開いて数秒後に元の部屋の床に浮き出た文字が証明していた。

 

〝ねぇ、今、どんな気持ち?〟

 

〝苦労して進んだのに、行き着いた先がスタート地点と知った時って、どんな気持ち?〟

 

〝ねぇ、ねぇ、どんな気持ち?どんな気持ちなの?ねぇ、ねぇ〟

 

「「「「「・・・・・・。」」」」」

 

 ハジメ達の顔から表情がストンと抜け落ちる。能面という言葉がピッタリと当てはまる表情だ。5人全員が微動だにせず無言で文字を見つめている。すると、更に文字が浮き出始めた。

 

〝あっ、言い忘れてたけど、この迷宮は一定時間ごとに変化します〟

 

〝いつでも、新鮮な気持ちで迷宮を楽しんでもらおうというミレディちゃんの心遣いです〟

 

〝嬉しい?嬉しいよね?お礼なんていいよぉ!好きでやってるだけだからぁ!〟

 

〝ちなみに、常に変化するのでマッピングは無駄です〟

 

〝ひょっとして作っちゃった?苦労しちゃった?残念!プギャァー〟

 

「は、ははは。」

 

「フフフフ。」

 

「フヒ、フヒヒヒ。」

 

「・・・・・・・・・。」

 

「『呪力』漏れてるぞ、妹さん。だが、まぁーーー悪意が無くても、やっちゃいけない事ってあるよなぁ?」

 

 三者三様、ならぬ五者五様の壊れたリアクションが辺りに響く。その後、迷宮全体に届けと言わんばかりの絶叫が響き渡ったのは言うまでもない。最初の通路を抜けて、ミレディの言葉通り、前に見たのとは大幅に変わった階段や回廊の位置、構造に更に怨嗟の声を上げたのも言うまでも無い事である。

 

 何とか精神を立て直し、再び迷宮攻略に乗り出したハジメ達。が、やはり順風満帆とは行かず、特にシアが地味且つ陰湿なトラップ(金たらい、トリモチ、変な匂いのする液体ぶっかけ、etc)の尽くにはまり、精神的にヤバくない?というほどキレッキレッになったりと、厄介な事に変わりはなかった。

*1
魔力を定着させる性質を持つ鉱石。同質の魔力が定着した二つ以上の感応石は、一方の鉱石に触れていることで、もう一方の鉱石及び定着魔力を遠隔操作することが出来る。




・今はユエ一筋だ!
恋人になってからは寝ても覚めてもユエの事を大切にしているし、その愛に翳りは微塵も無いけど、自分の過去を知る親友からの問いには嘘をつけなかったので出た言葉。決して図星を突かれたとかそんな訳では無い。社も社でこの程度ならば2人の間に亀裂なんて入らないし、何ならイチャイチャする理由や夜のスパイス(意味深)になる事請け合いなので、こんな感じの揶揄いは確実に続く。後、自分達(社と■■)に気を遣わなくても良い様に、ワザと言ってる部分もあったりなかったり。割合的には揶揄い:気遣い=9.5:0.5くらい。ぶっちゃけ誤差。

・感想欄からの質問「ユエからの感情を基に式神は作れないのか?」
一応、ある程度先の話で可能か不可能かの理由を話します。早めに知りたい方は、下に透明化して理由を書いとくので、ドラックして見て下さい。
結論は不可能。『式神調』で式神を作る場合に必要なのは、『社と対象がお互いに一定量以上の好感情を向けている事』と『両者が持つ呪力』になります。本来ならば呪力量が少なくても時間をかければ式神は作れますが、トータスの生物は基本的に『呪力を持っていません』。魔力とのトレードオフの関係になってます。社が魔力少ないのもコレが原因。
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