新任Pとシンデレラガール達   作:むつさん

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お久しぶりです

4ヶ月未満ほど、空いてしまいました

今回も事務所内のお話


一つの壁

 

タクシーを降り、家の前まで行くと軒先に見知らぬ男性がいた。

 

???「初めまして、貴方が346プロダクションの新しいプロデューサーさんですよね。」

 

雪樹「ええそうです。初めまして、新しいプロデューサーの松谷雪樹です。」

 

??「先日、ドラマの撮影でご依頼させていただいた者で斎藤と申します、大変なお怪我ですよね…お大事になさってください。」

 

雪樹「電話でお話させて頂いた方ですね、先日はありがとうございました。それと、当日の撮影に協力できず、申し訳なかったです」

 

斎藤「いえいえ、白菊さんから事故のことをお伺いしたときは会議どころの話ではありませんでした、真っ先に美城さんにご協力を求めた次第なので…仕事は大事ですが…何よりも人の命が一番大事です」

 

雪樹「専務が引き継いだとお聞きしました。お手を煩わせてしまって申し訳ありません。」

 

斎藤「いえ、こちらこそ引き受けて頂きありがとうございました。これは撮影班からの退院祝いです。まだまだ大変だとは思いますがこれからのご活躍を陰ながらお祈りしております」

 

雪樹「祝い物まで頂いてしまって、こちらこそありがとうございます。今度また案件があれば是非ともお声掛けください、ご期待に添えるよう努力致します。」

 

斎藤「ご協力感謝します。では失礼します。」

 

斎藤さんが帰り

家に帰ることにした。

 

雪樹「兄貴。これ退院祝いにもらったから」

 

お菓子と茶葉

 

期限の早いものはその場で食べることにした。

 

すごく美味しかった…羊羹

 

………

 

翌朝、いつも通りタクシーで事務所に向かった。

 

オフィスに着くとまた見覚えのない女性がいる。誰かの客人だろうか。

 

雪樹「おはようございます」

 

ちひろ「おはようございます、プロデューサーさん」

 

???「おはようございます、ふふ、貴方が噂の新しいプロデューサーさんですね。」

 

雪樹「はい、初めまして、プロデューサーの雪樹と申します。」

 

高垣「初めまして、高垣楓です。」

 

ちひろ「楓さんもうちのプロダクションのアイドルなんですよ。」

 

大人組の方。大人しそう方だな。

 

雪樹「そうでしたか。今後とも宜しくお願いします。」

 

高垣「こちらこそ宜しくお願いします。お怪我大変そうですね。」

 

雪樹「しばらくは杖で…なんとかなると思います。」

 

ちひろ「クリスマスの劇の練習で三人が来てましたよ。レッスンルームにいると思いますが。」

 

雪樹「そうでしたか。挨拶しに行って来ますね。」

 

オフィスを出てレッスンルームに向かう。

 

雪樹「3人とも頑張ってるね。」

 

森久保「あ…おはようございます…プロデューサーさん」

 

早坂「怪我してるのに歩いてて大丈夫なのか?無理するなよな。」

 

星「まぁまぁ、来てくれたんだし、見てもらおうよ。」

 

森久保「え…見せる…演技をですか…」

 

早坂「恥ずかしいことないだろー、それに本番はもっと多くの人で、しかも子どもたちも居るんだぞ、今のうちに見られる練習もしないとな」

 

森久保「あうぅ…」

 

早坂「ほらさっきのところからもう一度やるぞ」

 

森久保「わ、わかりました…」

 

三人は練習を始める。

一連の流れが終わり三人はお互いに意見を言い合っていた

 

星「プロデューサーは、どう思ったかな。」

 

雪樹「十分良いと思うよ。お互いに意見を言い合って、直していった結果なんだよね」

 

早坂「ウチはまだ物足りない感じはするんだよな…」

 

雪樹「それなら、時間はもう少ないけど満足行くまで、頑張ってみたら?」

 

森久保「美玲ちゃんのやる気が眩しい…」

 

雪樹「そう言う森久保さんもしっかり役を演じきれているよね。」

 

森久保「えへへ…はい…いっぱい練習したので。」

 

星「ぼののちゃん、最初の頃より、やる気、出てるな」

 

雪樹「いいことだね。」

 

三人はまた練習を始めた。

 

貰っていた台本通りセリフは問題なし、

演技も申し分ない。流石アイドル。動きも機敏でしっかりしている

 

聖「おや、プロデューサー殿。」

 

雪樹「おはようございますトレーナーさん、このあと、レッスンを?」

 

聖「ああ、もうそろそろ交代の時間なので」

 

雪樹「もうそんな時間なのか。」

 

聖「そもそも12時までは空きだったから三人が来たのだろうな。ライブも間近に迫っているのに、レッスンルームに空きがあるのは好ましい状態ではないが…」

 

雪樹「それは、仕方ないといいますか。なんとかしなければなりませんね」

 

聖「後始末もせずに消えた前任のせいといえばそうだが、彼女達を守れなかった私達にも責任はある。」

 

雪樹「これから、良くしていけばいいんです」

 

聖「そうだな」

 

話をしているとまた二人、レッスンルームに入ってきた

 

??「おはようございます。」

 

???「おはようございますでしてー」

 

雪樹「おはようございます、初めましてですね。新任のプロデューサーの雪樹です、よろしくお願いしますね」

 

依田「初めましてー。わたしくは依田芳乃と申しますー」

 

藤原「藤原肇です。よろしくお願いしますね。」

 

雪樹「二人も年始のライブのレッスン?」

 

藤原「はい。久々に芳乃さんと歌えるのでちょっと嬉しいです。」

 

依田「わたくしも肇さんとの再共演を待ち望んでおりました故、このような機会は嬉しく思いますー」

 

雪樹「そう思ってくれてるなら、良かったです。」

 

依田「お話はお伺いしておりましたが、お怪我の方はやはり」

 

藤原「早くに退院したって聞いたのですが…やっぱり大変そうですね。」

 

依田「早く治るよう。日々お祈り致しましょうー。」

 

雪樹「ありがとう。前任の件もあったと思うのに、優しいんだね。」

 

依田「そなたからは悪しきものは感じませぬ故、支えるべきと判断したのでしてー」

 

藤原「芳乃さんが言うなら、本当に大丈夫そうですね。」

 

雪樹「もし、僕がそうでない行動をしたら…?」

 

依田「今、そなたは申し訳なさそうに質問をしておりますー、意地悪は苦手でしてー?」

 

雪樹「すごいね、全部読まれてるよ。」

 

話をしていたら三人が練習を終えて戻ってきた

 

早坂「交代の時間か?」

 

聖「ああ、3人ともご苦労様。演技上手くなったな、期待しているぞ」

 

星「いっぱい練習したからね、へへ」

 

森久保「今日もいっぱい練習して…疲れました…」

 

早坂「本番は緊張もするからもっと疲れるかもだな、そのためにはもっと練習だ!」

 

聖「練習するのはいい事だが程々にな、疲れる過ぎては本番に成果を挙げられない。練習した後はしっかり休め」

早坂「そ、それもそうだな…しっかり休まなきゃな。」

 

雪樹「三人ともお疲れ様。事務所開いてるから。休憩しておいで」

 

森久保「はい。ありがとうございます。」

 

早坂「ウチ、甘いもの飲みたいぞ。」

 

星「自販機、寄ろうか。」

 

三人は挨拶するとレッスンルームを出ていく。

 

藤原「今度は私達ですね。」

 

雪樹「二人とも頑張って。」

 

聖「プロデューサー殿は残られますか? 」

 

雪樹「そろそろ昼食にするので。」

 

聖「わかりました、後はお任せください」

 

雪樹「はい、よろしくお願いします」

 

依田「お疲れ様でしてー」

 

藤原「お疲れ様です、お身体お大事にしてください。」

 

雪樹「ありがとう、それでは」

 

オフィスに戻ると高垣さんとちひろさんの姿がなかった、

 

雪樹「先にお昼ご飯に行ったかな」

 

お弁当を広げて食べていると

先の三人が戻ってきた

 

美玲「プロデューサー、お弁当なんだな」

 

雪樹「まぁ、足のこともあるから外食やコンビニは無理だからね、作ってもらってるんだ」

 

星「愛妻弁当だな、フヒ」

 

雪樹「愛妻じゃないよ、結婚してないし彼女も居ないから、おまけ弁当。かな」

 

森久保「おまけ…?」

 

雪樹「兄貴夫婦と同居しててね、兄の奥さんがついでに作ってくれてるんだ」

 

星「ついで弁当、だね。」

 

早坂「ついででも、作ってくれるのはいいよな。やっぱりコンビニとかよりも美味しいと思うぞ。」

 

森久保「手作り弁当…しばらく食べてないです…」

 

雪樹「学校だと給食とかあるから機会は少ないかもね。」

 

早坂「休みの日とかレッスンある日は、お昼はみんなでファミレスとかに食べに行くもんな。」

 

森久保「森久保はお弁当も好きです。」

 

星「ファミレスもいいけど。コンビニも美味しい。」

 

雪樹「案外、意見が合わないんだね…」

 

早坂「んー、でもそれはそれだな。別にそれで喧嘩することはないし。」

 

雪樹「そっか。お互い譲り合いもできてるならいいんじゃない?」

 

森久保さんと星さんが机の側来ていた

また机の下に行きたいのだろう

 

森久保「あの、プロデューサーさん。」

 

星「ぼののちゃん。同じこと考えてたね。」

 

雪樹「あぁ、えっと。ちょっとまって。」

 

食べ終わった弁当を片付け。椅子を引くと

二人は机の下に収まるように入っていった

 

森久保「やっぱりここが落ち着きます…」

 

星「暗くて、ジメジメ…ではないけど、落ち着くな」

 

早坂「二人ともそこが好きだよなー」

 

雪樹「あはは…まぁいいか…」

 

僕が慣れるまで時間はかかるだろう。

 

雪樹「ところで三人はご飯はまだなんじゃない?」

 

早坂「ウチはどうしよーかなー」

 

星「私は、おにぎりがある。」

 

森久保「森久保もパンを買ってきましたけど…」

 

雪樹「コンビニで買ってきてたんだね」

 

早坂「先に言ってくれればウチもコンビニで買ってきたんだけどなぁ」

 

星「今から、コンビニ行く?」

 

早坂「そーだなー、お腹減ったからなんか食べたいぞ。」

 

星「じゃ、行こう。ぼののちゃんどうする?」

 

森久保「あ、森久保は、ここで休んでいますので…どうぞお二人で。」

 

早坂「まぁコンビニ行くくらい無理に誘う必要ないしな。」

 

雪樹「行ってらっしゃい。」

 

二人はオフィスを出てコンビニに向かっていった。

 

雪樹「一緒に行かなくてよかったの?」

 

森久保「え?あ…えっと…はい…疲れてるので休憩しようと思って…」

 

雪樹「それもそうか。レッスンあとだもんね。」

 

森久保「今日は美玲ちゃんがいつもより張り切ってましたし、森久保も頑張りました。」

 

雪樹「そっか、慣れてる場所のほうがやっぱりやりやすいだろうからね。」

 

森久保「それもありますけど、多分、久しぶりに事務所のレッスンルーム使わせてもらえたからだと思うんです。最近はいつも舞台の上でしたから…」

 

雪樹「それだけ練習に打ち込めてるなら本番も大丈夫そうだね。」

 

森久保「はい。監督さんも満足してくれてるので森久保も自信持って頑張れるかなと思ってます。」

 

雪樹「うん。わかった、頑張ってね」

 

森久保「がんばります。えへへ」

 

森久保さんが本を読み始めたので

今後の予定について改めて見直していた

 

クリスマス劇のあと

新年明けて数日後にライブ。

 

その後は病院で長期療養。

 

クリスマスの劇までもう3週間ほど。

 

ライブ会場までの経路とかは全部調べてあるが、当日の欠席者のことなどを考えると。

色々まだ不安はある。

 

とにかく今はうまく行くことを願う一心。

 

色々思案しているとオフィスの扉が開いた

 

ちひろ「戻りました。」

 

雪樹「おかえりなさい。高垣さんは帰られましたか?」

 

ちひろ「はい、帰りました。それでどうでした?三人の方は」

 

雪樹「僕から特に言う事もなさそうです。問題はないと思いますよ。」

 

ちひろ「そうでしたか。それなら安心ですね。」

 

雪樹「気になってたことはほとんど解消しつつあるので。クリスマスも新年明けてのライブもあとは当日何も事故が起こらないのを願うばかりです。」

 

ちひろ「そうですね。無事に終わるといいですが。」

 

雪樹「何か気がかりなことでもあるんですか?」

 

ちひろ「前のプロデューサーさんはライブ本番の日でも平気で怒鳴っていましたから…雪樹さんがそういう方とは思えないんですが不安ではありますね…」

 

雪樹「なるほど。」

 

確かに本番にどうなるかはわからないが…

 

雪樹「間違ったことをすれば指摘はしますけど。無闇に怒鳴ったり叱りつけたりするつもりはありませんよ、本番に気分悪くされてはベストコンディションでいられなくなってしまいますから。」

 

ちひろ「そう思って頂いてるなら大丈夫そうですね。」

 

パソコンに向かって今後のことのメモを取りながら考える。

 

指摘自体は本番に限らない。

必要であれば私生活にも多少は干渉せざるを得ないことだってあるだろう。

その辺はよく考えないといけない。

 

本当に起きていないのか、知らされていないのかはわからないが、そこまでの話は今の所聞いていない。

 

ただ前任の件以降、事務所に来ていない子達はどうなのだろう。

事務所に来ることを拒む子達や、やめることを決意している子もいるかもしれない。

 

どうなるかはその時になってみないとわからないが、事務所絡みで何か間違ったことをしていないか、もしくは巻き込まれていないかどうかも心配だ

 

考え込んでいると、聞き覚えのない女性がいつの間にか目の前にいた

 

???「気づくのが遅いわ」

 

雪樹「あぁ、申し訳ない、僕は新しいプロデューサーの松谷雪樹です。今後よろしくお願いします」

 

???「ふーん…まぁいいわ、自己紹介くらいはまともにできるのね。」

 

雪樹「え?ええ、まぁ」

 

財前「財前時子よ、久々に来てあげたというのに貢物もないのね。早く出しなさい」

 

ちひろ「いま用意しますね。」

 

ちひろさんがお茶を用意している…

いや普通のことだとは思うんだけど、

いつもと雰囲気が違う。

なんというか、気品がある…

 

財前「それで、貴方から何か言うことはないのかしら?」

 

雪樹「僕からですか。うーん。」

 

仕事は特に取ってきていないし。

すぐに取れるものでもないからなぁ。

 

雪樹「気が済むまでゆっくりしていってください。」

 

財前「あら、私に指図でもするつもり?」

 

やっぱり気になる。違和感しかない

 

雪樹「あぁ、少しお待ちください」

 

財前「ふん」

 

……えっと、パッションアイドル…?

 

財前時子についてのプロデュースノートを一通り確認する…

 

(そういう人かぁ〜……)

 

本物のお嬢様であり、

サディストである。

 

根は優しく他のアイドルからの信頼は厚い。同時に他のアイドルを邪険にすることはなく、むしろ大切にしている。

 

なので、サディズムが発揮されるのは。

基本的にアイドル以外

 

……

 

…残念ながら。サディズムには全く興味はそそられないな。

 

僕はただの新人のプロデューサー

このプロダクションの復興を目指すだけ。

余計な性癖は要らない。

 

雪樹「お待たせしてすみませんでした。決して指図するつもりはありませんよ。」

 

時子「これだけ待たせておいて粗末な謝罪ね、お仕置きが必要かしら。」

 

雪樹「お仕置きは必要ありません、僕はただのプロデューサーですから、下僕でもなければ豚でもありません。真人間です。」

 

時子「あら、いい度胸ね。」

 

財前さんは立ち上がり腰に控えていたムチを構えた。

 

雪樹「言っておきますが、僕はそういったものに興味はありません。踏まれるのも罵倒されるのも見下されるのも不快に思う質なので。」

 

時子「この期に及んでまだ歯向かうわけ?」

 

雪樹「歯向かうも何も、僕はプロデューサーであなたはアイドル、それ以上でもそれ以下でもないでしょうから。」

 

ちひろ「時子ちゃん、今は抑えてくださいね」

 

財前「気に食わないわ。」

 

雪樹「…実害を加えるなら、警察沙汰になりかねませんがどうされますか。とりあえず傷害罪あたりは確定しますよ。それくらいは理解できますよね。」

 

財前「チッ…」

 

雪樹「そういうのは適材適所だと思いますよ。僕はあなたが知っていたプロデューサーではありませんから」

 

諦めたのかムチを仕舞い込みソファに戻った。

 

財前「一理あるわね、ふん、気に食わないけどまぁいいわ。」

 

ひとこと言い放ってお茶を飲み干し。オフィスを出ていってしまった

 

雪樹「次に財前さんが来るまでには、仕事用意しておかないとなぁ」

 

ちひろ「プロデューサーさん…屈強ですね…」

 

雪樹「アイドル相手に大人気ないかなと思っていたんですが、主導権を握られるわけには行かないんです。」

 

ちひろ「あの感じだと、どうでしょうか」

 

雪樹「わかってます、第一印象は最悪に捉えられてもおかしくありません。」

 

ちひろ「今後大変そうですね」

 

雪樹「それでも譲るわけには行きませんよ。」

 

森久保「あ、あの…プロデューサーさん」

 

雪樹「あ、森久保さん、さっきの会話聞こえてたよね、すまないね怖がらせてしまったかな。」

 

森久保「あ…いえ…プロデューサーさんはしっかりしてるんだなって…」

 

雪樹「自分の信念は曲げないようにしてるよ、真面目で中立的な人としてね。それでどうにもならないときは臨機応変に対応するようにしてる。」

 

ちひろ「さっきの財前さんのときは、ちょっと危なかったですね。」

 

雪樹「あれが最適とは言えませんが、僕がそういう人間ではないってわかってもらうのと、お互いの立場をわかってもらうためです。そもそも、怪我人をムチで打とうなんて、以ての外ですから。」

 

森久保「お怪我も色々大変ですよね…」

 

雪樹「これ以上酷くなるのは困るから。」

 

星「な、何かあったのか?」

 

早坂「ウチでもちょっと怖かったぞ…」

 

雪樹「二人ともおかえり。もしかして財前さんとすれ違ったのかな。」

 

星「あ、ああ…鬼の形相とまでは行かないが…」

 

早坂「遠くから見ても、すごく不機嫌そうだったな…」

 

雪樹「僕がちょっと言い争いみたいになってね。」

 

星「そ、そうか…あの人と言い争ったのか…」

 

早坂「もしかして言い負かしたのか…?」

 

雪樹「そんな感じになるのかな。」

 

星「あの人の性格的に…それは不機嫌になるかも…うん…」

 

早坂「挨拶も出来そうになかったぞ…」

 

雪樹「まぁね…」

 

二人がコンビニで買ってきたものを広げ始めると、森久保さんが机の下から出てきた。

 

早坂「乃々にも買ってきたからな。お菓子」

 

森久保「いつもありがとうございます、美玲ちゃん。」

 

早坂「あと。プロデューサーはコーヒーで良かったか?」

 

雪樹「あれ、僕の分まで、」

 

早坂「足怪我してて気軽に歩けないんだから。たまにはいいだろ?」

 

雪樹「わざわざすまないね。ありがとう、頂くよ。」

 

星「ちひろさんにも。あるぞ。」

 

ちひろ「お二人共ありがとうございます」

 

時計を眺めると。昼も終わりかけていたその時、またオフィスの扉が開いた。

 

……




そろそろ劇と年始ライブが終わりを迎えます
気長にお待ちください

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