新任Pとシンデレラガール達   作:むつさん

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お久しぶりです。
二ヶ月掛かりました。
デレステPとして頑張っても居るのですが
月初のカーニバル、142sイベ、おまけにSSSまで狙っていたので
進捗が少なく遅くなりました。

以上です。


初の仕事の話。
賑わいが戻りつつある事務所。
平和な一日です。


戻る賑わいと初仕事

 

 

 

手紙の内容…

 

……

 

お前に必ず不幸が降り掛かる

あのプロダクションに近づけば必ずだ

それを回避する手立てはお前にはない

お前には不釣り合いだ

今すぐ辞めろ

 

……

 

雪樹「ストーカーからか」

 

目を通すとゴミ箱に捨てた

不幸が降り掛かる…か

 

雪樹「手紙の主が思う不幸がどんなものか、別に気にするまでもないか」

 

家を出て事務所まで向かった。

 

何事もなくオフィスまでたどり着く。

 

雪樹「おはようございます」

 

ちひろ「おはようございます、プロデューサー」

 

デスクの横に見覚えのない女の子が…

大きなうさぎ?の椅子に座って本を読んでいる

 

雪樹「えっと…プロダクションのアイドルなんだよね…?」

 

杏「そう、双葉杏だよ~、あ、飴ごちそうさま~」

 

雪樹「結構、堂々としてるんだね…」

 

ちひろ「杏ちゃんは以前からずっとこんな感じですよ」

 

雪樹「連休だからかな。みんな事務所に来るんですね」

 

杏「そうそう~、まぁ杏は連休じゃなくても学校たまに休むけどね~」

 

雪樹「成績とか大丈夫なの?」

 

杏「こう見えても成績優秀なんだよ?」

 

雪樹「定期試験とかは…」

 

杏「大丈夫大丈夫、宿題は出してるし、テストは毎回全教科9割以上取ってれば怒られないから」

 

雪樹「え、ちひろさんこれ本当なんですか?」

 

ちひろ「年下や同年代の子達に勉強教えてる所をたまに見ますよ?」

 

雪樹「すごいな…」

 

杏「そうそう、だから少しぐらいはだいじょ…」

 

???「杏さん!お待たせしました!」

 

杏「待ってないよ…?てかよくここだってわかったよね…」

 

雪樹「あれ、君は」

 

???「あれ?もしかしてあなたは。」

 

雪樹「CDショップで会ったかな…?」

 

島村「そうです!やっぱりそうですよね!私、島村卯月です!よろしくお願いします!プロデューサーさん!」

 

雪樹「松谷雪樹、よろしくね。」

 

杏「卯月ちゃんには挨拶して杏には挨拶なし?まぁいいけど~」

 

雪樹「ごめんごめん。流れがちょっとなかったね、改めてよろしく」

 

島村「杏さん!今日もお願いします!」

 

杏「た、たまには休んだら?詰め過ぎじゃないの…?」

 

島村「いえ!今回の試験は絶対に落とせないので!頑張らないといけないんです!」

 

杏「十分すぎると思うけどなぁ…そもそも杏が教えなくても十分点数取れてるしさー、全教科で平均点8割だっけ?」

 

島村「平均8割方じゃだめなんです!9割以上は必要です!」

 

雪樹「そこは100点じゃないんだね…」

 

ちひろ「そもそも平均8割もあれば十分だと思いますが…」

 

杏「最近ずっとこんな感じでさー、プロデューサーもなんか言ってあげてよ」

 

雪樹「そこで僕に振られてもなぁ、頑張りすぎても疲れるから。程々にね」

 

島村「はい!頑張り過ぎないように頑張ってます!」

 

雪樹「う、うん?そっか…」

 

杏「まぁ仕方ないなぁ…教えるようなことないとは思うけど。」

 

島村「ありがとうございます!」

 

二人はテーブルに教科書とノートを広げて勉強を始めた。

 

ちひろ「ちょっとずつ、前の事務所に戻りつつありますね。」

 

雪樹「こうやって気軽に来てくれるとありがたいね。」

 

二人の勉強姿を眺めているとオフィスに専務が来た。

 

美城「プロデューサー、少し話がある」

 

雪樹「話とは?」

 

美城「簡単に言うなら営業だな、アイドルの仕事の依頼だ。私に連絡が来たのだが、本来は君の仕事だからな。頼むぞ。」

 

美城さんから仕事の資料を渡された。

 

雪樹「わかりました。」

 

美城「わからない部分は聞いてくれていい。それでは、私はまた別の仕事があるから。」

 

オフィスから専務が出ていくと勉強していた二人がこちらを凝視していた、

 

杏「プロデューサーって。何者なの」

 

雪樹「何者って言われても。ただのプロデューサーだけど。」

 

杏「専務からあんな軽々しい対応されるの珍しいと思うんだけど。」

 

ちひろ「今日の専務、少し忙しそうでしたから。それもあると思いますが。」

 

雪樹「別に特に何かあったわけじゃないよ」

 

杏「まぁ、専務が信頼してるならそれだけしっかりした人なんだろうね。」

 

雪樹「少なくとも前任よりは。」

 

杏「あの人はだめだよ。プロデューサーじゃないもん」

 

雪樹「さて、初めての仕事の話だな…」

 

杏「頑張ってね~」

 

デスクに腰掛けて資料を眺める

 

平日夕方放送のドラマの撮影。

共働きの家庭の娘役にアイドルを選定。

 

設定として年齢は15歳、高校生、大人しめの女の子。友人には恵まれているがあまり自分から交流はせず読書が好きでよく本を読む

 

雪樹「なるほどね。子役…って程でもないか」

 

ちひろ「どんな内容なんですか?」

 

雪樹「ドラマの撮影で、15歳の娘役です」

 

ちひろ「15歳ですか。」

 

雪樹「大人しめの子を演じれる子」

 

ちひろ「森久保さんとかどうでしょう?」

 

雪樹「いいかもしれないけど。折角の機会だから他の方も声を掛けてみたい。森久保さんに頼むのは数件尋ねてもだめだったらにします。」

 

ちひろ「わかりました。」

 

雪樹「とは言っても、僕もまだどんな子がどれだけ居るのかすら把握しきれてないし。」

 

棚からアイドルの自己紹介カードのファイルを取る。

 

ちひろ「自己紹介カードから選ぶんですね」

 

雪樹「物は試しに。上手く行くかどうかはわからないですけどね。」

 

年齢や趣味から選ぶには多少難しい。

自己紹介カードの第一印象から見ても難しい部分は多い。

 

幸い、短い内容で、撮影の期間は通しでも数日で終わる話だから、学生の子達でも何も問題なければ大丈夫そうだろう。

 

雪樹「誰がいいだろうか…そうだ、二人はどうかな」

 

島村「えっと、私は試験前なので…ごめんなさい」

 

杏「えぇ~、働きたくないよ~。それに15歳の女の子でしょ?見た目がなぁ」

 

ちひろ「杏さんは容姿が15歳に見えないですから…」

 

杏「そうそう、同い年だけど、どちらかといえば卯月ちゃんのほうが適任だと思うよ~」

 

雪樹「でも島村さんは試験もあるから無理と、仕方ない、探すか。」

 

 

自己紹介カードをめくっていくと一人のアイドルに目が止まった。

 

雪樹「白菊ほたる。この名前って」

 

この名前は見覚えがある…確かライブの…

 

ちひろ「いいかもしれないですが。」

 

杏「ほたるちゃんか~」

 

雪樹「声を掛けてみたい。」

 

杏「まぁいいんじゃない」

 

ちひろ「うまく行くといいですね。」

 

その前に。プロデュースノートを…

 

棚からノートを取り出したとき棚からいくつもノートが崩れ落ちてきた。

 

雪樹「これは…整えないとな…」

 

並べられたとおり五十音順に片付け直す

 

杏「早速だったね。」

 

今の言葉が気になったが

ひとまずノートを開く。

 

……

 

キュートアイドル 白菊ほたる

 

公園にて落ち込んでいるところを説得し、スカウト、自分は不幸体質だと彼女自身が言っており周りにもそれが影響するかのように不運なことがたまに起こる。

事務所を転々としていた過去があり

そのほぼ全てが倒産してしまったとか。

 

日々のレッスンやユニットでの活動、営業を重ねていくうちに前向きになることが多くなり。不運に思うのではなく。努力不足だと言い換えるようになった。

 

ユニットでの活動でもたまに不運なことが起こるが、彼女を知っている仲間は気にしておらず優しく接することが多い

 

ユニット活動やソロ曲披露で沢山のファンを得た。

 

ソロ曲[谷の底で咲く花は]

ユニット曲…

 

……

 

雪樹「…やっぱりこの子なのか。」

 

ちひろ「何か知ってるんですか?」

 

雪樹「ソロ曲、聴いたことがあって、以前知り合いの付き添いでライブに行きました。」

 

ちひろ「そうだったんですね」

 

雪樹「女子寮借りてるんだね、今いるかな」

 

ちひろ「連休で帰省してる子が多いですが、残ってる子も一部はいますよ」

 

雪樹「連絡してみるか…」

 

…絶賛コール中…

 

白菊「は、はい白菊です!」

 

雪樹「こんにちは、346プロダクション新任プロデューサーの雪樹です、白菊ほたるさんでよかったですよね?」

 

白菊「えっと、はい。私が…ほた…す…新し…さーさん?」

 

うまく聞き取れない。

回線が悪いのだろうか

 

雪樹「えっと、回線が良くないみたいで、かけ直して…あれ、」

 

電話が切れてしまった。

やはり回線が悪かったみたいだ。

 

ちひろ「どうされました?」

 

雪樹「うーん…途中で電話が切れてしまって、かけ直してみます。」

 

電話をかけ直すと電波の繋がらないところに…という案内が流れる

その後いくらかけ直してもコールだけで一向に繋がらないかコールせずすぐ切れるかのどちらかだけ。

 

雪樹「困ったな…」

 

杏「まぁ、もう少し待ってみようよ。」

 

雪樹「とりあえず、別の候補を探すか。」

 

また自己紹介カードの冊子をめくっていく。

 

雪樹「誰が適任はいると思うんだけど…」

 

大人しめの子とか居るといいんだけど

…流石にいると思う…いるよな…?

 

雪樹「ちひろさんは、誰が適任の子とか思い浮かばないですか?」

 

ちひろ「んー、15歳の大人しめの子ですよね。そうですね。渋谷さんとか、」

 

島村「凛ちゃんは大人しいというよりクールなので、どうなんでしょうか…?」

 

杏「あの子は?智絵里ちゃんとかさ」

 

ちひろ「確かに智絵里さんは大人しめってイメージはありますね」

 

候補の会話をしていると

オフィスの扉が開いた。

 

???「お、おはようございます」

 

雪樹「あ、こんにちは。来てくれたんだね」

 

白菊「お電話貰ったのに途中で切れてしまって…すみません」

 

雪樹「来てくれてありがとう。新任プロデューサーの雪樹です。よろしくお願いしますね」

 

白菊「白菊ほたるです、どうぞ、よろしくお願いします」

 

大人しめ、ではあるけど、

少し暗いかな。

 

雪樹「そうだ、電話した理由についてなんだけど、今話してもいいかな。」

 

白菊「お仕事のお話でしょうか?」

 

雪樹「ドラマの撮影でこのプロダクションから1人お願いできないかってことで、声を掛けさせてもらったんだけど。いいかな。」

 

白菊「えっと、内容を見てもいいですか?」

 

白菊さんはソファーに座って資料を眺める…

お願いできるだろうか。

 

雪樹「うん、これが資料。回答はすぐじゃなくてもいいから。」

 

白菊「いえ、やります、手芸も教えてもらって少し練習してました。読書も嫌いではないですし、頑張ってみます!」

 

雪樹「ありがとう、ドラマの脚本の方や撮影事務所に連絡をするから、また進展があったときに連絡するよ。ひとまずありがとう」

 

白菊「はい、宿題の途中だったので、戻ります、お疲れ様です。…いたっ…!」

 

白菊さんはオフィスを出ていくとき

ドアノブに腕をぶつけていた

 

雪樹「さてとひとまず一段落かな。お昼、どうしようか。」

 

卯月「私はおにぎりを作ってきました。」

 

杏「コンビニおにぎりがあるからいいかな~」

 

ちひろ「私は社員食堂に行ってきますね」

 

雪樹「そうか。まあ外で食べに行ってくるかな」

 

 

事務所を一旦出てまた近くのコンビニの横を通るが、この前のストーカーに似た人物がコンビニの少し離れたところで立っていた。

 

時折こちらを見ているような気がする

気にせず通過することにした

 

 

雪樹「戻りました」

 

森久保「あ…プロデューサーさん、おかえりなさい。」

 

雪樹「あれ…二人とも寝てるじゃないか…」

 

森久保「えっと…杏さんと卯月さんは休憩って、言ってました」

 

雪樹「それで、大きなうさぎのいす…なのかな、そこで横になって寝てるわけか、何かブランケットとかないかな。」

 

秋も終わりかけてるが、肌寒さはない

とはいえ私服のまま横になるのは少し良くない

 

オフィスの戸棚を探すが

それらしいものはない…

 

森久保「あ、これで良ければ…」

 

森久保さんが持ってきたのは少し薄めのタオルケット。昨日とかで机の下で使っていたものかな。

 

雪樹「森久保さんはいいの?」

 

森久保「だ、大丈夫です…」

 

雪樹「うん、ありがとう。」

 

早速二人にタオルケットを掛ける。

 

雪樹「今日は机の下に居ないんだね。」

 

森久保「いつもいるというわけじゃないのですが…」

 

雪樹「そうか。」

 

とりあえずデスクに腰掛ける。

さて、撮影事務所に連絡してみるかな…

 

雪樹「この番号かな。かけてみるか」

 

……

 

電話に出ない、留守電にもならなかった。

 

雪樹「昼飯中かな、それなら出られなくてもわからなくないが」

 

と、そう思った矢先

折り返し電話かかってきた

 

雪樹「はい、346プロダクションの雪樹です」

 

斎藤「お世話になります、〇○事務所の斎藤です」

 

雪樹「あ、お世話になります。先程はすいません。ドラマの出演者の件でお話させていただこうとお電話かけさせていただいたのですがよろしいですか?」

 

斎藤「あぁ、わざわざありがとうございます。決まりましたか?」

 

雪樹「ええ、白菊ほたるさんにお願いしました。今度打ち合わせ等お伺いしますが。」

 

斎藤「あの白菊さんですか!ありがとうございます!実は出演者の中に白菊さんのファンの方が居るんですよ。有り難い限りです、では早速で申し訳ないのですが、明後日の連休最終日に脚本の方と打ち合わせがあるので、そのときにでもお会い出来ませんか?」

 

雪樹「それはよかった。明後日ですね、私は問題ありませんが、白菊さんにも確認してまた連絡させていただきますね。」

 

斎藤「わかりました、ではお待ちしています」

 

雪樹「はい、それでは」

 

……

 

うまく行きそうだ。

 

森久保「お仕事のお電話ですか?」

 

雪樹「そうだね。専務から任されたんだよ。」

 

森久保「大変ですね…つい先日ここに来たばかりですよね…」

 

雪樹「そういう仕事だからね。専務も忙しいだろうし、慣れてないからと言って任せてしまうのも良くない。やれるだけの事はするよ。」

 

森久保「怖くないんですか?初めてのお仕事とか…」

 

雪樹「んー。心配なのはもちろんあるけど、気にしすぎても前に進めないから。」

 

森久保「そうですよね…」

 

雪樹「森久保さんは事務所の仕事は怖い?」

 

森久保「怖いというか、自信はなくて…それにあの人も居なくなってから逃げてしまわないか不安で…」

 

雪樹「背中を押してくれる人か。そうだね。僕もそうなれるといいかな。」

 

森久保「プロデューサーさんは真面目ですよね…」

 

雪樹「よく言われるよ。」

 

森久保「森久保はすぐ逃げてしまいますし。お仕事には自信はありません…でもそんな森久保でもこの事務所で上手く行ってますから…きっとプロデューサーさんはもっとうまく行くと思います…」

 

雪樹「うん。ありがとう」

 

杏「ふぁ~あぁ寝てた…あ…卯月ちゃん隣にいるし…」

 

雪樹「おはよう。」

 

杏「おはよ~…」

 

雪樹「二人とも気持ち良さそうに寝てたね。」

 

杏「う~ん、卯月ちゃんは勉強してたはずだけど。まぁいっか。」

 

森久保「ノートとか、広げたままでしたので…とりあえず一纏めにしておきましたけど…」

 

雪樹「そういえば。双葉さんはここのオフィスのことをどうやって知ったの?」

 

杏「んー?城ヶ崎姉妹達がグループチャットの方で話してたからかな。多分もうみんな知ってるんじゃないかな。」

 

雪樹「なるほど、SNSか。それなら伝達も早そうだね。」

 

杏「まぁ卯月ちゃんがここに来るとは思わなかったけど。結構集まったりするから。」

 

雪樹「活気が戻って来てくれるならそれはそれで有り難いことだよ」

 

杏「他の子はどうかわからないけど、杏はここに来る理由が無くなりそうだけど」

 

雪樹「来る理由?」

 

杏「友達がここのプロダクション辞めようと思ってるとかなんて言い出したから、杏も考えてるんだよね。」

 

雪樹「友達か。どんな子?」

 

杏「杏と違って真面目なところがあって背が高いかな。諸星きらりっていうんだけどさ。前のプロデューサーが散々嫌がらせしたせいで辞めようかなんて言い出しちゃったんだよね、杏もきらりのことは心配だけどさ。暴力じみた事されたら反論もできないし」

 

雪樹「今はもう前任は居ないから」

 

杏「きらりにはそのことは話したよ、新しい人がどうかで続けるか辞めるか決めるって言ってたから。そのうちここに来るの思う。」

 

雪樹「話をしてみないとわからないかな。」

 

杏「今暇だろうし、呼ぶ?」

 

雪樹「無理やり話をするつもりはないよ来てくれたらでいいから。」

 

杏「いいんじゃない?むしろ今のきらりは呼ばないとこないんじゃないかな。」

 

雪樹「呼ぶのはいいけど、まだ少し用事があるし。そうだ、森久保さん。」

 

森久保「は、はい…?」

 

雪樹「白菊さんの連絡先知ってたら呼んで貰えないかな、さっき連絡したときは繋がりが悪くて」

 

森久保「あ、わかりました、呼んでみます」

 

雪樹「頼むね。」

 

杏「きらりに聞いてみたけど今日は来ないってさ。」

 

雪樹「そっか。また今度かな」

 

森久保「ほたるちゃん来てくれるそうです。」

 

杏「結局ほたるちゃんにするんだね。」

 

雪樹「他の出演者の方で、白菊さんのファンの方が居るらしくて。なおさら白菊さんのほうが適任だったよ。」

 

杏「たまに居るよね。でも気をつけないと厄介ファンとかだと拗らせたら面倒だからさ」

 

雪樹「テレビに出るような人が厄介ファンだとは思いたくないけど。」

 

森久保「人は見かけに寄らないですから…」

 

杏「そうそう。杏もこう見えて17歳だからねぇ~」

 

雪樹「17なのか…確かに17歳には見えないな…」

 

杏「さっき言わなかったっけ?」

 

雪樹「同い年としか言ってなかった気がする」

 

杏「あれ、あ、そうかも、」

 

雪樹「ということは卯月さんも17歳か。」

 

杏「そういうことだね。」

 

雪樹「学生の子がやっぱり多いのかな、年齢層が多いとかちょっとわからないけど」

 

杏「学生は圧倒的に多いんじゃないかな。20歳超えてもアイドルやってる人はいるけどさ。」

 

雪樹「所謂、大人アイドルと言うやつか。」

 

杏「結構いるよ?」

 

雪樹「昨日来た片桐さんがそうかな。」

 

杏「あれ…あの人30前とかじゃなかったっけ…」

 

雪樹「体力持つのかな…あいや、片桐さんは元婦警だから大丈夫か。」

 

白菊「お待たせしました。お疲れ様ですプロデューサーさん、お仕事の話ですか?」

 

雪樹「お疲れ様、何度もすまないね。ドラマの話なんだけど。明後日は空いてるかな。打ち合わせがあるんだけど」

 

白菊「明後日は舞台演技のイベントの予定のはずなんですが…」

 

雪樹「あ、そうか。専務がまだ持ってる仕事か…」

 

白菊「なので明後日はいけないです…すみません」

 

雪樹「うん、仕方ないよ。連絡はしておくから、ありがとう」

 

白菊「はい。せっかくですから。少しゆっくりしていこうかな。」

 

杏「ドラマの役、頑張ってね~」

 

白菊「はい、久々に頂いたお仕事なので頑張ります。何も起こらないように気をつけます。」

 

雪樹「みんな少しずつ戻ってきてくれてるんだね」

 

杏「さっきも言ったけど、グループチャットでみんなに知り渡ってるだろうから、そのうち顔合わせる子も増えると思う。」

 

雪樹「あとは…前任の後始末もあるか。」

 

杏「全員が全員戻ってくるとは思えないけどなぁ…」

 

雪樹「出来る限りは頑張るよ」

 

ちひろ「戻りました。って卯月さん寝てる」

 

杏「よく学びよく寝るってことだよ。」

 

ちひろ「杏ちゃんは少し学びよく寝る。ですよね。」

 

杏「さすがちひろさんよくわかってる」

 

白菊さんが片付けられたノートを少し開いて見ている。

 

白菊「あ…そっか…これ高校の内容なんだ…」

 

森久保「ほたるちゃん、多分それ見てもわからないと思います…」

 

白菊「はい…全くわからないです…」

 

杏「そりゃ、高校生の内容だから。習ってても難しいと思うよ。」

 

そっとノートを閉じる。

 

雪樹「ちょっと電話してくるよさっきのドラマの事務所の方に」

 

ちひろ「日程とかですか?」

 

雪樹「打ち合わせが明後日あるみたいで。その件で」

 

ちひろ「わかりました」

 

オフィスを出て廊下で電話を掛ける、

 

 

斎藤「はい、斎藤ですが」

 

雪樹「346プロダクションの雪樹ですがドラマの打ち合わせの件、今話してもよろしいですか?」

 

斎藤「ええ、大丈夫ですよ、どうでしたか?」

 

雪樹「生憎、白菊さんは舞台演技でイベントの出演があるそうで、明後日の打ち合わせには来られないみたいです。私だけでも大丈夫そうですか?」

 

斎藤「そうですか。とりあえずは大まかな企画の打ち合わせなので詳細は決まってませんし、問題はないですよ。」

 

雪樹「助かります。明後日の打ち合わせは、どちらで行う予定ですか?」

 

斎藤「あとでFAXを送りますのでそちらで確認願えますか。電話だと長くなりますし、今も別の撮影の片手間だったので」

 

雪樹「それは失礼しました。番号とかは…」

 

斎藤「先日お会いしたプロデューサー代理の方からお伺いしてます。また不明点があればお電話ください。申し訳ないですが、そろそろ戻らないといけないので」

 

雪樹「お手数おかけしました。失礼します」

 

 

電話の途中から気がついていたけど

さっきからオフィスが騒がしい…

 

雪樹「どうかしましたか」

 

杏「それが、アレが居たって」

 

雪樹「アレ?」

 

白菊「黒くてカサカサ動くアレです…棚と壁の隙間に入っていくのを見た気がして…」

 

あー、アレか

 

雪樹「あぁ…アレ…というかアイツ。」

 

卯月「寝起きからいきなりてんやわんやです…」

 

雪樹「殺虫スプレーとかあります?」

 

ちひろ「噴き出しタイプのであれば」

 

雪樹「あるなら大丈夫かな。」

 

ちひろさんからスプレーを受取り

 

とりあえずスプレーを噴射した。

確かに棚の底奥の方から何か小さな音が近づいてきて、出てきた、割と大きい

 

雪樹「あ、コイツか」

 

すぐさま蓋付きの塵取りで拾う

 

杏「プロデューサーはなんともないんだね」

 

白菊「あの…その後は…」

 

雪樹「処理してくるよ。」

 

………

 

雪樹「どこから入ってきたんだろう…」

 

ちひろ「長いこと閉めてましたから、最近だと思うんですが」

 

杏「どこにでも出てくるから。他の部署からかもよ?」

 

雪樹「見つけ次第また処理すればいい」

 

ちひろ「そうですね」

 

雪樹「さてと…今日はこの辺で帰ろうかな。もう日も落ちかけて来たし」

 

杏「時間が過ぎるのってホント早いよね。」

 

島村「殆ど寝てて全く勉強出来てません…」

 

白菊「私も途中だったので。続きやらないと。」

 

森久保「もりくぼも…帰ります…お先にすいません…」

 

ちひろ「もう少し書類だけ整えてから帰るので雪樹さんは先にどうぞ」

 

雪樹「手間かけてすいません。お言葉に甘えて先に失礼しますね、お疲れ様です」

 

ちひろ「お疲れ様です」

 

オフィスを出てプロダクションから出た

 

……

 

帰路の途中。

やはりストーカーに付けられていた。

 

雪樹「何が目的だ…?」

 

思案しながら歩いていると前方に数人の男が道を塞ぐように立っていた……




話が逸れているのはそういう物語だから
忘れて油断してると何か起きる、と言ったところです
前任のお話が次で終わり

ちなみに私。筆者もストーカーされたことがありますが。
女性の方でしたね。鞄取られて追いかけてる途中
ストーカーの方が躓いて転けてとっ捕まえました

半泣きで謝っていたのでなんだか申し訳なくて
とりあえず鞄返して貰ってそれでおしまい。

あの人。元気かな。

それでは。
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