性格とかそういう意味の題名になっちゃった。
でもこれが一番合う気がした
懐かしい…何年前だろうか…
伊南春佳…元彼女…
雪樹「連絡もなしに来るということは誰かから聞いたのか?」
伊南「事故が起きたとき、近くにいたんだ、それで松谷君が救急車に運ばれてるの見かけて。」
雪樹「なるほどね。」
伊南「怪我は大丈夫?」
雪樹「骨折だけ。」
伊南「そっか。」
雪樹「そのうち治る」
伊南「そうだね、良かった」
雪樹「にしても、わざわざ見舞いに来るのとはね。」
伊南「ん?んーなんか、むず痒いなって」
雪樹「なにが?」
伊南「他人だからって思ってたんだけど、いざ知ってる人が事故に巻き込まれて、見てみぬふりするのは、なんか変な気分。」
雪樹「なるほどね、それはあるかもな」
伊南「今となっては昔の知り合いかもしれないけどさ、一応、彼氏だった訳だし。」
雪樹「一応な。」
伊南「救急車に付き添いで乗った人って知り合いの人?」
雪樹「俺は知らない、ただ知人の友人、と言うことになるかな」
伊南「走って行った女の子の?」
雪樹「多分な、あの時のことは半分くらいうろ覚えなんだよ。」
伊南「あの女の子なんで走って行っちゃったんだろうね。」
雪樹「あぁ、それは俺の指示だからだよ、そこまでは覚えてる」
伊南「そうなんだ。大変そうだね」
雪樹「まぁ、仕事関係だから。仕方なく行かせたんだ。」
伊南「仕事、何やってるの?」
雪樹「聞きたい?」
伊南「あ、まって。当ててみようかな」
雪樹「ヒントいる?」
伊南「まず、学生の女の子と関わる仕事だよね…俳優?」
雪樹「残念。惜しいところではあるね」
伊南「んー…教師?」
雪樹「一気に離れた。」
伊南「離れたの…え…なんだろう」
雪樹「接客関連ではないのは確かだね。要はサービス業ではない」
伊南「そもそも松谷君がサービス系向かなそう」
雪樹「失礼な、これでも量販店員6年間やってたんだぞ。」
伊南「へぇ、意外、あ、もしかして事務職?」
雪樹「あながち間違いじゃないが正解でもない。」
伊南「えー、これも違うのー?あ、でも女の子…関係なくない?」
雪樹「俺の仕事は関係する。これめちゃくちゃヒントだぞ。」
伊南「え…女の子が大ヒント?俳優事務所の…プロデューサー?」
雪樹「んー…半分正解で半分ハズレ、アイドルプロデューサーだよ。」
伊南「あぁアイドルね!あの女の子アイドルなんだ。なるほど!確かに事務所も近いし俳優ってもの近いね。」
雪樹「最近就任したばかりなんだけど。この有様だよ。」
伊南「あぁ…大変だね…」
雪樹「まぁ、あの子守れたからいいけどね。」
伊南「お得意の自己犠牲。変わらないね。」
雪樹「もうすっかり癖になった。」
伊南「でも、かっこいいと思うよ。そうやって胸張って自分で何でもやろうとするの」
雪樹「そうか?」
伊南「昔は頑固なだけと思ってたけど最近ちょっと考え変わって来たからかな、真面目な人っていいなって」
雪樹「褒めても何も出ねぇぞ、あ、自販機でペットボトルくらいは奢る」
伊南「そういうところも変わらないね」
雪樹「言うな。」
伊南「懐かしいな、このやり取り」
雪樹「高校以来か。」
伊南「またあの関係に戻りたい?」
雪樹「ん?どうしてそう思う?」
伊南「聞いて見ただけ」
雪樹「お前はそう思うのか。」
伊南「うん、思ったよ」
雪樹「そうか。残念だが俺はそうは思わない」
伊南「そうだよね。仕事もあるし」
雪樹「仕事を言い訳にするのは違うな。俺の個人的な理由だからだ。これも言い訳と言われたらそれまでだけど」
伊南「どんな理由?」
雪樹「俺は、そういうのはもう興味がない、相手がどうとかじゃなくて、単純にもう恋愛をする気がない」
伊南「そっか。」
雪樹「諦めてるとかそういう感じだな」
伊南「でもできないはわけじゃないでしょ」
雪樹「俺は他人と恋愛できるほど良くできた性格してないからな。」
伊南「本当にそうかな。」
雪樹「少なくとも自分ではそう思う。」
伊南「やっぱり、頑固だね。」
雪樹「頑固なんだろうな。」
伊南「あーあ、振られちゃったな」
雪樹「残念だが、俺はその気はないぞ」
伊南「わかったよ。そろそろ待ち合わせの時間だしそれじゃあね」
雪樹「わざわざすまないな。」
伊南が病室から出ていった後
同じフロアの売店のところまで散歩していた。
雪樹「やっぱり松葉杖は大変だな…」
お茶と飴を買って自分の病室のところに戻ると。ちょうど昼頃だったのか、看護師の人が昼食を持ってきていた。
雪樹「すみません、売店まで行ってました。」
看護師「そうでしたか。昼食どうされますか?」
雪樹「食べます。ありがとうございます」
昼食を済ませ
ニュースを眺めていると
先日の事故の話がまた上がっていた
逆走した車の運転手は意識が戻り検察の取り調べで容疑を認めた。
巻き込まれた車の人も同じように入院。
雪樹「みんな、痛い目に遭う事故だったな」
起きてしまったものは仕方ない、
今すぐ怪我が治るわけでもない。
また、病室のドアをノックされる。
雪樹「どうぞ。」
入ってきたのは図体の大きい男性
腕を骨折してるのか三角巾のサポーターを付けている。
男性「松谷さん、ですよね。」
雪樹「ええ、どちら様でしょう?」
男性「私は金森と言います。先日の事故で松谷さんにぶつかってしまった車の…」
雪樹「あぁ…わかりました。」
男性「一度会うべきだと思いまして。保険のことなど話をどうするか。」
雪樹「逆走車の彼はどうなるのでしょう。」
男性「私はあなたを轢いてしまったわけですから」
雪樹「元はといえば逆走した彼が悪いので。私達だけで話を決めるのもおかしな話ですよね。」
男性「ですが…彼は今私達より酷い状態です。」
雪樹「それは逃れる理由にはなりません。そもそも道路交通法違反です。それによって起きた事故です。本人が容疑を認めた以上彼にもこの話に参加する義務があるはずです。」
男性「今の彼に保険の話や事故の話をするのは酷な内容だと思います。」
雪樹「今言いましたよね。逃れる理由にはなりません。それともあなたは彼に関わりたくない理由があるのですか?もしくは早くこの件を終わらせたいのか」
男性「わからないのですか、心身共にひどくやられてるのにそこに事故の始末をしろと言われたら気が滅入るでしょう?」
雪樹「あなたの言い分はわかります。泣きっ面に蜂なんて酷いじゃないかと。ですが彼はしっかり罪を償うべきです、違いますか?今の言い方だとあなたは彼を庇っているようにしか聞こえません。」
男性「頑なですね。そんなに彼を陥れたいのですか、心を病ませたいのですか?」
雪樹「誰も今すぐとは言ってません、彼がしっかり受け止めることができるようになってからでも私は構いません。彼を恨んでいるわけでもないですし。事実を受け止めて悔い改めて貰えばそれで十分です」
男性「そうですか。わかりました。それではまた彼が復帰した頃にでもお話させて頂きます。それでは」
こういう時は相手に言い負かされてはいけない。特に今の様な内容では流されて不利益を被る場合があるから…
気分を悪く思われたかもしれない
もう少し柔らかい言い回しをするべきだったな。
その後は特に何もなく
夜になって寝た。
……
重いものが落ちる様な音で目が覚めた。
雪樹「なんだろうか…」
病室は何も変わっていない
松葉杖を頼りに起き上がり
病室のドアを開けると足元に怪我をした女性が倒れている…
足から血を流している看護婦
一体何故足に怪我を?
雪樹「だ、大丈夫ですか!」
女性「あの…患者さんから暴力を受けて…」
雪樹「とりあえず止血しないと、確か…」
近くに事務室があったはず。
雪樹「待っててください。」
女性「でもあなたも怪我をして…」
雪樹「僕は大丈夫です。」
事務室に向かって歩くが
やはり松葉杖では普段より時間がかかる。
雪樹「すいません、誰かいませんか!」
事務室から出てきたのは男性看護師だった
男性「どうかされましたか?」
雪樹「足を怪我した女性看護師の人がいます。患者から暴力を振るわれたとかで。まともに歩けないみたいです」
男性「患者から暴力?とりあえず怪我人のところに案内してくれるか」
病室の前に戻ると座り込んでいた女性が待っていた
男性「君はどうして足から血が…」
女性「金森さんのところに食事を届けた時…いきなりバターナイフを足に刺されて…」
男性「なんてことだ…何か怒らせたりとかしたわけじゃないんだよな…」
女性「特に何も…食事をお届けしました…片付ける際はお呼びください、それだけです…」
雪樹「それが本当ならわざわざナイフを突き刺す意図がわからない」
男性「とりあえず応急処置はした。外科のところに行こう。松谷さんだったね。知らせてくれてありがとう。」
女性「本当にありがとうございました…」
雪樹「いえ、お構い無く。」
二人が歩き去るのを少し眺めて部屋に戻る。
少し眠かったので寝ることにした。
と、その少しあと。
目が覚めて時間を確認するが然程寝てなかった。丁度昼前くらい、
雪樹「そういえば朝食無かったな…」
今朝の一件で何かあったのだろう。
朝食抜くくらいどうということはない。
昼食を済ませ、ニュースを眺めていると
病室のドアをノックされる。
雪樹「どうぞ」
片桐「プロデューサー元気〜?」
入ってきたのは早苗さん
雪樹「元気もなにもこの通りです」
片桐「仕事就いた直後で事故なんて大変よね」
雪樹「そうですね。そろそろ退屈過ぎてきました。 」
片桐「でも、そんな状態じゃ仕事もできないでしょ、仕方ないよ。」
雪樹「ずっとじっとしてるのも案外疲れるんですよね、だから適度に仕事したいですよ」
片桐「正直今できることはないと思うわ。プロダクションのPCを持ち出すわけにも行かないでしょうし。」
雪樹「なんとかして、抜け出してみようかな」
片桐「それはだめよ。中途半端で戻られて悪化されても困るんだから。」
雪樹「まぁ、出るときはちゃんと医者から許可貰いますよ。」
片桐「そうして頂戴」
雪樹「ところで、扉の後ろで待ってる方はいいのかな」
片桐「あぁー…呼ぶわね。」
片桐さんが声を掛けると一人の女性が入ってくる
雪樹「初めまして、346プロダクションの松谷雪樹です。今後、よろしくお願いします。」
三船「同じプロダクションの、えっと…三船美優です…よろしくお願いします…」
雪樹「怯えているのかな」
片桐「まぁ、言うなれば彼女も被害者ね。」
雪樹「あぁ…前任ですか。」
片桐「ええ、あまり話をすると三船さんに悪いから省略するけど。相当ハラスメント行為受けてるから。優しくしてあげて頂戴。」
雪樹「わかりました」
三船「あの…ほんとは来るつもりじゃなくて…」
片桐「三船さん安心して。彼は結構良い人だから。」
三船「疑っているわけではないのですが…なんといいますか…」
雪樹「どんな仕打ちを受けたか、僕にはわからない。だから、信用してほしいと約束するつもりはないよ。無駄に厳しくするつもりもないし、いきなり馴れ馴れしくするつもりもない。」
三船「どうしてそんな風に思うんでしょう…?」
雪樹「どうしてかって?そうだね。僕も誰かを信用する機会があまりなかったからかな。一方的に相手に期待しても、噛み合わないだけ。だから本当に必要な時だけ話をしてわかってもらう。それでいいと思ってるから。」
片桐「その考えでプロデューサーやろうなんてよく思ったわね。」
雪樹「今僕がやるべきことはスカウトじゃなくて復興、だからそう考えてるだけ。いきなり声をかける事なんてする余裕がないよ。皆には少しずつでも戻って来てもらえたならそれでいいと思ってる。」
三船「プロデューサーさん…」
片桐「専務も変わった人を…」
雪樹「無理は言わないよ、たまには事務所に来てプロダクションの皆と話をするくらいしてくれたらそれでいい。」
三船「わかりました…優しい人なんですね。」
雪樹「他人に厳しくするのは苦手ですから、それに厳しくするのは僕じゃなくていつか戻って来る彼の役目でしょう。」
片桐「彼?冬斗君?のこと?」
雪樹「戻って来るものだと思ってますけどね。」
片桐「いやまさかねぇ。まぁ戻ってきたらみんな喜ぶと思うけど。」
雪樹「そうなれば僕の役目は終わる。補助に回るだろうけど。」
片桐「いいんじゃない?それでもせっかくプロデューサーになったんだから二人で仕事回すのもありだと思うけど?」
雪樹「あまり先のことを話しても鬼が笑うだけですね。とにかく、よろしくお願いします。」
片桐「そうね、改めてよろしく」
三船「はい、よろしくお願いします。」
一区切りついたところでノックされ扉が開く
真壁「少しお邪魔するよ。」
雪樹「どうかされましたか?」
真壁「先日の事故で、君を跳ねた車の運転手なんだが、彼の事で話が」
雪樹「そういえば先日ここに来ましたね。保険がどうとかって。彼が何か?」
真壁「今朝、彼がスタッフに暴力を振るったみたいでね。」
雪樹「ああ…今朝の件ですか」
真壁「酷く暴れたそうだ、元レスラーは横暴で困る。今は取り押さえて大人しくしてもらっている。」
雪樹「先日話をした感じはかなり丁寧だったんですが。人は見かけによらないってことですかね。」
真壁「事故のこともあるだろうから関わるときは気をつけるといい。」
片桐「今のプロデューサーに暴力されたら困るのよね。」
真壁「片腕骨折してるとはいえ、レスラーの体幹は凄まじいからな。普通の人間一人じゃ抑えるのも無理が近い。」
雪樹「ましてや僕は片腕片足骨折ですからね。」
真壁「当分は部屋で大人しくしてもらう予定だ。」
雪樹「頼みます。彼とは少し言い争いになりかけたのもありますし。」
真壁「注意しておくよ。」
雪樹「あと、一つお願いがあるんですが。」
真壁「何かな。」
雪樹「退屈なんですけど、事務所内での仕事だけでもだめですかね。」
真壁「仕事に復帰したいのか。私はあまり気が乗らないが。」
片桐「ちょっとプロデューサー、あまりにもいきなり過ぎない?」
雪樹「気になることが2つほど、多分大丈夫だと思うけど。」
三船「その状態でもお仕事に熱心なんですね…」
雪樹「熱心というか、単に心配なだけだよ」
片桐「無理しないで頂戴、あなたに居なくなられるのが一番困るんだから。ちひろさんも専務もプロデューサーをやれないのよ」
雪樹「僕は無理をしてるだなんて思ってませんよ」
片桐「傍から見たら無理しかしてないのよ、少し聞いたけど、就任から5連勤してたんだって?」
雪樹「そうですね。気がついたらそんな感じでした」
片桐「おまけにストーカーされたり沈められたり、車に轢かれたり。どうやって耐えてるのか疑問に思うわ」
雪樹「ここ数日、いろいろあり過ぎるんですよね。面白いことに。」
片桐「何も面白くないわよ。むしろ怖いわ。」
雪樹「でも、今はつまらない。仕事しないことには、退屈なんだよ」
片桐「今後何があるかわかったものじゃないから治るまでおとなしくしてほしいのよ。」
雪樹「せっかく貰った仕事だから、」
真壁「問答はそこまで、明日にでも退院の手続きをするよ。今後のイベントや仕事のことが気になるんだろう。ただし次病院に搬送されるようなことがある場合は私が判断するまで大人しくしてもらう。」
片桐「待って、それでも少し早すぎると思うわ。」
三船「本当に大丈夫なんでしょうか…」
雪樹「大丈夫じゃないとは思う。でもやれるだけやりたいんだ。」
真壁「あまり調子に乗らないように。そこまでの怪我人を一週間と経たず退院なんてありえない話だぞ。」
雪樹「本来であれば一ヶ月くらい掛かるでしょうね。」
真壁「ひと月で済めばいいほうだな、今夜少しギプスを補修する。それじゃ、準備をしてくるよ。」
雪樹「わかりました」
真壁さんは病室を出ていく
片桐「いくら何でも無理があるわ…」
三船「あの…流石にそこまでやる必要は…」
雪樹「ある三人と、約束したのもあるんだ、だから早いうちに病院を出たかったのもある。」
片桐「約束?」
雪樹「クリスマスに演劇をやるそうなんだ、見て欲しいって。だから、間に合わせたくてね。」
片桐「その日だけでも良かったじゃない。」
雪樹「どうせだからレッスンも見てあげようと思ったんだ。」
片桐「全く…呆れたわ。」
三船「優しいというより、真面目すぎる、でしょうか…」
雪樹「よく言われるよ。」
片桐「まぁ止めても無駄でしょうけど、極力周りに迷惑かけないようにしなさいよ、必要な時は私も手を貸すけど、我儘通すならある程度の覚悟は必要だと思って」
雪樹「忠告、ありがとうございます。」
片桐「あんなこと聞いたあとだと正直心配だけれど、そろそろ帰るわ。」
三船「お大事に…無理しないでください。」
雪樹「お二人ともお疲れ様です。」
二人が帰ったその後の夜。
ギプスを部分補強した。
私生活で使いやすいように取り外しも楽になっている。
真壁「リハビリはまだ先だ、二週間に一度は通院、私のもとにきて経過確認を取る。いいな。」
雪樹「わかりました。この状態ではリハビリも出来そうにないですから。できる限り負担をかけないようにします。」
真壁「明日、迎えは来るのか」
雪樹「待ち時間に身内に連絡はしました。午後過ぎには来ると言ってましたね」
真壁「わかった。準備をしておくように。」
荷物を纏める…とは言っても退院手続きの書類を鞄に入れておしまい。
また明日。
事務所には連絡をしないとな。
…
翌朝、朝食を取ったあと病室の扉をノックされた。
雪樹「どうぞ。」
入ってきたのは例の人。
雪樹「おっと…」
金森さんだった。
尋常とは思えない形相で手にナイフを持ってこちらに近付いてくる。
金森「逃げるなよ…おめぇも終わらせてやる…」
雪樹「落ち着け!なんのつもりだ!」
答えることもなくナイフを刺そうと振りかざしてくる、
咄嗟に松葉杖を持ってベットから降りて避けるがまた突進するように襲い掛かってくる。
体制も不安定なままでは避けるのも難しい…
おとなしく刺されるわけにもいかないので松葉杖を横に振って横腹に一撃を当てると蹲った
隙を見て裏に回り込んで押し倒し背中に重し代わりに乗り掛かる
動けない隙に松葉杖をうまく利用してベット横の呼びボタンを押した。
看護師「どうされま…え!?」
雪樹「金森さんが襲い掛かって来たんです。誰でもいいので代わりに取り押さえてもらえませんか。」
看護師「は、はい!」
耳元の無線で別のスタッフを呼んでいる。
金森「どけ!邪魔するな!」
雪樹「邪魔するに決まってるだろ、殺されそうになって素直に死ぬやつがあるか。ふざけるな、どんな理由であれあんたに殺されるつもりはない。」
金森「お前じゃなかったら…」
雪樹「俺じゃなかったらなんだ。言ってみろ」
金森「もう手遅れなんだよ!だったらいっそ…!」
真壁「今更遅いのはわかっているだろう」
数人の看護師達で取り押さえて連行されていく。なんとかなった…
雪樹「全く驚きました。」
真壁「食卓用のナイフか。勘弁してほしいな」
雪樹「真壁さんは彼がどういう理由で僕に襲い掛かって来たのか、わかってるんですか」
真壁「先日も話をしたとおり、彼は元レスラーなんだがね。」
雪樹「ええ、それで、」
真壁「スポーツ事務所側から、仮に被害にあった側の事故でも他人に怪我を負わせた以上は解雇、それは変わらない、おまけに相手は有名事務所のプロデューサー、どう示しをつけるかこちらでも検討中だからしばらくはおとなしくしてほしい、とのことだ」
雪樹「まるで金森さんが悪人みたいですね。少しは同情しますけど。それで恨まれるのも迷惑ですよ」
真壁「スポーツ事務所側で酷く言われたらしい。もとは彼も非はなかったのだろうけれど。」
雪樹「我慢できなかったんでしょうね。」
真壁「まぁ彼の話はいいとして、襲われた時かなり激しく動いただろう。怪我は大丈夫なのか。」
雪樹「なんともありませんよ、片腕片足でもどうにかなるものですね」
真壁「咄嗟の判断が良かったんだろう。大したものだが何か異常を感じたらすぐ連絡するように。私は金森さんの対処について院長と相談をしてくるよ。」
雪樹「わかりました、お疲れ様です」
真壁「あと、退院の時は代わりの者を手配しておくよ、仕事が増えたせいだ。すまないね」
雪樹「お構い無く。」
午後、迎えが来て病院のエントランスに行くと、三人組と合った、
森久保「あれ…プロデューサーさん…どうされたんですか…?」
雪樹「早いけど、退院だよ。」
早坂「お、おい、まだ怪我治ってないのに…」
輝子「手足が不自由なのに…だ…大丈夫なのか…?」
雪樹「行けるときは事務所に行くよ。怪我が痛むときはおとなしく家にいるつもり。」
森久保「あの…無理はしないほうが…」
雪樹「心配してくれてありがとう。できる限り無理はしないから。少し頑張ってみるよ」
早坂「怪我、早く治るといいなッ!」
三人に軽く挨拶をして。
兄の車に乗り込んだ。
長男「あの子達は?」
雪樹「仕事関係のね、言ってなかったっけ。」
長男「あー、あの子達もアイドルな訳か」
雪樹「そう。あの三人はユニットでの活動で仲良くなったみたいでね。」
長男「そうか、まぁ俺達は年下の面倒見るのは慣れてるからな。」
雪樹「誰かさん達のおかげでね、」
長男「無理するなよ、ていっても無駄か、お前が一番無理強いさせられてきたしな」
雪樹「負担になりすぎないようにするよ」
……寝れない……
やっぱ体痛いな!?
家に戻り、動いた反動で身体の痛みが激しすぎて寝れなかった
怪我で休んだり事務所でお仕事させる予定です
あくまで予定なのでもしかしたら事務所外でも仕事してるかもしれません。予定は未定です