3つあるモニターの真ん中と左には、ブルー・ティアーズに乗って上空で待っているセシリア・オルコットがそれぞれ別の角度から映し出されている。
残る右の画面には手を振りながらオルコットに向かって歩いている朔夜が映し出されている。
そしてその朔夜が光ったかたと思うといきなり爆音と共に炎に包まれた。
アリーナは突然の出来事に悲鳴に包まれた。
「朔夜様!?白野!!朔夜様が!」
いや、アリーナだけではなかった。葉月は叫び俺を揺さぶり睦美は叫びはしなかったものの俺の腕を握りつぶしそうな程力いっぱい握っている。
一方俺は割と落ち着いていた。だってあの朔夜だぞ?どうせ何かの演出だろ。
それは当たっていたらしく炎が真ん中から横に真っ二つに割れそこから赤をメインとしたセイバー、ネロに乗った朔夜が特徴的な剣を片手に出てきた。
「うーん。成功かな?」
僕事星月朔夜は、周りの反応を見ながら一人ごとをつぶやく。
「あれは、ファンサービスか何かですか?」
セシリア・オルコットの前に来るとそんなことを言われた。別にファンサービスでやったわけではない。ネロの動作チェックとレオに『何か驚くようなことをやってください』の二つを同時にやっただけ。
別にエネルギーが減るわけではないから。だってそうでしょ?火を使う人はどんな世界でも自分の出した火ではダメージを受けない。僕をその人たちと同じなんだから。
「別に違うよ。それよりセシリア・オルコット。少しは考えは変わったかな?」
「いいえ。変わりませんわ。貴方を倒して次は会長を倒しますわ。それと私はセシリアでいいですわ」
「そっか。残念だったら格の違いを見せてあげる。手加減なんか一切なしだよ。セシリア!」
「望むところですわ朔夜さん!」
合図を待たずして僕たちの戦いは始まった。
まずは様子見なのかセシリアの持っていた大型のライフルから一発レーザーが撃たれる。
本来ならかわすのだけど今回はそんなことはしない。持っている剣「アエストゥス・エストゥス」で切り裂く。
「なっ!まさかよけずに切るなんて!ですがこれはさばききれますか!・・・踊りなさい!」
セシリアスカートみたいになっていたビットが4つ離れ僕を囲むように配置された。
そしてセシリアの言葉が合図だったかのように4つのビット+ライフルから一斉にレーザーが放たれた。
「直撃ですわ。やはり男なんてたいしたこ・・と・「いやいやびっくりしたよ。まさか全部同時に打てるなんて思いもしなかったっよ」どうして!確かに直撃しましたわ!」
驚いてる驚いてる。別に僕は大したことはやっていない。戦う前にやったことをやっただけ。僕自身を炎で包み込むだけ。レーザーは僕に当たることなく炎と相殺される。
「これで終わりかな?ならもう終わらせようか」
僕の目が変わるのがわかる。これはISの適正を上げるためにやったものだけど僕は失敗してある一定の条件を達成した時だけ現れる。白野の言った『直死の魔眼』ほどいいものではない。せいぜい弱点が見えるぐらいで触れただけで殺せるわけでもない。それなりの力と技術がないと意味のないもの。でもこの世界ならこれぐらいでちょうどいい。戦争してるわけでもないから。
そして一瞬加速まではいかないものの加速をしてビットを狙う。
「そうはさせませんわ!」
ビットやライフルから次々レーザーが撃たれるがそれを全て切り裂くでも相殺でもなくかわす。
そしてビットを一つ一つ壊していく。
「これで4つ目!残りはきみだけだね!」
今までの勢いを殺さずセシリアに突っ込む。最後のライフルからの攻撃をかわしたところで僕の第六勘が反応した。しかしなんだ?スカートに隠された残り2つのビットは対応できるからそれ以外のなにか?考えても仕方ないから急停止から真上に急転換する。
そしてセシリアの小さな悲鳴が聞こえ理解した。最後にかわしたレーザーがセシリアの意思通り動いて方向を変えたということ。
「まさか。もうそこまで言ってるなんてね。だから楯無に勝てると思ったのかな?まあどっちにしろ僕にも楯無にも勝てないけど」
自爆によりダメージを受けてくれたからそこまで大技を出さなくてもよさそうだ。
剣に炎を纏わせてセシリアに突っ込む。
「
終わりのブザーを聞き一安心しつつ周りに手を振った。
とりあえずこれでしばらくゆっくりできそうだよ。
それにそろそろ生徒会に顔を出さないと大変そうだから丁度いいや。
こうして僕のネロでのデビュー戦は終わったのだった。