やぁやぁ!大人の階段登った朔夜だよ!
あれからと言うもの白野は帰ってこず退屈な日々を過ごしていた。
でも今日は少し楽しいそうなイベントがある。
「ここにクラス対抗戦の開会を宣言します!」
そうクラス対抗戦だ。僕は今生徒会副会長として開会を宣言した。
でももしかしたらそれも今日までかもしれない。
このクラス対抗戦の勝者と僕はIS学園No.2の座をかけて戦うことになっているからだ。
別に負けるつもりはないけど、もしもを考えるとやっぱり緊張する。
因みに1年1組の代表の岸波白野は現在いないから代理で織斑一夏が出ることになった。
僕が出ないかって?僕が出るとパワーバランスが崩れるから出ないの。せめてタッグトーナメント位までたたないと全然相手にならないからね。
「お疲れ様。それにしても今日でその恰好が見れなくなるかもしれないのは残念ね」
楯無が抱きついてきながら労いの言葉をかけてくれる。今いるのは生徒会室。僕は着替えるためにここによったのだけど、今の僕の格好はというと制服を浴衣にアレンジしたものでイベントごとでしか着ない服だ。それからISスーツに着替える予定なのにこれじゃ時間には遅れそうだよ。時間とは一回戦の織斑一夏対鳳鈴音の試合だ。僕はその戦いの解説として呼ばれてたんだけど別にいいか。正直興味ないし。
「そう言えばレオから連絡あったわよ」
「ふぇ!?とと本当に?」
のんびりとアリーナに向かう途中楯無がそんなことを言うから思わず変な声を上げてしまった。
「ええ。ようやく調整が済んだから今日中にはIS学園に着くそうよ。しかもあの人たちが少し訓練したそうだから前と比べるとかなり強くなってるそうよ」
へ~。師匠達がねぇ。それは楽しみだ。新しいISもそうだけど白野の強化も楽しみだよ。
「そうなんだ。でもまだまだ負ける気はないけどね。と、やっぱり始まってるね」
そんな会話をしているとアリーナに着いたので実況席に向かう。そこには僕に解説をお願いしてきた去年のクラスメートの黛薫子がいた。
「こーら!遅い!もう始まってるじゃないですか!記事は鮮度が命なんですから!」
そういえばなんで試合なのに新聞部なんだろうか?普通は放送部とかがしそうなのに。
「それはですね。ネタを餌に譲ってもらったのですよ」
心を読まれた!しかも脅してるし!これは見逃してもいいのだろうか?
「ジャーナリストたるものは相手の顔見るだけである程度はわかるものです。それを元にカマをかけながら事実確認をしていくんです」
うわー。プロ魂すごいなー。
とのんきなことを考えていたらいきなりアリーナに黒い影が侵入して非常事態を表すアラームが鳴りだしたのだった。
「なな!事件の予感!私は少し席を外しますね」
そんなことを言ってアリーナに突撃しようとした黛さんを捕まえ手足を縛って楯無に預ける。
「ちょっと様子見てくるよ。侵入者もいるから楯無は生徒の安全を第一でよろしく!」
そして僕は侵入者と戦いだした織斑一夏と鳳鈴音のもとにいそぐのだった。