目が覚める。
朝には間違いないが起きるには少し早い時間。
それでも僕にとっては、いつもも通りの時間。
いつもと違うとすればすぐ隣に居るのが楯無と言うこと。
でもそれは特に珍しいと言うわけでも無く驚きはしない。
「起きるのが早いな」
「っ!」
これには驚いたが、声までは出なかった。寝起きで良かった。昼間にこれだといつもの調子でかなり大袈裟に驚いたとはずだ。
「やはり寝起きはあの時のままだな朔夜」
「色々聞きたい事がありますが、おはようございます。先生」
楯無のベッドに座っている先生もおはよと返してくれる。
そして楯無を起こさないようにベッドから抜け出し頭を少し切り替える。
「それにしてもなんでここにいるんですか?ISはどうしたんですか?」
「別にいいだろ?可愛い教え子の顔を見にくらい。それと朔夜な知らなかったな。私のISのアサシンから発している位置情報は始めからフェイク。偽物だ。だからここに居ても見つからない限りばれたりはしない」
えーと…。言葉が出ないや。ま、まぁ余り深くは気にしないでおこう。好奇心猫を殺すだよ!
「それと鳩が来てるぞ。行ってやれ」
「?…ぁ!」
突然隠語使うから少し理解に遅れたよ。まったく最近先生は、更識と関わりないから油断してたよ。
僕は先生に一例してから部屋を出る。
久々に月が見れないな。
「行ったぞ。にしてもあいつを騙し切るとはいらんことのスキルを上げた」
朔夜の出て行った直後、先生と呼ばれた女性はベッドに入ってる楯無に声をかけた。
「やっぱりばれてましたか。朔夜なら半分ぐらいは騙せれるのに。
それより覗き見とか酷くないですか?」
楯無はやや不機嫌そうにベッドから上半身を起こした。
「覗いてはないが、それよりお前の為に危険を犯して来ている先生に酷いいい様だな」
「そうでしたか?何か頼みましたか?」
楯無は首を傾げ思い出そうとしている。
「今日で、朔夜が更識に来てから10年が立つ。先代が今日お前に朔夜が来た時の話しをする様に襲名の時に私に言って来たんだ。それともう一つ。この学期の終了後の朔夜の襲名式をやる。これは知っていただろ?」
「朔夜の襲名の件は今年中としか聞いてないわよ。それに朔夜はお母様が拾ったはずじゃ」
「それは表向きだよ。あの日の事、といよりは朔夜は複雑だから秘密にしていることがある。それを全て教えるが大丈夫か?」
最後に真剣な目で楯無を見る先生。それを楯無も見つめ返し、ふと笑みを浮かべる。
「心配ないわ。例えあの子が人を殺していても私は朔夜の事を愛し続けれるわ。私のこの気持ちはそう簡単には変わらないわ。それが先生の拷問でもね!」
「おいおい、人を何だと思っている。それに朔夜が何かではなくて、朔夜の生い立ちについてだ」
「なら余計に心配無いわ。なんであろうと受け入れるわ」
「そうか。なら話すが一応覚悟しておけよ」
こうして楯無は朔夜の秘密を知ることになる。