IS ~例外処理~   作:秋葉

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岸波白野のプロローグ

「織斑くん!織斑一夏くん!」

 

 

「えっ?は、はい!」

 

 

織斑一夏と言う男子生徒が呼ばれ立つとクラス中の視線が集まる。

 

どうしてこうなった?

まずは、自分の名前。

名前は、フランシスコ・ザビ…

違う。これは違う。

確か東洋人で日本名だった。

…一級フラグ建築士?

これは名前なのか?自分でもどうしてこれを出したのか解らない。

まさか、この女性だらけの環境に混乱しているのか?

落ち着け。名前は、岸波白野。

そう岸波白野だ。

性別は、男。

月での聖杯戦争の記憶があるだけのいたって平凡な男の子のはず。

そしてここはIS学園。

篠ノ之束の発明した宇宙開発が目的だったマルチフォームスーツ、インフィニット・ストラトス通称ISのパイロットの育成や技術者の教育を目的にした学校。

ここは、去年までと言うか例外を除けば女子校である。何故ならISは、女性にしか反応しないからつまりは男に知識を与えようがISを動かすことが出来ない。なので今まで男は入学することが出来なかった。

では、何故俺がIS学園にいるかと言うと、男なのにISを動かせたからということ。

そしてこの学園には、俺こと岸波白野と先程呼ばれた織斑一夏という二人の男がISを動かせたからと言う理由でいる。

俺がISに触れることになったきっかけは、二週間程前のことだった。

 

 

世間が男なのにISを動かした織斑一夏に騒ぎ。第二の織斑一夏を、見つけるべく色々な機関が全国の男を対象に探しているなか俺は、中学の頃特に中のよかったメンバーで卒業祝いの旅行で海外に行っていた。中学生が海外?と思うだろうが最近では割りと当たり前になっている。

メンバー俺を入れて四人。

 

俺達は、今訪れている国にある世界遺産を見に向かっている。

 

「は、白野。まだ…つかいの…かい?そろそろ…体力…的にきつい…のだが」

 

今にも倒れそうにしているのは緑間(ろくま)桂馬。

見た目、スポーツマンでサッカー部のエースと言われたらやっぱりと思うぐらいのイケメン。しかし実際は、運動音痴。だが将棋会のホープと言われる将棋の天才。そのギャップのせいか顔しか見てないのか、かなりモテる。俺とは一時期はまってたチェスを通してかなり仲良くなった。チェスでも将棋でも勝ったことないが。

 

「白野。あれはほっといて早く行こう」

 

俺の右隣にいて桂馬を見捨て様としているのは、津奈木(つなぎ)葉月 。見た目クールな子。中身剣道以外は、クールな子。但し甘いものには目がないという。俺の回りのなかでは普通な子。それでも剣道の腕は一流で中三の全国大会で準優勝している。ただ俺も見に行ったが相手を見た瞬間明らかにやる気をなくし勝てなくない相手だったはずなのに負けている。その事を聞いたら「やる気のない相手を倒しても面白くない」だそうだ。俺とは、素振りをしている葉月に俺が気になる事をアドバイスしてからかなり仲良くなった。

「そうですわね。桂馬さんなんて捨て置きませんか?白野」

 

 

俺の左隣にいて同じく桂馬を見捨て様としているのは、三千院睦美(むつみ)。見た目大和撫子。中身大和撫子の革を被ったパワフル娘。普段は完璧な大和撫子なのだが時々物凄い毒舌やとんでも拳法を使う。その拳法はどことなくアサシン先生に似ている。そして夜な夜な街に出掛けて不良達といる。という噂があるが実際には夜な夜な街に出掛けて不良達をボコボコにしている。と言うやんちゃな一面もある。俺とは幼馴染みである。ついでに言うと睦美に家はかなりの金持ちであり、今回の旅行にも確認出来るだけで二十人の護衛が俺達を見守ってくれている。

 

「そうだな。桂馬、先に行っているから後で追い付いてこいよ」

 

俺も桂馬の体力の無さは知っているので先に行くと伝えると。桂馬の捨てられた子犬の様な視線の他にもう一つ不思議か視線を感じた。

 

「白野。誰かに見られています」

 

睦美が俺にくっつきにながら小声で行ってくる。

 

「確かに感じる。でも、睦美。くっつく必要はない」

 

葉月が少し怒った様に言い何故かくっついてくる。

 

二人とも中学生にしては大きな物を持っているので少しドキドキするが、パッションリップという最強の物を死にかけながら体験したことがある俺の理性はほとんど揺るがない。揺るがないのだ!

 

「あら、白野。どうしましたか?汗が凄いですよ?」

 

睦美が愉悦の眼差しで俺を見ている。

 

「そ、それより誰かに見られてるなら何処か店に入る?」

 

「白野、視線は目の前の子」

 

葉月が教えてくれたおかげで気づいたがいつのまにか目の前の来ていたようだ。

 

「ふふ。相変わらず白野さんは周りは賑やかですね」

 

俺が少し目線をさげると少年が楽しそうに俺達を見ている。

それは、月の裏側で見た楽しそうなレオの姿だった。

 

「こうして会うのは初めてですね。はじめまして僕は、西欧財閥当主。レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイです。ところで白野。貴方はISに興味がありますか?よければ触ってみませんか?貴方なら動かせる気がします」

 

これが、俺とレオの再会でありISを動かすきっかけになりIS学園に入学する転機となった。因みに葉月も睦美もIS学園にいる。俺は一年一組に対してあの二人は一年二組だそうだ。

 

 

「次は、岸波白野くんお願いします」

 

副担任の山田先生に呼ばれ席を立つ。…今気づいたが山田先生も凄いものをお持ちだ。

 

「岸波白野です。突如の出来事でまだISについて知識的よく分からなくて聞くことがあるかもしれませんがよろしくお願いします」

 

これは完璧だ。あの織斑一夏は名前しか言わなかったが俺は一言付け加えたし言葉も完璧だ。

 

「おい岸波。お前はこいつらの後輩か?織斑よりましだがその堅苦しいのは治せ」

 

と思ったら鬼教官の織斑先生に言われてしまった。

 

「今失礼なことを考えたな?」

 

そしてこころを読まれたのか出席棒アタックを喰らった。おかしい普通の攻撃なら基本一回で見切れる筈なのにさっきの攻撃は後二、三回位では見切れそうにない。

 

それはさておき少しのハプニング?を除いて自己紹介は終わった。

 

「よい。自己紹介は済んだな。では中には気づいた奴もいるかもしれんがこのクラスに一つの空席がある。今からそいつを呼ぶがお前ら騒ぐなよ」

 

織斑先生がそう言うと教室のドアが開き一人の生徒が入ってくる。するとさっきの織斑先生の注意も意味がなくクラスのほとんどから黄色悲鳴が上がるのだった。

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