「その目、何をするつもりだ?」
今の朔夜を目の前にしているだけで足が震えそうになるが何とか抑えてセシリアを庇う様に立つ。
「ん?…あっ!そういうことね。別にこの眼は君が思っているンにゃ!なんですか!織斑先生!!」
「それはこちらの台詞だ。生徒会副会長であるお前が新入生に見逃せないほどの殺気を向けているんだ。黙って見てるわけにはいかないだろ?それに貴重な男性パイロットにも向けてるんだ」
織斑先生に叩かれたことにより殺気が拡散したが相変わらず直死の魔眼のまま俺達を見ている。
「でも、僕もこのまま黙っているわけにはいきませんよ?クラス代表には興味無いけど、楯無に勝てると言ったんだ。そんなこと言えないように実力の差を見せてあげないと僕の気がおさまりませんよ」
「そうか、なら決闘でもすればいいだろ?今度の金曜の六時間目にアリーナを借りといてやる。その時にお前とオルコットが闘い、星月が勝てば星月の推薦者に。オルコットが勝てばオルコットが代表でいいだろ?」
織斑先生の提案にクラスはざわめき、朔夜はニヤリと何やら嫌な笑みを見せた。
「それは良いですね!なら僕は、岸波白野を推薦します。そして僕は副代表でもしましょう。そしてセシリア・オルコットが勝ったら織斑ー夏が副代表にしましょう!ん?でもそれじゃ不公平か。なら織斑ー夏と岸波白野も戦い勝った方が僕ならクラス代表。セシリア・オルコットなら副代表でどうですか?皆はいいよね?」
これは最悪だ。まず間違いなくこの案は通る。そして朔夜が勝つ可能性がとても高い。更に俺は織斑ー夏に負ける分けには行かない。レオからの命令だから。
その為に俺は誰かに指導してもらわないとならない。
でも周りは女子だらけどうすればいいんだ?
「そう言うことだ。織斑、岸波共に金曜までには専用機が届くだろう。それなら条件は同じ。二人とも文句は無いな?」
「特に無いぜ。千冬姉」
織斑が返事をした瞬間出席簿アタックが教室中に響き渡った。
「織斑先生だ。馬鹿者。それに言葉遣いも何とかしろ。キーンコーん?今回はここまでだな。二人とも少なくとも自由飛べるようにはなれよ?」
織斑への説教中でチャイムがなり俺の抗議をする魔もなく戦いが決まってしまった。
「やぁ。岸波白野」
チャイムがなり終わると朔夜が俺に声をかけてきた。
「最悪だ。なんで俺が戦わないといけないんだ?それに知ってるんだろ?レオと俺の約束」
ニヤリと朔夜の口が歪んだ。
「もちろん!!ん?ごめん電話だ」
楽しそうに肯定した朔夜だったが、かかってきた電話の相手を見て少し顔曇らせた。
それから少して顔を真っ青にして朔夜は戻ってきた。
「レオからだったよ。そして白野が織斑一夏に負けると僕も罰を受ける。それもガウェインからだよ。だから僕が白野を鍛えるから!!絶対に負けちゃダメだから!取り合えず今日の放課後僕の部屋来てね」
それだけ言うと朔夜は、教室から出ていきその日の授業には全て顔を出さなかった。
そして俺は朔夜の部屋の前に来ていた。後は部屋に入るだけなのだが妙に緊張する。理由はわかる。遠目からみてる女子生徒だ。特にふたつの視線が気になるが、いつまでもここにいるわけにはいかないので、俺は朔夜の部屋に入っていったのだった。