「わたしにします?わたしにします?それともわ・た・し?」
…変態が居たので部屋の扉を閉め現状を確認する。
部屋の番号は、間違いなく朔夜に言われた通り。
ならあの変態は誰だ?裸エプロンで出てきた変態は?
いや、待てよ。確かこの寮は例外なく二人部屋だったはず。なら朔夜の同室の生徒とと言うわけか!うらや…あいつも苦労してるな。爆発しないかな。
「あれ?白野だ。顔真っ赤にしてどうしたの?中に入ってよかったのに。あっ!もしかして鍵かかってた?ごめんね。すぐに開けるから」
俺が外で現状を整理していると、朔夜が帰ってきて俺に声をかけながら部屋の鍵を開けていた。
「あれ?空いてる?なら本当に入ってて良かったんだよ?」
朔夜が後ろを向いて俺に笑顔を見せる。その笑顔に不覚にもドキッとしてしまった。だがそれも朔夜の後ろ、すなわち部屋の中にいた変態の殺気にも近い視線により恐怖にかわった。
「わたしにします?わたしにします?それともわ・た・し?」
「…白野。場所変えよっか」
…!おもいだした。インパクトが大きかったせいで直ぐに出て来なかったが、あの変態はIS学園生徒会長の更識楯無だ。
「ああ!待って!直ぐに着替えるから!」
朔夜が俺の返事を聞かずに部屋から離れようとすると、更識楯無が涙目になりながら部屋の奥に入っていった。
振り返るときに見えたがあのエプロンにしたに水着を着ていた。
「はぁ~。楯無には困ったものだよ。いつもあんな格好で出迎えるんだから。まぁいっか!白野入って入って!」
俺は言われるがまま部屋の中に入りだしてもらった椅子に座る。
「えー、ごほん。はじめまして。私は、更識楯無。IS学園の生徒会会長をしているわ。私の事は、お嬢様か楯無様と呼んでくれて構わないわよ」
「遠慮しておきます。それより変態ではなく会長。朔夜は何処に行ったんですか?」
そう。俺はいま楯無会長と何故か二人きりなんだ。朔夜は俺に椅子を出した後部屋から出ていき。着替え終わった会長と待っているわけだ。
「変態って朔夜にしかしないわよ。まぁいいわ。朔夜は、これからの準備をしてるのよ。具体的に言うとお菓子とかお茶とか」
お菓子?お茶?一体これから何が始まると言うのだ!
「ごめん。待った?はい。楯無のはいつものミルクティー。白野は、何がいい?と言ってもアースグレイかダージリンかミルクティーか緑茶か水が三種類ぐらいしかないんだけどね」
十分過ぎるぐらいのラインナップなのに申し訳なさそうにする朔夜を見て改めて格の違いを実感する。
「なら緑茶を貰おうか」
「わかったー。良かったよ白野が飲めるものがあって」
俺の返事を聞いて朔夜が飛びっきりの笑顔を向けてそれと同じに、会長が飛びっきりの殺気を向けてくる。
これが天国と地獄なのか?
「そ、それより。特訓はしないのか?このままだと織斑には、勝てないと思うが」
「あれ?言ってなかったかな。今日は、岸波白野の専用機になるセイバーについてと、僕ら西欧財閥のISについて知って貰うんだよ。特訓はそれからだよ」