「あんなゴミクソバカ会社辞めてやる」
そう思ったのは21歳の社会人、『大伊田健(おおいたけん)』だ。健は昨日から24時間連続で働いていた。だが今勤めてる会社は典型的というか今どきあるのというレベルのブラック企業で残業代は出ない上に夜勤手当も出ない。おまけにこの後会社の講習もあるとのことだ。だが健は既にやる気がなかった。なのでその講習には参加しないことにした。
「はあ・・・こんな時妹がいればなあ・・・・」
健は一人っ子だった。とにかく癒しが欲しかった。そこで決意した。
「妹を創ろう」
健は妹を1からこの世に生み出そうと考えていた。学校で習ったクローンの理論上の作り方を思い出し自らの血液の遺伝子から新たな命を誕生させることに没頭した。母親から「あんたこんな命を産み出すなんてことやってもいいと思ってるの?」と言われたが健は「労基も守れないブラック企業があるなら命を産み出したっていいはずだ!」と反論した。母親はうなだれた。
こうして妹を創ること1週間が経った。その間無断欠勤してたのでめでたく会社もクビになった。あとは妹だけだ。
ずっと寝ていなかったので仮眠をとることにした。また朝明るくなったら妹を創ろうと思い、目覚ましをセットして寝ることにした。
だが目覚ましよりも早くドカーン!!!!バリーン!!!!という家が張り裂けるほどの爆音が鳴った。目が覚めた健はその音が鳴った方へ行くとそこは風呂場だった。確かこの風呂場にはうまくいかなくて翌日使おうと思い洗ったビーカーを置いたはずだった。クローン学では適度な遺伝子、適度な温度、適度な水、適度なビーカーがあればクローンが完成するという話であったため期待と不安を込めつつ風呂場の扉を開けた。
そこには全裸の17歳くらいの水色の髪の童顔の女の子が横たわっていた。やったあ成功だと思いその子を起こすために体をゆすった。女の子は目を覚まし、「きゃあああ!!!!エッチ!!!!!」と言いながら近くにあった石鹸を投げつけられた。当然だなと思い、なるべく女の子の裸を見ないようにタオルを渡した。服は女の子用のものがなかったので自分の持っている服を渡した。そういえば妹の名前はどうしよう。犬の名前のようにポチやシロといった名前を付けるのはさすがに可哀そうだと悩みに悩んだ。結果、妹の名前は『大伊田恵(おおいためぐみ)』と名付けることにした。恵とどう接すればいいのか分からなかったのでとにかく遊んでみようと思い、バレーボールとネットを持って近くの公園に一緒に遊びに行くことにしたが生まれたばかりで大丈夫かなと心配がよぎったがよく考えても見れば産まれてすぐ日本語も話してたし大丈夫だなと思った。