時の勇者に成り代わったがオチを知らねぇ【完】 作:はしばみ ざくろ
作者は最強厨なのでおそらくリンクのスペックはガンガン上がっていくと思いますね。
ストックを貯めつつ週一更新を目指します。(出来るとはいっていない)
プロローグ 賽を投げるのがヘタクソすぎる
死んだと思ったら全然知らない世界に生まれ変わっていた。どうして・・・。
その日もいつも通りの朝が来ていた。
顔を洗って、ご飯を食べて、着替えをして。何も変わりなく出勤したと思う。
車に乗って、運転して―――ものすごい衝撃と音が響いて―――意識が吹っ飛んで―――。
気づいたら赤ん坊だった。急に時空を越えさせないでほしい。
普通そこは説明とかないんか?いくら俺がオタクだからって心の準備はいるんだぞ?
おそるおそる上手く動かない体と目で周りを見渡したら、母はすでに隣で永眠していた。勝手にハードモードにしないでほしい。
いろんな意味で俺は泣いた。
母を看取ったのはデクの樹サマ。・・・そう、ゼルダのあの人である。
しかしこの時点ではまだ俺も冷静だった。さっき泣いてたのは生理現象だからノーカンとして。
やべー死んじまったよ~とんでもない世界に産まれちゃったな~どの時空だろ~。くらいのものである。
正直わりと舐めていたのだ。だって俺ゼルダはブレワイしかやったことないし。
「お主の名はリンク・・・。どうか母の代わりに、たくましく生きるのだよ・・・」
リアルに血の気が引くと人間は言葉が出ない。ここテストにでます。
・・・ええ~・・・ウケる・・・・・・。(ウケてる場合ではない)
現実逃避は長く続かなかった。この年で赤ちゃんプレイは辛いよ・・・。
いやだってウワーーッ!!(発狂)このままだと絶対に死ぬじゃん!?!?どうにかしないと・・・。
・・・・・・・・・そうだ、強くなろう・・・・・・。
実に簡単な結論であった。
コキリの里には子供しか居ない。なぜならコキリ族は年を取らないからだ。
その中で一人だけすくすく育つリンクは異質であったが、そんなことも気にせず(森の妖精は大らか)世話をやき、遊んでくれるみんなは本当に優しかった。
俺が・・・
いい年して幼児の振りをするのも辛いが、優しいコキリのみんなが世界の崩壊に巻き込まれるのはもっと辛い。
自力で歩き、話せるようになったとき、リンクはデクの棒を握って宣言した。
「サリア、おれつよくなる!」
「うんっ、リンク頑張ってネ!」
幼子の言葉でも応援してくれるサリアは本当に優しい。俺・・・頑張るよ・・・!
その日から毎日デクの棒を素振りし、まずは体をつくることにした。
☆月〇日 晴れ
修行を始めてから一年。俺もようやく6歳である。
このノートとペンはコキリのお店で手に入れた物だ。店主が手伝いのお礼をくれるというので、それならばと貰ってきた。
現状、里では最年少ということもあってか、わりと甘やかされているように思う。草取りをすればお小遣いにルピーを貰い、家の掃除をすればえらいな!とルピーを貰い・・・。
・・・コキリ族俺に甘々じゃない?もはや心配になるレベルなんだけど。
毎日素振りをしていても、池で潜水の練習をしてても、暖かく見守られているだけだ。
サリアは「怪我はしちゃだめヨ」と心配してくれるし、ミドは最近打ち合いに付き合ってくれるようになった。人の温もりを感じる・・・。
修行の成果としては、さすが「リンク」の体というべきか。潜在能力が尋常じゃない。鍛えれば鍛えるほど変わっていくのが実感できる。経験値が勢いよく貯まっていきレベルアップしていくあの感覚だ。快感・・・。
もうコキリの棒では俺の力に耐えられないのか、最近はすぐに折れてしまう始末だ。
なにか木刀的なものがあれば良いのだが、里の中では見たことがない。もう自分で作った方が早いかもしれないが、明日みんなに聞いてみよう。
☆月△日 晴れ
里のみんなにもっと頑丈な棒はないのかと聞いたところ、デクの樹サマのところに連れて行ってもらった。
会うのは二度目だが、言葉を交すのは初めてである。ちょっとドキドキしながら挨拶すると、穏やかに微笑まれた。じいちゃん・・・!
強くなるために修行をしていることを話すと、少し悩ましげな顔をしながらも応援してくれた。
デクの樹サマには俺の将来が見えているんだろうか。やたら心配そうだったのが気になるけど。
木刀はもらえなかったが、代わりに「コキリの剣」というオレンジの柄の剣を譲ってもらった。やったぜ!
△月▲日 晴れ
今日は外から商人が来た。大人が森に入るとスタルフォスになってしまうらしいが、短時間なら問題ないようだ。
貯めていたルピーで持ち運びの調理セットを買いました。なぜなら・・・ご飯事情が貧相なので・・・。
いやね?そりゃね?森の中だし妖精だからね?果物とか木の実とか池のお魚とかを素材のまま食べるんですよ・・・・・・肉が食いてえ・・・・・・。
セットで調味料がついているのが決め手でした。塩!胡椒!砂糖!あとは近所で手に入れたハーブ類!
森に来る鳥を仕留めれば肉が食べれる!捌き方は・・・実地でなんとかします。食欲には勝てねぇ。
△月%日 曇り
肉うめーーーーー!!!
森にあった食べられそうなキノコも取ってきた。ハイラルダケっぽいのでたぶん大丈夫だろ。そうでなくても勇者は頑丈なので。
甘い物も食べたいな。フルーツ盛り合わせではなく砂糖のはいったやつ。
ところで俺ってどの時空のリンクなんだ。ここすごい重要だぞ。
空にいないからスカウォはなし。海じゃないからトゥーンじゃない。後は知らん。
・・・やっぱガノンドロフと殺りあうのか?俺あいつのこと結構好きなんだけどな。
ブレワイのラスボスは自我もなかったし、少しは話せたらいいんだけど。
・・・・・・あいつは俺のこと嫌いだろうけどな!
□月×日 雨
息吹に出来ることなら俺にだって出来るはずだ。
ただ闇雲に強くなるのではなく、目標はしっかりと定めたいと思う。
具体的に言うとビームを出したい。エクスカリバーのようなビームを出したい。やろう。
サリアに聞いたところ、俺もちゃんと魔力を持っているようだ。ならばあとは訓練あるのみ。
あと居合い。実はこれが一番好きなのだ。
某人斬り抜刀斎や斬鉄剣のあの人、骨の音楽家のような高速居合を身につければ、後手に回っても早々やられることはないだろう。
でもリンクって剣は背負ってるよな。この状態でも刀みたいな技法はできるんだろうか。訓練すればさほど問題でも無いか。
虚刀流、もとい体術も鍛えなくちゃな。魔王がどれだけ強いかわからないし、できる限りの対策はしておきたい。
ファンタジー万歳!!!なんかだんだん楽しみになってきたな。イメージするものは常に最強の自分だ!
◇月▼日 曇り
舞い落ちる木の葉で三段突き。自然発生したデクババを一刀に伏せ、しなる枝を袈裟切りからの逆袈裟。
リンクのポテンシャルが止まることをしらない。これが・・・!圧倒的な才・・・!?
そりゃ鬼畜勇者だの蛮勇を極めただの言われるわけである。でも考えたら俺もアサシンごっこにハマってボコブリンを不意打ちで殺したり意味もなく放火したりしてたわ。
あと森で蜂の巣を見つけたので、ハチミツ食べたいとミドを揺さぶったら取り方を教えてくれた。
お礼にご飯をご馳走しました。結構好評だったのでうれしい。
◇月■日 晴れ
俺があれこれ料理を作っていることが、ミドから里のみんなに伝わっていた。
特に内緒にしてたわけでもないのだが、俺の家だけ何故か高いところにあるのであんまり気づかれなかったようだ。本当になんでだろうな。このハシゴ急いでるときは面倒だぞ。
ご飯をねだられたのでみんなで森の幸パーティをしました。楽しかったです。
◎月※日 晴れ
俺も今日で9歳になった。のはいいんだが、いつ旅に出るんだっけ?ガノンドロフが暴れ出してから?
そうでなくとも、そろそろ外に出てみたいんだが。コキリ族は森から出たら死んでしまうらしくて、里のみんなが心配するのだ。
そういえば最近妙な夢を見る。あれゼルダ?とガノンドロフだよな?もしかして予知夢なのか。
勇者ってそういう能力持ってたっけ?いや俺が知らないだけで持ってるのかもしれんな。
デクの樹サマに突っ込んだこと聞いてみようかね。最近はビームも形になってきたし。武器や防具に魔力を纏わせる、魔力放出もできるようになった。
瞬間的に放出するジェット噴射は高速移動に適しているが、戦闘、緊急以外では使わないようにする。限界まで出したことはないが、俺の魔力とて有限だろうし。縮地が鈍っても困るしな。
◎月★日 曇り
外の世界にはいつ出ていいのか。あと前から妙な夢を見ることを話すと、少しためらった後、俺が勇者の宿命を持つ者だと教えてくれた。
・・・知ってたけど。いざ言われると変な感じだな・・・。
夢をみるのはハイラルに迫る邪悪の気配を無意識に感じ取っているから・・・らしい。
その時に必要になるだろうと「コキリのヒスイ」を貰った。聖地への鍵の1つだという。
あとは2つの精霊石と、王宮にある「時のオカリナ」。そして最後の鍵である「
しかし退魔の剣を抜けるのは、勇者の資格を持つ者だけ。
つまりどう足掻いても聖地を開けられるのは俺だけってことか?雑なのか堅牢なのかわからん処理だな。女神もっとしっかりして。
◎月$日 雨
まって時のオカリナって言った?思わず流しちゃったんだけど。
◎月☆日 晴れ
この世界は「時のオカリナ」時空らしい。いやどうしろと?
俺時オカなんてやったことないんだが。なんかここから時空が分れるってことしか知らんぞ。
ブレワイではみんな滅んでたのをいいことに好きに暴れてたが、ハイラル王家が健在ならちゃんとしないといけないよな。火遊びもほどほどにしよう。でも勇者っぽい振る舞いってなんだ。
わからん・・・俺たちは雰囲気で勇者をやっている・・・。
ゾーラ、ゴロン、リト、ゲルドに会えるかもしれないのは嬉しいが。
・・・今気づいたけどここは現実なんだから殺られたらアウトじゃん。妖精!妖精捕まえてから行かないと。
どこで捕まえられるんだ。里のみんな知ってるかな。
てか妖精ってバッグに入る?ブレワイではバッグにみんな突っ込んでたけど。
あと準備するのは・・・、デクの実とデクの棒は持って行くとして、勇者の初期装備ってどんなんだ。
ダンジョンとかも行くんだよな。俺わりと方向音痴だけど大丈夫か。
◆月●日 晴れ
ついに俺にも妖精の相棒ができた。
名前はナビィ。なかなかおしゃまな女の子である。
デクの樹サマに実は方向音痴かも知れない(要約)といったら連れてきてくれた。すまんな。
ナビィはいいリアクションをするのでついからかってしまう。日々が賑やかになってなによりだ。
◆月◎日 晴れ
今日はサリアに森の聖域に連れて行ってもらった。サリアのお気に入りの場所らしく、空気が綺麗で涼やかだった。
その時サリアにオカリナを貰った。お兄さん楽器なんて触ったことない・・・はずなんだがやけにすらすら吹けてびっくりした。勇者パワー。
サリアの歌も教えてもらい、この歌を吹けばいつでも話せるらしい。音楽魔法というやつか?
音楽魔法・・・いいな・・・。
俺も音楽で敵を倒していきてぇ。明日から練習します。
ところでサリアはもしかして、俺が旅に出ることに気づいているんだろうか。
森を出ても定期的に帰るようにしよう。俺の故郷はここだしね。
$月※日 曇り
某音楽家のように、魔力で鍵盤やバイオリンをつくりたい。それがこちらになります。
投影魔法っていうのか?
やはり
あと森の聖域周辺を散策していたら、妖精が沢山いる穴を見つけた。
ナビィが教えてくれたんだが、体力を回復してくれる妖精はあきビンに入れられる・・・とか・・・。
マジで入ってるし逆になんか・・・これ大丈夫・・・・・・?フタ開けてあげないと出れなくない・・・?
もしかしてあきビン結構重要なやつか。下手に捨てない方がよさそうだな。
$月&日 曇り
バタバタしていて日記をさぼってしまった。
何があったのかというと、デクの樹サマが呪われた。
のでガノンドロフをしばきにハイラル城下に来ている。明日はゼルダ姫に会いに行こうと思う。
ステータス(10歳時)
筋力:C
耐久:B(勇者は頑丈)
敏捷:B
魔力:A
幸運:EX(測定不可)
装備:コキリの剣 妖精のパチンコ コキリのヒスイ 妖精のオカリナ
属性:中立・中庸