ウルトラダンガンロンパ 才能を魅せる学園   作:ユキミス

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Chapter2 (非)日常編2

6日目

 

 

 

モノクマ「オマエラ、全員、体育館にお集まりください。15分以内に来なかったらクマの大好物の蜜の巣だよ」

 

 テレビモニターでモノクマが放送を流した。

 

上条「だから普通に蜂の巣って言えば良いだろ……」

 

 

モノクマに呼び出された以上は行くしかない。多分、籠森や弓長だって……。

 

 

 

 俺たちは体育館に集まった。籠森や弓長も来た。

 

 モノクマもピョンと飛び出した。初めて見た時みたいに。

 

モノクマ「いやぁ、みんな元気かい?」

 

香月「元気かどうかなんてどうせ監視してる癖に」

 

知念「あんなことがあって元気でいられる訳ないよ」

 

モノクマ「皆さんに見てもらいたいものがありまーす!」

 

モノクマがそう言うとスクリーンが降りてきた。

 

加賀美「またあたしたちに何を見せる気?」

 

モノクマ「そうだよ?みんな探索ばかりで飽きちゃうでしょ?」

 

岩田「クソ、次は何を見せる気だ……!」

 

 モノクマは映像を再生した。

 

 

 

 

インタビュアー「では超高校級の皆さんに集まって貰いました」

 

「はい、超高校級の陸上選手です」

「私のお墨付きですよ」

 

 超高校級の陸上選手?超高校級はそれぞれ1人しか存在出来ないんじゃないのか?

 それになんで父さんがいるんだ!

 

上条父「彼なら間違いなく、金メダルがとれますよ」

 

上条「なんでだよ!散々俺に期待しておいて今更!」

 

監原「落ち着けよ、上条。どうせ捏造だ」

 

 

正二「彼はすごいよ、私たちのライバルになれる」

「ライバルなんていいすぎですよ。あなたを前に超高校級の映画監督なんて荷が重いです」

 

 

監原「父さん……!?」

 

 

「私は間違いなく、至上最高超高校級の弓道家です」

「超高校級の探偵になりました。名に恥じぬよう頑張ります」

「超高校級のサッカー選手です。超高校級なんて……光栄です」

「私は超高校級のパティシエールとして、未来のお菓子作りを担います」

「超高校級の美化委員として世界中を綺麗にします」

「もう私を超えるイラストレーターなんて出てこないですよ」

「超高校級のロッククライマーとして、ボルタリング選手として、日々精進します」

「星、星、きれーだなー」

「超高校級のゲームクリエイター記念として、新作を開発中です」

「超高校級ではなく、超宇宙級の指揮者と呼んでくれ」

「超高校級のセラピストなんて大袈裟ですよ……」

「超高校級の棋士と呼ばれても、これからの僕が変わることはありません」

 

 

「こいつは間違いなく良いバスケ選手になる」

「ありがとうございます、師匠」

「期待しているぞ、超高校級のバスケ選手」

 

 

籠森「?な、なんで……師匠……俺……」

 

 

 

 さすがにみんなざわついていた。

 

加賀美「超高校級は原則1人しか存在出来ない。なのになんでもう1人いるの?」

 

将口「捏造だと思いたいが、将棋協会の人はしっかりいたな」

 

式野「何が超宇宙級だ、ふざけるな」

 

絵馬「何が私を超えるイラストレーターはいないよ!私が最高のイラストレーターなんだから!」

 

佐藤「お母さん、いた……」

 

香月「バカバカしい」

 

知念「また僕の才能の……記憶の手掛かりはなかった。クソ、僕は……」

 

 

籠森「師匠が俺を……俺を裏切るはずが……!おい、モノクマ!あれは一体なんなんだ!」

 

モノクマ「外の世界の映像だよ?」

 

籠森「そんなはずない!師匠が俺を裏切るわけないんだ!」

 

岩田「落ち着けよ籠森。あんなん捏造だ」

 

モノクマ「本物だよーーーー!」

 

籠森「俺が……」

 

岩田「?」

 

籠森「俺がプレゼントしたお守りを持ってた。あのお守りは俺が作ったんだ……」

 

岩田「だ、大丈夫だよ。あんなの捏造だから」

 

籠森「あれはメディアに出さなかったんだぞ!それを真似することなんて……」

 

岩田「で、でも超高校級はその分野で1人しかなれない。お前が超高校級である以上は捏造なんだ」

 

式野「だが、それって僕らが格下げされたとかだと本物になるかもな」

 

岩田「な、何!?」

 

弓長「私が格下げ?バカいわないで」

 

将口「自惚れるわけではないが、私以上に強い高校生棋士がいるとは思えないな。私の実績を考えると私が高校生でなくならないと私に追いつける棋士なんて……」

 

加賀美「あんまり深く考えないの!どうせ捏造なんだから」

 

モノクマ「外の世界が見れて嬉しい?嬉しいよねぇ?」

 

加賀美「ここで解散……」

 

モノクマ「無視するなあああああ!」

 

籠森「うわああああああ!」

籠森は叫び声を上げながら出て行った。

 

岩田「おい籠森!」

 

それを岩田が追いかける。

 

 

 

 

上条「クソ、なんなんだ、あの映像!ふざけんな!」

 

監原「マジになんなよ。あんなの捏造だろ?」

 

上条「俺に期待して持ち上げて!飽きたら他の超高校級かよ!ふざけんな!」

 

佐藤「上条くん」.

佐藤が真剣な面持ちで近寄ってきた。

 

佐藤「あれが本当でも捏造でも……変わらない。モノクマはああやって殺人を煽るつもりなんだよ」

 

上条「分かってる。あんなもんに乗せられたらモノクマの思う壺だって。でも……」

 

佐藤「苦しいのは分かるよ。だからみんなで分かち合おうよ」

 

上条「佐藤……」

 

佐藤「私だって超高校級というプレッシャーが強かったから……」

 

 俺が微笑みかけたその時

 

星野「でも良かったよね」

 

式野「何が良かったんだ?」

 

星野「私たちはつまらない才能から解放されたんだ。才能の囚われた私たちはもう見世物じゃなくなったんだよ」

 

加賀美「星野さん……」

 

式野「見世物?僕が見世物だって言うのか!」

 

加賀美「式野くん?」

 

式野「お前みたいなつまらない才能ではない!僕は世界を背負う指揮者だ!これは大きな問題だ!あんなチャラい奴が指揮者なんて認めない!」

 

星野「君は才能に囚われてるだけだよ」

 

式野「な、なんだと……!」

 

加賀美「ちょっと!喧嘩はやめなよ!」

 

監原「そんなんじゃモノクマの思う壺だぞ!」

 

加賀美「星野さん。あなたがどう思うかは勝手だけど、そう言うこと言っちゃダメだよ」

 

 雰囲気が悪くなってしまった。そんな時

 

 

岩田「大変だ!籠森が階段から転げ落ちた!!」

 

加賀美「ええっ!?」

 

上条「籠森が!?」

 

監原「どんな状況なんだ?」

 

岩田「意識がなくて、その……」

 

監原「直接行った方が良いな」

 

 

 

弓長以外の全員が1階の階段前に集まった。

 

 

監原「血は出てないな」

 

籠森「うぅ……」

 

知念「意識あるのかな?」

 

岩田「大丈夫か!籠森!」

 

籠森「し、師匠……」

 

監原「意識はあるみたいだが……」

 

加賀美「どのくらいの高さから落ちたの?」

 

岩田「5段くらいだ」

 

監原「アクション映画を撮る時に準備で怪我したスタッフがいたから分かるんだが、意識があってもしばらくは安静にさせなきゃダメだ。ここはちゃんとした医療が受けれないから尚更だ」

 

上条「旧校舎の保健室に連れていこう」

 

岩田「俺が背負うぞ!」

 

 

 保健室で籠森を寝かせた。

 

監原「後は1日2日安静にさせればいいんだが……」

 

加賀美「勝手に動きそうだよね」

 

岩田「俺が看病する」

 

知念「そういえば、岩田くんってA班だよね。夜時間は寄宿舎に戻らないと」

 

加賀美「ならあたしが看病する」

 

監原「任せたぜ」

 

 とりあえず、籠森のことは岩田と加賀美が面倒を見ることになった。

 

 

 

上条「あんな奴だけど心配だな」

 

将口「奴の不安は分からなくもない。あの映像に出ていた将棋協会の人間は本物に見えた」.

 

上条「あれは父さんだよ、見間違いなはずない」

 

将口「本物だとして私たちは殺人を犯すわけにはいかないんだ。私たちには心を整理する必要があるな」

 

そんなこと言ってたその日のうちに殺人が起きたんだけどな。いや、そんなこと考えてたらダメだ!殺人なんか起きないんだ。

 

将口「とりあえず、今日はどうする?」

 

上条「部屋で1人になりたい。なんか色々と疲れたよ」

 

将口「そうだな、今回は探索をやめにしよう」

 

俺と将口は別れ、俺は個室に向かった。

 

 

 

 

上条父「彼なら間違いなく、金メダルがとれますよ」

 

クソ、散々俺に期待した癖に……。

 

 

上条「ムカつく!」

 

 俺は一旦深呼吸をした。

 

上条「今日はもう寝よう。寝るんだ。」

 

 

 

 

 

 

籠森「チッ、俺は部屋に戻らせてもらうぞ!」

 

岩田「ダメだって安静にしてないと」

 

籠森「俺なんかどうなったってお前には関係ないだろ!」

 

岩田「関係無くない!俺はお前に死んで欲しくない」

 

籠森「なんでそんなに俺を!」

 

岩田「蹴上は……俺がしっかりしてなかったから死んだんだ。あいつの苦しみを分かってやれなかった」

 

籠森「なっ、あんな自己中のことを……!あれはあいつの自業自得だろうが!」

 

岩田「俺を心配してるのか?」

 

籠森「違う!うるさい!消えろ!」

 

岩田「なら、代わりに動かないで安静にしてくれ」

 

籠森「黙れ!動く!」

 

岩田「籠森……医者がいない今、死ぬかもしれないんだぞ?」

 

籠森「チッ、勝手にしろ!俺に触れるな!」

 

 2人のやりとりが続いている中、ガラッと何者かが保健室のドアを開けた。

 

岩田「弓長!どうしたんだ?」

 

弓長「なに?保健室を利用して悪いの?」

 

岩田「そんなわけではないが……」

 

弓長「弓道してて怪我しただけ」

 

岩田「そうか、気を付けろよ」

 

籠森「……」

 

 

 

 

 

 

加賀美「籠森くーん?夕食食べた?」

 

籠森「ウザいな」

 

加賀美「食べないと死ぬよ?持って来てあげたから」

 

籠森「だからウザいって!」

 

加賀美「ウザいなんて言われるの、慣れてるから平気よ。あんたほんと弟そっくり。素直じゃないとことか」

 

籠森「うるさい!」

 

加賀美「ほんとーは、あんた……」

 

籠森「黙れ黙れ黙れ!」

 

加賀美「……」

 

籠森「黙れるなら最初から黙ってろ!」

 

 

 

 

 

 

 

7日目

 

 

 朝、食堂には信じられない光景があった。

 

 

上条「嘘、だろ?籠森……?」

 

岩田「今日からは籠森もみんなと食事を取ることになったぞ」

 

籠森「勝手に決めるな!岩田と加賀美がしつこいから……」

 

加賀美「はいはい。分かった分かった」

 

上条「俺は全然分からないぞ!」

 

監原「簡単に言うと岩田と加賀美に懐いたんだよ」

 

籠森「そんなんじゃない!俺はただ2人に借りを返すつもりなだけだ!」

 

どう見ても懐いてる。

 

監原「でも、今日いっぱいは安静にしとけよ?」

 

籠森「……」

 

岩田「そんなわけで1人増えた朝食だ!」

 

加賀美「張り切って作ったからね!」

 

籠森「……」

 

加賀美「どう?美味しい?」

 

籠森「……美味しい」

 

加賀美「やった、ありがとう籠森くん」

 

籠森「……なんで」

 

加賀美「え?」

 

籠森「俺は食べてるだけなのになぜお礼を言う?」

 

加賀美「だって、美味しいって言われて嬉しいんだもん」

 

絵馬「美味しい、美味しいわ優子!」

 

監原「佐藤と将口の作った料理も美味しいぞ」

 

知念「えっと……舌が覚えてる限りだと一番美味しい!」

 

岩田「美味いぞ!加賀美!」

 

上条「最高だよ!」

 

加賀美「みんな、そんな褒めないでよ、恥ずかしい」

 

 なんだか少し結束が高まって来た気がする。籠森が朝食に来てくれたことこそが、何かの前進。そんな気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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