ウルトラダンガンロンパ 才能を魅せる学園   作:ユキミス

16 / 51
Chapter2 非日常編

上条「うわああああああぁぁぁぁぁ!!」

 

俺は叫んだ。大量の血が、全く動かないことがもはや星野が生存をしていないことを裏づけているかのように。

 

将口「こんな……あんまりだ……」

 

ピンポンパンポーン

 

 

モノクマ「死体が発見されました。一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす!」

 

 

上条「死体……した……い」

 

 モノクマの声が遠く感じる。

 

 

 

加賀美「なに!?死体!?な、なな、何!?血!?」

 

メイビー「なんだこれは……」

 

香月「なにこれ、血!?いやああああああああ!」

 

籠森「なんだよ、これ……」

 

 B班の皆は廊下の血に驚いているようだった。

 

加賀美「香月さんは無茶しないで。死体はどこに?」

 

 

 

 

上条「こんな、酷すぎる」

 

将口「目を背けたくなる程の血だ」

 

加賀美「上条くん、将口くんって……きゃあああああああああ!?」

 

加賀美も星野の死体に驚いた。

 

メイビー「酷いな。圧倒的な殺意を感じるよ」

 

加賀美「廊下の血って星野さんのものなの?」

 

メイビー「ともかく、A班の合流を待とう。捜査はそこからだ」

 

 

 

監原「何があった……星野ぉ!」

 

知念「うわああああああああああ!!」

 

 続いて監原と知念も来た。

 

岩田「なんだ、誰が……ってうわあああ!ほ、星野ぉ!」

 

 少し遅れて岩田も来た。

 

式野「……!?うわああああああ!」

 

その後から来た式野も悲鳴を上げた。

 

佐藤「っ、星野さん……」

 

弓長「こんな時間に殺人?いい加減にしてよね」

 

絵馬「無理無理無理!死体なんか見れない……」

 

 他3人も来た。

 

 

モノクマ「全員来たみたいですね」

 

上条「モノクマ!」

 

モノクマ「あ、分かってると思うけど、オマエラの中の誰かが星野さんを殺したんだからね。モノクマファイル2を置いとくね。それじゃーね」

 

コトダマ モノクマファイル2

 

上条「くっ、またこんなことやるのかよ」

 

監原「やらねぇと死ぬんだからやるしかない」

 

上条「星野……」

 

俺はモノクマファイルを見た。

 

モノクマファイル2

被害者は超高校級の天文部、星野リコ。

死亡時刻は2時頃。

 

死体発見場所は旧校舎側の渡り廊下前。

 

包丁で背中を刺されている他、腕、肩に傷がある。

また吐血もしている。

 

 

 

加賀美「死体の見張りはあたしと岩田くんでやるわ」

 

岩田「捜査は任せた」

 

上条「うん……」

 

見るのも辛いけど、やるしかない。

 

知念「ぼ、僕は念のために化学室を捜査するね」

 

監原「おう、頼んだぜ」

 

上条「化学室?」

 

監原「詳しいことは学級裁判の時に話す」

 

上条「俺を疑ってるの?」

 

監原「そうじゃない。でも、ここで変な気を起こさせたくないんだ」

 

変な気を起こさせたくない?監原と知念は何を知ってるんだ?

 

 

佐藤「……」

 

佐藤の横に血がついたバスタオルが落ちていた。

 

上条「うわっ」

 

佐藤「これも何かの証拠かもね」

 

上条「うん」

 

 

コトダマ 血のついたバスタオル

 

 

メイビー「上条」

 

上条「メイビー?」

 

メイビー「この廊下の血、星野の部屋からずっと続いてたよ」

 

上条「星野の部屋から?」

 

メイビー「星野は部屋に出入りする直前に刺されたんじゃないかな」

 

上条「ええっ!?でも死体は渡り廊下前にあるのに」

 

メイビー「犯人が運んだか、もしくは刺された後に星野が逃げて、逃げきれずに殺されたか」

 

上条「そんな」

 

 

コトダマ 廊下の血

 

 

監原「それにしても凄い血の量だ」

 

上条「犯人は星野に恨みでもあるのか?包丁が深く刺さってるし」

 

監原「……」

 

上条「どうしたんだ?」

 

監原「血、乾いてないな。星野が死んだのは2時だろ?今は5時回ってるのにあまりにも血が乾いてなさすぎないか?」

 

上条「それは量が多いからじゃないの?」

 

監原「それにしても乾いてない」

 

上条「な、なに、犯人は近い時間に刺したの?改めて?」

 

 

コトダマ 乾いてない血

 

 

監原「乾いてないのはきっと何かあるはずだ。それと犯人にとって乾いた状態で発見されたかったはずた。俺の推測だけどな」

 

上条「うーん……」

 

俺たちは星野の死体に目を向ける。あまりに酷い。白目剥いてるし、包丁は深く刺さってるし、腕なんて傷だらけだ。

 

監原「なんだろう、違和感がある。腕なんか刺しても致命傷になりにくいのに」

 

上条「星野が身体を庇ったんじゃない?」

 

監原「刺しに来てるんだから切りつけても意味ないだろ?庇ったんなら腕にも深い傷があるはずなのに切り傷だけだ」

 

 

コトダマ 星野の腕の切り傷

 

 

監原「ん?左肩にやたらと血が出てるけど、乾いてる」

 

上条「えっ、肩の傷だけ乾いてるの!?」

 

 

コトダマ 左肩だけ乾いた血

 

 

監原「モノクマファイルの吐血も気になるんだよな……」

 

上条「背中を刺されて吐血したんじゃないの?」

 

監原「吐血は病気とかでなるから……うーん、たくさんミステリを見てるけどやっぱ医者じゃねーからわかんね!」

 

 さっきまで頼り甲斐あったのに。

 

監原「そういや、死体を発見したのは誰だ?」

 

上条「俺と将口だけど……」

 

監原「2人だけ?3人じゃないのか?」

 

上条「アナウンスの後に加賀美が来たぞ」

 

監原「死体を3人以上が発見したらアナウンスがされるって前の事件の時にモノクマが言ってたんだ」

 

上条「でも2人だけだよね」

 

監原「犯人を含めれば3人になる」

 

上条「でも犯人が死体を発見したとは言わないんじゃないの?」

 

監原「……まあ良いや。覚えておくだけ覚えておけ」

 

 

コトダマ 死体発見アナウンス

 

 

上条「じゃあ俺は他のところ見に行くから」

 

加賀美「待って、上条くん」

 

上条「加賀美?」

 

加賀美「前の学級裁判の活躍を見込んで伝えたいことがあるのよね」

 

上条「俺に?」

 

加賀美「星野さん、あたしが見た限りだと11時頃も渡り廊下付近で座って天体観測してたわ。2時に殺されたんだろうけど、部屋には間違いなく、11時頃にはいないわ」

 

 

コトダマ 加賀美の証言

 

岩田「すまん、俺はA班だから……よく分からないんだ」

 

上条「それは仕方ないよ」

 

式野「しかし、犯人は決まっているな」

 

上条「え?」

 

式野「だって夜時間はA班は旧校舎に入れないんだ。星野は2時に殺されたんだ。犯人はB班だ」

 

女子更衣室の時もそうだったけど、決めつけて良いのか?

 

コトダマ 本校舎と旧校舎の出入り

 

 

 

将口「上条」

 

将口は渡り廊下を捜査してるのか?

 

将口「渡り廊下の真ん中付近に血が数滴落ちてるんだ」

 

上条「え?星野は渡り廊下前で殺されたのに」

 

将口「飛び散ったにしてはあまりにも遠い気がする」

 

上条「犯人が渡り廊下に行ったのか?」

 

将口「なんのために?」

 

上条「うーん……」

 

 

 

コトダマ 渡り廊下の血

 

 

 

将口「B班が圧倒的に怪しいが、私たちにはアリバイがあるな」

 

上条「え?ああ!そうか」

 

将口「私たちは将棋をしていたからアリバイは成立する。共犯のメリットが無い以上、アリバイは証明されるな」

 

 

コトダマ 上条と将口のアリバイ

 

 

 

 

 俺は旧校舎の食堂に向かった。

 

香月「やっぱり、旧校舎の包丁はありませんでした」

 

上条「じゃあ星野はB班の人間に襲われたのか」

 

香月「包丁を使って彼女を追い回して刺した……。気に食わなかったけれどあんな床に落ちている血……あんまりです」

 

上条「そうだな」

 

 

 

コトダマ 旧校舎の包丁

 

香月「後、ペットボトルは使われていないみたいね。犯人は返り血をどうしたのかしら」

 

上条「夜時間と朝時間は食堂やシャワールームや浴場が使えないから血を拭うのはペットボトルしかないのに」

 

犯人はどうやって返り血を拭いたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

俺は次に保健室に向かった。

 

 

 

籠森「……」

 

上条「どうしたんだ?籠森?」

 

籠森「おいお前」

 

上条「俺?」

 

籠森「お前しかいないだろ?」

 

まあそうだけど、籠森から話しかけてくるなんて……。

 

籠森「医療用キットに触ったか?」

 

上条「いや?」

 

籠森「俺は昨日の夜の11時まで保健室にいた。だからものが移動してるのかが分かる。医療用キットが移動している。棚の真ん中にあった医療用キットが棚の端に移動してあった」

 

上条「そうか」

 

 つまり犯人は夜時間か朝時間に輸血パックを調達したのか。

 夜時間はA班が入れないから、B班の可能性が高くなるけど。

 

コトダマ 籠森の証言

 

 医療キットの輸血パックがなくなってないか?気のせいか?

 籠森が移動したって言ってるけど……輸血パックなんかなんで? 

 

 

 

 

 

 

 俺は本校舎に向かった。

 

絵馬「何よ、本校舎になんかようなの?」

 

上条「本校舎に手掛かりはないかなって」

 

絵馬「星野さんは旧校舎で夜時間に殺されたのよ!B班の優子以外の誰かが殺したのよ!」

 

加賀美は外すのか。こないだの学級裁判で疑われたのに逆でそれか。

 

 俺は食堂に向かった。

 

弓長「ペットボトルは持ち出されてないよ。ほらちゃんと3つある」

 

上条「ほんとだ」

 

 

 

コトダマ なくなっていないペットボトル

 

 

 

弓長「さっさと消えてくれない?」

 

なんでそんな厳しいんだよ。

 

 

 

 俺はトラッシュルームに向かったが、使用されたログはない。

 

上条「証拠隠滅はしてないのか」

 

キーンコーンカーンコーン

 

モノクマ「はい、捜査は終了でーす。学園の赤い扉に集まってくださーい」

 

上条「クソ、もう終わりか」

 

広くなったから捜査しきれてないのに!

 

 

 俺たちはまた集まった。学級裁判所に。

 

 

 二度と起きないと思われていた殺人に学級裁判。でもまた起きた。この中に星野を殺した犯人がいるんだ!

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。