Chapter3 (非)日常編
朝食会が始まった。
監原「ん?なんか豪華だな」
加賀美「籠森くんが手伝ってくれたから、ね」
籠森「お前たちがモタモタしていたからな」
なんか、籠森ってすっかり仲間になってないか?
知念「いくら輸血パックでもあの血を見た後にたくさん食べる気にはならないな」
岩田「そうか?俺はモリモリ食べれるぞ」
香月「ほんと、幸せな脳みそしてますね」
岩田「な、どういう意味だ!」
モノクマ「やあ」
加賀美「じゃ、みんな食べようか。無理にとは言わないけど、食べた方が元気出るよ」
上条「そうだな、いただきます」
モノクマ「無視するなぁーーー!」
監原「なんだようるさいな」
メイビー「どうせ新しい場所に行けるんでしょ」
モノクマ「そうです。学級裁判を乗り越えたご褒美に新しい場所を開放しました!なんと喜んでください!外に行けるようになったのですよ!」
上条「外?」
モノクマ「はい、そうです。その名もグレープハウスとアップルハウスです!」
加賀美「グレープハウスとアップルハウス?」
モノクマ「はい」
監原「外って言ったってどうせ壁で囲まれてるんだろ?」
モノクマ「グレープハウスとアップルハウスには色々な仕掛けがあるよ!オマエラが飽きないようにね!」
監原「無視かよ」
香月「どうせ、ロクなことじゃないでしょ」
モノクマ「というわけでオマエラ!グレープハウスとアップルハウスの部屋で寝泊りしてくださいね!夜時間は本校舎と旧校舎を立ち入り禁止するから」
12.夜時間の本校舎と旧校舎の立ち入りを禁止します。
監原「弓長みたいに殺人に利用させるつもりかよ!」
モノクマ「じゃーね!」
そう言って、モノクマは消えてしまった。
知念「どうしよう」
加賀美「こうなったら仕方ないね、グレープハウスとアップルハウスに行ってみようか」
朝食を終えた俺たちは、まず、グレープハウスに向かった。
一面紫で落ち着かない。
監原「気色悪いな。モノクマは美術設定ってのがわからねぇのかよ」
絵馬「全くよ!背景も拘らないと!」
上条「そういう問題じゃないだろ」
加賀美「なに?それぞれ個室があるけど、なにこれ、グレープハウスとアップルハウスに合計、豪華な客室が4つ、普通の客室が5つ、粗末な客室が7つって」
上条「なんでそんなばらけさせるんだ……」
監原「これが豪華な客室か?うっひょ、豪華だなー。シャンデリアに、フカフカのベッドに広い風呂!ウォシュレット付きのトイレ!豪華だなぁ!」
2回くらい言ったな。
知念「普通の客室は……ベッドにトイレにシャワールーム、いつもの個室と変わらないね」
式野「粗末な客室….うわっ!畳にボロい布団!蜘蛛の巣まで!鍵もない!」
加賀美「でも困ったわね、あたしたちは12人だからどう頑張っても3人は粗末な客室に行かないといけないわ」
香月「粗末な客室なんて絶対嫌よ!」
絵馬「あたしもよ!」
籠森「あんなところで寝られるか!」
式野「僕も嫌だ!」
将口「好き好んであんな部屋に行きたい人間なんかいないだろうな……」
知念「僕、虫がダメみたいだ。蜘蛛の巣なんて……」
メイビー「なるべく衛生管理の良いところがベターなんだけど」
佐藤「私も……」
そりゃみんな嫌だよな。俺だって嫌だし。
加賀美「うーん、じゃあ公平にジャンケンにする?恨みっこ無しだよ?」
結果、豪華な客室は監原、香月、佐藤、メイビーで、普通の客室が加賀美、岩田、知念、将口、式野、そして粗末な客室になったのは……
籠森「ふざけるな!なんで俺があんなところに!」
絵馬「絶対に嫌!あんなところで寝れるわけないでしょ!」
俺と籠森と絵馬が粗末な客室ってことになってしまった。俺って不運だなー。
監原「そうは言ってもさ、ジャンケンで決まったんだし……」
絵馬「あんなところで寝るくらいなら廊下で寝るわ!」
籠森「だったら俺は寝ない!」
加賀美「ちょっとちょっと2人とも落ち着いて」
岩田「籠森、俺と変わらないか?」
籠森「はぁ?」
岩田「俺はロッククライミングで道を間違えて山で遭難して2週間救助を待ったことあるからこれくらい平気だ!」
笑顔で言うことじゃないぞ!それ!
籠森「なんで、また俺に借りを作らせたいのか?」
岩田「んなんじゃねぇ。そんな借りとかそういうのやめようぜ?」
籠森「どういうことだ?」
岩田「俺とお前はダチなんだ。そういうの無し!」
籠森「勝手に決めるな!」
岩田「お前がどう思おうと俺にとってはダチだ」
籠森「チッ」
監原「で?結局どうすんの、部屋」
籠森「……借りは返しておく」
つまり交換ってことか。
加賀美「一帆ちゃん、あたしも交換してあげようか。むしろあっちの部屋の方が掃除しがいあるし」
絵馬「良いの?ありがとう優子!一生の友達だわっ!」
上条「えーと、俺には誰か交換してくれる人はいないかなー?監原?」
監原「せっかく豪華な客室引き当てたんだから譲れるわけねぇだろ」
上条「知念!」
知念「ごめん……」
上条「将口!」
将口「悪いな……」
仕方ない腹を括るしかない。
部屋割りを決めた俺たちはそれぞれ探索を始めた。
グレープハウス側の個室に決まった俺、監原、佐藤、知念、将口、式野でアップルハウス側の個室に決まった、香月、メイビー、籠森、絵馬、加賀美、岩田だ。
監原「しかし、グレープハウスは一面紫でアップルハウスは一面赤、センスねーなぁ」
上条「センス通り越して落ち着かない」
知念「でも、探索してみようか」
グレープハウスとアップルハウスは隣り合わせに立てられている。グレープハウス内にはエレベーターがあり、1階の粗末な客室、2階の普通の客室、3階には豪華な客室がある。廊下の3階の窓から見るにアップルハウスも同じ構造なはずだ。
知念「上条くん、何か見つけた?」
上条「いや、特に何も」
知念「全体的に監視カメラがあるし、監視カメラ無い場所はほぼないみたいだね」
上条「そうだな……」
知念「そろそろお昼だね」
上条「あ、朝食は俺と監原と香月が作るんだった」
知念「なら僕にも手伝わせてよ、僕もうまくなりたいし」
上条「ほんとか、よし」
俺と知念と監原と香月で朝食の準備が始まった。
監原「そういや、香月、アップルハウスには何かあったか?」
香月「なんにもありませんでしたよ。まだアップルハウスの探索をしていた人からの報告次第ですけど」
知念「似たような構造だし、変わりないだろうね」
上条「ん?」
今、食堂に籠森が来なかったか?
監原「どうした、上条?」
上条「いや、なんでもない」
加賀美「報告ある人ー?」
監原「1階に豪華な客室が2つと2階に普通の客室3つと3階に粗末な客室が3つあったぜ」
加賀美「それだけ?」
監原「ああ……」
加賀美「あたしたちのところもそんな感じよ」
なんか、旧校舎や2階にいけるようになった時とは大違いだな。
メイビー「あとでグレープハウスのファイナルデッドルームを見させてもらうよ」
ん?ファイナルデッドルーム?
監原「なんだよ、ファイナルデッドルームって」
加賀美「グレープハウスにはファイナルデッドルームがないの?」
上条「初耳だよ」
加賀美「ファイナルデッドルームをクリアすると良いことがあるらしいってモノクマが」
監原「良いことってなんだよ!」
モノクマ「美味しい鮭や『みんなの秘密』を知れるかもね」
上条「うわっ!」
式野「食事中に汚物を見せるな!」
モノクマ「汚物だってひどいなー」
監原「……『みんなの秘密』ってなんだよ」
モノクマ「はいおわりー」
そう言ってモノクマはいやくなった。
加賀美「ファイナルデッドルームは脱出ゲームになってて、あたしプレイしてみたけど全く分かんなくてリタイヤしちゃった」
監原「みんなの秘密ってどういうことなんだ」
上条「監原、何もそんな深刻そうにしなくても」
監原「するだろーが。もし、その秘密を知られたら困るような秘密を抱えてる奴がいるかもしれねーぞ」
加賀美「そんな、そんなやましい人なんていないでしょ?みんな超高校級なんだよ?」
岩田「そうだ!外を探索しないか!?外なら脱出の糸口が掴めるかもしれないぞ」
外、外ってかの壁に覆われた奴か……。
探索できる場所も無さそうだし、外も探索するか。
俺たちが外に出るのを歓迎しないように雨が降ってきた。
加賀美「雨!?」
式野「ちゃんと雨が降るんだな。テレビもネットもできないから天気がわからなかった」
岩田「とにかく、止むまでは探索できないな」
香月「傘の類は無いの?」
加賀美「みたことないな」
知念「購買部に行って探してみようか?」
グレープハウスと本校舎を繋ぐ回路は部屋がある。俺たちは屋根を使って本校舎に向かった。
俺と知念で購買部に向かった。
知念「購買部には傘がないみたいだ」
外で雨が降ったら渡り廊下を使う以外は濡れるわけか。
こうして今日の探索は終わった。