上条「あああああぁぁぁ!香月!」
岩田「香月……」
そんな、香月が死んだなんて……。
式野「しかし、香月は残念だが、今回の学級裁判は楽そうだな」
上条「え?」
式野「香月は自殺したんだからな」
上条「違う!香月だけじゃないんだ!加賀美も血を流して死んでたんだ!」
岩田「なっ!?」
絵馬「な、何言ってんのよ!優子が死ぬはずないじゃない!」
式野「まさか2回のアナウンスは……」
絵馬「優子おおおお!」
絵馬は走って行ってしまった。
上条「絵馬!」
監原「やめとけ、上条。今は捜査が大事だ」
上条「……」
監原「おい、籠森は?籠森はいないのか?」
岩田「籠森?見てないが……」
監原「籠森はアップルハウス側の人間だから部屋にいても放送がわかるはずなのに」
俺に、嫌な予感がよぎる。
監原「式野、佐藤、死体の見張りを頼む。俺は知念たちに状況を説明するから、上条と岩田は籠森を探してくれ」
岩田「わかった!」
上条「うん……」
なんで、なんでこんなことに。
アップルハウスはファイナルデッドルームを除けば、部屋しかない。俺は一部屋一部屋探して、粗末な客室の扉を開けた、その時
縛られている籠森を見つけた。
上条「うわああああああ!」
岩田「見つかったか!?……安心しろ、上条。籠森は死んでない」
上条「えっ」
岩田「呼吸があるだろ?脈もある」
上条「な、なんで籠森が縛られてるんだ?」
コトダマ 縛られた籠森
岩田「ここは俺に任せて、上条は捜査に専念してくれ」
上条「え、あ……わかった」
俺はとりあえず、香月の部屋に向かった。
モノクマ「じゃじゃーん!」
上条「うわっ、モノクマ!」
モノクマ「なかなかタイミングがなくて渡せなかったよ。はいモノクマファイル3」
コトダマ モノクマファイル3
上条「モノクマ、2人も立て続けに死んだけど裁判はどうなるんだ?」
モノクマ「さあね。僕は連続殺人についてはフレシキブルな対応をするからね。それに連続殺人かどうかも怪しいけどね」
上条「……」
それだけ言って、モノクマは消えてしまった。なんなんだ、これは一体。この事件は何がどうなってるのか検討もつかない。
俺はモノクマファイルに目を通した。
モノクマファイル3
被害者は超高校級の美化委員、加賀美優子と超高校級のセラピスト、香月薫。
加賀美優子の死因は首の動脈を刺され、即死したと思われる。凶器は刃物だと思われる。
香月薫の死因は首を絞められことによる窒息死。首に引っ掻き傷がある。
上条「なんだよ、これ」
死亡時刻が書いてない。
佐藤「上条くん、私にもモノクマファイル見せて」
佐藤にモノクマファイルを見せた。
佐藤「……香月さん、首に引っ掻き傷があるんだよね?」
上条「ん?」
佐藤「自殺する人が引っ掻き傷なんか残すかな」
上条「え?」
佐藤「首を絞められたことに驚いて、それを外そうとしたんじゃないかな?」
上条「殺されたってこと?」
香月の死体を見る。確かに首を吊ってるけど、引っ掻き傷がある。
上条「自殺じゃない……」
式野「それはありえないぞ」
上条「え?」
式野「鍵がかかっていたからモノクマに部屋を開けてもらったんだ。つまり香月の部屋は密室だったんだよ。だから殺せないさ」
密室……密室殺人か?
コトダマ 式野の証言
上条「密室……」
佐藤「窓が開いてるね」
上条「まさかここから飛び降りて……無理か。死ぬし、良くて骨折だもんな」
コトダマ 開いた窓
上条「ん?」
窓の向こう、グレープハウスの方を見ると、グレープハウス側の窓にヒビが入っていた。横に一直線に。
上条「おかしいな、朝まではヒビなんか入ってないのに」
コトダマ グレープハウスの窓のヒビ
ん?香月の電子生徒手帳か
香月の電子生徒手帳は起動したままだった。
上条「これって……」
電子生徒手帳はメモモードになっていた。
私は取り返しのつかないことをしてしまった。加賀美さんを殺してしまった。おしおきされるぐらいなら自ら死にます。
佐藤「遺書……?」
コトダマ 香月の遺書
上条「そんな、香月が加賀美を!?」
佐藤「うーん、どうだろう」
上条「俺、加賀美の捜査をしてみるよ」
佐藤「お願いね」
メイビー「上条」
上条「メイビー……」
メイビー「ファイナルデッドルームの入室のログ。多分、事件に関与してるはずだ」
上条「ファイナルデッドルームが発端に……」
コトダマ ファイナルデッドルームの入室ログ
俺は本校舎に向かった。
相変わらず、外は土砂降りだった。
絵馬「いやああああぁぁぁぁぁ!優子ぉ!」
監原「落ち着けって絵馬!」
上条「監原!」
監原「上条、ちょっと手伝ってくれ、絵馬が現場を荒らすんだ」
知念「やめてよ、絵馬さん!荒らさないで」
将口「気持ちは分かるが、やめてくれ」
絵馬「な、なんで優子が!優子、優子ぉぉおおお!」
上条「絵馬!」
俺は絵馬の腕を掴んだ。
監原「上条、そのまま押さえてろ、気絶させる」
監原が絵馬の首を圧迫する。
知念「監原くん!それ以上は……」
監原「わかってる」
絵馬は意識を失った。
上条「……」
監原「これで捜査出来るな」
知念「あの、気づいたことがあるんだけど、加賀美さんはいきなり刺されたんじゃないかな」
監原「なんでだ?」
知念「首の後ろを刺されたみたいだから……」
監原「後ろからいきなりなら、悲鳴を上げる暇ないな」
上条「監原、何かわかる?」
監原「うーん、血塗れのバスタオルが落ちてるってことと、血が乾いてないってくらいかな。モノクマファイルに何か重要な手掛かりがあれば」
上条「あの、監原!モノクマファイルには死亡時刻が書いて無かったんだ」
監原「何?」
監原「みんなのアリバイを確認しなきゃまずいな」
上条「俺、寝ちゃったから気付かなかったけど、加賀美と香月の姿が見れなくなったのはいつなの?」
監原「休憩の12時〜15時だな。15時に食堂に集まる予定だってのにさ」
知念「15時に食堂に来たのが僕、監原くん、メイビーくん、岩田くん、式野くん、絵馬さん、佐藤さんだけで心配になって上条くんを探したら……」
将口「私が上条に襲いかかっていたというわけだな」
監原「将口……お前、内通者なのか?」
将口「……そうだ。一応、上条のアリバイは私が保証する。私はずっと上条を殺すために部屋の前にいて、上条は外に出てない」
上条「将口……お前が……」
監原「しかし都合良く眠くなるんだな」
将口「当然、私が睡眠薬を盛ったからな」
知念「えっ!?上条くんに睡眠薬を!?」
監原「用意周到だな」
将口「それと、これは気になったことだが、13時15分頃に食堂に行った時に香月とすれ違ったんだ」
監原「つまり、香月は13時15分は生きていたのか」
コトダマ 将口の証言
監原「あと、気になることがあるんだ。俺が加賀美の死体を見つけた時、俺1人なのに死体発見アナウンスが流れたんだ」
上条「確か死体発見アナウンスの条件は犯人を含めた3人以上が死体を発見した時……だよな?」
知念「おかしいね、犯人以外が死体を見てるならみんなに言うはずだよね?」
上条「アップルハウスのみんな誰も加賀美のこと言わなかったのに」
監原「……」
コトダマ 監原の証言
監原「加賀美の電子生徒手帳だ。起動したままだ」
知念「電子生徒手帳は3時間は電源持つからね」
上条「……」
俺は何げなく、加賀美の電子生徒手帳に触れた。
上条「このメールって」
13時40分に図書室で待っている 籠森より
上条「呼び出し……?籠森から?」
監原「……」
コトダマ 籠森からの呼び出しメール
さらに他のメールもあった。
わかってるよね?加賀美さん!人質の件!1時に来なかったら人質にスペシャルなおしおきをするからね! モノクマより
上条「な、なんだよ、これ!」
監原「人質……」
コトダマ モノクマのメール
上条「まさか、加賀美が内通者なんてこと……」
将口「私には分からないが同様のメールならもらった」
知念「じゃあ、加賀美さんも……」
監原「現時点じゃあ100%ありえるとは言い切れないが、犯人がこんな偽装工作するメリットも思い浮かばないからな……」
監原「俺は死体を調べてるから、みんなのアリバイを確認してくれ。学級裁判で話すのも良いが、学級裁判で変なアリバイ工作される可能性があるからなら」
知念「僕と監原くんはずっと一緒にグレープハウスで話してたよ」
将口「こんな形だが、私と君とはアリバイになる。私を信じられるなら」
監原「あと、多分、絵馬はいつも通りずっと美術室にいただろうな。集合前に美術室から出る絵馬を見た」
上条「わかった」
あとはアップルハウス側の人たちだ。
籠森「上条!」
上条「籠森!?大丈夫なのか!?」
籠森「加賀美が……加賀美が殺されたって本当か?」
上条「あ、……うん……」
籠森「……この目で見ない限りは信じないからな!」
上条「あのっ、籠森アリバイは!?」
行ってしまった……。
岩田「上条……」
上条「岩田……」
岩田「籠森、俺の言葉を信じてくれなかったよ」
上条「俺だってショックだよ、あの加賀美が……。あっ、アリバイ聞かなきゃ!岩田!アリバイは!?」
岩田「俺のアリバイか?休憩以降は俺は1人でトレーニングしてたからアリバイを立証する人間はいない。ただ俺は14時半頃に汗を流すためにシャワーを浴びたんだ。まだ濡れてるだろ?」
上条「そっか、ありがとう。あ、いや、籠森と一緒じゃなかったのか?籠森はお前を見張ってたはずなのに」
岩田「それなんだ、なぜか籠森は急にいなくなったんだ」
上条「籠森に何かあったのか?」
岩田「それに目を覚ました籠森が言っていたが、籠森は図書室に行った途端に気を失ったらしい」
コトダマ 岩田の証言
上条「佐藤、式野!」
佐藤「上条くん……」
式野「やはり香月は自殺だろう?」
上条「その結論は学級裁判で!休憩から死体発見までの2人のアリバイは?」
佐藤「私は12時から13時までホットケーキ作ってたよ。1人でそれ以降は部屋にいたよ」
上条「式野は?」
式野「ずっと部屋にいた。アリバイなんて関係ない、香月は遺書にある通り加賀美を殺して自殺したんだ」
上条「……」
こんな白昼堂々と殺人するなんて。それにアリバイが成立してない人が多い。
上条「あれ?メイビーは?」
佐藤「メイビーくんは見てないよ?」
上条「メイビーを探してくる」
捜査時間だってそんなにないはずなのに。
メイビー「上条」
上条「メイビー!何してたんだ!」
メイビー「なんでも良いでしょ?」
上条「よくない!事件の時のアリバイは?」
メイビー「ずっと部屋にいたよ」
メイビー「ファイナルデッドルームをクリアしたんだ」
上条「ファイナルデッドルームを!?」
メイビー「おかげで面白い事実に行き着いたんだ」
上条「面白い事実?」
メイビー「加賀美は……」
キーンコーンカーンコーン
モノクマ「十分捜査したでしょ?扉の前に集まってくださーい」
上条「そんな!もう終わり!?」
メイビー「……詳しいことは学級裁判で話すよ」
こうしてまた集まってしまった。
学級裁判所の前に。