ウルトラダンガンロンパ 才能を魅せる学園   作:ユキミス

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Chapter4 非日常編

上条「将口!」

 

 

 

 血が大量に出てるわけでも首を吊られているわけでもない将口は、死んでいるとは思えなかった。

 下着姿が妙なだけで眠ってるとさえ思える。

 将口が死んだ事実を受け入れられなかった。

 

 

上条「しっかりしろ、将口!」

 

 

監原「荒らすな。脈を測ったがもうなかったし、死体発見アナウンスもあった」

 

上条「嘘だ!嘘だ!そんな!なんで、なんで将口が!」

 

監原「また起きたんだよ、殺人が」

 

上条「なんで将口が死んだんだよ!」

 

 

 

モノクマ「はいはーい。また起きましたね、殺人が」

 

上条「くっ、なんで……なんでこんなことに」

 

モノクマ「やっぱりオマエラは殺人を愛して止まないんだろうねぇ。そんなわけではい、プレゼント、モノクマファイル4!有効活用してね」

 

 

 

 

監原「モノクマファイルを見せてくれ、上条。今回の事件はかなり手強い」

 

上条「うん……」

 

 俺は弱々しく監原にモノクマファイルを渡した。やらないとみんな死ぬ。それに、将口の仇を取らないと。

 

モノクマファイル4

被害者は超高校級の棋士、将口歩夢。

 

死体発見場所は3階調理室の冷凍庫。

 

死因は凍死。

左手の甲に火傷がある。

 

 

 

 

上条「凍死!?」

 

監原「冷凍庫に閉じ込められて凍死したんだろうな」

 

 

コトダマ モノクマファイル4

 

佐藤「将口くんを冷凍庫から出してあげようよ」

 

上条「うん」

 

将口を冷凍庫から出すと服が散らばっていた。

 

上条「なんで服が散らばってるんだ?こんな寒いんだから脱ぐわけないのに……」

 

 

監原「犯人のなんらかの工作、または矛盾脱衣かもな」

 

上条「矛盾脱衣?」

 

監原「ミステリを見た時に書いてあったんだ、体温が下がりすぎると逆に身体が体温を上げようとして身体が暑くなって服を脱ぐってな」

 

 

コトダマ 散らばった衣服

 

 服を回収していると

 

 

 

上条「これ、駒?」

 

監原「なんだ?」

 

 角行と飛車の駒が冷凍庫に置いてあった。しかも裏返してある。

 

上条「将口だから持っててもおかしくないけど……」

 

監原「あっ、将口の服からこんなものが」

 

袋があってその中にたくさん将棋の駒と将棋盤を模した紙が折りたたんであった。

 

上条「いつも持ち歩いてたのか……」

 

監原「これ、逆に言えばわざわざ取り出したってことだよな」

 

上条「え?」

 

監原「何か俺たちに伝えようとしたのかもな」

 

 

コトダマ 落ちていた将棋の駒

 

コトダマ 駒の入った袋

 

 

上条「やっぱり、入ると自力で出られないのかな」

 

監原「やってみるか?」

 

上条「え」

 

監原「もし出られたら大問題だろ?実験台になってくれ」

 

上条「えええっ!?」

 

監原「陸上選手なんだから体力あるだろ?」

 

佐藤「上条くん、お願い」

 

佐藤にまで頼まれると……。

 

 俺は恐る恐る冷凍庫に入った。

 寒くなかった。

 

 

上条「あれ?」

 

監原「冷凍機能は消したから。どうだ?出られるか?」

 

上条「んー!どんだけやっても出られない!」

 

蹴っても全く効果なかった。

 

 

上条「開けてくれー!」

 

監原「どうやら、出られないのは確定だな」

 

 

コトダマ 冷凍庫の構造

 

 

上条「そう言えば死体発見の状況はどうだったんだ?」

 

監原「全然見つからないからモノクマに死体の場所のヒントを貰って、まさかと思って冷凍庫を開けたんだ。そしたら……」

 

上条「監原1人で?」

 

監原「そのあと、知念、その次にメイビーで死体発見アナウンスが流れたんだ」

 

上条「あれ?でもおかしくないか?死体発見アナウンスは3人以上の人間が発見すると流れるもので、犯人も含まれるんじゃないのか?」

 

監原「犯人が将口を閉じ込めたなら、犯人は死体を見ていないから問題ない」

 

上条「うーん……」

 

 

コトダマ 死体発見アナウンス

 

監原「それに問題なのは死亡時刻だ。モノクマファイルに死亡時刻が書いてないからアリバイから絞るのが難しい」

 

上条「少なくともVRゲーム中には連れて行かれたんだろうけど……」

 

監原「佐藤、冷凍庫の温度は何度だ?」

 

佐藤「−30℃だよ」

 

 将口……そんな寒さの中死んだのか。

 

監原「−30℃なら3時間で死ぬって言われてるが……」

 

上条「もしかしてみんなで探してる間に死んだのか!?」

 

監原「……」

 

 

コトダマ 凍死の時間

 

 

佐藤「そう言えば絵馬さん、VRゲームのプレイ中にいなくなったよね」

 

監原「ログアウトは自由だったからな」

 

佐藤「でも何度か絵馬さんにチャットしたけど、最後は殆ど返って来なかったよ」

 

上条「……」

 

 

コトダマ 佐藤の証言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

監原「俺はもう少し死体を調べるから他の捜査を頼むな」

 

上条「わかった」

 

俺が調理室を出ようとすると

 

 なんだ、これ、ヘアピンか?

 

 

上条「監原!佐藤!こんなもの見つけたんだけど……」

 

監原「そのヘアピン……」

 

佐藤「私のじゃない……」

 

じゃあ、絵馬のものか?

 

 

コトダマ ヘアピン

 

 

 

 

 

 調理室から出ると…

 

籠森「……」

 

上条「籠森……」

 

籠森「また起きたな、殺人が」

 

上条「もう起きないって思ったのに」

 

籠森「気になることがある」

 

上条「え?」

 

籠森「さっき部屋に戻ったんだが、部屋の時計は10時になってたぞ」

 

上条「ええっ!?調理室の時計やVRルームの時計や他の時計はまだ8時なのに!」

 

 俺は急いで部屋を確認すると

 

上条「なんで!?なんでズレてるんだ!?」

 

コトダマ ズレた時計

 

 

 

式野「上条、どうした?」

 

上条「式野!時計がズレてたんだ」

 

式野「時計が?」

 

上条「部屋と他の時計、みんなズレてたんだ!」

 

式野「犯人のトリックか?」

 

上条「わけわかんなくなる!どっちが本当なんだ!」

 

式野「それはあとで考えるとして、代車があったぞ。最初の事件で使われた代車が、3階に」

 

上条「代車……」

 

 

コトダマ 代車

 

 

 

 俺はVRルームに向かった。

 

 

上条「メイビー……!時計が!」

 

メイビー「ズレてるんでしょ?」

 

上条「知ってたの?」

 

メイビー「現実と同じ時間を使うゲームとズレてたからね」

 

上条「メイビーはここの捜査をしてたのか?」

 

メイビー「ゲームクリエイターだからね。ただ時間を使ったトリックなら犯人はアリバイ工作をしてるはずなんだ」

 

上条「みんな別々に行動してたらアリバイ立証は難しいよな」

 

メイビー「でもチャットがあるからね、チャットをあまりしなかった人間が必然的に疑われるよ。言って俺もあまりやってないからアリバイは薄いかな」

 

上条「そんな」

 

メイビー「代わりに、こんなことがわかった。このゲームはオートプレイが可能だ」

 

上条「オートプレイ?」

 

メイビー「VRゲームでありながら、本人を模したアバターをAIが操作できるみたい」

 

上条「え?え?つまりどういうことなんだ?」

 

メイビー「さらに予めチャットも操れる。つまりそばにいた人間やチャットをした人間も全てオートプレイの可能性があるってこと」

 

上条「ええええっ!?じゃあみんなアリバイが崩れるのか!?」

 

メイビー「……断言は出来ない、あくまで参考だよ」

 

かなり重要じゃないか。

 

 

コトダマ オートプレイ機能

 

 

メイビー「それと、籠森の席にスタンガンが落ちてたよ」

 

上条「スタンガン!?」

 

メイビー「使った可能性、高いよ」

 

上条「まさか……」

 

メイビー「断言は出来ないけど」

 

 

コトダマ スタンガン

 

 

メイビー「そういや、将口の飲んでる奴、変色してる」

 

上条「え?」

 

 なんかバタフライピーとは違う、青色だ。

 

 

メイビー「睡眠薬って青色なんだよ」

 

上条「え?」

 

メイビー「睡眠薬を入れたのかも」

 

上条「じゃあ保健室で確認してくる!」

 

 

コトダマ メイビーの証言

 

 

 

 

 

 

 

 保健室に向かおうと旧校舎への渡り廊下に知念がいた。

 

 

知念「上条くん!大変だ!」

 

上条「どうした?」

 

知念「保健室にあった睡眠薬と下剤がなくなってたんだ」

 

上条「なっ」

 

知念「最近よく睡眠薬を使うし、それに万が一、万が一の時のために憶えてたから……」

 

上条「そっか……」

 

 

コトダマ なくなった睡眠薬と下剤

 

 

上条「あとはどうしよう。どこを調べれば……」

 

知念「アリバイ確認でもする?」

 

上条「うん……でも死亡時刻がロクに絞れてないし。あとメイビーが言ってたんだけど、VRゲームにはオートプレイ機能があるらしくてもしかしたらチャットや動き回ってる姿も信用ならないかもしれないんだ」

 

知念「そんな!」

 

上条「もう一回監原に聞いてなんか参考にならないか聞いてくる」

 

 

 

俺は調理室に戻った。

 

 

 

上条「監原!何かわかったか!?」

 

監原「上条……いや、特には」

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

モノクマ「飽きたので捜査は終了でーす!」

 

 

 

上条「そんな!犯人全く絞り込めてないのに」

 

監原「仕方ない、行くぜ」

 

 

 

 

 

 

 俺たちがエレベーター前まで集まっていた。しかし、絵馬は来ない。

 

籠森「絵馬の奴!何をしている!」

 

 さらに数分後、ようやく絵馬がやってきた。

 

 

知念「絵馬さん何してたの?明らかに遅いよ」

 

絵馬「なんでも良いじゃない!」

 

式野「なんだその言い草は!なんだ?証拠隠滅でもしてたのか?」

 

絵馬「違うわよ!」

 

監原「ここで争っても仕方ないだろ、それは学級裁判でやるんだ」

 

そうだ……。また起きてしまった学級裁判を……乗り越えるんだ。

 

 

 

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