ウルトラダンガンロンパ 才能を魅せる学園   作:ユキミス

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Chapter5 終わりなき絶望
Chapter5 (非)日常編


19日目

 

 

 

 インターホンが聞こえる。

 

 俺はドアを開けた。

 

 

佐藤「上条くん……」

 

上条「あ、ありがとう、佐藤。心配してきてくれたんだ。俺、もう大丈夫だ」

 

佐藤「寝られてないよね……」

 

上条「確かにあんま寝られてないけど、平気だよ。もう慣れちゃったよ」

 

 そんなの嘘だ。佐藤にとっくにバレてるだろうな。

 

佐藤「あ、あの…朝ごはん……」

 

上条「そっか。行くよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂に向かうとみんな揃っていた。寝起きがよくない絵馬までいるのに俺だけが行かないのは悪いな。

 

知念「か、上条くん……大丈夫なの?」

 

上条「ああ、平気さ」

 

監原「食べ終わったら4階を探索しないか?」

 

籠森「4階が開かれたのか。もう魅才学園の全てが開かれてるな」

 

知念「もしかしたら黒幕の部屋も開かれるかも!」

 

監原「それは流石に無さそうだが、黒幕のヒントになるものがあるかもな」

 

佐藤「決まりだね」

 

 

 

 

 

 

 

朝食の後、俺たちは4階に向かった。

 

 

 

 まず俺が入ったのは植物室だった。

 

上条「植物室かぁ」

 

大きな植物がたくさんあり、綺麗な緑だ。

 

 他に物置がある。

 物置にはワイヤーロープ、スコップ、ツルハシ、ビニールシート、植木鉢。

 

上条「モノクマに襲われたらこれで戦うとか……」

 

スコップとツルハシじゃ無理か。

 

 

 他の場所、そこは事務室だった。

 資料が色々あって、中には英語、他にもよく分からない言語もたくさんある。

 

 

監原「うーん……」

 

上条「どうしたんだ、監原?」 

 

監原「訳の分からないものを見つけたんだ」

 

 

その日記のようなものにはこう記されていた。

 

 

5月12日

人は知識を得て成人並に活躍するには時間がかかる。よってありとあらゆるものをすぐに会得する人工知能をクローンに植え付けた。

 

 

 

 

 

上条「な、なんだよこれクローンとか人工知能とか……」

 

監原「大方、モノクマが俺らを動揺させるために用意したんだ。だから気にすんなって!」

 

上条「監原が難しそうな顔するから……」

 

 

 

モノクマ「本物だよー!嘘偽りない内容だよー!」

 

 

監原「さて、他の場所を探索するか」

 

上条「ああ」

 

 

モノクマ「おーい!無視するとおしおきだよ」

 

監原「はぁ。なぁに用件は」

 

モノクマ「学園長室があるけど鍵壊したらおしおきターイム!だからね!生徒手帳にも記録するからね!」

 

上条「学園長室に何かあるの?」

 

モノクマ「なんもないよ」

 

監原「なんもないなら立ち入り禁止なんかすんなよ……」

 

モノクマ「うるさーい!立ち入り禁止ってたら立ち入り禁止なの!」

 

それだけ言ってモノクマはどっか行ってしまった。

 

 

監原「他を探索するか」

 

上条「うん」

 

 

 

 

知念「あっ、監原くんに上条くん」

 

監原「どうした?知念」

 

知念「あ、あの……生物室に来て欲しいんだ」

 

上条「生物室?」

 

知念「うん……」

 

 

 

生物室に来ると中はとても寒かった。

 

上条「なんだここ冷凍庫か!?」

 

知念「あの……壁の装置を見て欲しいんだ」

 

上条「なんだ、あの装置……」

 

ランプが9個点灯してるけど……。

 

監原「まさか」

 

知念「こんな説明書があるんだ」

 

知念から渡された説明書のタイトルは…

 

上条「し、死体安置冷凍庫!?」

 

監原「だからこんな寒いのか」

 

知念「あの……確かめるなんてするつもりはないけど……ランプが9個あるし」

 

死んだみんなが……あそこに安置されてるのか?

 

知念「ここから出れるようになった時に……本物なら持っていってあげたいなって。家族とか友人や知り合いのためにも」

 

上条「知念……」

 

監原「確認すれば良いんだな!」

 

上条「か、監原!?マジか!」

 

監原「ああ。死体が偽物なら困るしな」

 

上条「本当に見るのか!」

 

 

 有無を言わさず監原は死体安置冷凍庫の一番左を開いた。

 そこには深沢の死体がある。

 

上条「深沢……」

 

超高校級の探偵、深沢由奈。彼女が一番最初の犠牲者だ。蹴上に殺されてしまった。

 体の血は服以外は拭き取られていた。

 

上条「なんで……こんなことに」

 

 次に監原が隣の冷凍庫を開くと足と手ともつかない身体の一部が置かれていた。

 

上条「なっ!?なんだこれ!」

 

知念「うぅ…ま、まさか蹴上くん!?」

 

監原「蹴上はおしおきでバラバラになったからこんな状況に……」

 

上条「くっ……モノクマめ……」

 

 次に監原が開けて出てきたのは星野だった。

 

上条「星野……」

 

超高校級の天文部、星野リコ。掴み所ない性格だった……だとしても。

 

 さらに監原が冷凍庫を開けると、弓長の死体だ。身体にはいくつもの傷と穴だらけで、顔に至っては見るも堪えない。おしおきの壮絶さを物語っている。

 

上条「うう……」

 

知念「ひいぃぃ」

 

監原「捜査じゃないし、無理に見る必要ないぜ?」

 

上条「けど、モノクマのしたことを目に焼き付けたいんだ」

 

監原「そうか」

 

次は加賀美の死体だ。首に大きな傷がある。

 

上条「加賀美……」

 

みんなの頼れるお姉さんでこんな状況でも明るく振る舞ってた加賀美が……。

 

 さらに監原が冷凍庫を開けると香月が出てきた。首には傷と絞められた跡がある。加賀美を殺した犯人……。

 

上条「ってことは次は……」

 

監原「大丈夫か?」

 

上条「大丈夫だ、開けて」

 

 開けると予想通り、岩田が出てきた。

 

 身体中傷だらけで、首にはワイヤーで絞められた跡がある。

 

上条「岩田…っ!」

 

モノクマに脅されて、殺されかけて混乱して殺人に及んでしまった。岩田……岩田は悪くない……よな。

 

監原「次もきついと思うが、大丈夫か?」

 

上条「うん」

 

さらに冷凍庫を開けると将口が出てきた。身体は一番綺麗で、将口はただ眠っているようにさえ見える。凍死させられたのに死んでもなおこんな寒い場所に置かれてるなんて。

 

上条「将口……寒くないか?大丈夫か?」

 

知念「上条くん……」

 

監原「次、大丈夫か?」

 

上条「ああ」

 

最後に出てきたのは式野だ。

 

知念「うわあ!ひぃぃぃ」

 

ギロチンされたから頭と胴体が離れている。原型がほぼない蹴上や顔がぐちゃぐちゃな弓長とどっちがマシかなんて言えない。

 

監原「みんなここに安置されてるんだな」

 

上条「わかっただけでも良い収穫だよ」

 

知念「そろそろここから出ない?僕らまで凍死しちゃうよ」

 

監原「そうだな。食堂で報告会だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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