食堂で報告会が始まった。
籠森「教室を見て回ったがおかしなところはなかった」
上条「植物室があった、特に変わったものはなかったけど」
知念「生物室に……みんなの遺体があったよ」
籠森「なっ……!?」
絵馬「みんなって優子も!?」
佐藤「えっ…」
監原「安置所になってるみたいなんだ」
メイビー「なんのために?」
監原「さあ?」
メイビー「……」
籠森「事件があんまり連続するんで忘れてたが、俺たちの目的ってここから脱出することだよな?」
監原「今、この状況でそれが達成出来るのは難しいがな」
籠森「なら探索なんて無意味じゃないか?一応、外には出られるんだし」
知念「でも、きっと黒幕に繋がる手掛かりとかあるはずだよ」
籠森「黒幕の手掛かり?」
知念「モノクマを操ってる人が分かるかもしれない」
籠森「それが分かったところでどうするんだよ!」
絵馬「相手が大人数なら勝ち目ないじゃない!」
メイビー「ならずっとこの学園で暮らすの?」
籠森「なっ……、そんなわけないだろ!」
メイビー「じゃあ誰かを殺して外に出るの?」
籠森「やらない!」
佐藤「や、やめなよ」
メイビー「俺は勝つよ、黒幕に。こんなコロシアイを仕組んだ奴に俺は負けない」
そう行ってメイビーはどこかに行ってしまった。
上条「メイビーってなんか朝からおかしくないか?」
籠森「殺人の見過ぎで狂ったんじゃないか?」
佐藤「今は…そっとしておこう」
監原「出来ることもないしな。で、どーするよ?この後?自由に過ごすか?」
上条「うん……」
知念「じゃあ僕は図書室に行くね」
佐藤「クッキー作るよ」
上条「俺はもう少し4階を調べるよ」
監原「俺も」
籠森「俺は部屋にいる」
絵馬「あ、あたし美術室にいるから」
4階を調べると行って来たのは学園長室だ。
モノクマには入るなって言われたけど……。
上条「入るなって言われたってことは重要な手掛かりがあるはずだ」
メイビー「へえ、君もそう思うんだ」
上条「メイビー!?」
メイビー「ここに手掛かりがありそうだけど、入れなくてね」
上条「そう……か……」
なんだろう、なんか視界がぼやける……。
メイビー「上条!?大丈夫か!」
上条「ぅ……」
俺の意識はそのまま遠のいてっていった。
個室の天井。いつの間に。
佐藤「大丈夫?上条くん?」
上条「さ、佐藤……?」
佐藤「良かった……無事で。上条くん……急に倒れて丸一日……寝込んでたんだよ?」
上条「丸一日!?」
20日目
上条「そっか、そんな寝てたんだ」
佐藤「色々あって疲れてたんだよ」
そうか……そうかもな。
上条「でももう平気さ」
佐藤「上条くん……」
モノクマ「あー、上条クンも起きたようなので体育館に集まってくださーい!」
上条「また呼び出しか……」
佐藤「いける?上条くん」
上条「うん」
俺と佐藤が体育館に向かうとみんな揃っていた。
監原「大丈夫か、上条?」
上条「平気平気」
知念「急に倒れたって言うからビックリしたよ」
メイビー「大事に至らなくて良かったよ」
籠森「まだ顔色悪そうだな」
絵馬「ビックリしたじゃない。てっきり殺人かと……」
上条「みんな……心配かけてごめん」
監原「あんまり無理すんなよ」
上条「うん」
モノクマ「そろそろ良いかなー?」
モノクマが飛び出してきた。
監原「今度はなんだ?」
モノクマ「うん、君たちにある重要なことを言おうと思ってね」
上条「重要なこと…?」
モノクマ「そうです」
モノクマ「オマエラの中に黒幕がいることを教えに来たんだよ」
上条「えっ……」
知念「ど、どういうこと?」
モノクマ「そのまんまの意味だよ、オマエラの中にこのコロシアイを計画した黒幕がいるんだ」
監原「そんなことあるわけないだろ!」
モノクマ「ボクが嘘言ったことある?内通者だって事実だったじゃん!」
籠森「じゃあまさか本当に黒幕が……!?」
モノクマ「黒幕はね、4回目の学級裁判の時までは自分が黒幕なことを忘れていたんだよ」
絵馬「忘れてたってどうしてそんなこと忘れられんのよ!」
モノクマ「そして4回目の学級裁判が終わった後に思い出したんだよ」
メイビー「それで?」
モノクマ「それでって?」
メイビー「黒幕だけ?他にいないの?」
モノクマ「そうですよ。というか黒幕の正体をそれだけって言えるなんて君すごいね」
メイビー「俺が言いたいのはそういうことじゃない、黒幕は何をしたいんだ?何をするんだ?内通者たちは殺す動機があったけど」
モノクマ「さあね?殺すかもしれないし、誰かが殺すのを楽しみに待ってるかも」
籠森「モノクマを操ってるのが黒幕じゃないのか!?」
モノクマ「もう!このコロシアイが1人で仕組めるわけないでしょ!この企画はたくさんの人が集まってたくさんの人が見てるんだから!」
上条「たくさんの人が見てるって……」
モノクマ「それじゃあおしまい」
それだけ言ってモノクマはどこかに行ってしまった。
絵馬「あたしたちの中にコロシアイを仕組んだ黒幕がいるって……」
籠森「クソ、誰なんだ……」
知念「みんな落ち着いてよきっとモノクマの嘘だよ」
籠森「モノクマが嘘言ったことあるか!?モノクマの言うことは事実だったろ!?」
知念「そ、そうだけど……」
上条「待てよ!そうやって疑い合ったら内通者の話と変わらないじゃないか!まさか香月や式野みたいに疑って殺すのか!?」
絵馬「じゃあどうするの!?相手は内通者じゃなくて黒幕なのよ!」
佐藤「きっとそうやって混乱させるのが黒幕の狙い……」
監原「なら今日から3時間ごとに食堂に集まらないか?」
籠森「集まる……?」
監原「なるべく時間ごとに集まるだけ、なるべく複数人の行動も良いな。そうすれば誰かが殺す時間なんかないはずだし、複数人で行動すれば殺せなくなるだろ?」
絵馬「そ、そんな息の詰まる生活……」
メイビー「ただみんなが寝てる夜は無理そうだけどね」
監原「夜時間は外に出なきゃ良い話だ」
上条「それは良い考えかも」
絵馬「あ、あたしは美術室から出ないから」
籠森「そんなことしてる間に殺されんなよ」
絵馬「鍵をかけるわ!」
佐藤「私も料理したいし……」
監原「なら時間を決めたり逐次報告してくれ」
佐藤「わかった」
メイビー「……俺も1人で行動させてもらうよ」
籠森「なんでだ?」
メイビー「1人が好きだからさ」
籠森「なら俺も1人だ。なぁに俺は簡単に殺されたりしない」
知念「ちょっ、ちょっと」
監原「ま、無理にみんなで行動しろなんて言わないけどさ、3時間経ったら食堂に来いよ?」
こうして、しばらくの行動が決まった。でもきっと今回は大丈夫だと思う。もう、殺人なんか起きたりしない。