ウルトラダンガンロンパ 才能を魅せる学園   作:ユキミス

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Chapter6 学級裁判 前編

コトダマ モノクマの証言

黒幕は生きていて、16人の生徒の中にいるらしい。

 

コトダマ モノクマファイル5

 

被害者は2体の遺体と共に焼け焦げていて判別不可能。超高校級の映画監督、監原誠也と超高校級のゲームクリエイター、メイクビット・松原・テルのものと思われる。

 

死体発見場所となったのは4階植物室。

 

コトダマ 白い布

遺体に被せられていた布。

 

 

コトダマ 焼け焦げた機械

前回の学級裁判でもわからなかった、機械の正体。

 

 

コトダマ 弓長と将口の遺体 

以前はあった弓長と将口の遺体がなかった

 

 

コトダマ 監原とメイビーの死体の状況

短時間で全く身元がわからないほど焼けていた。籠森曰く、不自然らしい。

 

 

 

コトダマ ボイスレコーダー

学園長室で見つかった

 

 

 

コトダマ 日記

記憶やクローン技術に関しての内容が記述された日記

 

 

コトダマ 体育倉庫の鍵

学園長室にあった

 

 

 

コトダマ 入学後の映像 

学園に入学した後の映像。知念はおらず、こんな入学はみんなも記憶にない。

 

 

 

 

コトダマ 絵馬と知念以外が写る集合写真

絵馬がプレゼントしたオリジナルのペンダントを加賀美がつけているらしい。

 

 

 

 

コトダマ テレビ生中継

テレビで生中継で自分たちが映し出されていた。

 

 

 

コトダマ 15人分のプロフィール

知念を除く15人のプロフィールがあり、全員直筆らしく、筆跡が違う。

 

 

 

 

 

 

学級裁判 開廷!

 

 

モノクマ「はい、今回は最後の学級裁判として特別ルールを設けて、『黒幕は誰か』を議論し、その結果はオマエラの投票により決定されます」

 

モノクマ「黒幕を指摘出来れば黒幕だけがおしおきですが、間違った人物を黒幕と指摘した場合は黒幕以外の全員がおしおきされます。ま、そこはいつもと同じです!」

 

モノクマ「そして、見事、黒幕を指摘したオマエラは卒業することが出来ます。また、卒業を拒否することも可能です」

 

 

籠森「卒業するで決まってる!じゃあさっそく話し合おうぜ」

 

知念「ちょ、ちょっと待って」

 

 

 

議論開始

 

コトダマ モノクマファイル5

コトダマ モノクマの証言

コトダマ 15人分のプロフィール

コトダマ 入学後の映像

 

 

 

 

絵馬「黒幕は『あたしと知念以外の全員』よ!ほら!証拠よ!」

 

籠森「どーせ、『モノクマの捏造』だろ…」

 

モノクマ「『捏造じゃないよ!』れっきとした本物の写真です!」

 

籠森「どうしてお前が議論に入るんだよ!」

 

モノクマ「僕だって参加者でーす!」

 

佐藤「……絵馬さんの『写真が本物』な証拠は?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵馬「黒幕は『あたしと知念以外の全員』よ!」

 

 

 

コトダマ 15人分のプロフィール

 

 

 

論破

知念「それは違うよ!」

 

 

 

 

 

絵馬「え?ち、知念、あんただって騙されて……」

 

知念「これを見て欲しいんだ」

 

籠森「これはプロフィールか?」

 

知念「そう、僕以外のプロフィールが全部載っていたんだ」

 

佐藤「私のプロフィールもある」

 

籠森「この字……」

 

知念「そうだよ、みんな筆跡が違うんだ」

 

絵馬「筆跡が違うからってなんなのよ!」

 

知念「これは絵馬さんが書いたんじゃないのかな」

 

絵馬「なんでそうなるのよ!モノクマの捏造でしょ!」

 

籠森「なんで写真は捏造じゃなくてこれは捏造だと思うんだよ全く」

 

知念「これを15人分書き分けるなんてかなりの労力だと思うし、こんな完璧にはできないと思うんだ」

 

籠森「確かにこれは俺の筆跡だが、こんなもの書いた記憶はない」

 

佐藤「私も……」

 

知念「そうだけど……」

 

籠森「何が言いたいんだ」

 

知念「僕が言いたいのは……」

 

 

 

 

 

閃きアナグラム

 

 

き お く そ う し つ

 

 

記憶喪失

 

 

 

 

 

知念「僕らはみんな記憶喪失なんじゃないかって」

 

籠森「はぁ!?記憶喪失なのはお前だけだろ!」

 

佐藤「私は入学前の記憶はちゃんとあるよ」

 

絵馬「そうよ!あたしだって入学前日までイラストのオファーが来たもの!」

 

 

 

 

議論開始

 

コトダマ モノクマの証言

コトダマ 日記

コトダマ 入学後の映像

コトダマ 15人分のプロフィール

コトダマ 絵馬と知念以外が写る集合写真

 

 

 

籠森「記憶喪失なわけないだろ!そんな『都合よく記憶が奪えるか』!」

 

絵馬「ありえないわ!ちゃんと覚えてるもの!」

 

佐藤「そんな『記憶操作技術なんてありえないよ』。」

 

絵馬「全部『モノクマの捏造』よ!」

 

籠森「あんな大胆なおしおきを実現できるモノクマなら……筆跡や映像や写真の捏造なんて朝飯前のはずだ」

 

絵馬「そうよ!」

 

モノクマ「『捏造じゃないやーい』!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤「そんな『記憶操作技術なんてありえないよ』。」

 

 

 

 

コトダマ 日記

 

 

 

 

 

論破

知念「それは違うよ!」

 

 

 

知念「記憶操作をする技術があったら捏造とは言えないよ」

 

籠森「だからそんなものあるわけないだろ!」

 

知念「僕、こんな日記を見つけたんだ」

 

 

 

6月10日

我々は人間の記憶の操作を実現した。事故のショックで引きこもりになってしまった人が事故の記憶を改竄し、事故を無かったようにすることで外出するようになった。虐待されていた人間が幼少期の記憶を消し、人間不信から立ち直れるようになった。我々は多くの人間を救った。

 

 

 

 

 

籠森「はぁ!?こんなの嘘だ!モノクマの捏造だろ!」

 

モノクマ「さっきから僕の捏造扱いして失礼だなぁ」

 

籠森「ともかく、今は黒幕探しだ!俺は怪しいと思ってる奴がいるぜ!」

 

絵馬「誰誰?」

 

籠森「佐藤、お前だ」

 

佐藤「っ、わ、私?」

 

知念「どうして?」

 

籠森「佐藤は急に元気になっただろ。それに佐藤は俺たちに捜索場所の指示まで出した。怪しいとは思わないか?」

 

知念「それは怪しいとは言えないよ」

 

絵馬「どうかしら?だいたい、将口の時だって、バタフライピーを持って来て殺人を誘導したんじゃないの?」

 

籠森「上条の時の学級裁判だってやたらと冴えてたしな、上条を犯人にするために一連の事件を仕立てたんじゃないのか?」

 

佐藤「そんな……」

 

知念「ちょっと待ってよ!佐藤さんがそんな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤「私だって!!!」

 

 

 突然の佐藤さんの大声に僕らはびっくりした。

 

 

 

 

佐藤「こんなっ…!こんなの嫌だった!!!上条くんが死ぬくらいなら私が死にたかった!!!それなのに!!!あんたたちは!!!」

 

籠森「さ、佐藤……」

 

佐藤「上条くんに投票したんだ!!!自分の命惜しさで!!!」

 

籠森「……」

 

絵馬「そ、そりゃそうよ!命は惜しいわよ!」

 

籠森「お前も言いた方ってものが…」

 

佐藤「あんたたちなんか助けるくらいなら救わなきゃ良かった!!!あんたたちが上条くんを殺したんだよ!!!」

 

知念「さ、佐藤さん……」

 

 

 

モノクマ「うぷぷぷ…面白いねぇ。面白い展開だよ」

 

 

 

 

佐藤「返してよお!上条くんを返してよおおお!」

 

籠森「す、すまん、悪かった、佐藤……」

 

絵馬「……あ、あたしは……。あたしも、………ごめんなさい」

 

 暫く沈黙していた。僕にこの沈黙を破る勇気はなかった。

 

佐藤「………あっ……っ、あ、あ、わ、わたし……あっ、ご、ごめんなさい……っ!」

 

知念「佐藤さん、もしかしたら上条くんが犯人じゃなかったかもしれないんだ」

 

佐藤「え……」

 

モノクマ「ん?」

 

知念「犯人は上条くんじゃなかったはずだ」

 

モノクマ「何言ってんのさ!」

 

絵馬「それはあたしたちが話し合って決めたじゃない!」

 

知念「いや、あの事件にはまだ不自然な点があるんだ。その証拠だってある」

 

 

 

 

 

議論開始

 

コトダマ モノクマの証言

コトダマ モノクマファイル5

コトダマ 白い布

コトダマ 焼け焦げた機械

コトダマ 監原とメイビーの死体の状況

 

 

 

モノクマ「『不自然な点なんかないやーい!』」

 

籠森「不自然な点ってあの『消火弾』か?」

 

絵馬「わかったわ!『植物室』ね!」

 

籠森「他には『ロープ』か?それとも『体育倉庫の鍵』か?」

 

モノクマ「知らないよー?」

 

籠森「それにしてもあの事件は不自然な点が多すぎる」

 

佐藤「もしかして……『死因』かな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤「もしかして……『死因』かな?」

 

 

 

 

コトダマ モノクマファイル5

 

 

 

同意

知念「それに賛成するよ!」

 

 

 

知念「佐藤さんの言う通り、おかしいんだよ。だってモノクマファイルには死因なんか書かれてなかったんだ」

 

籠森「それは一目瞭然だからじゃないのか?」

 

知念「上条くんが学級裁判の時に言ってたけど、モノクマファイルに記述されていないことは重要なことにになるんだ。一目瞭然でも本当の死因は焼死じゃないかもしれない」

 

佐藤「それに2人の死体の説明も『思われる』って曖昧な記述だね」

 

籠森「はぁ!?焼死だろ!?そう結論だしただろ!だったらなんで監原とメイビーの悲鳴が聞こえたんだよ」

 

佐藤「まさか…」

 

知念「多分、これかもしれない」

 

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ ボイスレコーダー

 

 

 

 

 

知念「ボイスレコーダーで予め録音しておいたんだよ」

 

絵馬「えぇ!?じゃあなに、あの死体は監原とメイビーじゃないって言うの!?」

 

 

 

 

反論

モノクマ「それは違うよぉ!」

 

 

 

 

知念「なんだよ!モノクマ!」

 

モノクマ「あの死体は監原とメイビーくんだよ!」

 

 

 

 

反論ショーダウン 開始

 

コトノハ 白い布

コトノハ 弓長と将口の遺体

コトノハ 監原とメイビーの死体の状況

コトノハ 日記

 

 

 

モノクマ「あれは間違いなく監原クンとメイビークンの死体だよぉ」

 

知念「何言ってたんだ!2人なのはありえない!」

 

モノクマ「だってあの悲鳴は本物だもん!」

 

知念「2人の遺体じゃないって証拠はボイスレコーダーだけじゃない!」

 

モノクマ「なにさ、オマエラだって見ただろう!『2人が焼かれていく』のを!あれは間違いなく『監原クンとメイビークンだよ!』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モノクマ「『2人が焼かれていく』のを!」

 

 

 

 

 

コトノハ 監原とメイビーの死体の状況

 

 

論破

知念「その言葉は斬る!!」

 

 

 

 

知念「籠森くん、あの2人の焼け方は不自然、君はそう言ったよね?」

 

籠森「あ?ああ。あんな短時間に身元の判別が不可能なほど焼けるのは不自然だなって。いくら灯油を撒かれてもすぐにスプリンクラーで消火されたのに」

 

知念「そうだよ。あのは元から焼かれたんじゃないのか?」

 

モノクマ「えー……」

 

絵馬「じゃあ監原とメイビーは他の奴に殺されたの?」

 

知念「いや、それも違う。あの遺体は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ 弓長と将口の遺体

 

 

 

 

知念「これだ!」

 

 

知念「弓長さんと将口くんの遺体じゃないかな」

 

佐藤「どうしてそう思うの?」

 

知念「籠森くんも見たよね。生物室に弓長さんと将口くんの遺体がなかったの」

 

籠森「あ、ああ」

 

知念「それは2人の遺体を利用したからあの2人の遺体は安置されてなかったんだよ」

 

モノクマ「ちょっと待ってよ!」

 

 

議論開始

 

コトダマ モノクマファイル5

コトダマ モノクマの証言

コトダマ 監原とメイビーの死体の状況

コトダマ 白い布

 

 

 

 

モノクマ「『死体が別の人間なものなわけない』じゃん」

 

籠森「だけどそうすれば納得がいくな」

 

佐藤「あれは弓長さんと将口くんのもの。『事前に焼いておける』……」

 

絵馬「でも待ってよ、事前に焼いたら、『焼かれた死体に気づく』でしょ」

 

モノクマ「そうだいー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵馬「『焼かれた死体に気づく』でしょ」

 

 

 

 

 

 

コトダマ 白い布

 

 

 

 

論破

知念「それは違うよ!」

 

 

 

知念「上条くんが言ってたはずだ。白い布に被されてたって」

 

佐藤「確かに燃えかすみたいなのはあった」

 

知念「事前に2人を燃やして黒焦げにした後、白い布を被せてカモフラージュしたんだよ」

 

絵馬「じゃあ2人は本当に監原とメイビーじゃないのね」

 

籠森「じゃあ監原とメイビーはどうしたんだよ」

 

知念「まだわからないの?」

 

籠森「え?あ?ま、まさか」

 

佐藤「……っ」

 

絵馬「どういうこと?」

 

籠森「バカお前!この学級裁判がどんな学級裁判か忘れたのか?」

 

絵馬「卒業するための……」

 

籠森「それもあるけど、これは黒幕を探すための学級裁判だろうが!」

 

絵馬「え?ええっ!?」

 

 

モノクマ「なに勝手に盛り上がってんのさ!」

 

知念「モノクマ…!」

 

モノクマ「僕はまだ認めませーん!」

 

 

 

 

理論武装 開始

 

モノクマ「証拠はあるの?」

 

モノクマ「証拠証拠証拠!」

 

モノクマ「僕は可愛いモノクマだよー!」

 

 

 

モノクマ「ボイスレコーダーが現場にあった証拠はどこなんだよ!」

 

 

 

  焦げた◻︎

機械○   焼け△

  現場の×

 

 

 

×△◻︎○

 

現場の焼け焦げた機械

 

 

 

知念「これで終わりだ!」

 

 

 

 

知念「現場に落ちていた焼け焦げた機械は、ボイスレコーダーだったんだ」

 

佐藤「なるほどね」

 

籠森「前回の学級裁判のおかしなところが繋がったな」

 

 

知念「振り返るよ、一連の事件を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クライマックス推理 

 

ACT1

知念「まず、この事件の黒幕の行動から振り返ろう。黒幕、いや黒幕たちはまず夜時間に出歩きを禁じた。でも話し合いはしたかったのか絵馬さんに0時頃に黒幕たちは目撃されていた」

 

 

ACT2

知念「生物室から弓長さんと将口くんの遺体を利用した。弓長さんは傷はあっても焼けたら気づかないレベルの傷だし体格も2人に近かったし、将口くんは怪我すらほぼないから利用できたんだ。黒幕たちは2人を判別が不可能なくらいになるまで燃やしたんだ」

 

ACT3

知念「さらに黒幕たちはボイスレコーダーに自分たちの悲鳴を録音し、焼いた2人の遺体をロープで巻き、逃げられないよう細工されたように見せかけ共に植物室に置いたんだ。それに一緒に消火弾や野球ボール、火をつけたロウソクを置いた。岩田くんから没収した体育倉庫の鍵を使って、調達したんだ」

 

 

ACT4

知念「あとは前回の推理通り、上条くんがドアを開けたことで野球ボールが転がりロープ周りに火がつき、大規模の火事が起きたように演出して、上条くんに灯油入り消火弾を投げさせたんだ」

 

ACT5

 

知念「上条くんが投げた灯油入り消火弾で広く強く燃え上がりあたかも2人を殺したように見せかけたんだ。本当は上条くんは犯人じゃないのに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知念「この事件の黒幕……いや、こんな捏造を許されるのはこのコロシアイを仕組んだ黒幕だけ。そうだよね、超高校級の映画監督、監原誠也くん、超高校級のゲームクリエイター、メイクビット・松原・テルくん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 


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