ウルトラダンガンロンパ 才能を魅せる学園   作:ユキミス

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Chapter6 学級裁判 中編

籠森「でもやっぱり信じられねぇな。監原とメイビーが黒幕だって?」

 

絵馬「特に監原は今までの学級裁判で活躍したのに」

 

佐藤「……」

 

知念「確かにね。でもちゃんと根拠はある」

 

 

 

 

 

 

 

 

コトダマ モノクマの証言

 

 

 

知念「モノクマ、お前は黒幕はこの16人の中にいて1人だけなんて明言はしてないはずだ」

 

モノクマ「……」

 

佐藤「どうなの?」

 

モノクマ「……」

 

籠森「答えろよ!」

 

 突然、裁判所は暗転し、何も見えなくなった。

 

絵馬「何何停電!?」

 

籠森「どうなってるんだ!」

 

知念「監原くん、メイビーくん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやはやご名答ご名答」

「ふーん……」

 

 

 

 

 

 

 

 

明るくなった時には監原くんとメイビーくんが立っていた。

 

 

監原「いやー、バレちゃったな」

 

メイビー「よく言うよ。バレるように仕向けた癖に」

 

監原「こーいうのはそう言うどんでん返しが最高なの!」

 

楽しそうに会話している2人を見てるといつもの日常を思い出すけど、これは学級裁判なんだ。

 

 

監原「オマエラ大正解!このコロシアイ学園生活を仕組んだ黒幕は俺とメイビーだったんだ!」

 

メイビー「色々考えた甲斐があったよ」

 

知念「そんな…」

 

籠森「テメェらが…黒幕だったなんて…」

 

絵馬「人間不信極まるわ!」

 

佐藤「監原くん…メイビーくん…」

 

 

 

 

知念「なんで……!なんで君たちが!」

 

監原「ま、その前に黒幕を当てられたご褒美のオマエラの秘密をぜーーーんぶ話してやるよ。『視聴者』も納得するようにな」

 

 

籠森「視聴者だと……!」

 

 

メイビー「問題だ。視聴者って誰のことを指すと思う?」

 

知念「えっ」

 

 

 

 

1.監原誠也

2.メイビー

3.このコロシアイを見ている人

4.魅才学園の人間

 

 

 

 

 

 

 

3.このコロシアイを見ている人◀︎

 

 

 

知念「まさか、このコロシアイをリアルタイムで見ている人たち?」

 

 

監原「せいかーい」

 

籠森「どういうことだ!」

 

佐藤「もしかして、VRルームのテレビで見た私たちの映像……?」

 

籠森「はぁ!?」

 

メイビー「そうだよ、このコロシアイは俺が作ったゲームだよ」

 

知念「メイビーくんが作った?」

 

メイビー「なんたって俺は『超高校級のゲームクリエイター』だからね」

 

監原「メイビーが作ったコロシアイのゲームを俺が『ノンフィクション』として『映画化』して『魅せる』のが、真相だよ」

 

メイビー「みんなに需要があるからね、このコロシアイは。もう大人気さ」

 

 

 

コトダマ 黒幕の目的

黒幕の目的はこのコロシアイを映画化させるためだった。

 

 

 

 

 

 

 

知念「ゲーム……?意味が分からない!な、なんでこんな!こんなことするんだよ監原くん!メイビーくん!コロシアイなんて……殺人なんて!!!」

 

籠森「コロシアイを外の連中が見てるならなぜ警察が来ない!?家族や友人やチームメイトだって探すだろ!俺だって……師匠が…」

 

監原「はぁー……知念、そんなこともわかんねぇのかよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……超高校級の『人工知能』の癖に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知念「超高校級の……人工知能?」

 

 まさか、それが僕の才能?

 

佐藤「どういうこと?」

 

メイビー「この話を掘り下げるには別の話が必要になるね。さっき、籠森が言ったようになぜコロシアイをしても警察や家族が来ないのか……だったよね。理由は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……だって『クローンに人権はないからね』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

籠森「は?」

 

メイビー「さっき日記を見たでしょ、そこにあるよ」

 

知念「日記……」

 

 

 僕は日記を見た。

 

知念「あっ……」

 

 

 

5月12日

人は知識を得て成人並に活躍するには時間がかかる。よってありとあらゆるものをすぐに会得する人工知能をクローンに植え付けた。

 

 

 

 

 

知念「クローン?人工知能?ほんとにこんなことが……」

 

佐藤「クローンなんて……」

 

籠森「ありえねーよ!漫画じゃあるまいし!」

 

絵馬「そうよ!」

 

 

 

 

 

監原「オマエラ、というか俺らはクローンなんだよ。だから俺らが魅才学園に通う映像や写真があるんだよ。あれは本物の、俺らなのさ」

 

籠森「わっけわかんねーよ!?俺のクローンだとぉ!俺は間違いなく人間だ!だって、小さい頃…今までの記憶はあるぞ!」

 

メイビー「だから君たち、さっき記憶操作の話をしたじゃないか。君らのクローンを作り、さらに君らの記憶を植え付けた。『学園入学前』までのね」

 

佐藤「じゃあ、私たちの家族はどうなるの?」

 

監原「あー、いたりいなかったり?加賀美とか岩田とか将口の家族や弟子とかはクローンいたりして、人質を演じてもらったんだよ」

 

籠森「信じるか!!俺は人間だ!帰って師匠に会うんだ!!!」

 

監原「あー、師匠ねぇ。そいつもう死んでるよ」

 

籠森「……あ?」

 

監原「本物のお前がワールドカップで活躍したのを見て息を引き取ったよ。持病を抱えてたらしいよ」

 

籠森「あ、あぁぁ……う、嘘だ!そんな!!!信じない!!俺は!!!」

 

監原「信じられないってんならこれを見せてやるよ」

 

 

 

 モニターであるものが流れた。

 籠森くんがバスケをしている姿だ。僕以外の14人も応援していた。

 

 

籠森「あれは師匠……は、当然、捏造だ、ははは。なんでお守りが…あれは誰にも見せてない。だってまだ師匠に渡してないのに!!!」

 

籠森「師匠が…死んだなんてそんなっ……うぅ…」

 

 

 籠森くんが泣き崩れてしまった。

 

知念「籠森くん!」

 

 

 

 

 

 

監原「あれは本物のオマエラだ。オマエラはただのクローン。だから関係ないんだよ、クローンであるオマエラにあの映像は」

 

絵馬「信じない!信じないわよ!」

 

佐藤「クローンだとしてなんでこんなことが許されるの!?コロシアイなんて」

 

メイビー「君たちは虫けらを殺すことに躊躇いある?」

 

知念「え?」

 

メイビー「魚を喰う、肉も喰う。それと同じだ。クローンという人権も尊厳もない虫けらが、人間という人格を植え付けられ、コロシアイというゲームをさせられその『絶望』を喰うんだよ。このコロシアイを見ている人間がさ」

 

 意味が、わからない。 理解出来ない。

 何がなんだか、分からなくて、僕は唖然としてるだけだった。

 

 

佐藤「私たちは人間だよ!」

 

監原「はぁあ。じゃ、まずはなぜクローンが虫けらなのか話さないといけないな」

 

メイビー「だってさ、君たちが、クローンを信じないのはもう1人の自分がいるのが嫌だからでしょ?それは本物と同じだよ」

 

佐藤「あっ……」

 

知念「そうか、だから本物の尊厳を守るために……」

 

監原「超高校級の探偵や美化委員ならいくらいても困んないだろうが超高校級のサッカー選手やバスケ選手がたくさんいたら無双しすぎてつまんないだろ?」

 

絵馬「だいたいクローンなんてどうやって作るの!?そんな技術がどうして!?」

 

監原「だってクローンを作ることは『魅才学園が考えた』んだからな」

 

 

知念「えっ……」

 

監原「なんたって『才能を魅せる学園』だからな」

 

メイビー「遺伝子データやその人間の筋肉やら骨格を完璧に再現するには生身の人間が必要だ。だからそーいうのを健康診断って偽ってコピーしたわけ。ついでに記憶もね」

 

知念「そんなこと許されるのか!?」

 

監原「クローンは人間が作った『モノ』だからな。問題ない」

 

メイビー「ただ、やっぱり気味悪いよね。クローンって。だから一部のたくさんいても構わないような才能はともかく、ゲームクリエイターや映画監督のクローンなんて周りに人は集まらなかったよ。最初は、ね」

 

監原「で、俺らは考えた。どうやったら本物を超えられるかってな」

 

知念「本物を……超える?」

 

監原「それにしても、知念は良いよなー」

 

メイビー「君はオリジナルなんだから」

 

 

 

 

 

 

知念「え?」

 

 

 

 

監原「だからお前は『超高校級の人工知能』って言われてるんだよ。

 

知念「僕はオリジナル?」

 

監原「そっ。お前はクローン技術で生み出された、オリジナルのクローンなんだよ。だが、ただのクローンゆえに、お前の身体は高校生でも、精神や知能は生まれたての赤ちゃんも同然だった」

 

メイビー「日記にも書いてあるでしょ?」

 

知念「人工知能って……」

 

監原「だからお前はただの人工知能さ。予め、義務教育終了程度の知識を入れただけの、家族も、友人も、人生のなんの記憶もない、ただ、覚えるしかないただの『人工知能』なんだよ」

 

知念「っ……!!そんな!!そんなのっ!!」

 

監原「だからお前は記憶喪失なんじゃなくてただの人工知能なんだよ。お前はオリジナルでも家族も友人もいない」

 

メイビー「まあ、君に才能がないのも同然だよね。君には義務教育終了程度の知識しかないんだから」

 

知念「嘘だ!僕はそんなんじゃない!」

 

監原「……なら外に出て確かめるか?」

 

 

その時の監原の顔は見たことないくらい、邪悪だった。本当に監原くんなのか、思えないほどに。

 

 

 

絵馬「外に出られるの!?」

 

監原「外ではクローンは迫害されている。オマエラに家族なんていない。友人も。知念に至ってはオリジナルだから記憶にすらいない。さあ?それでも外に出るか?」

 

知念「っ……!!」

 

佐藤「う、嘘……」

 

メイビー「出ても良いことないよ?迫害されるだけ、ここの方が安心だよ」

 

監原「生き残った記念に、一生ここで暮らせばいい」

 

絵馬「こんなアニメも漫画もネットもないところで!?嫌よ!」

 

メイビー「迫害されるよりずっといいよ。そうだ、俺らのゲーム・映画制作に協力してくれるなら漫画やアニメを見せてあげようか?」

 

絵馬「そ、それなら……」

 

籠森「バカお前!一生イラストを誰にも見てもらえなくて良いのかよ!」

 

絵馬「えっ……」

 

籠森「あいつらが言ってるのが嘘でも真実でも俺はこの目で確かめるまで信じない!それにクローンが迫害される世の中でも俺は生きてやる!加賀美たちの分まで!」

 

絵馬「か、籠森……」

 

監原「だから死んだ加賀美はクローンなんだよ!」

 

籠森「どうでもいい!クローンでも加賀美は加賀美なんだろ!?絵馬、お前ならわかるはずだ!」

 

絵馬「……」

 

メイビー「いっそ、投票タイムにする?こうしようか、6人で投票タイムになる。もし、君たちが出て行くなら卒業のボタン、ここに残るなら留年のボタンを押すんだ。過半数が卒業を選べば卒業できるけど選ばなかったら卒業できない」

 

絵馬「分かったわ!卒業してやる!こんなところであたしの人生を終えるもんですか!」

 

籠森「ああ、卒業……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知念「卒業なんかしてどうするんだよ!」

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