籠森「ち、知念……?」
佐藤「卒業しても外には『絶望』しかないんでしょ?お父さんもお母さんも……」
監原「そうそう、『絶望』だよ、『絶望』!俺たちクローンは『絶望』しかないんだよ!」
籠森「何言ってんだよ!クローンでも父さんや母さんがお前を見捨てるのかよ」
メイビー「クローンは家族じゃないしねぇ……」
籠森「お前は黙ってろ!!」
絵馬「何言ってるの、卒業よ、卒業」
知念「嫌だよ、卒業なんて……」
籠森「奴らの言ってることを間に受けるな!」
監原「あーらら、意見対立しちゃって」
メイビー「いつもの奴、行こうか」
意見対立!
卒業するのか?
卒業しない
知念、佐藤、監原、メイビー
卒業する
籠森、絵馬
『地獄』
『死んだ』
『希望』
『意味』
『本当』
議論スクラム 開始
知念「外に出たって意味ないよ」
籠森「その『意味』を見つけるために出るんだよ!」
メイビー「外は地獄だよ」
籠森「例え『地獄』でも生きてやる!」
監原「クローンは迫害されている。ここでの生活の方が良いぜ?」
絵馬「あたしはイラストを色んな人に見てもらう『生活』がしたいのよ!」
佐藤「この話が本当なら私たちは外で生きられない」
籠森「『本当』かどうかなんて外に出ないとわからないだろうが!」
知念「死んだ人間のためにも外に出ない方が良いよ」
絵馬「あたしたちがここで諦めたたら『死んだ』優子たちはどうなるのよ!」
知念「もう希望なんかない!」
籠森「『希望』は見つけるもんなんだよ!」
籠森「これが俺たちの答えだ!」絵馬「これがあたしたちの答えよ!」
籠森「良いのかよ!こんなところにいて!今まで死んだ奴らに顔向け出来ないだろ!」
絵馬「そうよ!まだあたしは外でやりたいことがある!あいつらだって嘘ついてるかもしれないじゃない」
佐藤「で、でも……」
籠森「家族が待ってるかもしれねぇ!それに!本物の俺たちだって俺たちのコロシアイを納得して見てるはずがない」
佐藤「……」
籠森「諦めるなよ、まだ。放送を見られてるなら、きっと助けてくれる人がいるはずだ!」
知念「君たちは!!!」
籠森「ち、知念……?」
知念「君たちには家族や友人もいるかもしれないけど、僕には何もない!何もないじゃないか!」
籠森「それは違うぞ!」
絵馬「それは違うわ!」
籠森「死んだ上条たちはどうなるんだよ。友達じゃないのか?殺された奴らの死を背負うんだよ!なんで岩田や上条が自分を犠牲したんだよ!!無駄に……するなよ……」
籠森くん……。
絵馬「あたしは、生きたい。こんなところじゃない広いところで。ここで嫌というほど地獄を味わったんだからもうへっちゃらよ」
絵馬さん……。
佐藤「知念くん……」
知念「……そうだね。籠森くんと絵馬さんの言う通りだよ」
監原「は?」
知念「僕は諦めない。外に出る!」
メイビー「ふふふ、はははははははは!」
メイビーくんらしくない邪悪な笑い方。
籠森「何がおかしい」
メイビー「君たち、ここがどこだかわかる?」
知念「魅才学園じゃないのか?」
監原「本物の魅才学園を舞台にするわけねーだろ。ここは……
宇宙コロニーだからな」
知念「は?」
籠森「SFかよ!!」
メイビー「メディアには報道されないだけで世界は発展しているのさ。というか君たちの入学からもう10年経ってるけど」
籠森「10年だと…」
佐藤「そんな」
メイビー「まだ実験段階だけど、宇宙コロニーが開発されていてね、まずは魅才学園が再現されたってわけ」
監原「外に出ると雨が降ったのも自由に探索させないようにって運営がわざと降らしたんだぜ」
絵馬「じゃあ外は宇宙!?帰れないじゃない!」
監原「いや、ちゃんと軌道エレベーターで地球に帰しててやるよ?ただ、お前が思う以上に世界は様変わりしてるはずだぜ?」
絵馬「軌道エレベーターなんて……アニメの世界……」
籠森「嘘だ、全部こいつらの嘘だ」
監原「はははっ!おもしれーな、10年ぶりにシャバに出る犯罪者の気持ちだなオマエラ」
メイビー「それでも君たちは『希望』を求めるの?希望を信じてそれが裏切られた時の絶望はより深いよ」
知念「ここで居残って絶望のまま生きるくらいなら!外に出る希望を求めてみせる!」
議論開始
コトダマ モノクマの証言
コトダマ 黒幕の目的
コトダマ 日記
コトダマ テレビ生中継
監原「外には『絶望』しかない。クローンには『人権なんかない』。」
メイビー「みんなクローンを『迫害』して、クローンに『興味なんかない』。」
監原「そんなクローンのお前たちを助けてくれる人なんかいねーよ!!」
メイビー「諦めなよ、もう『絶望しかないんだよ』!!」
メイビー「クローンに『興味なんかない』。」
コトダマ 黒幕の目的
知念「それは違うよ!」
知念「いや君たちは僕らのコロシアイを映画化するのが目的なはず。ならクローンに興味がないなんて嘘だ。それにこんな大掛かりなことを君たちだけで出来るはずない。クローン以外にも協力者がいるんじゃないの?」
監原「はぁ……すごいな、オマエは」
メイビー「そうだね。なんの才能もない人間たちには俺らみたいな才能があるクローンは欲しいのさ。だからコロシアイや映画化に協力してくれたのさ」
監原「なあ、オマエラ、俺らの仲間にならないか?」
籠森「はあ!?なんで貴様らみたいな殺人鬼と!!」
絵馬「嫌で決まってるでしょ!」
監原「コロシアイ生中継は大人気だ。この映画も大ヒット間違いなし。この関係者になれたらクローンもそれなりの扱い、いや『本物を超えられる』。」
佐藤「えっ……」
監原「俺の本当の目的は本物の監原誠也を超えること!!!そして俺が本物になる!!!」
知念「本物を超えるために僕らはコロシアイをさせられたって言うのか!!」
監原「そうだ!!俺がどれだけ素晴らしいアイデアを出しても本物がチヤホヤされるだけ!なら本物にできないことをしよう!そうして考えたのが!『ノンフィクション』のコロシアイ!!クローンを使った臨場感溢れるコロシアイ!!本物には出来ない、背徳的やり方!!!」
監原くんの顔は狂気に満ち溢れていて、別人に近かった。高めだった声も別人のように低くて……。
知念「監原くん……君は、そんな奴だったのか!?嘘だったのか!?今まで一緒に頑張ってくれたことも推理で助けてくれたことも!」
監原「違うさ!!」
知念「っ……!!」
監原「俺をこんなにしたのは世界だ。クローンだからって迫害し、俺から映画を奪った!!俺はこの世界が憎い!!そうだ!ふははははははははははっ!!」
狂ったように監原くんは笑い始めた。
メイビー「仕方ないよ、監原。だから俺らはこんなことをしている。本物にはできない、禁忌に手を出した」
監原「そうだ!その通りだ!!コロシアイということは真っ当な奴にはできない。どうせ虫けらのクローンだ!こんなことを平気でやってのけた!!」
知念「監原くんの方が絶望してるじゃないか」
監原「ふ、そうだな。ある意味、オマエラより俺たちの方が絶望しているのかもしれない」
メイビー「自ら悪役になったからね。俺らは自傷行為をしているようなもの。俺らの『絶望を伝染』させているのかもね。このコロシアイを使って」
知念「なら…一緒に希望を見つけだそうよ」
籠森「な、何言ってんだ、知念」
監原「はぁ?」
知念「一緒にやりなおして生きて行こうよ。希望を見つけに」
メイビー「バカバカしいこと言うな!!俺らは絶望の化身、言うなれば『超高校級の絶望』だ」
監原「そう言えば、オマエラって俺たちが黒幕だって指摘できたよな」
メイビー「そうだね。この学級裁判のルールだと黒幕を指摘されたら黒幕がおしおきだった」
知念「まさか……!待ってよ!僕は君たちに死んで欲しいなんて思ってない!」
監原「世界が求めるのは希望の物語。そう、オマエラが希望を持ち、俺たちの絶望を撃ち抜き論破する。映画『ダンガンロンパ 』はそういうのが求められているんだ」
メイビー「希望が絶望を倒す物語……。ゲームじゃないマルチエンディングもない、1つの物語……」
監原「それに俺たちは上条を殺したからな。そのおしおきを受けるのさ」
籠森「貴様ら…!死に逃げかよ!」
佐藤「待って……そんな」
絵馬「あたしたちの卒業はどうなるの?」
監原「オマエラが卒業ボタンを押せば解放してるよ」
メイビー「さあ、始めよう。いや終わらせよう」
監原・メイビー「さあ、張り切って行きましょう、おしおきターイム!!」
監原クンとメイビークンがクロにきまりました。おしおきをかいしします。
映画の監督の神隠し 超高校級の映画監督・超高校級の絶望 監原誠也処刑執行
監原は放り出されたのは湯屋。そこで監原は笑顔で歩き出す。大きな豚が現れ、監原を踏み付けていった。身体は傷だらけながらも笑顔で歩く。そこへ老婆を模したモノクマが現れ、切り裂いた。身体中が血塗れながらも歩くと泥とヘドロが流れ出し、監原を襲い、ヘドロ塗れになった。そして黒い巨大モノクマが現れ、ガブリを食べられてしまった。モノクマの口は大量の血が溢れていた。
モノクマはその映像を映画館のような場所で眺めていた。
ガチャ当たるかな? 超高校級のゲームクリエイター・超高校級の絶望メイクビット・松原・テル処刑執行
縛られてた状態のメイビー。しかしその顔は無表情。モノクマがガチャガチャをすると、タライが落ちて来た。その威力は強く、メイビーは流血した。
さらにガチャガチャをすると水が噴射し、さらにガチャガチャをすると電撃を食らった。さらにガチャガチャを回すと火が吹き手を火傷した。さらにガチャガチャをすると雪が降って来て凍傷する。
またさらにモノクマがガチャガチャをすると巨大な釘がメイビーの身体を貫いた。辺りは大量の血で染まっていた。
知念「監原くん、メイビーくん!」
籠森「奴らが望んだこと、ルールとはいえど!」
佐藤「……」
絵馬「黒幕もいなくなったことだし早く卒業しましょう」
籠森「お前、人間じゃないのか?」
絵馬「人間よ!」
知念「はは……でも、とにかく僕らは早くここから出よう。みんなの犠牲を無駄にしないためにも」
佐藤「そうだよね。私たちはここで立ち止まれない」
籠森「外の世界がどうなってようと」
絵馬「あたしたちは生きる」
僕ら卒業ボタンを押した。
まだ完結ではありません。エピローグがあります。