ウルトラダンガンロンパ 才能を魅せる学園   作:ユキミス

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Chapter1 (非)日常編3

3日目

 

 

 

 朝食会には弓長と籠森とメイビーの姿はなかった。弓長と籠森はともかく、メイビーも自分で作ると言って断ってしまった。

 

深沢「3日目も収穫無しかぁ。こんなにも成果がないのは生まれて初めてだよ」

 

監原「完全なる密室って奴か」

 

岩田「諦めてどうするんだ!必ず出る方法はあるはずだ!」

 

絵馬「あぁんもう!あたしもう3日もアニメを見ずに過ごしてるんだよ!もうやって行けない!」

 

式野「外にいる人たちが心配してるといいな……」

 

蹴上「早く広いグラウンドでサッカーがやりたいな」

 

星野「星がみたーーーい!」

 

将口「とにかく帰りたいな。将棋が出来ないのもストレスだが、家族が心配だ」

 

香月「何もかも制限されてなんも収穫無し。ストレスってレベルじゃないですね」

 

知念「僕の記憶どころじゃないみたいだ。どうすれば良いんだ……」

 

みんな……。

 

 

加賀美「落ち着いてみんな。そろそろ警察が来るわ。家族や関係者があたしたちを探すはずよ。なんたってあたしたちは超高校級で有名人がいっぱいいるんだから」

 

 

モノクマ「ケーサツ?そんなもの役に立たないで決まってるじゃん!」

 

 また出た!

 

 

加賀美「なに?なんのよう?」

 

モノクマ「ケーサツが主人公の作品以外はケーサツが役に立たないってのはお約束じゃん!なに期待してんの?」

 

上条「うるさい!」

 

モノクマ「それにしてもいつまで経っても殺人が起きないねぇ」

 

佐藤「私たちは殺人なんかしない」

 

モノクマ「そうか。動機が足りないんだね、ドーキ」

 

動機だと……。

 

モノクマ「ではでは皆さん、視聴覚室に集合してくださーい。15分以内に来ないとガトリングガンだからね。部屋にいる3人にも伝えておくから」

 

それだけ言ってモノクマは消えてしまった。

 

監原「とりあえずは行った方が良さそうだな。ガトリングガンされたくないし」

 

上条「でも、動機って……」

 

監原「俺の嫌な予感が当たらなければ良いな」

 

 

 

 

 俺たちは視聴覚室についた。弓長や籠森やメイビーもいた。

 

モノクマ「はいはいオマエラ揃いましたね。では上映を始めましょう!」

 

モノクマは有無言わせず視聴覚室のスクリーンに映像を映し出した。

 

 

上条「な、なんだよ、これ……」

 

 

 

 映像の中に『俺たち』がいた。

 

 

インタビュアー「入学の意気込みを教えてください」

 

監原「映画のような充実した学園生活が送れるように……。バトルロワイヤルみたいなのは勘弁だな」

 

香月「規則正しく充実した学園生活を送りたいです」

 

蹴上「魅才学園のサッカーチームを全国大会優勝まで導きたいです」

 

深沢「魅才学園で困ってる人をみーんな救いたいです!」

 

加賀美「こんな広い学園なら掃除しがいがあります」

 

絵馬「さらに売れるイラストレーターになる」

 

岩田「トレーニングすることに変わりはない!」

 

佐藤「……とにかく頑張ります」

 

将口「この学園に入っても日々精進を重ねます」

 

籠森「俺は俺のやり方でやる」

 

星野「ここってあまり建物ないから綺麗な星が見れそう」

 

式野「求められたことをやる。それまでです」

 

弓長「私は特に変わりありません。どの学園にいようとも」

 

メイビー「新しいゲームの参考になれば良いです」

 

上条「えっと……俺は……」

 

監原「上条!緊張してるのか?てきとーに言えば良いんだよ」

 

加賀美「ちょっと監原くん!あんた、適当に言ってたの。というかそれテレビの前で言う!?」

 

 笑いが巻き起こっていた。

 

 さらに映像が続く。

 

 

 

 

 

インタビュアー「やりましたね、蹴上選手」

 

蹴上「はい、魅才学園を優勝に導けて良かったです」

 

 

 

監原「世界最速で100億突破かぁ。ふふふ、軽いぜ」

 

監原父「調子に乗るな」

 

 

男「さすが鬼才の籠森だ。魅才学園なんてバスケ弱いっていうのに」

 

籠森「そんな先入観がお前たちを負けさせただけだ」

 

 

リポーター「制作はあのメイクビット・松原・テルとあの人気イラストレーター絵馬一帆の合作。売れるのは間違い無し」

 

メイビー「オタク方面に売り出すのは初めてだけど、間違いなく良い作品です」

 

絵馬「萌えて萌えて萌えてくださーい!」

 

女A「このパフェ最高ー!」

 

女B「これを食べないと生きていけない」

 

佐藤「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

 

司会「岩田選手、表彰台へ」

 

岩田「金メダルはみんなが応援してくれたおかげだーーー!」

 

 

 

 

 

子供「わー、金メダルの人だー!」

 

上条「応援してくれてありがとう」

 

 

 

 他にもみんなの映像が流れる。

 でも俺の記憶に魅才学園で暮らしたり、こんな記録を残した記録を残したことはなかった。

 

 

 

モノクマ「感動して声も出ない?編集しがいがあったな。ドキュメンタリー映画は楽しいよね!」

 

監原「こんなの映画じゃねぇ!ドキュメンタリー映画だって段階的に撮って少しでもドラマのよう魅せるのが……」

 

そこ突っ込むとこじゃないだろ。

 

岩田「俺が金メダル!?知らないぞ、これ!」

 

蹴上「どうして知らない僕が写ってるんだ……!」

 

将口「聞いたことないタイトル戦だ」

 

弓長「これは一体何よ、モノクマ」

 

モノクマ「外の映像だよ?」

 

弓長「外の映像?私、あんなことした覚えないんだけど」

 

モノクマ「せっかく外の映像を見せてやったのに!」

 

加賀美「意味わかんない映像を見せられたらこうなるわ」

 

籠森「どうせ捏造だろ、騒ぐまでもない」

 

深沢「びっくりだけど、これくらいで殺人が起こるのかな」

 

加賀美「こんなもの信じないよ」

 

岩田「そうだ!こんな安っぽい映像に惑わされはしないぞ!」

 

モノクマ「オマエラっていっつもそうだよね。信じない信じないって。逃げてるだけ。逃げも隠れもするが嘘もつくんだね」

 

監原「うるさいな」

 

そう言ってモノクマは消えた。

 

 

 

知念「僕が……出なかった」

 

上条「知念……!?」

 

 知念が青ざめた顔をしていた。

 

知念「あの映像が本物であろうと偽物であろうと、僕の記憶の鍵があるはずなのに」

 

上条「むしろいなくて良かったんだよ。動揺しなくて済むし」

 

知念「……」

 

見渡すとみんなの顔色が悪かった。記憶がないなか、みんなが煮え切らない思いをしていた。

 俺と違ってみんなは……才能に誇りがあるんだ。そんな中で、知らない自分が活躍する映像なんて……。

 

岩田「おい、みんな、元気出せって!あんなん捏造だろうが!俺はオリンピックに出た記憶無いんだぞ!みんなもそうだろ!俺がオリンピックに出た記憶ないだろ!」

 

加賀美「今回はこれでお開きにして各自で過ごしましょ。無理に探索もしなくて良いわ。頭を冷やして明日またみんなで探索?」

 

 岩田と加賀美の明るさは俺たちにとって救いだった。

 

 

 

 

 とりあえず俺たちは解散した。俺は個室でぼんやりしていた。

 

 あの映像の記憶はないけど、生々しかった。映像の俺は才能に誇りが持てていないようで。別人には見えない。

 

 あの映像が本物はどうかはここから出ていけば確かめられる……ってそんなこと考えちゃダメだ!

 

 

上条「探索しよう」

 

探索すれば気が紛れる。俺は外へ出た。

 

 

岩田「イチニイチニ」

 

上条「岩田?なにしてるんだ?」

 

岩田「見てわかんないか?走り込みだ。陸上選手だろ?お前もやらないか?」

 

上条「いや、俺は探索するよ。でもなんで走り込みなんか」

 

岩田「不安な時こそトレーニングだ!トレーニングで嫌なことを忘れればいい」

 

岩田は殺人とは無縁だな。

 

 

 

 蹴上がお茶の入ったペットボトルを持ってあるいていた。食堂には2リットルサイズしかない。

 

上条「なにしてんだ、蹴上」

 

蹴上「部屋でトレーニングしようと思ってね。夜時間に喉が渇いたら飲めなくなるでしょ?迷惑だったかな?」

 

上条「いや、問題ないよ。1つだけだろ?」

 

蹴上「ありがとう」

 

そうかみんなトレーニングしてるのか。才能があるんだから当然だな。

 

 

 俺は食堂に行ってみた。すると

 

 

上条「佐藤、なにしてるんだ?」

 

佐藤「クッキー……」

 

上条「クッキー?」

 

佐藤「みんなに……元気……出して欲しくて」

 

上条「そっか、佐藤は優しいな」

 

 佐藤は少し笑顔になっていた。

 

 

 

 

 俺は食堂を出た。

 

 

深沢「あー、上条くん」

 

上条「深沢か?」

 

深沢「なんかみんな元気ないみたい。自分が自分じゃないみたいで気持ち悪いよね」

 

上条「お前は平気なのか?」

 

深沢「うん。真実はいつもひとつって言うもん。きっと仕掛けがあるんだよ」

 

上条「そうだな」

 

 

俺は体育館に向かった。あまり調べてないのは体育館だ。

 

 

籠森「……」

 

 

 籠森は華麗にダンクシュートを決めた。すごい。蹴上みたいに性格さえ良ければなぁ。

 

籠森「なにを見ている」

 

上条「いや、すごいなって」

 

籠森「フン。お前も足が速いんだろう?見せてみろ」

 

上条「いや、俺は探索しようと思って」

 

籠森「なんだ、俺に負けるのが怖いのか?」

 

上条「もういいよ!」

 

 

俺は全速力で体育館から去った。こんなに走るの久しぶりだな。

 

 

 

監原「よー、上条?どうしたんだ?」

 

上条「籠森の奴がムカつくんだ」

 

監原「今に始まったことじゃないだろ?俺と一緒に探索するか?お前だって探索するつもりだろ?」

 

上条「あ、ああ。うん」

 

 

 

 俺は監原と探索をした。しかし、やっぱりなんの収穫も無かった。

 

監原「もう夜かぁ。飯どうする?」

 

上条「加賀美たちに作って貰ってばっかだと悪いし、カップ麺で良いよね」

 

監原「だな。俺の部屋来て食うか?飯を1人でなんて寂しいだろ?」

 

上条「うん」

 

 俺たちは2人でカップ麺を食べた。加賀美たちの料理も良いけど食べ慣れたカップ麺も悪くない。

 

 ピンポーン。

 

 インターホンが鳴った。

 

監原「はいはーい」

 

佐藤「あの、差し入れ」

 

監原「佐藤?」

 

上条「佐藤?」

 

俺もドアに近づくと佐藤が少し驚いた表情をした。

 

監原「ああ。上条は俺と飯食ってたんだ。で、どうしたんだ?」

 

佐藤「クッキー……」

 

食堂で佐藤が作ってた奴か。

 

佐藤「それじゃあ。女子みんなで浴場のお風呂入るから。男子は近寄らないでね」

 

監原「おお」

 

それだけ言って佐藤は去った。

 

監原「俺たちはとっとと寝るか。今日のことは忘れた方が良いぜ」

 

上条「そうだな」

 

俺は個室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日はモノクマのせいで衝撃的な映像を見たがどうせ捏造だ。あんなことで殺人は起きない。 

 そう思いながら目を閉じた。

 

 

 

4日目

 

 

 はっ、完全に遅刻だ。モノクマの放送が聞こえなくて7時30分を回っていた。

 

上条「おはよう、みんな!」

 

監原「おはよう、上条。遅刻だぞ」

 

知念「おはよう、上条くん。具合でも悪いの?」

 

上条「いや、その……」

 

知念「まああんな映像見たから仕方ないよね」

 

加賀美「朝食、作っておいたよ」

 

 みんな元気そうだ。

 

加賀美「いつもの3人はともかく、深沢さん遅いね、初日しか遅刻しなかったのに」

 

監原「もう少し待ってようぜ」

 

そして15分が過ぎた。

 

岩田「遅いな」

 

香月「寝過ごしてるじゃない?あの探偵」

 

上条「俺行ってみるよ」

 

 

 

俺は深沢を探しに個室に行った。

 

上条「深沢!」

 

インターホンを鳴らすが反応がない。

 

上条「深沢!」

 

ドアノブを捻るとドアが開いた。

 

上条「深沢!?」

 

 嫌な予感がして部屋に入りすみずみまで探したが深沢の姿は無かった。

 

上条「モノクマ!深沢はどこだよ!」

 

モノクマ「知りません。クラスメイトなんだからクラスメイトのことは自分で管理してよね」.

それだけ言ってモノクマは去った。

 

上条「くそ!」

 

俺は大慌てで食堂に向かった。

 

 

 

上条「おーい!みんな!深沢が、深沢がいない!」

 

監原「落ち着けって。いないって寝てるとかじゃなくて?」

 

上条「部屋に鍵がかかってなくて……」

 

監原「鍵がかかってない?それでいないのか?」

 

加賀美「なんだか嫌な予感するね。分かれて深沢さんを探そう」

 

俺と監原、加賀美と絵馬と星野、蹴上と岩田、知念と将口と式野、香月と佐藤で深沢の捜索を開始した。

 

 俺たちは学園側の捜索だ。

 

上条「まさか、殺人じゃないよな?そうだよな」

 

監原「……深沢が部屋に鍵もしないで出かけるか?仮に出かけても短時間で帰るつもりだったはずだ」

 

上条「でも!」

 

監原「何事も無ければ何も問題ないんだがな」

 

 

 15分くらいが経過した時

 

 

ピンポンパンポーン

 

 

 

 

モノクマ「死体が発見されました。一定の自由時間の後、学級裁判を開きまーす」

 

 

テレビモニターでモノクマがなにを言っているか理解出来なかった。理解しがたかった。

 

 

監原「クソ!本当に起きやがったか!」

 

上条「……」

 

監原「どこだ、どこで何が」

 

岩田「監原ー!上条!」

 

蹴上「2人とも!」

 

学園を捜索していた2人が来た。

 

岩田「今の放送は……」

 

監原「2人が発見したのか?」

 

岩田「いや違う。あ、でも死体なんて嘘だ、モノクマが脅かしてるんだ」

 

蹴上「殺人が起きるはずないよ」

 

 そうだ、殺人が起きるはずない。

 

 

 

知念「4人とも!」

 

 

 顔を真っ青にした知念が来た。

 

監原「知念……」

 

知念「浴場の、女子更衣室に来て。耐性のある人は……ね」

 

 

監原「…くっ」

 

岩田「は、はぁ?嘘だろ?」

 

蹴上「とにかく行ってみようよ」

 

 

俺たち4人は浴場に向かった。

 

加賀美「来たのね。男子でも捜査なら入れるってモノクマが言ってたわ。覚悟してね」

 

 いつも明るい加賀美の顔が青ざめている。

 

香月「嫌!嫌!嫌!もう嫌!」

 

絵馬「家に帰して!お母さんー!お父さーん!

 

 2人はパニックを起こしている。

 

将口「なんてことなんだ」

 

式野「こんな馬鹿な真似をする奴がこの学園にいたなんて」

 

星野「お星様も怒ってるよ」

 

佐藤「上条くん……無理、しないでね」

 

上条「あ?ああ」

 

 

 心配するな、殺人なんか起きるはずない。

 俺は女子更衣室を覗き込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 頭から血を流し代わり果てた姿で横たわる少女。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 超高校級の探偵、深沢由奈の姿だった。

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