ミナトは思わず目を見張った、夢の中だがその映像は確かに鮮明に見えて居た。ワンダーブリッジに居た少女が黒い何かに追われているのを。
そしてミナトを見つけると、少女は手を伸ばしながら。
「助けて!!お願い.....くっ、黒い夢....おわ....れ....」
此処で夢から覚めた。
『なっ.....なんだったんだよ、今の.....た、助けてだぁ?』
ベッドから退くと、余程うなされて居たのか、母親が目の前に立っており。
『うぎゃああああ!?い、いつから居たんだよ!何?何かあったんか!?』
【それはこっちのセリフよ!ずっと貴方うなされて居たのよ?どんな夢を見て居たのかは分からないけど。仕舞いには叫んでたりしてたわ。】
『えぇ......(困惑)』
【そんな事よりも、買い物に行ってくれるかしら?】
『はぁぁぁん?んなぁんで俺が行かなきゃならな.....』
【アイスとか買って良いから】
『わかりました!勿論行かせて頂きますよぉ!!』
彼はお金を受け取ると、ウッキウッキで買い物に出かけて行った。
【あの子......怖い程ちょろいわね。】
彼は気分が余程良いのか、鼻歌混じりで歩いていると。
[おや、ミナト君じゃないか。]
メガネをかけ、こんな暑い時にスーツ姿の男性が通った。
『え?先生じゃあないっすか。どーしたんすか、こんなあっつい日にスーツなんざ。仕事ですか?』
と軽い言い方で接している、その相手はミナトの学校の担任である。
[そうだ、今日まで仕事なんだ。今日が終われば....暫くは休み....かも知れない!!]
『いや、自分のシフト覚えとらんのっすか.......それでも教師かアンタは。』
[ああ!勿論だとも!]
(......絶対に教育委員会的な人はこの人を教師にしてるの間違いだろ....教師のへったくれも無いぞコイツ。)
と蔑んだ目で担任を見つめると。
[おいおい、そんな顔をしないでくれ。夏休みの宿題を全部なしにしたんだからさ......。]
『え?いや、まって。嘘だろ?本当に無しにしちゃったの!?』
[勿論だとも!ただでさえ、うちのクラスは宿題とか多いからね。今年は無しにしたんだ。]
『担任が神だわ、いつかきっと多分尊敬すると思います。』
[今すぐ尊敬したまえ!?と言うか尊敬されてなかったのか!僕は!]
『いやです.....ってこんな事してる暇無いんだった。かいもんに行かねーと.....。』
とミナトはふと思い出すと
『先生、すんません。俺これからかいもんに行くんすよ。またお話しましょ。』
[おや、そうなのかい?気をつけてね。あっ、そうそう。此処最近...変わった噂が流れてるの知ってるかい?]
『変わった噂?何すかそれ。』
ミナトは不思議そうに首を傾げた。
[いやいや、知らないの!?新聞にも取り上げられてる程だよ?]
『は?なーにいったんすか?悪夢でも見ました?』
[おっ、感がいいね!そう、それなんだよ。]
『いや、だから何言って.......。』
[此処最近、悪夢を見る人が続出してるんだ。それも数人の問題じゃあない。1日に20人とか、多い場合は50人。]
『........5.50人?何が原因なんすか?』
[分からないけど....近所の人に聞いてみると、子供がゲームをして居た時に急に倒れて、其処から目覚めてないらしい。]
それを聞いて彼は急いで自分の家に戻った。
[お、おい!ミナト君!!?]
担任も急いでミナトを追いかける。
『母さん!!!』
ミナトは家に駆け込み、母の部屋を見ると、母は寝ており、今度は父親の部屋に行っても同様に眠りそしてうなされて居た。
『はっ.....じ、冗談だろ。おいおい、演技なんざやめろっつーの!起きろ!何時だと思ったんだ〜!』
ミナトは母を起こしてみるも、やはり起きない。
『なんで誰も起きねーんだ!!くっそ!』
近くには何故かミナトのゲーム機があった。
『何さらっと取り上げようとしたんだ.......危ねーな。』
ミナトはゲーム機を取り上げ、電源を入れてみるも、付かない。
『......は?充電のし忘れ?』
何度も試してみるも、付かない。壊れているのか、とため息つながらゲーム機を置いた。その時である。
「......助けて。」
あの時、夢の中で聞いた少女が、目の前に立って居た。
『.....えっ?なっ、なんで....?』
次の瞬間に少女は口パクてこう言った。
「速く逃げて」
第三話に続く。
次回は少女が逃げろと言ったのに対して、ミナトはどうするのか?
そしてミナトが住む街で....一体何が起きてるのか。
お楽しみに!ちゃんとポケモンも出てきますよぉ。
ではでは!また次回!