個性使ってヒーローのラブドール作ってみた   作:マイティP

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<<冒頭削除対応済み>>
冒頭のシーンで運営に怒られたので一時的に活動報告に載せておきます。
すいません……やっぱエロ用語と直接表現なしでもエロいものはエロいんすね。
以後気を付けます


第4話 『ヒーローミ●コのガチエロ三番勝負!』

「あー気持ちよかったー!」

「お疲れさん。どうだった?」

「みんな結構乱雑に扱ってくれるからもうさいっこう! 午後が楽しみでしょうがないって感じ!」

「だと思った」

 

 午前中のビデオ撮影が終了し、作間は元の体に戻った庵と共に昼休憩を取っていた。

 案の定というべきか。庵の顔には疲れた様子はまるでなく、今からでも午後の撮影に入りたいという欲望に満ちた表情をしている。

 本体の方は動いていないのだから疲れていないのは当然ではあるが、割と酷い方法でヤられまくった精神的疲労というものも庵にはないらしい。

 

「俺も見ていたが、随分と余裕そうだな。首を絞められても平気なのか?」

「え? そりゃ苦しいですけど……別に自分の体じゃないし、仮に死んでも元の体に戻るだけってわかってますからねー」

「……死んだことあるのか?」

「もちろんありますよ? 一番印象に残ってるのは新幹線かなぁ。なんというか、体がバラバラになって吹っ飛んでいく感覚がすっごく独特でー」

「あー、やめろ。飯がまずくなる。聞きたくない」

 

 聞いてるだけで嫌な気分になる話を平気で始める庵にドン引きし、作間は大げさに耳を塞ぐポーズを取って顔を背ける。

 作間自身、その話の内容そのものに何かを言えるような人間では決してないが、飯時に聞くような話ではない。

 そこで会話を打ち切って無事に食事を終えた二人は、休憩室を出て撮影用のスタジオへと向かった。

 

「さて、午後は午前よりハードだから頑張れ……と言っても意味がないかな」

「むしろ楽しみです! あのうさ耳を掴んでバックとか、鍛えられた肉体を殴られながらとか、もう興奮しっぱなしです!」

「一応言っとくが、キャラは崩すなよ。ビデオの意味がなくなるからな」

「完全になりきってくっころプレイを完遂しますよ!」

「……そうか。頑張れよ」

 

 テンションが上がりすぎて作間の声も右から左に抜けている庵。

 そのままの勢いでずんずんと進んでいく彼女を追いかけるように作間が歩いていると、その途中にあった扉が開いて二人の男が姿を現した。

 彼らは、作間の姿を見るなり勢いよく頭を下げる。

 

「こんな所でミルコとヤレるとかマジ感謝ッスよ作間さん! ありがとうございます!」

「おれも嬉しいです! ありがとうございます! 夢が叶いました!」

「いや、別にアレミルコじゃなくて、それっぽいだけだからな」

「でも体は本物と一緒なんすよねぇ! こんな体験できんの間違いなく初めてっスよ! なぁ馬淵!」

「は、はい。犬山さん。おれも、そう思います」

 

 犬山と馬淵、彼らはこのビデオに出演する男優たちだった。

 犬の個性を持ったチャラい見た目の犬耳男が犬山で、馬の個性を持った頭部が完全に馬の巨漢が馬淵だ。

 二人とも真逆ではあるがヒーローという存在に思うところがあったらしく、今回の撮影には非常に熱意をもって取り組んでいる。

 

「とりあえず午前中はいい感じだった。午後も頼むぞ。あいつに容赦は必要ないからな」

「本人からもそれ言われましたよ。まっ、俺もそういうのは大好物っすけどね!」

「普段、あまり力を出せない分、思いっきりやります」

「頼んだぞ」

 

 そんなやりとりをしながらスタジオに入ると、部屋の隅にある移動式のロングチェアの上に庵の体があるのが目に入る。

 どうやら既にミルコの体に憑依したらしい。

 既に準備を始めているスタッフの一人に居場所を聞くと、牢屋のようなセットの中で機嫌よく兎耳を揺らす彼女の姿があった。

 

()()()!」

「あぁ!? んだよクソヴィランの親玉が!」

「よし、さっそくなりきってるな。ちょっと口が悪すぎる気もするが」

 

 正しく本物のミルコらしい剣幕と口調で怒鳴る庵にそう評価を下す作間。

 それを聞いた庵はすぐに演技を崩して小首を傾げた。

 

「え、そう? 資料みた限りはこんなんだったよ?」

「別に悪いってほどじゃない。それにビデオの内容からして特に問題にはならんだろう。それでいけ」

「りょーかいー。ささ、お二人さん……じゃなかった。おいテメェら! 私を屈服させたいならさっさとかかってこい!」

 

 再び威勢よくミルコの真似を始めた庵は、男優二人を手招きしながら怒鳴り声をあげた。

 しかし、何故かその二人が微妙な表情をしたまま動かない。

 それどころか、スタッフたちもまた同じような表情になっている。

 既に観戦モードでソファに腰かけていた作間は、そんな彼らの様子に気づいて声をかけた。

 

「どうした?」

「いや、あのミルコの姿であの口調と笑顔はすげえ違和感っすね」

「ギャップがすごいです。でも結構いいかも」

「気持ちはわかるが……とにかくお前らも準備をしろ。ところで夜見(ヤミ)はどこだ?」

「ボクはここだよ」

 

 ちょうど部屋に入ってきた小柄な男はそう言って作間の横に腰かけた。

 少年と見紛う姿をした彼こそ、このアダルトビデオ会社『RoD』の社長兼監督を務める夜見(やみ)という男である。

 

「どこに行って……ってこの匂い」

「ちょっとラーメン食ってきただけ。準備は先に終わらせといたから問題はないよ」

「そうか。なら任せる」

「任されようじゃないか」

 

 そう言ってテキパキと指示を出し始める夜見の横で、作間はスタッフの一人に差し出されたコーヒーを飲みながらスマホを取り出す。

 そして顧客の何人かからの依頼の確認と返事を済ませると、いつの間にか撮影の準備が終わっていた。

 

「さて、確認だけど。午後は午前よりハードになるから注意してね、庵ちゃん」

「うぜぇんだよガキ! ごちゃごちゃやってねーで始めたらどうだ!」

「あー、ほら。見ての通り本人はノリノリだ。ハードな展開は願ったり叶ったりだとさ」

「そうだね。後はこっちの腕の見せ所だね。まぁ上手くやるよ」

 

 自信満々にそう言って見せる夜見に頷き、作間はプロである彼らに後は任せることにした。

 既にミルコになりきった庵の怒鳴り声や、ヴィランになりきった犬上たちの口上が聞こえる中、作間はソファに背を預けてゆっくりと眠りに落ちていった。

 

 

 

「店長、起きてくださいよ店長」

「あん?」

 

 再び目を覚ますと、そこにはボロボロになったコスチュームを纏ったミルコの姿があった。

 体のところどころには痣もできており、一部には噛まれた後もついているが、それを痛がっている様子はなさそうだ。

 

「撮影は終わりましたけど、この体ってどうなるんです?」

「あとで廃棄するから持って帰るぞ。それがどうかしたか?」

「そんなのもったいないじゃないですか! せっかくなんですからもっと凄い事しましょうよ!」

 

 どうやら憑依を解かずに待っていたのはそれを言うためだったらしい。

 周りに片付け最中のスタッフが近づいていないことを確認した後で、作間は庵に返事を返した。

 

「例えば? 何をしたいんだ?」

「え? そう言われるとなー。このままの姿で外に出て一般人とセックスとか?」

「だからそれはダメって言っただろ」

「そんな事されたらビデオ売れなくなっちゃうよ。庵ちゃんは次のビデオも作りたいんでしょ?」

「んー、それは確かに。反省しまーす」

 

 駄々をこねていた庵だったが、夜見が今後のビデオ撮影のことについて触れると大人しく引き下がった。

 よほど今回の撮影に味を占めたらしい。

 庵がその場から去っていくのを見届けると、今度は夜見が作間へと頭を下げてきた。

 

「ありがとう作間さん。今回のはかなり売れると思うよ。たぶん過去最高クラスだ。これで破産しないで済む」

「そうでなきゃ困る。せっかくウチの商品を使ってるんだからな。ちゃんとヒーロー対策もしとけよ」

「わかってる。ちゃんと『このビデオの内容や登場人物はフィクションです』って入れとけば大丈夫だよ。タイトルも伏字を使えば罪には問えないさ」

「そうか。まぁ、俺はプロじゃないから任せるよ。完成したらまず一報を入れてくれ」

「なるべく急いで完成させるよ」

 

 夜見がせかせかとその場から立ち去ったため、作間も元の姿に戻った庵を連れてその場を離れることにした。

 そしてミルコ人形の入った袋を担いで店へと戻る途中、庵はその目をキラキラと輝かせながら作間に言った。

 

「次の撮影が楽しみですね店長! 次は誰になりきって凌辱されたらいいかなぁ!」

「……次を作るとしたら数か月先だぞ」

「えぇ~!? なんでなんで! もっとハイペースで撮りましょうよ!」

「ビデオがどの程度影響を生むかわからないからな。仕方ない」

「そこをなんとか! そこをなんとか~!」

 

 

 

 

 

 

 それからしばらくが経ち。

 『RoD』社によるアダルトビデオ、『ヒーローミ●コのガチエロ三番勝負!~褐色発情エロウサギがヴィランにボロ負け屈服調教!?~』は無事に発売されることになった。

 発売初日から異常な売り上げを見せたこの作品は、あっという間にネットのビデオ配信サイトの売り上げランキングで1位に上り詰めた。

 特に話題になったのは、女優があまりにもミルコ本人にそっくりだったことだ。

 もちろん誰もが変身か何かの個性だろうと思い、本人だとは思わなかったが、ヴィラン役の男優たちに辱められ、痛めつけられる姿は真に迫ったものがあったのだ。

 

 そして同時に、無修正かつ()()()のついた裏ビデオが何者かの手によって裏社会に流通するようになる。

 本編の他に()()()()()()()()()()()()()()()()()()のついたそれは、一部のヴィランたちの間で人気を誇ったとか。

 

 




冒頭の件でアンケート変わりましたのでぜひご参加ください。

ビデオのタイトルを考えている時、こういう系の小説とかビデオとかのタイトル考える人は天才なんじゃないかって思いました。
俺にはこの程度が限界です……


今回のオリキャラ紹介


夜見(ヤミ)社長
アダルトビデオ会社『RoD』の社長。
個性:自己変身で過去の自分の姿をずっと保っている。
主人公と仲が良く、彼の提案に乗って「ヒーローそっくりさんモノ」を世に出すことに。
会社の本当の名前は、『Rape Or Death』とかいう割と危険なモノ。表には出していない。
その社名の通り、昔から『ヒーローをヴィランがレイプする』というビデオばかり取っていた。

男優A 犬山くん
「個性:犬」のAV男優。
体がところどころ犬っぽい男。尻尾も生えていて、もちろんアレも犬っぽい。
最近、「個性:馬」の後輩の出現に危機感を感じている。

男優B 馬淵くん
「個性:馬」のAV男優。
期待の新人で、ちょっと歪んだヒーローオタク。
この会社ならヒーローっぽい人とヤレると思っていた。そしたら夢が叶った。

作中のアダルトビデオは別で短編集にした方がいいかどうか(不定期)

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