DMMO-RPG。
それは仮想世界で現実にいるかのごとく遊べる体験型ゲーム
その中で燦然と煌くゲーム
それがYGGDRASL《ユグドラシル》
しかし、それはもう十数年前のことである。
ここは悪と呼ばれているギルド、アインズ・ウール・ゴウンそこで7人のプレイヤーたちはユグドラシルサービス終了までナザリック地下大墳墓で過ごしていた。
ナザリック地下大墳墓第9階層玉座の間
「モモンガさ~ん、今帰りました。」
「あ、アゼルトさんもう帰ってきたんですか?早いですね。」
「いや~、こっちは思いのほか少なかったみたいので早く帰ってきました。」
「そうですか。何個手に入れましたか?あ、それと龍牙さんとハーデスさんはもう少しで帰ってきますよ。」
「そうですか。え~と手に入ったのが5個だけでした。」
「いやいやいや、それだけでも十分ですよ。だいぶ、感覚麻痺してきましたね~。」
「ハハハハハ、確かに今までは、一個手に入れるだけで凄かったのに、今だとあちこち安値ワンコインで売っていますから。【ワールドアイテム】」
「ハハ、そうですね。あ、それとゼクスさんは15個で、ニルバさんは10個で、夜叉丸さんはアゼルトさんと同じ5個でした。それにゼクスさんは二十の内の1つを手に入れて宝物殿に保管しました。」
「え、マジですか!ゼクスの野郎羨ましい~」
ユグドラシルではワールドアイテムは一つ持っているだけで知名度大きく高くなる。
けど、ユグドラシルに飽きたプレイヤーの多くは売りに出しているので、こんなにも多く手に入るのである。
それからしばらくすると龍牙とハーデスが帰ってきた。
「帰ってきたぞ、ギルド長それとアゼルト」
「ファファファ、帰りましたぞギルド長」
「龍牙さんハーデスさんお帰りなさい。どうでした収穫ありました?」
「俺は、ついでかよ。姉御」
龍牙とハーデスはそうな風に言ってモモンガは収穫を聞いて、アゼルトは少しあきれていた。
「まぁ、そういうなアゼルト、それと大収穫でしたよ!!モモンガさん二十の内の一つ手に入りました。」
「【ワールドセイヴァー】でしたよ!!」
「ファファファ、それが手に入った時は驚ろいてしもうたわい。」
「え!?マジですか!?」
「ほう、それはもう少し早く手に入っていたら、
楽しそうに龍牙がそう言って、ハーデスは顎に手を当ていい、モモンガは驚き、アゼルトはニヤッとした顔文字を出して言った。
「そう言うなアゼルト、それにもうすぐサービス終了だし。」
「そうじゃの~」
「そうですね~、皆さんと一緒に遊んでいたのが一番楽しかったです。」
「オイオイ、辛気臭くなってどうするのよ。最後くらい笑って終わろうよ。」
龍牙がアゼルトにそんな風に言って、ハーデスとモモンガが少し暗くなったが、アゼルトが笑ってみんなを励ました。
それから龍牙とハーデスはワールドアイテムを宝物殿に置いてくるのに一時退出行き、アゼルトもやりたいことあるので研究室に向かって行った。
そしてモモンガは一人玉座に腰を掛けていた。手にはギルドの象徴スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを持っておった。
隣にはタブラ・スマラグディナが作ったNPC守護者統括アルベルトがおり、その後ろにプレアデスのリーダーセバス・チャンと副リーダーユリ・アルファとその姉妹たちがおった。
「(アルベドの設定ってどんなだったけ、ちょっと見てみよ)」
「長っが、タブラさん設定に拘る人だったなぁ」
『ちなみにビッチである』最後の文にそう書かれていた。
「ビッチって、そう言えばギャップ萌えだったなぁ、あの人、けどこれは酷い。」
「(そうだなぁ『モモンガを愛している』うは~恥ずかしい、これ誰かに見られたら笑われる。)」
そんなことをしていたら、もう直ぐユグドラシルサービス終了10分前になっていた。
モモンガ「最後はみんなと一緒に終わりたいなぁ、(
「(了解。)」
「(わかった。)」
「(了解。)」
「(わかりました。)」
「(直ぐ行く。)」
「(OK。)」
みんな違った返事で応答した。
そして2~3分してみんなが玉座に着いて、左右に立った。
「い~や長いようで短いような日々でした。」
「確かにな」
「ああ、そうだなぁ」
「うむ、そうじゃの~」
「僕も寂しいです。」
「だが、ここで最後にたくさんのワールドアイテムを手に入れたのは、我々アインズ・ウール・ゴウンの偉業だな。モモンガさん」
「そうですね~、どれぐらい集めました?」
「大体100種類かなぁ、まぁ半分ぐらいだな。」
「マジかよ、そんなに集まっていたのかよ。」
「宝物殿に行ったがすごかったぞ!」
「確かに、我々アインズ・ウール・ゴウンの偉業だの~」
「すごいなぁ、そこまで集めたギルドはユグドラシル史上僕たちだけだな。」
「フッ、そうだなギルド長が最後まで残ってくれたからできたな。ありがとうございます。」
「なっ、そんなに大したとではありませんよ。ゼクスさん、みんなさんが居てくれたからできた偉業です。だからみんなの偉業です。」
そうこうしている内に等々ユグドラシルサービス終了が近づいてきた。
「もうそろそろ終わりか近づいてきたので、しめはモモンガさんにしてもらいましょ。魔王風に」
「それは賛成だ。」
「ははは、いいね!」
「わしもギルド長にしめをしてもらいたいの~」
「僕も賛成です。」
「同じく。」
「えぇ自分ですか。少し恥ずかしいですけど....わかりました。ギルド長として最後の仕事をしましょう。」
「おう、頼みますよ。ギルド長」
「最後なのでびしと決めろよ。ギルド長」
「カッコよく決めてください。ギルド長」
「頑張るじゃぞ、ギルド長」
「今までありがとうございました。ギルド長」
「あなたとみんなと過ごした時間は楽しかったです。ギルド長」
モモンガが玉座から立ち。
「うむ....では聞け我が友たちよユグドラシルはもうじき消える。だが、我々アインズ・ウール・ゴウンは絶対の不変である。」
そして、モモンガが一パックおいて、
「アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!!」
皆『アインズ・ウール・ゴウンに栄光あれ!!!』
そしてユグドラシルは終了した....はずだったが、なぜか時計を見ると延長してた。
「え?何コレ、サーバーダウンが延期になった?」
「はぁ~、マジかよクソ運営、雰囲気ぶち壊しやがって」
「ちっ、あのクソども」
「はぁ~、最後ぐらいビシッと決めさせろよ。」
「まったくだの~、クソだクソだと思っていたここまでとはの~」
「ほんと、僕も久しぶりにキレてるよ。」
「今すぐに滅っしたい。」
みんなが運営に向けて文句言っているところで、誰も知らない声がした。
「どうかなさいましたでしょうか。」
みんなが一斉振り向くとNPCのアルベドがしゃべっていた。みんな同時に....
『え』と言った。