よお!俺の名前は
俺は今自分が通う文月学園への通学路を歩いている
文月学園は「試験召喚システム」と言う他の進学校には無い物が存在する、これは学力低下対策のためのものでなんとこの学校では自分が試験などで獲得した点数を持った自分をデフォルメした自分の分身、召喚獣を出すことができる
そんな物を呼び出してどうするのかって?それは戦争だ。もちろん本物の戦争ではない、クラス間対抗で行うその戦争の名前は「試験召喚戦争」通称「試召戦争」と呼ばれている
ここ文月学園は少し変わっていて学力によって自分のクラスが決定する、それだけならば他の高校と変わらないのだがこの学園ではクラスによって教室の設備が大きく変わる、最低クラスなど普通の教室以下らしい。
そこで自分の状況を変えるためにするのが「試験召喚戦争」これに下位のクラスが上位のクラスに勝つと相手と自分の教室の設備を入れ替える権利を手に入れられる。つまりこの学園を作った人物は「自分の環境に不満があるなら学力を上げて自分で手に入れて見せろ」と言いたいようだ
そんな独特の学校だからなのかここを第一希望にしてくる中学生は多い。ここを希望する理由の多くはこの召喚獣と学費が他の所より極めて安いとからだろう
校門前に付くと一人の男が居た
「おはよう、藻武」
彼の名は西村宗一、趣味がトライアスロンだからか学生からは「鉄人」と呼ばれている
「おはようございます鉄村先生」
あ、変なこと考えてたら名前が混ざった
「ん?今名前を言い間違えなかったか?」
「やだなあ、僕この学校に入ってもう1年ですよ?教師の名前を間違えるわけないじゃないですか」
「そうか。では受け取れ振り分け試験の結果通知だ」
「この中にどのクラスに入れられるか書いているんですね」
「ああ、不安か?」
「いえ、結果は見えています」
俺は答案用紙が返ってきていないこの段階で自分が全教科で何点を取ったのか分かっている。もちろん教師によって採点方法も違うので完璧にというのはほぼ不可能だ、全問正解で全部百点だからでも無い、この学園は「試験召喚戦争」のため上限が存在しない、時間内なら何点だろうが取れてしまう、もちろん段々と問題が難しくなるので簡単ではないが。そんな中なぜ俺が自分の正確な点数を知っているのか、それは
『藻武 壇士 F』
全教科名前しか書かなかったからだ
「ここか」
俺はFクラスの教室をみて薄々思っていたがそれ以上考えないようにしながら教室の扉を開けるとそこには畳、座布団、ちゃぶ台と途中で見てきたAクラスと酷い差だった。しかしそれだけなら問題は無かった、このFクラスでの一番の問題は
(ほとんど女子がいねえええええええええ!!!)
クラスメイトのほぼ全員が居る中その中に女子は片手で数えるほどしかいなかった
ああ、そういえば言い忘れたがこの学園に入学する理由として美少女が多いからと言う理由で入学するものもいる
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Fクラスを見てテストで何か書いておけば良かったと思った少し後悔した俺だがクラスに入ってきた姫路さんをみてそんな考えは吹き飛んだ。どうやた振り分け試験の時に熱でテストを途中退席しテストの点数が0点になったらしい
男子ばかりの中に美少女と呼べる者達がいたことに少しホッとし授業を受けて教室の掃除を終わらせてクラスの連中とトランプで遊んでいるとFクラスの代表坂本雄二が前に立ち試験召喚戦争を仕掛けるという
当然クラスからは驚きの声が上がる
「みんな、このオンボロ教室に不満は無いか?」
「「「大ありだー!!」」」
勿論俺も大声で言う
坂本はそのまま話を進め隣に立つ男、吉井明久は観察処分者だと説明する
「こいつが観察処分者だと!?」
「こんなやつがこのクラスにいたなんて!」
皆観察処分者とは何のことか知っているので驚いている、しかし姫路さんは観察処分者の事を知らないようで手を上げて質問している。簡単に言うと学園でも最上の馬鹿に与えられる物だ。俺も教師の雑用を押し付けられるとは言え観察処分者にしか与えられない特殊能力のために一度観察処分者になってみようかと考えたが一歩間違えたら大変なことになるのでやめた
Eクラスを攻めることになったが宣戦布告をするのは吉井に決まった。どうなるかは予想できるし時間がかかりそうだったので俺を含むクラスの殆どは明日結果を聞くことにし帰った
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次の日坂本から作戦を聞くとEクラスとは数学を使って戦うらしい、数学が得意な島田さんが姫路さんと一緒に戦えるねと言っているが坂本がそれは出来ないという、姫路さんは一番最後に受けたテスト、クラス分けテストで途中退席をしてしまったので点数を持っていなかった、なので先に回復試験を受けなければいけないと説明している、そこで俺は言わなければならない事があるので手を上げる
「何だ?藻武」
「実は俺も0点だったから回復試験を受けなければならないんだが」
「え、藻武君も熱を出したの?」
「いや、俺は名前しか書かなかったから点数が無いんだ・・・おい吉井、馬鹿を見るような目で見るな、俺はわざと0点を取ったんだ」
「何でそんなことを?」
「ある事があってな」
「分かった、数学だけでいいから解き終わったらすぐに切り上げて戻ってきてくれ」
「了解」
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「そろそろ時間か」
俺は時計を確認し姫路さんに声を掛ける
「姫路さん、そろそろ行こうか」
「はい」
そういって座っている彼女に手を貸そうとすると視界の端に何か光るものがこちらに飛んできた
「危ない!」
とっさにちゃぶ台でガードすると何かがちゃぶ台に刺さる音がする、見てみるとカッターが三本先ほどまで俺の頭があった場所に刺さっていた
「手を触ろうとしたくらいでここまでするか」
このクラスは教室だけでなく生徒も腐っているらしい
ん?もし他の人が俺と同じことをしようとしたらどうするかって?そんなのカッターかシャーペンを投げるに決まっているじゃないか
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「では、準備が良ければ始めてください」
学年主任の高橋先生の合図に俺と姫路さんは回復試験を始める。数学は得意科目ではないが急いで解いているとどうやらEクラスにやられたようで島田さんが回復試験を受けに来た
「できた」「できました」
どうやらほぼ同時に姫路さんも試験が終わったらしく高橋先生に答案用紙を渡す。採点が終わると俺と姫路さんは、急いでFクラスの教室へ向かう、すでに護衛のほぼ全てがやられているらしく教室にはEクラス以外には坂本と吉井しかいなかった
「Eクラス代表中林宏美 坂本雄二に・・・」
どうやら本当にギリギリで間に合ったらしい
「待った!」「待ってください!」
俺と姫路さんは相手の反応を待たず召喚獣を出す
「姫路瑞希受けます!」「同じく藻武壇士受ける」
「「召喚獣召喚!サモン!」」
俺と姫路の召喚獣は点数が出るよりも早く自分たちが持つ武器、自身の2倍はある大きな剣と自信と同じ位の大きさの鎖の付いたモーニングスターでEクラスの生徒たちを倒していく
Fクラス 姫路瑞希 412点
Fクラス 藻武壇士 287点
「何だあの二人!?」
「二人ともAクラス並みの攻撃力よ」
「なんでFクラスにそんな生徒が!」
「やっときたか、姫路は予想通りだったが藻武は予想以上だったな」
「姫路さん、藻武君!」
「俺が行くよ、姫路さんは下がっていて」
「はい」
「じゃあさっさと終わらせますか」
俺は召喚獣を操作してEクラス代表の召喚獣を攻撃する。防御していたがこちらの点数が高かったのでEクラス代表の召喚獣は潰れて点数が0になった。
Fクラス勝利