全員まとめて幸せにしたい〜百股男の恋愛無双戦〜 作:讃岐うどん屋さん
第三章は、予定通りいきます。ヒロインは、伊井野ミコちゃんです。
「ガールズ!フードファイト・フェスティバール!!!」
ワァァァァァァァァ。
輝く笑顔でアナウンスを行う、ウサ耳のような髪型をした女性。
立ち上る熱気。関東全域から集いし、『食』に自信のある女学生たち。
人類の原初の欲求である、『食欲』。
その欲望の頂点を競うべく、今ここに熱戦の火蓋が切られようとしていた!
「おーおー、ものすごい人出やなぁ」
「大丈夫だ!どれだけ競争相手が多かろうと、フードファイトでキャプテンが負けるわけがねェ」
”上位3名に与えられる賞品は、三ツ星パティシエの特製ジェラートらしいぞ。参加者の多くはそれ目当てだろうな”
そう話しながら観客席に座り、参加者達を見守るのは、特徴的な外見をした男女の3人組。
テレビアニメ『ポップマン』の帽子をかぶり、ゴーグルを額につけた癖っ毛の男子、
黒のチョーカーを装着し、ホッケースティックのバッグを携えた金髪の少女、
黒髪眼鏡という平凡な風貌ながら、首と紐で繋がっているノートパソコンを装備し、人工音声で喋る点がどう見ても平凡ではない少年、
開盟学園スケット団を構成する3人。今日はクラスメイトの大食い娘が大会に参加すると聞いて、応援に駆けつけていたのだった。
「ルールは説明不要!!」
「とにかく食って食って食いまくった者が勝者だあァーーッッ!!!」
「それではルール説明を行います」
「いや説明するんかい!!」
「本作品では、予選なんていうまどろっこしいものはありません!参加者314名全員で、いきなり本戦を戦ってもらいます!」
「そのお題は、『ビュッフェ』!スタッフが腕によりをかけて用意した数々の料理のうち、どれをどのような順番で食べても構いません!」
「混雑を避けるため、エントリーナンバーに応じて料理を取るエリアが決まっています。それに従うようにしてください!」
「各選手のテーブルには計量器が仕込まれており、取ってきた料理を置けば皿の重量を除いた食物の重さを自動で記録してくれます!」
「必ず、料理を一度テーブルに置いてから食べ始めること!」
「制限時間は、30分!その間に、食べることのできた食物の総重量で順位を競います!」
「成績上位者の食べた量は、リアルタイムで電光掲示板に表示されます!入賞を目指す選手は、それを参考にしてペース配分をしてください!」
「言うまでもないことですが、不正は働かないように!フロアではたくさんのジャッジが皆さんの一挙手一投足に目を光らせています!」
「上位3名には、特製ジェラートを食べる権利が与えられ!さらにその後、エキシビジョンマッチに進んでもらいます!」
「エキシビジョンマッチで勝利すれば、なんと賞金いっぱい円まで贈呈されてしまいます!」
「掴むしかない、このスペシャルチャンスを!乗るしかない、このビッグウェーブに!」
「栄光を掴み取るのは誰だ――!?」
「ガールズ・フードファイト・フェスティバル本戦!ただいまより、スタート!!!」
――――
「本戦とか描写するだけ文字数の無駄なので結果発表にまいります」
「いや本戦!!大事やろ!!そこはしょる作品初めて見たわ!!」
「本日の主題はエキシビジョンマッチです。本戦などキャラの顔見せのための前座でしかないのです」
「第3位!!開盟学園より参加!
歓声とともにまず壇上へ上がるのは、黒髪をおとなしめの二つ結びにまとめた、意志の強そうな目をした少女。
学生服の上にカーディガンを羽織り、スカートから覗く大腿部は健康的に引き締まっている。
「キャプテーーーン!おめでとーーー!エキシビジョンもやっちまえーーー!!」
”作戦通りの順位で、上位3名に残ったな。本番はこれからだ”
「第2位!!秀知院学園より参加!
続いて壇上に上がるのは、栗色の頭髪をおさげにまとめた、小柄な少女。
いったいその小さな体のどこに、そんなに多くの食物が入るのか。
そんな疑問を呈する観客を尻目に、真面目そうな表情に微かな笑みを浮かべ、ペコリと頭を下げる。
(やったぁ……!あのピエールさんが作ったジェラートを食べれるなんて、すっごく幸せ)
(流石に、生徒会の先輩たちに応援を頼む気にはなれなかったけど。賞金いっぱい円をもらえたら、皆で遊びに行く費用にしてもいいかなぁ)
「第1位!!なんとなんと、中学生だあーー!!○○学園中等部より参加!
そして最後に壇上に上がったのは、フードを目深にかぶってヘッドホンを装着した、ミコと同じぐらいに小柄な少女。
今さっきビュッフェを食べ終わったばかりだというのに、お腹をクルクルと鳴らしながら、不機嫌そうな表情で観客を睥睨する。
「てゆーか、○○学園っていう名称いい加減にちゃんとして欲しいんだけど。そのうちファンブックでしれっと設定されてたりすんのか?」
「あー、イライラする。早くあたしに食べ物をよこせ。とっととエキシビジョンを開始しろ」
「以上の3名にはこの後、特製ジェラートを食べる権利が与えられます!」
「しかしその前に!皆さんお待ちかねの、エキシビジョンマッチの時間だあァーーー!!!」
「規格外の女学生3名と相対するのは、大食い世界チャンピオン!!」
「
鳴り響く音楽。回るスポットライトとともに地響きが轟き、一体の巨人がステージ上に現れる!
「ワンピースの世界みたいなサイズ感の人出てきおった!?」
”去年の獲得賞金総額、約35万ドル。世界中の大食い大会でタイトルを総なめにする、現賞金女王だな”
「公平を保つため、タケコ選手にはまず、本戦で3名の選手が食べたのと同量の食事をとっていただきます!」
運ばれてくる、山のような料理。タケコはそれらを、ものすごい勢いで口に運び、飲み込んでいく。
わずか10分で、3人が30分かけて食べた量の食事を平らげてしまった!
(なっ……!?速すぎる!!これが大食い世界王者の実力……!)
驚愕するミコ。しかし、胡桃と千秋の二人は表情を崩さない。
「相手にとって不足なし。さぁ、早く戦いを始めましょう!」
「早く食わせろっつってんだ!10分も待たせんな!あーもう、イライラする……!!」
「何と何と、どこまでも不遜な挑戦者たち!過去最高の戦いが見れそうな予感に、私も興奮を隠しきれません!」
「エキシビジョンの形式は本戦と同じ!!制限時間は30分!!決してルールを考えるのがめんどくさかったわけではないぞ☆」
「さぁ、頂上決戦のスタートです!!」
ジャアァァァァァン!!
ドラの音が鳴り響き、料理を自ら取りに走る者と、スタッフに料理を運ばせる者に分かれる選手たち!
今ここに、ガールズ・フードファイト・フェスティバル、エキシビジョンマッチの幕が上がったのであった!!
――――
パン!パン!パパパパパン!
巻き起こる
何が起きているのか全くわからない神業を披露しているのは、高橋千秋、通称キャプテンその人であった!
「な、何だこれはーーー!?私この司会をして長いですが、こんな技は初めて見ました!」
「キャプテンの、『ネオキャプ食い』や!!あれについてこれるフードファイターなんかおらへん!!」
”本戦ではこの技を封印して、ギリギリ3位に残れる量の食事しかとっていなかったからな”
「俺らの作戦勝ちってことだ!キャプテン!そのままやっちまえ!世界チャンピオンをぶっ倒せーーー!!」
「はは、やるじゃない。あたしもここらで本気を美味っしいいいいいぃぃ!!」
欲望のままに料理をかきこんでいく胡桃。
ハイペースで空き皿を重ねていく二人に対し、ミコの箸の進みは遅い。
いくら大食いとはいえ、二人に比べれば常人の範疇に入るミコ。既に30分の本戦を戦った後であり、全力で料理を平らげることはできなかった。
しかしながら、主にネオキャプ食いの効果により、徐々にタケコと3人の食べた総重量は離れていく。
15分経過した時点で、優勢は挑戦者側。世界チャンピオンに土がつくところが見られるのか。
期待を高める観戦者たち。その時、タケコに異変が起きた。
「うふふ、久しぶりに骨のあるチャレンジャーね。ここまで追い詰められたのは、何年ぶりのことかしら」
「できれば、この技は使いたくないんだけど。アタシにも、賞金王としての意地がある」
「本気でいくわよ、3人さん……!!巻き込まれないように、気をつけな!」
バッカァァァァン!!
タケコの腹部から轟音が鳴り響き、肋骨が左右に大きく口を開く!!
その腹にパックリと開いたのは、不気味に蠢く一個の目玉!!
「おで、腹、減った。全部、食い尽くす」
ズオオオオオオオオオオオ!!
スタッフが必死に運んでくる料理の数々を、皿ごとその体内に吸い込んでいく!!
”あれは、『鋼の錬金術師』の
「いやいやいやおかしいやろ!!なんでこっちはギャグ漫画3人で頑張っとるのにそっちはバトル漫画の概念出してくんねん!!」
ヒメコの叫びも空しく、一瞬で逆転するタケコと3人の食事量。
なすすべ無いかと思われた、次の瞬間!
ズル。ズルズル。ブシャアアアアアア!!
タケコの腹部に開いた目玉を内側からぶち破り、ベレー帽をかぶった長髪の美少女、
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!!」
「呼んでへんわ!!どこから出てきとんねん!!」
「いやー、『現実』か『真理』かだったら私は『真理』側のキャラかなって」
「ほうほう、ほな『真理』やなぁ。何せロマン言うたら、この世の創造主側の技を駆使するからなぁ。ってなるか!!はよ『現実』に戻ってこい!!」
「まぁ100カノもメタいとこあるし、いっそ私が出演してもおかしくないかなって?あ~、私も恋太郎くんハーレムの一員に加えてもらえないかなぁ」
「待て待て待て!!ウチらまだこの作品では恋太郎と出会ってないから!!フライングでぶっ込んでくるのやめーや!!」
「あとハーレム入りはリメイクまで待っとけ!!」
「は~い。何か怒られてばっかだし、私帰るね」
「だいぶ勝負も拮抗してきたみたいだから、この辺で真理の扉は閉じとくね☆3人さん、頑張って~。バイチャ!」
腹の中へと戻っていくついでに、タケコの肋骨をバタンと閉じる浪漫であった。
――――
「さぁ、色々なことがありましたが、本日のエキシビジョンマッチもいよいよ残り5分!」
「チャンピオンと挑戦者の差は、わずか300グラム!果たして勝負の行方は、どうなってしまうのか!?」
(私が……!私さえ頑張れば……!逆転、できるはず!)
超人3名に囲まれて、己のふがいなさを味わってきたミコ。
もう既にその胃袋は限界を超えていたが、最後の力を振り絞って食物を口に運ぶ。
まだだ。まだいける。私の体は、まだ料理を迎え入れられる!
自己暗示とともに、白米をかきこみ続けるミコ。そして次の瞬間……!
ウップ。ゲェェェェェェ。
秀知院学園2年、生徒会会計監査、伊井野ミコの、人間としての尊厳が、粉々に打ち砕かれた瞬間であった。
――――
「ミコちゃーん?大丈夫ー?」
エキシビジョンマッチが挑戦者側の失格という形で幕を閉じ、控え室で失意に沈んでいたミコ。
その元に、ハーレムへの顔合わせという大事な用事を終えて会場に駆けつけた、こばちが訪れた。
「こばちゃん」
顔を上げるミコ。その双眸に大粒の涙をたくわえて、親友の胸に頭をあずける。
「私、もう……!お嫁に行けない……!」
「はいはい、つらかったねー。頑張り過ぎちゃったねー」
「でも、大丈夫。ジャンプ作品ではゲロインが出てくる漫画は大成するっていうお決まりがあるから」
「ミコちゃんはその人柱になっちゃっただけだよ」
よくわからないこばちの慰めに対し、返す言葉もなく嗚咽を漏らし続けるミコ。
「こばちさん。俺たちは胡桃を連れて帰りますけど、こばちさんはどうしますか?」
続いてやってきたのは、恋太郎ご一行。胡桃は既にクルクルとお腹を鳴らし、スニッカーズにむしゃぶりついている。
「恋太郎くん。今日は私は、ミコちゃんについておくことにするわ」
「皆で、先に帰ってて。もし早く帰れたら、後でまた花園家にお邪魔するね」
「わかりました。……あの、伊井野、さん?」
「ナイスファイトでした。一生懸命頑張った結果なんだから、気にすることないですよ」
その声かけに対し、ミコはこばちから体を離す。
恋太郎とミコの、目と目が合わさった。
>>>ビビ―――――――――――ン!!<<<
そしてミコは、脳内に吹き荒れる嵐を自覚した!
(えっ?何?この感覚……!)
その感覚は、彼女の人生に初めて訪れたものだった。
強いて言えば近いのは、つい最近まで、石上に対して抱いていた甘い感情。
違ったのは、つらく切ないそれとは違う、標的に向かうまっすぐな欲望の量!
まるで、俗に言う『一目惚れ』――――
そんな単語が頭をよぎった瞬間であった。
「あ、ミコちゃん。紹介するわ。昨日からつきあい始めた、私の彼氏。愛城恋太郎くん」
その言葉を聞いたミコの心中たるや、まるで吹き荒ぶタイフーンの如く。
(もしかして……私、また、
絶望とともに、自らの運命を呪うミコであった。
さてさて、いつもの如く、スポット出演したキャラの元ネタ紹介とまいりますが。
その後皆さんに、重要なお知らせがあります。
第四章以降の展開を左右する、重要なアンケートについてのお知らせです。
なので、元ネタ紹介は読み飛ばしても構いませんので、どうかその下までお読み下さいませ。
ではまず、作品紹介です。
【SKET DANCE】
週刊少年ジャンプ2007年33号から2013年32号まで連載。単行本全32巻。
第55回小学館漫画賞少年向け部門受賞作。
開盟学園高等学校学園生活支援部、通称『スケット団』は、学園の生徒が楽しい学校生活を送れるように、相談事やトラブルの解決など、人助けに取り組んでいる頼れるサポーター集団。
というのは建前で、実際は学園の便利屋扱い。落とし物を探したり、裏庭を掃除したり、時には依頼もなく部室で折り紙をしたり。そんなスケット団のもとに、今日もヘンテコな依頼人からのヘンテコな依頼が舞い込んできたり、こなかったり。
そんな彼らの、時に真面目な、時にばかばかしい、グダグダだけど熱い学園生活を記録した物語。
【藤崎佑助】
スケット団部長。通称ボッスン。大きなつり目とクセ毛が特徴。
トレードマークであるツノつきの赤い帽子の上からゴーグルをかけており、これを装着することによって人並み外れた集中力を発揮する。
あだ名の由来は、部活発足前にあだ名を決め合った際に『ボスだからボッスン』とヒメコに命名されそのまま定着してしまったため。
キャプテンとは1年と3年で同じクラスとなっており、本作では応援のために駆けつけた。たぶん今後登場はしない。
【鬼塚一愛】
スケット団副部長。通称ヒメコ。武闘派。
鮮やかな金髪と色白の肌、口にくわえたペロペロキャンディが特徴の少女。
中学2年まで大阪に住んでいたため関西弁を話し、ボッスンからもらった黒いチョーカーを身につけている。
幼少時からフィールドホッケーをたしなんでおり、そのスティックを武器として不良に対して制裁を加える。
また、テレビ番組のツッコミ対決で本物の芸人を破るほどのツッコミの達人である。
本作ではあらゆることにツッコんでくれて本当に作劇がスムーズにいきました。
唐音を休ませてくれた彼女の功績は大きい。たぶん今後は出てこないと思われるので、お疲れ様でした。
【笛吹和義】
スケット団書記。通称スイッチ。好きなエスパーダはアーロニーロ・アルルエリ。
常に首からノートパソコンを提げており、弟が遺した音声合成ソフトを通してしか会話をしない個性的な男子。
スケット団きっての情報通で、これを元に依頼の解決に貢献している。
性格は基本的には冷静沈着。ボッスンやヒメコが大慌てするような状況にもたいてい一人だけ動じず、涼しい顔をしている。
この人静ちゃんと強烈にキャラが被ってますよね。
二人を絡ませてみても面白かったと思うのですが尺と展開の都合によりカット。
リメイクすることがあれば、音声ソフトで会話する二人を書いてみたいところです。
【高橋千秋】
ソフトボール部キャプテンであり、通称キャプテン。
クラスでも学級委員を務めるなど、皆の先頭に立ち、周囲を引っ張っていく活発でハツラツとした美少女。
小柄な体とは裏腹に驚異的な早食いかつ大食いであり、麺8玉重量7kgの特盛りラーメンを10分で完食するほど。
食べ物を口に運び食する時の動きは他の者の目にはとまらず、『消えるキャプ食い』と称された。さらにその後、小規模なソニックブームが発生するほどの超音速で食べ物を吸い込む『ネオキャプ食い』を身につけた。
しかしながら煮玉子だけは食べることができず、無理に食べれば嘔吐してしまう。
当初ミコちゃんと恋太郎との出会いは、こばちに会いに来た恋太郎と適当に遭遇させる予定でした。
7月9日発売のヤンジャンで胡桃が登場し、大食いキャラ繋がりでいけるやん!と思いつき、キャプテンにお鉢が回ってきたのでした。
おそらくSKET DANCEはかぐや様とも100カノともこの世で一番相性のいい作品だと思うので、クロスできたことに満足しています。
【早乙女浪漫】
女子漫画研究部部長。漫画家志望であるが、非常に絵が下手。ベレー帽をかぶっている。
作品のストーリーも荒唐無稽で常人には理解できない独特の世界観を有している。好きなジャンルは『ひと昔前の少女漫画』。
漫画のような表現を現実世界に持ち込むという特技を持ち、漫画のキャラであることを利用して、漫画のセオリーを無視したやりたい放題の行動で暴走することから、舞台荒らしとして認識され、『ロマンティックボマー』と称されている。
彼女については言うことは何もありません。リメイクされたらたぶん運命の人になります。
【鋼の錬金術師】
月刊少年ガンガン2001年8月号から2010年7月号まで連載。単行本全27巻。
第49回小学館漫画賞少年向け部門受賞。他にも受賞歴多数。
錬金術が存在する架空の世界を舞台としたダークファンタジー。物語の舞台は、19世紀の産業革命期のヨーロッパを元にしている。
コミックスは全世界で7000万部を売上げ、月刊少年ガンガンの売上げにも貢献した有名作品。
アメストリス国の片田舎リゼンブールに生まれ育ち、高名な錬金術師ヴァン・ホーエンハイムを父親に持つエドワードとアルフォンスのエルリック兄弟が、母親を取り戻すために行った儀式に失敗して失った身体を取り戻すため、『賢者の石』を求めて旅に出るストーリー。
二人の壮絶なる旅は『賢者の石』にまつわる様々な事実を明らかにし、やがて国家全体を巻き込んだ壮大な陰謀に巻き込まれていくのであった。
【グラトニー】
『暴食』の名を持つホムンクルス。坊主に丸顔、丸い巨体という肥満体の男で、舌にウロボロスの紋章を持つ。
のんびり屋でマイペース、無邪気な子供のようだが、常に腹を空かせており「食べていい?」が口癖。
ホムンクルスの中でも特殊な素体であり、その正体は『お父様』が真理の扉を作り出そうとして失敗した『疑似・真理の扉』。
怒りから暴走すると腹が縦に裂け、肋骨を牙に見立てたような大きな口を広げ、放射線状に対象を飲み込むことができる。
グラトニーに飲み込まれた物体は本来の『真理』に相当する空間に送り込まれる。
本作ではタケコ・スーパーデラックスの切り札として技だけお借りさせてもらいました。
――――
では、重要なお知らせです。
第四章開始前にアンケートをとると言っていましたが、その予定を前倒しして、この話よりアンケートを開始しようと思います。
理由は、結果次第では第三章のうちからキャラ登場の伏線を張っておく必要があると感じたためです。
第三章、『伊井野ミコ』篇は、現在6月7日。まだ最後まで書き上げていないのでいつ終わるかはわかりませんが、概ね6月15日~20日の間に話が完結する予定です。
6月20日と仮定して、そこから夏休みが始まる7月20日まで、1ヵ月間がフリー期間となります。
この期間中に、最終章で運命の人にすると決めている1名以外について、何名でもエピソードをぶちこむことが可能です。
そこで、第四章以降でヒロインにして欲しいキャラクターについて、『メインキャラ』と『サブキャラ』に分けてアンケートをとります。
先にことわっておきますが、このアンケート結果に絶対的に従うわけではありません。
これはあくまで需要調査であり、それを受けて実際にストーリーを練るのは私です。
『展開上必要となったため需要の低いキャラを採用する』可能性や、『どうしてもハーレムに入る展開が思いつかなかったため需要は高いけどヒロインに加えない』可能性もあります。
とは言え、アンケート結果を最大限反映できるように努力はします。
人数が多くなればなるほど必然的に一人のキャラに割ける時間は少なくなりますから、その辺もよく考えて選択肢をお選び下さい。
アンケートは、この【第18話】から、第三章が完結するまで掲示し続けます。
たくさんの投票をお待ちしております。よろしくお願いいたします。
-追記-
アンケート、複数設定しても片方しか表示されないんですね。
仕方が無いので、メインキャラ編は【第18話】、サブキャラ編は【第19話】に表示することにします。
サブキャラ編の選択肢は、『紀かれん&巨瀬エリカ』、『藤原萌葉&藤原豊実』、『龍珠桃』、『槇原こずえ』、『この中からはいいや』です。
次のうち、第四章以降で『運命の人』として登場して欲しいのは?(メインキャラ編)
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藤原千花
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早坂愛
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白銀圭
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小野寺麗
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全員いっとけ