機動戦士ガンダム 紺碧の空へ   作:黄昏仮面

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第17話 キャスバル暗殺①

 

「サイド8に侵入したと思われる賊の討伐は我々ガンダム部隊の管轄の筈だバスク大佐!地球軌道艦隊が割り込むのは筋が違うと思うがどうか!?」

 

「貴様らが賊をみすみす逃すから我々が出向いている!文句があるのなら先の戦いで残党を始末しておくのが道理ではないか?」

 

「何を!」

 

 アルビオンのブリッジに怒号が響き渡る、ジュネットと共にアルビオンに来ていた僕、ヨハン・グリムはブリッジで起こっているこの問答にただひたすら呆れていた。

 

「我々は我々の権限に基づき行動をする、せいぜい邪魔をしないことだシナプス。そうでなくともデラーズ紛争のツケを我々は払わされているのだ、貴様らのせいでな!」

 

「くっ……!」

 

 バスクの怒声が終わると同時にアルビオンは通信を切られる、やれやれ……と感じながら溜息を吐いた。

 

「バスクめ……!」

 

「シナプス大佐、自分達は自分達で最善の行動を取るべきですね。彼らの行動に期待するのは野暮でしょう。」

 

「うむ……そうだなグリム中尉の言う通りだ。……見苦しいところをみせたな。」

 

「いえ……、しかしバスク大佐は何故ここまで高圧的なのでしょうか。サイド8への無断の領空侵犯もそうですが独自権限を持つ僕達の行動を制限までしてくるなんて、幾ら地球軌道艦隊の長の代理と言えど許される行動では無いと思いますが……。」

 

「そもそもバスクは反スペースノイド派の筆頭だ。サイド8に対してもデラーズ紛争でソーラ・レイを自分の預かり知らぬ所で輸送していた事で憤慨していた、ネオ・ジオン共和国の行動が気に食わないのだろう。それで今回の賊の侵入を利用して都合よく立ち回るつもりだろう。」

 

 呆れた男だ、と思いはするがそれだけ反スペースノイド色が蔓延っているのが現実だ。

 バスクの行動を止めないどころか同調する者も少なくはない、そもそもの発端であるジオン公国の虐殺行為、それに現在も続いている残党によるテロ行為、人として許せる行いでは無いからこそ未だに怨みを持つ者は多い。

 

 だがそれはスペースノイド全体の悪行ではない。

 それを理解出来ない者が多いから怨恨は続いて行く……。

 

「如何しましょうシナプス艦長、キャスバル代表にはホットラインから連絡を入れてあります。バスク大佐の行動に牽制は入れると思いますが……。」

 

 ジュネットがそうシナプス大佐に質問する。

 今は目の前の現実に目を向けるべきだな……。

 

「うむ、我々は逃げたテロリストを探し出し殲滅する。端的に言えばそれだけだ。」

 

「問題はテロリスト共が何処に逃げたか……でありますね。」

 

「そうだ。幸い各コロニーの入管は不審な船舶の類はまだ見ていないと言っている、賄賂を受け取って隠している可能性もあるがそれを見逃す程ネオ・ジオンの両代表は愚かでは無い、となればまだこの宙域に潜んでいると見ていいだろう。」

 

「問題は何処に潜んでいるか……ですか。この宙域は然程デブリ帯が多い訳ではありませんが多方に散布されているミノフスキー粒子のせいで捜索するのも中々難しい。」

 

 それを散布しているのがバスク艦隊の可能性もあると言うのが厄介だ。

 ジュネットはこれを機にバスクがキャスバル代表らの力を削ぐつもりじゃないかと疑っている、テロリストの好きにさせてしまえばそれが叶うのだから彼らはただ僕達を妨害するだけで事を成せるという簡単かつ効果的な算段だ。

 

「しかし難しいからと言って諦める訳には行かない、我々は普段通りの行動をすれば良い。」

 

「了解です。曙光もパトロールを再開します。」

 

「うむ。気をつけたまえジュネット大尉、今回のテロリスト……あの謎のガンダムタイプは想像以上に危険な存在だ。」

 

「承知しております。行こうグリム。」

 

「あぁ。」

 

 そう、僕らの目下の課題は謎の新型と思われるガンダムタイプ。

 その()()()への対応だ。

 

 

---

 

 

「終わったのかいグリム?」

 

 パイロットの詰所で待機していたパイロット組、リング・ア・ベル隊の古参で僕と同じく最古参メンバーであるカルラ・ララサーバルが退屈から解放されたように手を伸ばしながらそう発言する。

 

「あぁ、バスク艦隊の行動に気をつけ敵の捜索を継続だ。」

 

 それを聞いた他の新米達も呆れたように溜息を吐いた。

 

「ただでさえ今回の敵は謎だらけなのにあの人達は何がしたいんでしょうかねグリム隊長?」

 

「一応彼らは彼らなりに最適な行動を取っているつもりだろうねベアトリス。ただそれが僕らにとっての最適解では無いってだけさ。」

 

「あの人達の求める最適解を考えたら悍ましいですけれどね隊長。」

 

「セレナ……。一応向こうは上官だ。」

 

「分かってはいますが……。」

 

 彼女が辟易するのも分かる、平和とは程遠い示威行為。

 それが産む結果などどうなるか見えている、だからこそアンナ隊長達は平和の為に頑張っている。それが分かっているから彼女達も憤慨しているのだ。

 

「現実的な話に戻ろうかい3人とも?アタイらがやるべき事をまず直視しようじゃないか。例のガンダムっぽいMS、あれは無視するには無理があるシロモノだろ?」

 

「そうだね、カルラの言う通りだ。」

 

 カルラは先任軍曹だけあって状況に対する的確な判断力がある、目紛しい状況の中でも一つにまとめる能力は伊達に一年戦争を潜り抜けちゃいない。セレナやベアトリスも敬意を常に持っている。

 

「一応ペズンにいるセンセーには記録を送ったけど、返事が戻って来るまでには戦闘は避けられないかもしれない。となると対策だね……。」

 

「あぁ、だが僕らガンダムチームの攻撃を凌いだ実力は軽視出来ない、油断ならない相手だ。」

 

 時は数日前に遡る、リング・ア・ベル隊の曙光が率いるガンダムアルベド、ニグレド、ルベドの3機。

 そしてガンダム試作……いや、もう完成しているから試作機ではないな。

 GP01 フルバーニアン、GP02 サイサリス、GP03 ステイメン、それを率いるアルビオン隊。

 この二部隊によるジオン残党討伐部隊、世間からは『ガンダムチーム』と呼ばれている部隊は各方面から要請を受けて一定の脅威となっている残党の討伐を引き受けている。

 

 今回もその延長でルナツーとサイド7、8のほぼ間に位置するラグランジュ3周辺でルナツーのパトロール艦隊が多大な被害を受けたという報告から僕らが派兵された。

 そこで遭遇したのが謎のガンダムタイプ数機だ。

 造型からでは連邦系かジオン系かは判別は出来なかったが標準的な連邦系のビームサーベルやビームライフル、ジオン系の技術に見えるバズーカやマシンガンなども雑多に使用する機体があった事から、マニピュレーターは恐らく連邦系もジオン系も使える様になっている。

  これ自体は現在連邦で製造されているMSも資源活用の面からジオン系の装備が使える様火器管制のドライバをジオンの物も使用できるようシステムを組んでいる為、技術が盗まれている事は問題だが然程気にする事ではない。

 

 ただ、連邦製のビームサーベルやビームライフルを調達できる環境というのが危険視される……、以前シナプス大佐はかつてオデッサで敵に寝返ったエルラン中将が物資の横流しで資材調達している可能性を考慮していた、だからそれを利用すれば存在しない部隊のために用意された武器をそのまま使用する事は可能だ。

 敵はそれが利用可能な環境にあると見て良いだろう。

 

 次の問題はこのガンダムタイプが何処で製造されたかだ……。

 現在MSの製造が正規に行われているのは連邦軍工廠、これは大きなところで言えばルナツー、コンペイトウなどMS製造施設がある工廠で大小かつジオンから接収した場所も含まれる。

 ただ軍内の施設であれだけのMSを造るとなると極秘にしていたって何処からか足が付く、それも複数機かつ新造となれば余計にだ、となると軍内という線は低いかもしれない。

 

 次はアナハイムやEC社、連邦軍に委託されMSを生産している企業だ。

 軍の監査はあるにしても頻繁に行われている訳じゃないし、極秘の施設があればパーツなどを細かく輸送さえしてしまえば追跡される可能性は極端に下がる。

 

 それにEC社やアナハイムは戦後ジオニックから得た製造技術のデータがある、あの様などの勢力のMSか分からないような物を造るには簡単だ。

 となると一番怪しいのはアナハイム……。

 

「……っと、そう考えるのは早計か。」

 

 アンダーセン少佐じゃないけど自分の中で結論を完結させるのはいけない、これにしたってアクシズのジオンが新造した可能性もある、まだ決めつけるべきじゃない。

 

「どうしたんだいグリム、考え込んでさ。」

 

「いや、誰かの悪い癖が移ったみたいだ。少し思い込みをしそうになったよ。」

 

「大方あのガンダムが何処で造られたかとかだろ?アタイも同じこと考えだけど結論はすぐに出たよ?」

 

 それは驚きだ。

 

「へぇ?どんな結論になったんだい?」

 

「ふっ……難しいことはアンナ隊長やシショー!なんならセンセーやジュネットに丸投げしてアタイらは言われた通りに動く!」

 

 その言葉に僕もセレナもベアトリスも大笑いする、ただそれは決してカルラをバカにするようなものでは無かった。

 

「正解!それ正解ですよララサーバル軍曹!」

 

「クスクス、そうですね。私達パイロットはどうやって敵を倒すか、それに専念するのが一番でしょうね。」

 

 そうだ、僕らは信じられる人の意志をサポートする事に専念すれば良い。

 愚かな行動を取るようであればそれを嗜める、だけど信じられる行動を取り続けるのであればそれを信じて動けば良い。

 

 あの人達は世界を平和にしようと頑張っている、ならば僕達がやるべき事は一つだ。

 

「色々と考え込む事はあるが、僕らは全力を尽くして謎のテロ組織に対応する。敵のガンダムタイプに関しては前回の戦闘をシミュレートし直し今度こそ撃破出来るようにする、良いね?」

 

「了解です!」

「承知しました。」

「了解だよ!」

 

「それでは一旦解散だ、休息も兵士には不可欠だからね。」

 

 ベアトリスとセレナが退室すると大きく溜息を吐く。

 

「ありがとうカルラ、場を和ませてくれて。」

 

 感謝の意を示すとカルラは笑いながら僕の後ろに座りハグをする。

 

「アンタは昔っから苦労人だからね、中尉様って言ってもまだまだ若いんだから無理し過ぎちゃいけないよグリム。難しい事はシショー達に、やらせる事があるならアタイらパイロット組に気兼ねなく言えば良いんだよ、一人で悩むんじゃないよ?」

 

「あぁ、ありがとう……。でもカルラ達に任せたら結局後が怖いって気もするけどね。」

 

「なんだって〜?」

 

「ハハッ。……でも本当にありがとう、昔からね。」

 

 昔は頼れる姉御肌、今は背を預けられる相棒と言っても良い。

 カルラは一年戦争後、アンナ隊長が考えた即成士官教育を受けなかった。

 それは彼女の気質や性格から面倒くさがったとか周りと揉めるからって言うのが本人や周りの認識だが本当は違う。

 

 これから先、どんどん士官教育を終えた新任の士官が増えていくだろう。

 一年戦争を、デラーズ紛争を知らない世代の兵士が。

 その時に彼らが頼れる存在としてベテランの先任軍曹がいるべきだと感じたからこそ、彼女は今も軍曹に留まりこうやって僕を支えてくれている。

 

「グリム、ソーラ・レイの戦いの最後覚えてるかい?」

 

「……忘れるわけがないよ。」

 

 最初は僕らがジオンの病院船の盾になる所から始まった。

 一人、また一人と集まり敵味方関係なく手を取り合って助け合った、人の可能性を見た、憎しみを捨て手を取り合える人の可能性を。

 

「アタイらはあの光景をもう一度見る為に戦えば良い。いつかは敵とだって手を取り合えるさ、こんな馬鹿げた争いなんて続けてたっていつかは終わりが来るだけだからね。」

 

「あぁ、みんながアンナ隊長やアンダーセン隊長達のように未来を良くしようって人間が増えてくれれば僕達が戦っている意味もある。そういう人達が増えるように止めなくちゃ行けない、憎しみの連鎖を。」

 

 だからこそ、地球圏に危険を齎すかもしれないあのガンダムタイプは捨て置けない。

 なんとしても止めなくては……。

 

『パイロット各員、至急MSデッキにて待機せよ。繰り返す、パイロット各員は至急MSデッキにて待機せよ。』

 

 ジュネットの声だ。

 緊急性を伴う戦闘配置では無さそうだが何かしらの危険性があると判断しての指示だろう。

 

「行こうカルラ。」

 

「そうだね。」

 

 そういう気配を察知してか、カルラも顔を引き締めている。

 今は気を抜ける状況じゃない。内外に問題を抱えている難しい状況だ。

 何とか上手く切り抜かなくては……。

 

 MSデッキに辿り着く、既にベアトリスやセレナも機体の前で待機している。

 

「こちらグリム。ジュネット、何があったんだい?」

 

『グリム、いつでも出撃できるようパイロットは機体内で待機するように伝えるんだ。現在連邦、サイド8宙域の多種に渡る通信チャンネルが何者かによってジャックされている、我々の環境ではサイド8の状況しか分からないが恐らくは各サイドも同じ状況かもしれん。映像は流れていないが、まだ流れていないだけだ。一年前のエギーユ・デラーズのように敵対勢力が何らかの演説を行う可能性が高い。』

 

「何だって……?」

 

 予想の範囲外だ、ただでさえガンダムタイプを駆るテロリストの対応で混乱していると言うのに電波ジャックだって?

 

『何が起こっても良い様に出撃準備は怠るな、映像は各機に直接リンクする。』

 

「了解。……。」

 

「電波ジャックねえ。エギーユ・デラーズもやってたけどそう簡単に出来るもんじゃない。」

 

「それは分かってるよ、今は機体に乗り込む方が先だ。ニグレドまで急ごう。」

 

 ニグレドに乗り込むと機体のモニターを映す。

 今はまだ映像が流れていない、今から何が起こるのか……艦内が騒ついているのが分かる。

 

「……。」

 

「……グリム!」

 

 カルラの声と共に映像が映り変わる、そこに映っている人間を見て僕もカルラも声を失った。

 

《地球連邦国国民の方々、並びに各スペースコロニーの住民の皆様へ。まず突然の電波ジャックの非礼をまずお詫びします。私はニュータイプ教団のゼノン・ザビであります。》

 

 ゼノン・ザビと名乗った男の容姿、そしてニュータイプ教団というワードを聞いて驚く、これは──。

 

「グリム!ニュータイプ教団って言ったら……!」

 

「あぁ……!今二人が調査任務中の教団だ!」

 

 その教団が、電波ジャックをして演説をしている。二人はこれを止められ無かったのか……!?

 嫌な予感が過ぎる、まさか二人に何か起こっていないかと。

 

 僕らの心配など知らぬ様に、ゼノン・ザビは言葉を続けている。

 

《話の前に知ってもらいたい事があります、私の容姿など疑問に思う方もいるでしょう。そう、ギレン・ザビに酷似した私の姿に。》

 

 瓜二つ、とまではいかないがギレン・ザビがそのまま若くなったような姿だ。

 息子か……?そう思っていると……。

 

《私は忌み嫌われ、人の倫理から離れた禁忌の技術であるクローン技術によって生み出されたクローン。それも人体を急速に成長させる胚を使用してこの姿にまで成長させられたのです。》

 

「クローン……。」

 

 旧世紀から使われて来なかった技術だ。それによって生み出されたと言っている……。

 

《私はジオン公国を憎み、そしてスペースノイドを差別する者達を許さない。その為にこのニュータイプ教団を作り、立ち上がったのです。》

 

《ジオン公国が数年前に引き起こしたコロニー落とし、そしてそれの為に行われた虐殺行為は許されるものではない。しかしそれはジオン公国……いや、ザビ家の主導よって行われたものだ。多くの公国国民はそれらの事実を知らされぬまま虐殺を行ってしまったと言うのは戦後の調査で分かっている事でしょう。》

 

 間違ってはいない、今はマハル孤児院で子供達を育てているシーマ元中佐だって僕らが住んでいたコロニーを制圧するのに催眠ガスだと聞かされそれを散布したら実際は毒ガスだったという事を聞いている。

 コロニー落としにしたって、多くの兵士はジャブローに落とされるものだと思い都市部に甚大な被害が出るとは知らなかった、それを無知蒙昧故の行いだと切り捨てるのは簡単だが、憎んでしまえばその憎悪はスペースノイドが駆逐されるまで終わらないだろう。

 

《私の存在とて同じ事です、禁忌の技術で生み出された私は存在自体が悪でしょうか?いや違う。ザビ家の行いは確かに悪だ、しかしそれによって生み出されたものに罪はない、虐殺行為とて同じです。戦争の狂気がそれを許し、ザビ家により多くの無辜の民を生み出してしまった。》

 

《我々は今、弾圧されているスペースノイドを救済する為……いえ、地球連邦という既得権益が肥大化した存在を是正する為にこの教団を立ち上げた。しかしその願いは儚くも散らされようとしているのです!見て欲しい、この光景を!》

 

 映像が映り変わる、そこには……。

 

「そんな……GP-02 サイサリス!?」

 

「どう言う事だい!?」

 

 サイサリスが複数機、大きな湖に対して核を放っている。

 複数機いる事の謎、更には核攻撃をしている状況、何もかもが理解できない。

 

《現在我々は連邦軍によって攻撃を受けています、それも核攻撃を!何故我々がこの様な攻撃にさらされているのか、その理由こそがこの電波ジャックの真の目的なのです!我々は地球連邦政府の悪しき歴史の証拠を、そして何故ジオン公国があの様な凶行に至ったのか、その遠因を手に入れたのです!》

 

《地球連邦政府の隠してきた『呪い』。我々スペースノイドが迫害されるに至った『呪い』、それが今我が手にある。地球連邦軍はそれの開示を許さぬと、今この様に核攻撃を仕掛けてきている、だが我々はそれに屈しない!今ここで滅ぶことになろうと我々は地球連邦政府に致命的な打撃を与えてから滅ぶ!》

 

 何を言っているんだこの男は……呪いだって……?

 一体それがどう連邦政府に打撃を与えると言うんだ。

 

《我々の持つ『呪い』!我らは今こそ、それを開示する!旧世紀の終わり、そして宇宙世紀の始まりに、彼らが自らの手で葬った真の歴史を今ここに開示しよう!》

 

 そしてゼノンと名乗った男は、ヴェールに包まれていたものを捲る。

 そこには石碑が、映っていた。

 

 それは宇宙世紀に生きる人なら、誰しもが見た事のあるものだ。

 ()()()()()()、映像や博物館に飾られているレプリカであったり、学校で習う内容のものだ。

 それを開示する事が何を意味する?と思い良く眺めていると、気づく。

 

「条文が……一つ多い……?」

 

 僕らの知る宇宙世紀憲章、それとは違う何かが目の前の男により開示された。

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