賢者の孫は一般人   作:魔剣グラム

3 / 11
凄。全く予想できないほどの反響でビックリしました。



試験の前日

軽く実力を見ようって事になったらしい。

シンは暴れてたけど、僕は控えめにした。

 

やっぱシンって隠れ蓑にはちょうどいいや。

 

シンが恨みがましい目で睨んで来たけど、そんな事は知ったこっちゃないし。

 

一応、『五龍天滅』までは使える。

けど、それをわざわざ使う意味もないし、疲れるから赤火砲までにしたのだ。それも詠唱破棄の。

 

 

それなのに、皆からは『自重しろ』って言われちゃうし。

 

半径10メートル超のクレーター。それを僕は作っただけなのに。それもだいぶ加減して。

 

え?でも僕は?まだ?可愛い方だと思うよ?

シンなんて直径50メートル超のクレーター作ってたし。

 

作ろうと思えば作れるけど、作る意味ないよねぇ・・・。

 

結局二人共自重するっていう結論に至ったらしい。

 

・・・あ。ばあちゃんが爺ちゃんを締め上げてる。

 

頭が上がらない男性陣だなぁ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「シン君はもの凄かったですけど、ジャック君も大概でしたね」

ディゼウムはそうため息をこぼした。

シンやジャックにはディスおじさんと呼ばれている。今日知られたが、『現国王』である。

 

「そうじゃな。ジャックはシンほど、ド派手ではない。ド派手ではないが、時折、シンよりもエゲツない。魔法に関しては完全にこのワシを超えたしの」

 

ジャックのエゲツなさは『勝つ』という事に特化している。

『勝つ』ためには手段を選ばないのがジャックなのだ。

 

特に剣術ではそれが顕著に現れる。

 

ジャック的には、『緋弾のアリア』の技を試しただけである。

 

あの作品は、一般人の主人公がドンドン人間を辞めていく話である。

 

とても面白いので、是非読んでほしい(露骨なステマ)。

 

「『魔道具』に関しても私を超えたさね。二人共。でも特に、ジャックの使う魔道具は意味がわからない事が多いねぇ」

 

メリダもまた嘆息する。

 

それでいて二人共まだまだ15歳。発展途上というのが恐ろしい。

「シンも、ジャックも強すぎる。それなのに若すぎる」

 

謀略渦巻く王城に、連れていきたくはない。

 

「……なので、私の国の魔法学院で預かりましょう」

 

「お主の国に取り込むという事か?」

久しぶりに聞いた、『賢者マーリン』としての声。

 

……そう聞こえてしまったのか。

「いえいえ。甥っ子の様に思っている二人をそんな風に扱ったりしませんよ。私にも情くらいあります。せめてそこで、同世代の『常識』というものを知ってほしいんですよ」

 

「……まぁそれがベストじゃろ」

 

「……よくわからないんだけどさ。シンはともかく。一般的な僕まで必要?」

 

そんな事をほざくクソガキは、メリダ様に締め上げられてた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

お引越し、らしい。THE一般人の僕すらも常識を知らない、なんて非常識な人達だ。そのまま馬車に揺られた。フツーに寝た。

「シン、ジャック。ここが王都じゃ」

そう言って起こされると。そこには。

 

かなり立派な門がそびえ立っていた。

 

「…凄く、大きいです…」

若干ネタに走ったのはさておき。爺ちゃんが聞く。

「王都で行きたい所はあるかの?」

シンは、

「特にないかな」

と答え。僕は、

「図書館に行きたい」

と答えた。

 本は人類が積み上げて来た歴史の集積である。そこに行かないのはバカの所業だ。

 

屋敷についたら(マジモンの屋敷をここに見た)、僕は自分の部屋をさっさと決めた。

 

そこで王都の散策に移る。とりあえず、図書館にレッツラゴー。

ちなみに、シンとは別々だ。

 

……というのも、僕は明日魔法学院の受験をする。その事にあたり恥ずかしくない点数を取らねばならぬ。恥ずかしくないかつ、できるだけ目立たない点数を取らねばならぬ。……目立つのはシンで十分なんだよな。

 

過去問があったら、過去問にざっくり目を通したい。

 

ていう話を図書館の受付でしたら、若干可哀相な顔で見られた。

……まぁそうだろうね。明日の試験なのに、過去問今日見たトコで意味ないよね。

……いいんだよ。知りたいのは問題の傾向だから。

で、成績順に上から10人がS。それ以降、30人ごとにA、B,Cと分けられて行くらしい。

……目指すはAクラス主席だぁ!

で、軽く問題を見た所。

……割と難しくはなさそうという結論に至った。

点数も、目指す目標は、ワザと幾つか間違えればいい(・・・・・・・・・・・・・)という結論に震える。

 ・・・ちょっと多めに間違えて、実技で頑張ろ。

 

そんな事を考えながら、試験当日を待った。

 

帰って来たら、シンの顔が真っ赤になってた。

どうやら、シシリーというめっちゃ可愛い女のコに会ったらしい。

 

 

 

 チッ。イケメンはぼやぼやしててもイケメンめ。僕よりもイケメンは、皆死ねばいいんだよ。

 

……そうなったら、チンパンジーやゴリラが謎の変死を遂げるな。

 




イケメンなんて皆死ねばいい。

霊長類が変死を遂げようが私には関係ないからな!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。