賢者の孫は一般人   作:魔剣グラム

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のんびり進んでいきましょ。



入学式前日と入学式

家に帰ったらなぜかディスおじさんがいた。

シンがSクラス主席という話をしたら、めっちゃじいちゃんとばあちゃんが喜んでた。 

その時、シンに掴みかかられた。

「よくも試験で手を抜いたなあぁァ!!!」

と。

 

……なんの事だかサッパリだなぁ……。

 

シンの初恋を暴露すると、ディスおじさんと一緒に帰ったオーグがニヤニヤする。

 

全く、趣味の悪い二人だなぁ。

そんな二人にあとを任せ、僕はそのまま自分の部屋へ帰る。

 

付与を改良せねばならないからだ。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 

「よしよし。改良成功」

付与魔法にはコツ(・・)がある。

 

それは曖昧(あいまい)な言葉で明確なイメージを持つ(・・・・・・・・・・・・・・)という事だ。

 

矛盾しているようだが、コレが一番大切な事である。

 

そのままの制服の効果はコレ。

 

『魔法緩和』『衝撃緩和』『防汚』

 

弱すぎな効果なんだよなぁ……。

 

魔法と物理攻撃の威力を和らげるという効果らしい。

 

……和らげるってなに?って思った。

 

だから、付与魔法を『書き換える』。

 

異空間収納から、杖をニ本、取り出した。

 

一本目の杖についてる効果は『付与削除』。

 

文字通り、付与魔法を削除するだけの杖だ。

それで付与魔法を削除していく。制服はシャツとズボンと上着の3点セットだが、とりあえずシャツだけ。

 

ちなみに、削除もかなり気をつかう。戦闘しながらとか、絶対ムリだ。それができたら、戦いながら付与魔法の削除ができるんだけど。

 

空中に20の文字が浮かび上がる。

ソレをなぞっていくと、付与文字がどんどん消えていく。

 

非常に神秘的な景色だ。

 

改良済みの制服の1つ目はコレだ。

 

『散魔』『吸打』『適温』『治癒』『修復』『操光』『光合成』『拡張』『体術』

 

常に魔力制御する事を考えて、9個付与してみた。 

 

……一個少なくなってしまった……。

 

『散魔』は外からの魔力を散らす(・・・・・・・・・・)というもの。『魔散』と迷ったけど、『魔散』は自分の魔力も散らすイメージをしてしまった。 

 

僕には『散魔』の方が合ってたみたいだ。

 

『吸打』は打撃を吸収するというもの。

物理攻撃は、主に、斬、打、突の3つがある。

 

それが全て打撃だという思い込みをした(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)のだ(・・)。 

斬撃や突撃は狭い所に打撃が集中した結果、斬れたり、貫かれたりするだけというイメージなのだ。

全ての攻撃を吸収して、ないものとするという付与だ。

 

適温は文字通り。制服の中が適温になるだけ。

 

治癒も。シンは自動治癒としている。 

だが、魔力制御は、僕の手動(・・)だ。そう考えた。自動は要らない。

 

修復は、防汚の上位互換。もとに戻す。服が破れていても元に戻せる様に、修復へ変えた。

 

操光は、文字通り、光を操る。攻撃ができたり、視覚的に僕を常に隠してくれるからだ。

……ただし、光を操る攻撃をしている時は、自分を隠す事はできない。

 

『光合成』は酸素を作る。例えば、火事や水中などで酸素がなくなってしまったら、いくら強くても死ぬ。

 

だから、酸素が作れる様にしておくのも強者のコツだ。

 

拡張は文字通り、効果を制服の外へ拡張するというもの。

 

体術は自身の思う通りに身体を動かすというもの。 

 

自重した結果、こうなった。

そこそこいい魔道具ができたのではないか。

 

シンは、『絶対魔法防御』『物理攻撃完全吸収』『防汚』『自動治癒』という付与をしていた。

 

僕の『散魔』『吸打』『修復』『治癒』という8文字分の付与を20文字使って付与しているのだ。

 

シンは相変わらず思うが、字の無駄遣いが好きである。

一時間ちょっと使って、ようやく付与が終わった。

 

そこで2つ目の杖の出番。

 

書いてあるのは、『付与複製』。そして『転写』。

 

そこで付与が終わった、シャツの付与を『複製』する。

 

9個の付与が、杖の先に浮かぶという謎の現象。

どこか神秘的だ。

 

そしてズボンに、『転写』するだけ。

そのまま、ズボンの付与を『複製』して、上着に『転写』する。

 

ばあちゃんにはナイショでこの杖を作ったが、便利でいい。

付与が上書きできるのがいいんだよね。

そんな事をしていたらあっという間に夜になっていた。

 

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翌日。

俺とシンと爺ちゃんとばあちゃんは馬車で登校していた。

 

今日くらい、入学式だからいくという事らしい。 

でも、道中、爺ちゃんもばあちゃんもメチャクチャ人気があるのがわかる。

 

爺ちゃんもばあちゃんも少々、めんどくさそうではあった。

 

入学式。なぜか魔物に襲われていた。諦めて、その魔物に身を任せたら、入学式が気がついたら終わってた。

 

皆がクスクス笑っている。

……シンが新入生代表挨拶でジョークをやらかしたのと、ガッツリ僕が寝ていたのが大きいらしい。

 




ちなみに、前回やった魔法。僭主とは偽物の王様の事です。
槍は武器の王様と言われております。
武器の王と言うものを魔法というまやかしで作る。

そんな意味でつけてみました。
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