入学式が終わり、僕はAクラスに行く。シンはSクラスなので、途中で別れた。
自分の席を探し、席に着くと、寝る。
寝てたら、いつのまにか、自己紹介が始まっていて、自分の番になっていた。……一番最初だった。のろのろ立ち上がりながら、言う。
……どうやら、自分の名前と得意属性を、最低限言うらしい。
「ジャック・ウォルフォードだ。よろしく。得意属性はない」
得意属性なんて存在しないんだよね。
そもそも、得意不得意がある時点で魔術師失格だろ。またのろのろ席につこうとしたら、
「得意属性もないんなら、『賢者の孫』って大した事ないんだな!」
なんか挑発みたいな事言われた。
ちょーしょっくだわー。
「じゃあそれでいいよ。大した事ないヤツで」
んなッ!みたいな事言われたが、特に気にもとめない。
そんな挑発に乗るのは脳みそ小学生以外のヤツだけだっての。
次は実技だ。魔術の。というわけで、実技の場所へ移動する。先生から、君は、一番最後だと言われた。
……若干震えながら。地味にショックだ。
『アースブラスト!』
『ファイアボール!』
『ウィンドスラスト!』
『ウオーターレーザー!』
ネーミングセンス!ネーミングセンス!!
KBTITクラスは求めないから、もうちょいその辺流用してもよくない?
『
『
OSRだなぁ(KONAMI感)
イヤ。英語じゃあなくて。ラテン語とか。イタリア語とかがベースの方がカッコよくない?
何人かは的を砕いていた。ってもなぁ。あまりにも弱すぎて笑ってしまう。
あ。僕の番だ。
「『
2メートルのランスを生み出すと、周りは驚いていた。
的のド真ん中を穿ち抜く僕の騎兵槍。
シンのやらかした音がドォンと遠くで聞こえる。
僕のはバチッと槍が弾き返された。
僕は笑う。
「ホラ。大した事ない。そんな男だろ?」
シンと比べてもだいぶ抑えたのに。
……なぜか皆がドン引きしていた。
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そんなこんなで、授業も終わり。皆がドン引きしている中、サッサと帰ろうとする。
その時、少々、ノイズが入った。
「シシリー!こっちに来い!」
見てみると、誰か(男)が誰か(女)を引っ張っている。
……痴話喧嘩の最中かよ。
そこでなぜかシンが割り込む。
……シン。厄介事に首を突っ込むなよ……。
……シンがいるから大丈夫だろう。たぶん。
コレは、僕がめんどくさいから見捨てるんじゃない。
シンの方が適任だから、シンに任せるんだ。(ヲタク特有の早口)
それに、僕よりもシンの方がうまくやるだろ。
それより、図書室に行こかな。
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屋敷に入りながら。
「ただいまぁ」
そう言うと、十三人の視線が突き刺さった。
「……え。なに?」
「ジャック君。おかえり。さぁここに」
ディスおじさんの声。
慌てて、膝をつく。
「これは殿下。陛下。Sクラスの皆様。私にいったいどの様な御用向きでございましょうか?」
「辞めてくれ。気持ち悪い」
「何を企んでいる?」
ディスおじさんとオーグの連携のセリフ。なんと失礼な。
「企むなど恐れ多い。私は、いつもこうではないですか」
オーグとおじさんは鳥肌のたった腕を擦っている。
「ジャック。いつも通り喋っていいからな」
「……シン。お前はもうちょい礼儀を知ったほうがいいぞ?せめて人前だけでも繕わないと」
「そうした方がいいの?ディスおじさん、オーグ?」
「もちろん、必要ないぞ」
「私も不要だ。さっきも言った通り、何か企んでいるのか不安になる」
へぇ。って気になってたけど。
「何故、Sクラスの皆様がいらっしゃるのですか?」
「敬語は不要だ。……お前の方が強いのだろう?」
オーグの言葉に皆が頷く。
……話が始まらねぇ。
「……シン。なんでSクラスの人達がいるの?」
「……シシリーが男に絡まれたから、護るためだ」
あぁ。ちょろっと見たわ。
「んで、俺の魔道具で護る事にした」
うわ。よっぽど惚れ込んだんだなぁ……。
「……お前の変態魔道具で、か」
「お前の方が変態だろ!!!」
「い〜や!!お前だね!!!」
「両方ともだよ!!!」
……ばあちゃん。
「そ。んじゃ、僕は部屋に帰るわぁ」
「イヤ。むしろこの場にいて欲しいんだよ」
ディスおじさん。
「ジャック。お前がシンの制服の付与をしなさい。儂達の目の前で」
……ゲッ。爺ちゃん。
思わず、マズいって顔をしてしまった。
そこをばあちゃんは見逃さなかったらしい。
「シンも規格外だったけど、ジャックの理不尽さをみれるいい機会さね」
「……。シン。脱げ」
「……了解」
……まだ未改良で良かった……。
杖を取り出すと、皆は別に驚いてなかった。
僕が一枚服を脱ぎ、自分の服に押し当てると皆が『えっ!?』って顔になる。
そのまま、シンの服に順番に押し当てて、付与をコピーしていくと、皆は気絶しそうなほど驚いていた。
「ジャック!!!ちょっと見ない間に何をやってたんだい!!!」
ばあちゃんに、なぜかめちゃくちゃ怒られた。
次は戦闘開始ですね。頑張らねば。