頑張らねば……!
赤く、紅く染めるのが目標です。
主人公の瞳のように……!
……どうやら、シンが始めた研究会の説明があったらしい。
なんか、口調が定かではないのは、単純に覚えてないからだ。
次の日、登校するなり、クラスでもみくちゃにされて疲れたから寝ていたら、終わってた。
……ザコ魔人の討伐は一般人のするべき事ではなかったらしい。
僕らが制御する魔力をみると、みんなちょっと増えていた。
どうやら、サボってはいなかったらしい。
新しく増えた2人(鍛冶屋の息子と料理屋の娘)は興味深そうに見ていた。
……軽く制御する魔力を見たところ、やっぱり魔力制御する前の皆とあんま変わんなかった。
「……魔力弱すぎない?そんだけでどやって魔法使うの?」
て聞いたら、軽く泣いてた。
みんなから白い目で見られる。
エ゛ッ悪いの僕ッ!?
「いやいやいや!違うでしょ!?ねぇシン!コイツらが魔力制御サボってたのが悪くね⁉」
「お前が悪い」
……僕が悪者になってしまった。
「…もういいよ。僕は大人しく魔道具作ってるよ…」
なんかフォローの声が聞こえたが、知らない。
(さてと、まずはなんの魔道具を作るかなぁ)
色々作ってはみたが、これと言って取り留めなくテキトーに作ったものが多い。
まずはカバンから作って行こう。
その名の通り、空間を広げるどころか、重さまで減らせるようになったスグレモノです!
ただ、常に魔力制御してないと使えないのが玉に瑕。
次に異空間収納から取り出すのは、ただのコップ。ホントにただのコップです。
それに、
そうする事で、あらフシギ!
魔力を流すだけでコップに水が満たされていくではあ〜りませんか!
戦時中、どうしても水不足になりがちな貴方!おひとつどうでしょうか!?
これで水問題も大幅に解決!
戦争時、水を持っていく必要がなくなるのです!
次にご紹介するのは、コチラです!普通の剣!これに『修復』と付与をします!
皆さんはここぞという時に斬れ味が足りなくて困った事はありませんか?そんな時に、もし、この剣があれば!
魔力を流す限り無限に斬れる剣に早変わり!
もちろん、包丁や果物ナイフに付与しても構いません!
この永遠の斬れ味を、是非貴方の手に!
「自重しろオオオオオオオジャックウウウウウ!!!!!!」
「次はなんの商品なんだ?ジャック」
「次は眠たい朝を解決する画期的アイテムの『覚醒のハンカチ』だ」
朝に、なんと!魔力を流したハンカチを顔に乗せるだけで!一発で目が覚める魔法のアイテム(ガチ)!!!
だ。他人を強制的に起こすのにも使えそうな所に需要がありそう。
……地味に売れそうな商品達だろ。
眠剤飲まされても平気なアイテムだな。
「わかった。わかった。自重するよ。オーグ」
「…次は何を作るんだ?」
「……反物質?」
「お前、ホントいい加減にしろよ?」
「シンまで!?」
サ。冗談はさておき。
「今度は松明代わりのモンだな。後は自走する乗り物の……」
「………ハァァァァァァァ!?」
「模型というかおもちゃを作ってみた」
おもちゃの四駆を見せると、なぜか皆ものすごくホッとしていた。
魔力を流すとネジが巻かれるタイプの簡単なおもちゃだ。
「……ホントに自走する乗り物を作るかと思っちゃった……」
「さすがにそんなモンは作らねぇよ、マリア。作れねえし」
……異空間収納にプロトタイプが入っているのはナイショ。
魔力を流す事でエンジンを回す、超クリーンな自動車なのだ!
……一つ作った事で課題が山積みになったために、しばらくは放置。
……透明マントとか作ってみたいなぁ。
でもまずは。
「ライターと扇風機と、ドライヤーかなぁ。作るのは」
「それはどんなモノなんだ?」
「ライターはすぐに着火できるヤツ。扇風機は涼しい風を起こすヤツ。ドライヤーは温風で髪を乾かすヤツだな。あとは……」
「その程度ならば、問題はない」
「半分、反物質になるヤツを作ってみたい。拳大くらいのちっこいモンで。物質と反物質合わせて100g位のヤツを。魔力を流した5秒後とかに反応するように付与して、サ」
……シン。寒いの?なんでそんなにガタガタ震えているの?
なんでコイツのどこが一般人なんだよとか言ってるの?
アイアム一般人。だよ?
「へぇ。それはどんなアイテムなんだ?」
「……爆発を起こすもんだ。それも大爆発。この都市が消えてなくなるレベルの」
おい。なぜオーグの疑問にシンが答える。なぜ皆ドン引きしているんだ?
「……どうやって逃げるの?」
ガタガタ震えているのがわかっているぞ?マリア?
「フツーに『ゲート』で逃げればいいだろ。魔力流してその魔道具を起動させたあと、『ゲート』開いて、中にポイ。その後『ゲート』閉じれば問題ないだろ?」
ゲートの効果を知ってるせいか、皆がガタガタ震えだす。
「……恐いです」
「……恐ろしい効果でござるな」
そう褒めるな。
「褒められてないぞ」
なるほど。絶賛されているのか
「あと。シン。対消滅を過小評価しすぎ。ミリグラムで、半径5キロ位の爆発を起こしたんだ。僕がよく使う爆発物はソレ。50gも対消滅しようモンなら、地形なんて容易く変わるよ。山が1つ2つ吹き飛ぶカモ?」
吹き飛ばして余りある可能性しかないなぁ。
「……もし、その爆発の中央に人がいたら、バラバラになっちゃいそう」
「そんなワケねーだろ。マリア。……そんな生っちょろい爆発や熱量じゃあない。人体はバラバラになる前に蒸発するんだから」
バラバラになる云々以前の問題である。エグい光景を見ないで済むよ!やったね!
「なぁ。ジャック。自重という言葉の意味を知っているのか?」
「もちろん知っているさ。だが、自重した事で救えた命が救えなくなるかもしれないだろ?」
僕はできるだけの命を救いたい。
もちろん、全ての命が救えるとは思ってはいないが、可能な限りの命は救いたいのだ。
他人の命を救うためだったら、自重なんて言葉を放り投げてでも、全力でやる。それが僕の生きる道だ。
その道を阻むのであるならば、全力全霊で打ち倒すほかない。
その意志を以て睨みつけると、オーグは肩を落とした。
「……好きにしろ」
……じゃあまずは、と。
「……制服の改良をしなきゃなァ。どんなダメージも無効化しつつこっちの攻撃は透過する。物理だろうが、炎や氷だろうが、酸だろうが、毒だろうが。それでいてこっちの攻撃は無条件に通るようにするイメージを固めなきゃなぁ。そのためには、付与文字を増やして……」
「自重しろオオオオオオオ!!!!!!」
なぜに!?
……みなさま、反物質を作って売りたいと思った経験はありませんか?
最強で最高値の物質だと思っております。
エネルギーを作るなら一番ではないでしょうか。