とある世界のお話と転生した人間の話。   作:秋津守丸九

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今まで読み専でしたが、書きたいと思う様になったので書くことにしました。初投稿です。


いちばんさいしょのおはなし

「暇だ。」

 

ここに一人の男がいました。

男はとても暇でした。

とてもとても暇でした。

やるべき事は有るのですが、男はそれをしようとしない無気力で集中力の無い怠惰な人間でした。

男は暇をどうにかして潰せないかと考えていました。

 

それは突然の事でした。

 

「何か創るか。」

 

男はそう思い立ちました。

男は妄想癖がありました。

しかし、男は一人での妄想に既に飽き、何かの形にしたいと思ったのです。

ですが、案の定男一人ではアイデアはあってもやはり形には出来ません。

男はできるのならば、とっくのとうにやっていました。

やるべき事はやらない癖に。

 

「今、暇?」

 

ですから、男は友人に尋ねました。

友人は答えます。

 

「そうだけど、何で?」

 

男はそれを聞いて、説明をしました。

"暇を潰せるだけの物を創りたい"と。

友人はそれを聞いて、"面白そうだから参加する"と言いました。

 

「ありがとう。」

 

男は友人が同志になる事に喜びました。

そして、自身の想像が形になるという事に喜びました。

こうして、"ソレ"が作られて行く事になったのです。

 

"ソレ"は男がアイデアを出し、友人がまとめ、二人で協力して創り上げました。

男と友人は"ソレ"に自らの趣味と自らの知識を埋め込みました。

途中にはいくつかの苦難がありました。

ですが、完成した今では良い思い出となりました。

男は思いました。

"コレがあれば暇になる事も無くなる"と。

"コレはきっと楽しい物だ"と。

"面白くなる"と。

友人の方を見ると友人も同じ様な事を考えているのだと分かりました。

 

男と友人は"ソレ"の管理をして行こうと思いました。

管理の方法は分かりませんが、時間ならあります。

男と友人は一つ一つ手探りで管理方法を見つけて行くことにしました。

 

男と友人は"ソレ"の管理方法を見つけました。

いいえ、最初からわかっていたのかもしれません。

とにかく、男と友人は"ソレ"の管理方法を見つけたのです。

男と友人は喜びました。

そして、男と友人はその方法に面白さを見出しました。

元々、面白い物が好きな男と友人はその方法を実行しました。

もはや、"ソレ"を管理するのではなく、"ソレ"で楽しむのが男と友人の目標となっていたのです。

 

男と友人はその方法を成功させました。

男と友人は喜びました。

男と友人は"ソレ"をもっと面白くする為に活動を開始しました。

男は友人のする事に頭を抱え、友人は男のする事に苛立ちを覚える様になるのですが、それはまた別のお話。

 

いつしか、男と友人は消えて無くなりました。




今後、どうぞ宜しくお願いします。
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