私は今、女の子と手を握って歩いています。嬉しいとお思いでしょうか?字面だけ見れば非リアの私は喜ぶべきなのでしょう。しかし、私は全く嬉しくありません。だって正確に言えば杏樹に腕を掴まれて、引きずられている状態なのですから。この状態を嬉しいと思う人間がいるのでしょうか?(嬉しいと言うMはお帰り下さい)
「そろそろ放して貰っても宜しいですか?」
腕がもうそろそろヤバくなってきたのだが、まだ放してくれないんでしょうか?
「ダメよ。私が放したら絶対真紀奈ちゃんのところ行くでしょ。」
イタイイタイイタイ。力いれないで。手に力入り過ぎでは?というか、これは6歳の女の子が出していい握力ではない。やめて、腕が潰れる。
「行かないよ。行かないから放して。嘘じゃないから。嘘じゃないから。待って、力入れないで、腕が!腕が!」
ようやく放してくれた。痛い。骨が折れるみたいだった。折れたこと無いけど。
杏樹は立ち止まり、真紀奈ちゃんとは関わるな的な事を言ってきた。
「イテテテテ。なんだって、真紀奈ちゃんは駄目で他の子はOKなのさ。」
いつもは私がどう行動しようとも実力行使しないのに、なぜ真紀奈ちゃんの時だけ実力行使をするのか訳が分からん。いや、彼女が特別変な人と言うなら分かるのだけれども彼女は成績優秀、品行方正というまるで絵に描いた様な優等生なんだよ。もしやそのせいなのだろうか?まぁ確かに普通と比べて結構精神年齢高そうだけどそれは厳しい教育の賜物と言う事で収まる範囲内だし。う〜ん。どうなんだろ?
「そうですのよ。なんで彼が私と話そうとしたりすると彼を何処かに連れて行ったりして私と彼の話を妨害するんですの?」
って、気づかぬ内に真紀奈ちゃんが話の輪の中に混ざって来てるし、たまにこういう事があるから驚かされる。
さて、私の目の前では今、世にも怖いという女の口喧嘩と言う物が始まっております。普通なら仲裁に入るのですがこの二人なら精神年齢高そうだしきっとキャットファイトには成らないと信じております(現実逃避)。……と、どうやら口喧嘩だけで済んだようで、杏樹が折れて真紀奈ちゃんが勝った様ですね。
「わかったわ。だけど、進二と会うときは私も一緒の時にしなさい。いいわね?」
杏樹が変な条件をつけたようだが、真紀奈ちゃんはそれを呑んで遂に私と真紀奈ちゃんとの日常的な会話などが許されました。にしても、あの条件から考えて杏樹は一種の束縛系のデレを患ったのではないだろうか?それならば、杏樹が私に好意を抱いている事の確認ができたから良い……のか?
やはり、やっぱり、そうだった。そうだったのよ!!
彼が
これから、真紀奈ちゃんにもフラグを建てたいな〜と思う今日この頃。勉強をやるふりも順調だし、目標達成に向けて頑張っていこう。今日も私は平和です。(◡ ω ◡)
はぁ( ´Д`)=3
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