一発ネタ。ついでに初見殺し。

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とある掲示板の感想返信を実現しました。


はじまりはじまり~

俺の名前はレッドってんだ!

住んでいる町は、マサラタウンで世界的に有名なあのオーキド博士が住居を構えてるんだ。

しかも今年で10歳になるから、俺はオーキド博士の研究所でポケモンをもらえる。

 

 そして、ついに冒険にも出られるんだ!

 

 もう、楽しみでわくわくが止まらねぇんだよ!

楽しみは楽しみなんだけど、昨日まで他人だったような気がする!

 

 自転車で道路の側線内を走っていたら、いきなり幅寄せしてきたトラックの後輪

に巻き込まれてそのまま自転車ごと身体をひき肉にされたような気がするけど、

そんなことはない!   はず。

 

 とにかく楽しみだ!

せっかくのポケモンの世界だし、最初はヒトカゲにするぞお!

 

 ふっ、サートシ君の様に、遅刻なんてしないぜ。

事前に父さんと母さんと一緒に、フレンドリィショップとかで冒険の準備をしてきたんだ。

これで悔いはないぜ。

さあ、今日も筋トレしたら、最後の事前確認だ!

 事前確認でしておくべきことは、俺の調査を踏まえたプラン!

一年後に差し迫っているポケモンリーグで、いい結果を残す。

そのための日程さ!

 

 このカントー地方で捕まえられるのは、150種。推定で、149種!

ミュウとかミュウツーとか、ギアナ高地だったりニューアイランドに

行かないといけないじゃないか!!

 ってなわけで、俺の予定……!

 

 最初にヒトカゲを選ぶのは、確定!

で、フーディン・カイリュー・スターミー・ケンタロス・ゲンガーだ!

カントーなんだし、はがねやフェアリーなんて存在しない!

そんなわけで、こいつらが最終決定だ!

 友情ゲット?

うーん、別にその時はそんときさ!

 

 次にこの世界は現実だから、ジムバッチがなくてもいろんなところに行けると思う!

さらに言うと、ナナシマとかオレンジ諸島にも行けるのならば、

リザフィックバレーにリザードンを預けるのもいいかもしれないぞ!

 そうすれば、俺のリザードンはもっと強くなるはずだ。

もしも最初にヒトカゲをもらえなくても、最初の町周辺でそういう捨て子がいるかもしれない。

それを積極的に狙っていこう!

 

 フーディンとなるケーシィは、ハナダシティ!

そして、ゴースはシオンタウン・ヒトデマンは釣り・ケンタロスとミニリュウはサファリゾーン。

こいつらに会うのは、結構骨が折れる……!

だがその先には、俺の勝利への道があるんだ!

 これで、地方リーグを制したら、国内リーグ。そして、国際チャンピオンシップに出るんだ!

共和都市群国家である、カントー・ジョウト・ホウエン・シンオウ。

カントーは俺として、残りの3か国を確実に倒すんだ!

 

 

――――明日

 

 

「レッド!時間よ!」

「はーい!」

 

 寝落ちしてしまったが、目覚まし時計を4重にかけている俺に死角はないぜ!

さあ、行くぞ俺のポケモンたち!Foooooo!!

 

 今世最後になるかもしれない母さんの飯を食って、生き抜くための七つ道具と

コンパクト旅行道具をバッグに入れていざゆかん、わが道を!

 

――――――――――――――――――

 

 

「博士ー!」

「おお、レッド。ずいぶん早起きじゃのう?」

「待ちきれなくってさ!」

「相変わらずハイテンションじゃな!」

 

 俺のハイテンションぶりに、博士は笑う。

俺はいつも通りらしい!

やったね。

 

「ふむ、レッド。早い者勝ちじゃ、共に旅する最初の仲間を選ぼうかのう」

「やった!」

 

 これだからオーキド博士は最高だ!

アニメだと、サートシ君とか博士のセリフで、早いもの順っぽい描写があったんだよな!

 よかったあ、さらに言うと他のやつはまだきていない。

これで、俺はヒトカゲをGETできる!

 

 

 研究所に上がって、そこの助手の方々とあいさつした。

いつも通りの光景だなぁ。

 

 とある一室にあんないされると、そこにはアニメであったあの円形の台だ。

此処からモンスターボールが出てきて、ポケモンを選ぶんだよなあ。

 

「ほれ、今回のポケモンたちじゃ。今後を決めることにもなるから、

慎重に選びなさい」

 

 出てきたのは、多数のモンスターボール。

ヒトカゲは……いた!

っし、こいつだこいつう!

 念のため他のやつを見てみたんだが、すげぇよ。

なんと、ホウエンのやつらもいるんだよ!

だが俺はメガシンカが二種類あるヒトカゲにしてやったぜ!

 

「カゲ!」

「オスのヒトカゲじゃ。こいつにするんじゃな?」

「はい!」

「よし、こっちがヒトカゲのモンスターボールじゃ」

 

 並べていたモンスターボールとは違うボールに移し替えてた。

え、まじ?

と思ったけど、アニメではヒトカゲ達の入っていたボールを開けてたっけ。

別の空ボールかもしれないけれど、そういう移し替えってあったんだなぁ。

 げーむでもいつごろから好きなボールに、移し替えできるようになったんだっけな?

わっかんね!

 

「ヒトカゲ!君の名前は、フレイムだ!」

「カゲッ!」

 

 俺はヒトカゲを抱き上げて、名前を付けた!

お前は俺の星になるのだよ!!

 

 

「レッド。モンスターボールとポケモン図鑑じゃ。

是非ともポケモンたちの事を知るため、沢山GETしておくれ」

「ありがとう、博士! っしゃ、フレイム早くトキワの森にいくぞ!」

「カゲ!」

 

 いつもながら行動が早いのー、と博士が驚いている間にも俺は研究所の長い階段を

おりたのだ!これくらい余裕のよっちゃんだぜい!

そもそもこれくらいで、音を上げていたらシロガネヤマとかどうやって挑むんだよおってな!!

 

 ん? やいのやいのうるさいな?

 

 降りてみると、初めてなのに凄く仲のいい友達の感じがしてやまない子供たちがいる!?

 

「「「レッド!?」」」

「よお、おはようさん!」

 

「おいおいおい、抜け駆けなんてらしくねえじゃねえか!」

「おはようございます、レッドさん。早いんですね」

「オッハー! レッド! 待ちきれないからって、先行くのはないよ!」

「おはようレッド。まさか先を越されるとはねぇ」

 

 初めてのくせに、すんごい懐かしい感じがするぞおい!

勉強に追われて、学友を弾き飛ばした結果のボッチ。

そしてそのまま大学でバイトしつつ、学業を優先させてたらずっとボッチ!

バイトと勉学につかれた身体は、判断力を低下させて速攻死に体!

 やべえ、涙出てきた。

 

「はあっ!? どしたレッド、朝っぱらから泣き上戸か!?」

「あわわ、レッドさん。すみません、何かしましたか!?」

「ちょ、いきなり何泣いてんのよ!?」

「出会い頭に泣くほど、僕達に会うのがうれしかったの?」

 

 泣いてなんかないやい!

これは走ってる最中に土踏まずに、石が突き刺さった鈍痛が今更になって襲ってきた

んだよ!いいだろ、朝から泣いても!

 

「そんなに痛いんですか? 足見せてください」

「いや大丈夫さ、ありがとなイエロー」

「はいっ!」

「って、いやいや顔は拭かなくても」

「眼が真っ赤になってますよ。晴れ舞台なのに、悲しい表情はやめてください。ね?」

「はい」

 

 えーと、紹介しわすれたな。

上からシゲル・イエロー・リーフ・シアンだ。

 テンションが下がっちまったあ!!

てか、イエローが甲斐甲斐しいけど、俺、何かしたのか?

まあいいや!俺らしいと聞いたから、このままでいかせてもらうぜ!

 

「よし、俺達はじーちゃんにポケモン貰いに行くぜ。

レッドはどうすんだ?」

「一緒に行くぜ!」

「貰ったんじゃないのか?」

「イエローが言ってたろ?晴れ舞台だからさ!

それにはじめの一歩は、皆と一緒がいいし。だろ?」

 

 お、グリーン、じゃない。シゲルはマメパトがタネマシンガンくらった顔をしてるぞ!?

すぐに覚ったような顔をするんじゃない。

決まってるからいいけどさ!

 

「じゃあ、俺の最初の相手はお前だ、レッド!」

「望むところだ!」

「おーい、先行ってるぞー」

「おい、待てやシアン」

「ライバル宣言早過ぎじゃない?」

「こういうのは、初動が肝心だってじーちゃんがいってたぜ」

 

 リーフの言葉で気づいたけど、やっぱライバル枠かよシゲル君。

別にいいけどな!

 

「あの、レッドさん」

「どした、イエロー?」

「一緒に行きませんか?」

「おう!」

 

 あー、階段往復つらっ!?

朝っぱらからバドミントン部のような訓練だなあ!

あいつらよくも朝っぱらから、神社の階段で何往復もできるよなあ!

俺も運動部の時は、何度も違う神社の方で何往復もしてそのあと判断力を

鍛える為の警泥とか鬼ごっことか色鬼とか高鬼とかやったけどさあ!

 9歳以上10歳未満にこれはきついわあ。

今年10歳になるから、ここにいるけどほんま辛い。

 

「じーちゃん!てめぇのポケモンもらい受けに来たぜえ!」

「口の減らんクソ息子じゃのう。お前は最後にしてやるか」

「申し訳ございません、私めにも一枚かませていただけませんでしょうか!?」

 

 うっわ、見事なお辞儀!

社会人のマネジメント経営でもしてたのかな?

 

「ユキナリじーちゃん、私のポケモンちゃんは?」

「リーフくん、もうちょっとまってほしいんじゃが」

「あの寝坊助はほっとこうよ。時間の無駄だし」

「流石に、ああ、いや。そうだのう、さきにやろうか」

 

 だれだろうって、サートシ君か。

これから20年以上声優さんが、痴呆症に陥るまでずっと主役はった歴史的な主人公だな!

 

「ごめん、博士!おくれたあ!」

 

 お、この声は!

皆後ろを振り返ると、ちゃんと準備してきたサートシ君がいた!

寝巻じゃない!すぎょい!

 

「サートシ君、君はまた遅刻か?はじめっからこけってるぞ」

「いやぁ、目覚まし時計が壊れちゃってさあ」

 

 お?サートシ君シーゲル君の煽りに乗せられていない?

ということは、サートシ君。俺たちの影響で、性格がだいぶ落ち着いたね?

それか中身が違うのか?

 よくわかんね。

 

「これで全員じゃな。ほれ、選びなさい」

 

 俺もヒトカゲが入ってたカプセルを急いで取りに行くぜ!

ここで誰かに取られたらまずいからなあ!

 ふ、俺の足は、だれよりも速い!

 

「俺はこいつだ!」

「俺も決まったぜ!」

「私はこの子!」

「ボクはこの子にします!」

「僕の相棒はこいつさ」

 

 シーゲル君、サートシ君、リーフちゃん、イエロー、シアン。

全員決まったんだなぁ。

 

「さて、皆。自分のパートナーを出してみなさい」

 

 みんなうなずいて、ボールを投げた!

 

「「「出てこい!」」」

「出てきて!」

「出てきてください!」

 

ゼニガメ、ピカチュウ、キモリ、ヒコザル、ケロマツ。

 

 うわぁ、いろいろおかしいけど、結局はこうなるのか。

すごいな運命力。

 俺もフレイムを出して、皆とあいさつする。

ふふふ、気づかれてないな!

っし。

 

「シゲル! 俺とバトルしようぜ!」

「望むところだレッド! じいちゃん、裏庭借りるぜ!」

「怪我するんじゃないぞー?」

 

 俺はフレイムとあいさつをそこそこに、お互いを高める為シゲルと共に

バトルするのさ!

 

「勝利条件は、お互いのどちらかのポケモンが倒れたらだ!」

「OK! 審判はどうする?」

「リーフ頼むぜ!」

「はいはい。じゃ、バトル開始ね!」

「フレイム、鳴き声!」

 

 開始の合図を聞いたら速攻だ!

ゼニガメはかたくなるか、殻にこもるのはず。

ならばこもる前に、鳴き声で攻撃力を下げてしまえばいい!

 やつは防御力が高いのが取り柄だ!

攻撃力はある程度低かったはず。

だったら、鳴き声で攻撃の手数をふやしてやればいいんだ!

 

「!? ゼニガメ、体当たり!」

「フレイム、奴に向かって駆けろ!」

 

「ゼニッ!」

「カゲッ!」

 

 あたるその二歩前。

この瞬間!

 

「フレイム、奴を飛び越えつつひっかく!」

「カゲッ!」

「何だと!?」

「ゼニッ!?」

 

 お、いい感じにこけたぜ。

 

「フレイム、ちょいちょい」

「カゲ?」

 

 俺はフレイムに、ゼニガメがこけている間戦略を打ち立てたぜ!

これで、勝機をこちらに引き寄せる。

もしも相手が泡をかけてやれば、やることが増える。

だが、たぶんカントーの仕様のままのはず。

 そのまま、押し通らせてもらうぜ!

 

 戦闘自体はあっさり終わった。

 まあ、こんなもんだろ。

そもそもここで勝利できなければ、俺の夢はかないやしない。

 

「フレイム、よくがんばった!ありがとな!」

「ゼニガメ、サンキュ。ゆっくり休んでてくれよ」

 

 俺はシゲルとむきあって、互いの健闘を称えた。

 なんだかんだ、やっぱ博士の息子なんだなって。

 

 戦闘中に俺はフレイムに、ゼニガメの足や首を狙うようにお願いしてたんだ。

奴は背中の甲羅で、バランスを崩しやすい。

だからそれを狙ってのことだ!

 そしてたまに距離を離して、鳴き声をかける。

離れすぎると防御を固めつつ、バランスの悪さを起き上がりつつ

攻撃に転用するくらいの応用力の高さがある。

いやぁ、一杯食わされたぜ!

 

 最終的に持久力がなくなって、そのまま倒れてしまったんだけどな。

 

「ふう、無事に終わったようじゃの」

「じーさん!」

「全員研究所に入るんじゃ。今からわたすもんがあるんじゃ」

 

 俺はすでにもらっているけど、空気を読んで一緒にいくぜ!

 

「レッドさん、おめでとうございます」

「イエローありがとな」

「ヒトカゲのフレイム君も、結構傷ついてしまったんですね」

「ポケモンバトルってのは、そういうもんさ」

「ちょっと貸してください」

 

 ボールを渡したと思ったら、不思議な力が……!

まさかと思うけど、回復しているのか!?

 え、このイエロー、ポケスペの?

いやいや、この世界がポケスペだなんてありえない!

 

 ポケスペだとリーフ・シアン・サトシ君は、一切出てこない。

シゲルもそうだけど、分類としてグリーン。

そうだとしても、ありえん。

リーフもあの世界ならば、ブルーで通ってるし。

 

 そういうわけで、この世界はあの残酷で凄惨な漫画の物語ではないんだ!

 安心したー。

でもイエローがこの様子だから、きっと他にもあるんだろうなぁ。

 

「どうぞ」

「ありがとな。ん?」

「?」

 

 俺の初めてのはずなのに、そうじゃない記憶が何かを訴える。

なんだろう?

 うーん?

イエローに何か疑問を持っているのか?

 

 まて、何かおかしい。

 

 そうだ。この子、女の子だ。

 

 まって、まって、何か怒られそうなフレーズだけどまって。

 

 

 つまりだ。ポケスペだと少年っぽい書き方をされてた。

だがとある事情により、少女だと判明してからはまつげが厚く、

かつ跳ねが見られるようになった。

で、この子には最初からある。

 やべえ、ポケスペじゃないということの証明に、すんげえ安心感が沸いたわい!

 よかった!セレビィとか氷の仮面とか、よくわからないやつらと戦うことがなくなったんだ!

やったぜ。

 

 あ、考えてるうちに研究所内に戻ってきちゃった。

なんてこったい。

 

「さて、君たちにポケモン図鑑とモンスターボールを授けよう。

どんどんポケモンたちと仲良くなりなさい」

 

 俺は俺で受け取ってるから、それを手の平に出せばわかるだろ、うん。

すでに持っていることで、察しがいい奴はきづくだろうけど、流石にないよな?

無いと言って!?

 

「「「ありがとうございます!」」」

「じーちゃん、ありがとな!」

「ありがとう、博士!」

 

 シーゲル君にサートシ君。

二人だけ違う反応だあ。これが息子と主人公の差かあ。

ま、二人とは違うんだ。俺は俺の人生を歩むぜ!

まずはハナダシティだ!そこで、ケーシィをとらえる。

 ついでに道中のトレーナーを倒して、経験値と金をせびる。

実践こそ最大の経験だって、現代の自衛隊が言ってた!

自衛隊ってなんだよ!?

 

 くくく、俺の一人突っ込みも鋭さを増してきたな?

 

 

「僕は準備できたよ」

「私もオッケー!」

「ボクもできた!」

「俺もできた!」

「俺はいつだって準備できてるぜ!」

 

 シアン・リーフ・イエロー・サトシ・シゲル。

皆、最後の準備ができたみたいだ。

 

 最後って?

それはもちろん、マサラタウンの入り口にある看板のところさ!

アニメだとよくサトシ・タケシ・カスミ達が、旅の終わりや始まりで

よく利用してた場所!

 いやぁ、ここに俺が立っていると思うとなんか変な気分だなぁ。

でも、嫌な感じじゃない。

 

「「「いっせーの!!」」」

 

 俺たちは、マサラタウンを出てはじめの一歩を踏み出した!

そしてみんな、それぞれの目標を持って散っていく。

 

 最初はケーシィだ!まってろよ!

 

 ペースを守って走っていくと、ハナダシティへ向かう分かれ道があった。

ここまで結構走ったんだけど、全然疲れなかった!

何でだろうな!?

 やっぱ、スーパーマサラ人だから?

ということは、伝説のポケモンに会えるのかもしれねえな!

そう考えると、すんげぇわくわくしてきた!

 

 フレイムと共に強くなって、ポケモンリーグで優勝してやるぜえ!

 

 

「待って。ここが、トキワの森?」

 

 ハナダシティへ向かうための看板に従って歩いていくと、地形の関係

からかトキワの森によるみたい。

で、その場所に来たら、森じゃなかった。

せいぜい林。なんで?

 

「おいおい、そこの君。この国有地に入るんじゃない」

「へ?」

「こんにちは」

「こんにちは」

 

 虫取り少年が、俺に話しかけてきた。

原作通りのトレーナーがいて、びっくり半分安心半分。

でもこのありえない光景に、目ん玉飛び出たわ!

 

「なんでこうなってるの?」

「トキワの森が植林されてるのは、5年前の天災で枯れたからなんだよ。

もしかして、知らない?」

「なにそれ、初耳」

 

 10歳としても5歳だぞ?

わかるわけがないんだよなぁ。

俺の記憶が、5年前はどこかの外国に行ってたことがわかるし、

もともと外国人だったのか?

 あれー?

 

「とにかく、だ。君、ポケモン持ってるんだろ?」

「あ、ああ!」

「トレーナーと目があったら?」

「っ! ポケモンバトル!」

「そうさ、行けっ! キャタピー!」

「行くぞ、フレイム!」

 

「ピー!」

「カゲェッ!」

 

 俺達の最初の戦闘だ。

相手はゲームではなくて、現実に生きてるやつらだ!

絶対に負けられない!

経験値が戦闘するだけでも得られるのはわかっているんだ。

有利な状況にはさせられない!

 

「フレイム、ひっかく!」

「キャタピー、糸を吐く!」

「フレイム、糸を切りさけ!」

 

「カゲッ!」

 

 よしよし、切りまくってるな。

そのまま……!

 

「キャタピー体当たり!」

 

 え。

 

 あ!? 粘着性の糸が、フレイムの視界を奪ってる!

しくった!

 

「ピー!」

「カゲ……!」

「フレイム、右足軸に横回転!しっぽで攻撃!」

「何!?」

 

「カッ!」

「ピー!?」

 

 火傷っぽい怪我を発見!

 

「フレイム、止まって右90度、前進3M先にひっかく!」

「カゲッ!」

「目つぶしが効かない!? キャタピー、固くなる!」

 

「ピ」

「カゲーー!!」

 

 よし!キャタピーの急所である、においを出す場所を攻撃したぞ!

 

「フレイム、ひのこだせるか?出せるんだったら、糸を燃やすんだ」

「カゲ」

 

 おお!レベルアップした!これで、火の粉を覚えたんだな!

よかったー!

でも覚えるのが異様に早いな?

 ということは、すでにフレイムはコツがわかっていたか、

この世界が第6世代くらいまで進んでいるのかもしれない。

 

 ガラルだと最初から覚えていて、3D化くらいまでレベル6くらいで覚える。

で、昔のだと、レベル9やら10で覚えるんだよな。

火の粉・水鉄砲・蔓の鞭。

 

「へぇ、強いじゃん」

「だろ?俺のフレイムは、最強を目指すその道にある。

簡単には負けられないんだよ」

 

 ポケモン図鑑には、レベル14って……。

うっそお。え、レベル5で撃破っておかしくない?

性格が防御の低いやつかもしれないなぁ。

おっとり?

 

「じゃあ、最強に至るヒトカゲがどんなに強いか見てあげるよ」

 

 ん?

とんでもない勘違いしてない?

ヒトカゲ(最終進化リザードン)と共に、リーグで優勝して見せるだけで

ヒトカゲ縛りしないんだけど。

 

「こい! 僕の相棒!」

 

 まって、少年の相棒!?

キャタピーじゃなくてビードルだったか!?

まさかのバタフリー! それか、スピ―――――――

 

 

 

 

 

「レジッレジジッレジアイス」

 

 

「!!!?!???!??」

 

 

 

 

「氷タイプだからといって、簡単に負けないよ!」

「まって、ほんとまって」

 

 

 

 

 え、なんで。

トキワの森の虫取り少年が、レジアイス?

改造ポケモンの世界だっけ?

うそ、まじ?今後、ブラックホール団とかでてきて、

創造神相手に戦っていくの?

何で何で

 

 

 

「余裕かましてるね。これは、宣戦布告かな?

レジアイス、ロックオンからの電磁砲!」

「レジアイス」

 

 

 まっず!

 

 

「フレイム、火―」

「」

 

 刹那。紫電一閃。

 

 地面がえぐれ、クレーターが発生しちまった。

 

 

 

「え?(困惑)」

 

「フレイムウウウウウ!!!」

 

 傷薬なんて持ってないぞ!!!

ハナダシティで購入するって、決めてたから!

 

「弱すぎじゃない?これで、優勝は……」

「二時間前に旅に出たばかりだよ!つか、何でレジアイス!?

おかしくない!?」

 

 はい。なんでか虫取り少年が、回復の薬と元気の欠片もってたので

頂きました。最高級品だから、怒りだせない。

それより問い詰める!

 

「あれ。まだナナシマの国際統合ネットワーク完成してないんだけど」

「はい?」

「君、何者なの? カントーでレジアイスを知るなんて、ふつうおかしいんだよ?

もしかして――【関係者】――?」

 

 

 

 は?

 

どういうことだってばよお!!

 

 

 




神様転生・アニメ・ポケモン赤緑青黄・ポケスペ・ポケモンFRLG・輪廻転生かつ憑依。
ジャンルごった煮。


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