あの日見た青年は、空虚でした   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回もアンケートのキャラ回となります。そして、アンケートを締め切りましたと同時に、新たなアンケートを実施していますので、是非ご回答お願いします。

そして、☆10評価:ENDLICHERIさん、☆9評価:むら24さん、お気に入り登録:むら24さん、サユさん、祭り好きさん、咲羅さん、ユウキチさん、猫玉ウドんさん、しろぷにさん、隻眼のヒキガエルさん、クラさんさん、ユノリアさん、ねなろ最高さん、北野祐登さん、ありがとうございます。今現在投稿している小説の中でも、特にご愛読してもらっているこの小説も、まだまだ拙い部分が多いので、精進して、もっと良い作品を見せられたらと思います。

では、本編を開始します。



【日常】青年は、巡りました

[商店街]

 

 

「…来てみたけど…どこ行ったらいいんだろう…?」

 

 

とある休日、紗夜姉達の紹介を思い出して、ふと商店街に来てみたんだけど…どこがどうとか覚えていない。見てすぐ分かる場所は問題ないけど、それ以外は少し自信ない。

 

 

「……?どうしたんだ、こんなところで」

 

 

そうして困惑している僕に話しかける女性の声が1つ。そこにいたのは、金髪ショートで、少々ヤから始まりザで終わる人の顔付きをしていた。

 

ただ、この前に一度連れて行ってもらった時にも会ったから、この人が誰かは覚えていた。

 

 

「佐藤さん…こんにちは」ペコリ

 

 

「お、凪だったのか。…今日はどうしたんだ?」

 

 

「…ここに来てみたんですけど、いまいち把握できてなくて…」

 

 

「そうだったのか」

 

 

そんな佐藤さんではあるが、根は優しい人だそうで。お父さんが経営している八百屋の手伝いをしたり、商店街の人達の手伝いをしてもいるらしい。

 

…人は見た目によらないって、痛感させられる瞬間だった。

 

で、少し考えている佐藤さんが何か思いついたような素振りをし、僕の方に近づいてくる。

 

 

「…良かったら、あたしと回るか?」

 

 

「…良いん…ですか?」

 

 

僕からしてみれば、その提案は願っても無いものだけど、佐藤さんに無理させていないかが気になって仕方ない。

 

 

「あぁ、特に用事もなかったし、困ってるなら見過ごせないからな」

 

 

まさしく人間の鑑。現代に生きるマザー・○レサと言っても遜色ないとまで思える。そこまで言われたら、寧ろ断った方が申し訳ない気がする。

 

 

「…じゃあ、お願いします」ペコリ

 

 

「あぁ、任せな」

 

 

かくして、今日の商店街巡りは、佐藤さんと一緒に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…色んなところが、あるんですね」

 

 

「そうだな、まだ行ってないとこもあるけどな」

 

 

姉さん達に紹介された時から思ってはいたけど、本当に店の数が多いこと。いくらなんでも、全部は無理だなぁと思わざるを得なかった。

 

 

「…佐藤さん」

 

 

「ますき、で良いぞ」

 

 

そうは言われるものの、どうにも敬語で話すのが癖になってしまっているので、敬称を外すのは、今更ながら違和感がある。そう伝えると、佐藤さんは少しションボリしていた。

 

 

「…佐藤さん」

 

 

「…どうした?」

 

 

さっき聞けなかったことを、再び聞いてみた。

 

 

「…歌、好きですか?」

 

 

「…へ?」

 

 

拍子抜けたような顔をする佐藤さん。まぁ、我ながら何の脈絡も無いことを聞いたから、そういう反応になるのはわかっていたけども。

 

 

「…どうしたんだ?…まぁ、嫌いじゃないけど」

 

 

「そうなんですか。…いえ、聞いてみたかったので」

 

 

本当か?とでも言いたそうな表情を浮かべている。どうしてこれが聞きたかったのか、正直僕もわからない。何故か、フッと脳内に出てきたとしか言えない。

 

 

「そういう凪は、歌が好きなのか?」

 

 

「…はい、大好きです」フフ…

 

 

同じ質問をした佐藤さんに対し、僕も答える。…それにしても、不思議だ。どうして歌の事になると、()()()()()()()()()()()()んだろう。それだけが、本当にわからない。

 

 

「ッ!…そうか」

 

 

…?どうしたんだろう、何か見てはいけないものでも見たかのような顔をしてるけど…

 

 

「…そろそろ帰らないと、親に心配されてるかもしれないぞ?」

 

 

「…ホントですね、もうこんな時間…」

 

 

佐藤さんの一言を聞いて携帯を見ると、結構な時間経っていたのがわかった。…姉さん達に何て言われるかな…

 

 

「今日は…ありがとうございました」

 

 

「困ったらいつでも頼ってくれ。じゃあな」

 

 

そう言って商店街の八百屋の方に向かっていく佐藤さん。…また今度、お礼しに行こうかな。そんなことを思いながら、僕も帰路に立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[佐藤家 ますきの部屋]

 

 

「…あの表情…」

 

 

あれから時間が経ち、私は今日の事を思い返していた。その中でも、一際脳裏に焼きついていたのは、歌が好きかどうかの質問に凪が返答した時の凪の顔だった。

 

 

「あの顔は間違いない、()()()()()()()()()顔だ」

 

 

私が普段そうしていた時期があったからか、そういった事にはいち早く気付ける。だからこそわかる、あれは何か負の感情が渦巻いていたって証拠だ。

 

 

「…何もないと良いんだが」

 

 

凪のことは、弟のように可愛がっている。それに、この商店街の皆が、(ベクトルは違えど)凪の事を好いているのは違いない。実際、たまに見かける凪の周りには、笑顔の人が沢山いる。

 

…何故か女性が多いが。

 

…それはさておき、そんな周りから慕われている凪に何かあろうものなら、皆が心配するだろう。考えすぎかもしれないが、周りへの二次災害が考えられると私個人は思っている。

 

 

「…深く考えすぎか……昼寝でもするか」

 

 

流石に考えすぎかと、自分で考えたことを一蹴して、現実から逃げるように眠りに落ちることに決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[氷川家 凪の部屋]

 

 

「…どうして、あんな質問したんだろう……?」

 

 

今日の一連の出来事を振り返る。実を言うと、これはいつもしていることだ。一日一日を大切にしたいと思ったから、一日の終わりになると、こうして日記に書きながら振り返っている。

 

そんな中、今日の出来事の中でも、とりわけ妙だったことがあった。

 

…そう、どうして()()()()()()あんな質問をしたのか、だ。

 

凄くしょうもないことかも知れないけど、あの時、()()()()()()()()ような感覚がしたのが、どうも気になって仕方ない。ただふとあんな質問をしたのなら、僕だってここまで気にはしない。

 

 

「…何かの…前触れ?…まさかね」

 

 

こういう変なことが自分の身近に起こると、何か良くないことでも起こるんじゃないか、なんて思ってしまう。…流石に気のせいだとは思うけど。

 

 

「…さて、と。日記も書き終わったし、そろそろ寝ようかな」

 

 

考えすぎた脳を休ませるために、僕はもう眠りにつくことにした。さて、明日は何しようかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──ましろちゃん

 

 

 

──…っ、何?

 

 

 

──それ、何ていう歌なの?

 

 

 

──……__

 

 

 

──良い歌だね、ましろちゃんの声も、綺麗だったよ

 

 

 

──…私の歌、聞いてたの?

 

 

 

──?うん、素敵だったよ

 

 

 

──……///

 

 

 

──ねぇ、ましろちゃん

 

 

 

──……何///

 

 

 

──僕も、一緒に歌っていいかな?

 

 

 

──……うん

 

 

 

──ありがとう。じゃあ、せーの…

 




ということで、第12話が終わりました。

次回も引き続きアンケート兼日常回となります。そして、アンケートを新設しています。9/6現在も回答可能ですので、宜しければ回答お願いします。そして、今のアンケートが終わり次第、また別のアンケートを貼る予定です。

アンケートの締め切りの不備に今更ながら気付きました。すみません。新設しなおします。リセットされた票はしっかりこちらで控えているので、それもカウントします。新設した方も締め切りは変えませんので、悪しからず。

次回『青年は、着せ替えられました』
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