あの日見た青年は、空虚でした   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回は、前回の続きとなっています。今回こそ、タイトル詐欺まがいの話にならないようにします。そして、アンケートを新設していますので、是非回答していって下さい。

そして、お気に入り登録:kamuiroさん、四条さん、はなまなさん、ディザスターさん、ジークさん、しらすの素さん、ヴァンヴァさん、アカリア・セルタさん、鳴神風月さん、雪の進軍さん、るるるるんさん、お気に入り登録ありがとうございます。気付けば登録人数が120を上回っていて、驚きを隠せないです。皆さん、ありがとうございます。

では、本編を開始します。



【日常】青年は、沢山遊びました(後)

[釣り堀]

 

 

「釣れるかなぁ~?」

 

 

あれから釣り堀に来た僕達は、今現在進行形で釣り中。全員が釣り糸を垂らしていて、あこちゃんが足をバタバタさせながらそう一言。さながら楽しそうにしてる幼児に見えなくもないけど…言ったら(世間的に)消されそうだから言わないんだけれども。てか言えない。

 

 

「大きいのが釣れると良いね~☆」

 

 

「…確かに、釣るなら大きい方が良いわね」

 

 

方や大きいサイズを釣ろうと意気込んでいる今井さんと湊さん。確かに、せっかく釣るなら大きい方が良いもんね。ていうか、多分皆そうだろうしね。さて、紗夜姉の方は…っと。

 

 

「…………」ジッ…

 

 

わぁお、真剣そのものだった。というより、戦争にでも行くのかな?表情だけ見たら戦う人のそれにしか見えない。…ホラ、周りの人達も気持ちビクビクしてるって…。紗夜姉がそれに気付いてないのが、またタチが悪い。我が姉ながら、ちょっとズレてるよね。…僕もどこかズレてるのかな?怖いんだけど。

 

 

「…凪君」

 

 

「…?どうしましたか?」

 

 

そんな中隣に座ってる白金さんが僕に声をかけてきた。どうしたんだろう…?

 

 

「…糸が、動いて…」

 

 

「…それ、かかってますよ、魚」

 

 

「…え?」

 

 

小さくそう言った白金さんは、その後に大きな声を上げ、戸惑ってた。えぇ…。Roseliaの皆って、必ずどこか抜けてないといけない体質か何かなのかな…。

 

まぁとりあえず、今は冷静に処理(?)しないといけないかな。

 

 

「落ち着いてゆっくり引いたら良いかと思いますよ」

 

 

「…こ、こうですか?」

 

 

「もう少し強めでも…いや、お手伝いします」

 

 

言葉で指示するよりも、こういうのは実際に手伝った方が早かったりすると思うし、迷惑じゃないなら手伝おうかな?そう思って聞いたのだけど…え?白金さんどうして顔赤くなってるの?…いや、一旦深く考えるのはやめよう、うん。

 

 

「もう少し…こんな感じです」グイッ

 

 

「こ…こう、かな?」

 

 

「そうですね、その調子で釣れるまでそれを続けます」

 

 

「う…うん」

 

 

…僕も初めてのはずなんだけど……どうして人に教えてるんだろう?あ、釣れそう。…うわ、かなり大きいやつじゃん、そりゃあこんなに重いはずだ。

 

 

「…んしょ!」

 

 

「…っせい!」

 

 

僕達は、最後に気合を入れるための掛け声を出した。そうして水面から姿を現したソレはというと…

 

 

「で、デカいね~」

 

 

いつの間にか近くまで来ていた皆の中でも、最初に口を開いたのは今井さんだった。他の皆もそう言いたげな表情をしているけど、ホントにデカい。顔に出るのもわかるくらいには。見た感じ、50cmくらいあるんじゃないかな…?

 

 

「…これを、私達が…?」

 

 

「…そうなりますね」

 

 

白金さんの一言に、どう返すのが正解なのかわからないから、一応当たり障りのない返しをしてみたけど…気にしすぎかな?

 

 

「凪」

 

 

「…どうしたの?紗夜姉」

 

 

今度は真顔だ。…ホントに百面相なのかな?にしても…何だろ?そんな呼ばれるような事してない気がするんだけどなぁ…?

 

 

「私の方も手伝ってくれないかしら?」

 

 

「…さっき普通に釣ってたじゃん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[ボーリング場]

 

 

「…よしっ!ストライク〜☆」

 

 

「リサ姉すご〜い!!」

 

 

所変わってボーリング場。ここも僕が気になってた場所だけど…

 

 

「次紗夜の番だよ〜」

 

 

「…いきます」

 

 

そう言って、はけた今井さんと入れ違うようにボーリングの玉を持って前に出る紗夜姉。そして投げる……のだが。

 

 

「……」

 

 

「…こういう事も、あります」

 

 

僕達の方の雰囲気が凍りつく。…そう、ここまでほとんどガーターという結果。紗夜姉の運動神経が悪いのは、日菜姉から聞いていたけど、まさかここまでとは。

 

 

「…紗夜姉、ドンマイ」

 

 

「ウッ…」

 

 

あ、席に座っていじけ始めた。…後でフォローしておかないと。さて、紗夜姉の次は確か…

 

 

「次は私ね」

 

 

「ゆ、友希那!頑張れ〜!」

 

 

湊さんが前に出ると同時に、かなり大きな応援をかける今井さん。…もうここまで来たらわかるかな?

 

 

「……」

 

 

湊さんが投げた玉は、豪快にガーターとなった。…そう、湊さんも、運動神経が悪い。音楽にステータス振りすぎた感が否めない。さながら、某防御力極振りアニメの如く。

 

 

「つ、次があるよ!」

 

 

今井さんがフォローに回るも、「…音楽が出来ればそれで良いのよ」と、開き直る始末。…湊さんは今井さんに任せよう、うん。

 

 

「凪君…次、だよ?」

 

 

「あ、はい」

 

 

そんなこんなで僕の番が回ってきた。一応言っておくと、今は第5フレームなので、所謂折り返し地点ってところかな?

 

 

「…よっ、と」

 

 

男としては豪快さが足りない気がする掛け声と共に、玉が僕の手から離れ、そこそこの勢いでピンに向かっていく。そうして音を立て、ピンが倒れるが……

 

 

「おっしぃ〜!後2本じゃん!」

 

 

「…隅と隅のピンだけ…残っちゃったね」

 

 

残ったピンの位置によって難易度が変わる、所謂スプリットになった。こうなると、素人が倒すのは少し骨が折れるらしい(今井さん談)。

 

 

「凪兄頑張って!」

 

 

「凪、貴方なら倒せるわ」

 

 

大きな声で応援してくれたのは、あこちゃんと紗夜姉だった。てか紗夜姉、機嫌治ったんだね。

 

 

「…よっ」

 

 

さっきより少し短い掛け声を出し、玉をピンに向けて放つ。その玉はしっかり右のピンを捉えていた。そうして、ピンが倒れる音が2()()、辺りに響いた。

 

 

「やるじゃん凪!スペアだって!」

 

 

「流石凪ね、姉として誇らしいわ」ナデナデ

 

 

ムフゥ…じゃなかった。スペアを狙おうと倒した右のピンが左のピンを倒すように自己流でやってみたけど…まぐれながら成功したみたい。

 

因みに、スペアを取ったのは3回目だけど、取る度楽しくなる。…これからたまにやりたいなぁ。

 

 

「じゃあ次はあこが投げる~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[帰り道]

 

 

「楽しかったね…紗夜姉」

 

 

「…そうね、凪が楽しかったなら、私も嬉しいわ」

 

 

あれから時間は経って、紗夜姉と帰っている最中。いじけたりしてた紗夜姉だけど、最終的には楽しんでた。紗夜姉が楽しかったなら、僕も嬉しいや。

 

 

「…また、どこかに行きましょうか」

 

 

「…うん!」ニコッ

 

 

紗夜姉からそう言われるの、何か嬉しいなぁ。…紗夜姉がまた悶えてるのは、見なかったことにしよう。

 




ということで、第15話が終わりました。

次回も日常回ですが、リクエスト回では無い事を、予めお知らせします。次回は、若干のシリアスが混ざる事が懸念されますので、悪しからず。

次回『青年は、叫びました』
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