あの日見た青年は、空虚でした   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回もまたアンケート回です。今回の登場人物は、何だかんだ言って凪と気が合いそうな気がしていたので、今回絡みを持たせた次第です。今回で恐らくリクエスト回は終了になると思います。が、近々アンケートを新設しますので、宜しければご回答お待ちしています。

そして、☆1評価:敬称楽さん、お気に入り登録:アルゴリズム解析さん、ND flanさん、Keiichiけいさん、ゴーグルさん、よっぺーさん、ねこのようなものさん、ねこかみさん、タルト・タタンさん、優那さん、評価及びお気に入り登録ありがとうございます。忙しくなっているせいで小説の質がおろそかになってしまっているのも不安でしたが、やはり影響しているみたいですね。今現在投稿頻度について検討しているところですので、決まり次第報告させていただく所存です。

では、本編を開始します。



【日常】青年は、意気投合しました

[公園]

 

 

「…どうしてここに来たんだろう……」

 

 

今日は特にこれと言った用事もないから何処かに出掛けてみようかと思っていたんだけど、気が付いたらここにいた。何でだろう?

 

……そう言えば、公園に来た事、今までであったっけ?本とかでは見たけど、こうして直に来る事は無かった気がする。

 

 

「……折角だし、少し楽しんでいこうかな」

 

 

世間から見てこんな高校生が園児や小学生が遊ぶような公園で遊ぶのもどうかとは思うけど……まぁ良いや。

 

結局今日は、初めての公園を満喫する事に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あれ、うちの高校の転校生?何で公園で……?」

 

 

出掛けた帰りにふと、何となく公園の方に目をやると、そこには自分の高校の転校生が公園でブランコを漕いでいるという結構驚きの光景を見る結果に。

 

 

「…ねぇ、君って花咲川の転校生だよね?」

 

 

気が付くと、私はどうしてか彼に話しかけていた。どうやら彼は突然話しかけられた事に戸惑いを覚えたらしく、若干しどろもどろになっている。……可愛い。

 

…それから少ししてから落ち着いたのか、彼は言葉を返してきた。

 

 

「…はい、貴女もですか?」

 

 

「うん。…で、気になった事、聞いても良い?」

 

 

「良いですよ」

 

 

しっかりと了承を得て、どうして公園で遊んでいたのかを聞いてみた。すると、意外と普通……に聞こえる回答が返ってきた。

 

 

「公園、来たの初めてだったので……何だか遊んでみたくなったんですよね」

 

 

……公園が初めてなのは百歩譲って良いとして、だからって遊ぶに至るものだろうか。普通なら周りの目とかを気にして遊ばないのが普通な気がしなくもない。

 

とか何とか考えていると、彼からもう一言あった。要約すると、開き直ったみたい。…意外と大胆だね。

 

 

「あ、そう言えば私の名前言ってなかったね。私は奥沢(おくさわ) 美咲(みさき)、宜しく」

 

 

「…知ってると思いますが、僕は氷川 凪です。宜しくお願いしますね」

 

 

私が軽く会釈をした後に、彼も名前を言ってから会釈する。…思ってたよりしっかりしてるんだなぁ。てっきりこころタイプかと思ってた。お姉さん達があれだしね……。

 

…軽く自己紹介も終わったし、少し話でもしてみようかな……?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…でさ、こころってばその時何て言ったと思う?」

 

 

「…わかんないなぁ、何て?」

 

 

「『時間がかかるなら窓から飛べば良いじゃない!』なんて言うんだよ?ビックリするよね~?」

 

 

「わぁお」

 

 

あれから奥沢さんと少し話しているけど、どうやら僕と気が合う気がする。少し(かどうかはさておいて)手のかかる人が近くにいるからか、互いの話に納得がいく。時にはうんうん等と頷いたりして、互いの話に耽っている。

 

そうしているうちに、僕の敬語が取れていたのに気づく。いつもなら直してるんだけど、敬語無しの方が少し楽な気もしてきたから、もういいかなって個人的には思ってるところ。

 

 

「大変だね、その…こころ?っていう人、凄い発想力の持ち主だね」

 

 

「ホントだよ、いっつもそれに振り回されてばっかりで……」

 

 

…でも、こころって人の話をしてる時の奥沢さん、どこか楽しそうに見えるんだけどね。…本人には言わないでおくけどね。そんな事を思ってたりしていると、ふと奥沢さんが僕に訊ねてきた。

 

 

「凪の方はどうなの?お姉さん達の話とかあったりするの?」

 

 

「うん、色々あるよ。最近家族がパンにハマってるとか、日菜姉の……」

 

 

…今日で自覚したんだけど、僕ってば姉さん達の事になると熱が入るみたい。それも、さっき感じた奥沢さんのそれ以上に熱が入ってるみたいで。…気のせいであってほしいんだけど、奥沢さんが引いてる気がする。

 

 

「…って感じかな」

 

 

「あはは…凪君って、ホントにお姉さん達が好きなんだね」

 

 

「…みたいだね、ちょっと恥ずかしいけど……」

 

 

そう言ってから、僕は恥ずかしくなっていって、顔を伏せる。…何か、奥沢さんがこっちを覗いてる気がするんだけど…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…みたいだね、ちょっと恥ずかしいけど……」

 

 

そう言ってから、彼は恥ずかしさのあまりに顔を隠している。…どうしてだろう、いつもならそっとするんだけど…彼には少し意地悪したくなる。…何でだろ?わかんないや。

 

 

「あれ~?もしかして照れてるの?」

 

 

「…わかってて聞いてます?奥沢さん」

 

 

「…どうだろうね?で、どうなの?」

 

 

「……うぅ」

 

 

…可愛い。何だろう、そうじゃないのはわかってるのに、弟のように思えてくる。私には下がいるからこそ確信を持って言えるけど、態度が思春期のそれに近しい。それでも思春期みたいな気難しさはない。そうだからこそ、余計にからかいがいがある。

 

 

「…そう言えばなんだけど」

 

 

そう切り出してきた彼を見て、私は照れ隠しにしか聞こえないんだけど…彼のためにも言わないでおこう。それはそうとして、彼が話す事も気になる。…何だろう?

 

 

「僕が校庭で倒れた時、近くじゃなかった気がするけど、校庭にはいなかったっけ?」

 

 

「あ~…いたね、こころと一緒に」

 

 

「あ、あれがこころさんなんだ」

 

 

単純に聞いてみたかっただけか。私が彼の事を知ってる事に違和感を感じなかったのって、噂が広まってる自覚があったのと、この件があったからかな?ちょっとスッキリした気がする。

 

 

「…あ、そろそろいい時間だね、私そろそろ家に帰らないと」

 

 

「あ、僕も帰らないと…」

 

 

どうやらかなり話し込んでいたみたいで、気付いたら帰らないといけない時間になっていた。ちょっと惜しい気もするけど、あっちも帰るみたいだし、最悪また会えるしね。

 

 

「じゃあね、凪。今日は楽しかったよ。…また会ったら話そうね」

 

 

「うん。じゃあね、奥沢さん」

 

 

そう言葉を交わし、足早に去る彼の姿を見て、1つ思ったことが。

 

 

「…あっ、呼び方変えてもらうの忘れてた……」

 

 

…まぁいいや。次回のお楽しみにしておこうかな。そう開き直り、私も家に帰る事にした。

 




ということで、第23話が終わりました。

最後のアンケート回は美咲でした。苦労人であるところと周りの人間が特殊という点から、設定を練っていた時から薄々感じていたので、今回絡ませてみた所存です。
話は変わりますが、他所の小説と比べて圧倒的に文章量が少ないと思う人も多いと思うのですが、私自身の忙しさも理由にありますが、最大の理由として"短く面白く"という方針でやらせてもらっているからです。長い文章だとそれだけ時間を要しますし、それだけ待たせてしまう事にもなります。それに、長いと読むのが大変と感じる人もいるのではと私が考えた結果、こうしています。
ただ、投稿頻度について考えている時に、もしかしたらバンドリ小説の1話1話の長さについてアンケートを取る事も検討していますので、その際はご回答お願いします。

次回『青年は、想起しました』
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