あの日見た青年は、空虚でした   作:Cross Alcanna

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どうも、Cross Alcannaです。

今回は入学編です。これからちょくちょく学校回を挿むことにします。そして、前回で絡めなかった人物との絡みかあります(全員ではありません)。後、アンケートについては、またこの小説内で連絡します。

話は変わりますが、☆を付けて評価して下さる方の紹介をいつもしていないのですが、勿論大変嬉しく思っておりますし、必ず目を通しています。しかし、いつも前書きを最初に作ったり、投稿頻度が早いので、感謝を伝える機会があまりありませんでした。これからはしっかり感謝をここ等に書くよう努めます。

☆10:ROMをさん、☆9:megane/zeroさん 斎藤努さん yesロリータyesタッチさん、遅くはなりましたが、評価ありがとうございます。評価は、私の小説製作の励みになっていますので、大変嬉しいです。

因みに、お気に入りの方ですが、こちらも同様にこれからはしっかり紹介します(名前がわからない人は紹介できません。申し訳ないです)。

遅くなりましたが、ベルゼさん、響クレハさん、馬鹿ドラさん、魔星アルゴールさん、酔生夢死陽炎さん、八葉刹那さん、萌え豚さん、エネゴリくんさん、ボスカツさん、 フォルトゥーナさん、TOアキレスさん、祭り好きさん、megane/zeroさん、ENDLICHERIさん、ユウキチさん、長瀬楓さん、ユウキにゃんさん、ウィザードMKさん、すふぃやさん、yukizakuraさん、青粉さん、Jekyllさん、クロ9212さん、春はるさん、 Ciruku/Rekiさん、daisuke0903さん、しゅんやバードさん、トートリオンさん、ROMをさん、斎藤努さん、芥川ポテトさん、お気に入り登録ありがとうございます。『羽沢家の長女』をお気に入り登録して下さっている方が多い印象があります。まだ数話しか投稿してない中でここまで評価して下さっていることは、大変嬉しいです。

では、本編を開始します。



【本編】青年は、学び舎に行きました

[氷川家 凪の部屋]

 

 

「凪君!着替え終わった!?」

 

 

「……うん」

 

 

月曜の朝。学生やサラリーマンの面々が欝になる日(作者の勝手な思い込み)なのだが、少し早く起きた日菜と凪。

 

今日は凪の初登校日になる。

 

日菜が早く起きたのは凪の制服姿をいち早く見ようと思ったのもあるだろうが、凪に制服の着替え方を教える目的で早く起きている。

 

不埒と言うべきなのか、日菜らしいと言うべきなのか…。

 

……凪の制服姿が見たいという理由の方が納得できる気がするのは、置いておいたほうがよさそうだ。

 

 

「……どう…?」

 

 

「うんうん!よく似合ってるよ!!」

 

 

カッコよさというよりは、可愛らしさの方が目立っている。

 

凪の顔は中性的なので、どうしてもカッコよさよりも可愛らしさが顔を出してしまう。男子としては、カッコいいと言われるほうが嬉しいのだろうが、凪は特段そういったこともなく、褒められたことに嬉しく思ってるようだ。

 

褒められて嬉しそうな表情も、どちらかと言えば可愛い寄りの顔である。

 

 

「……日菜、うるさいわよ…」

 

 

「あっ!おはよー!」

 

 

そんなやり取りが繰り広げられていると、紗夜が起きたようだ。まだ眠たいのか、いつもの凛とした雰囲気が感じ取れない。寝起きには強くないのだろうか。

 

 

「…おはよう……紗夜姉」

 

 

「おはよう、凪。…制服、似合ってるわよ」ニコッ

 

 

「……ありがとう…」エヘヘ

 

 

『~ッ!!』キュン!

 

 

紗夜と日菜のブラコンスイッチなるものがオンになった。……最早恒例である。早雪がこの場にいたら、恐らくツッコんでいることだろう。

 

今のやり取りのおかげ(せい)だろうか、紗夜も目が覚めたようだ。そして2人はどこから取り出したのか、スマホで写真を撮り始める。

 

…連写モードで。

 

 

「……朝ごはん…食べよ…?」

 

 

『……ハッ!』

 

 

そんな状態になり、最早歯止めが利かない2人は、凪の一言で落ち着きを取り戻す。さながら鶴の一声、といったところだろうか。

 

何気に氷川家で結構な地位を確立しているような気もする。

 

 

「そうね、お母さんも待ってると思うから、行きましょうか」

 

 

「凪君、行こ!」

 

 

「……うん」コクリ

 

 

3人で下に降りていく。日菜と紗夜は以前こそすれ違いがあったものの、和解し、今では仲も良くなっている。

 

傍から見れば、彼女(彼)らは理想の姉弟に見える。心なしか、凪も微笑んでいるように見える。……紗夜らには、見えていないようだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[氷川家 玄関]

 

 

「じゃあ3人共、いってらっしゃい!」

 

 

『いってきます(!)/…いって…きます』

 

 

朝食も準備も終え、早雪に見送られながら3人は学校へ向かう。それを微笑みながら見る早雪。その表情は、どこか生き生きとしているように見える。

 

 

「さてと!私も出勤の支度しないとね~」

 

 

そう言い、体を伸ばす。玄関を開け、中に入ると思うと、凪達が歩いていった方に向き直り、一言。

 

 

「……楽しんでおいで、凪」

 

 

優しげな笑みを浮かべ、そう言葉を放つ。言うとすぐに家の方に向き、家に入る。

 

やはり母親なのだろう、精一杯の愛情を込めた一言。誰の耳にも届かなかったが、果たしてその願いは、現実となるのか、はたまた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[花咲川学園 校門]

 

 

「凪、ここが貴方が通う学校よ」

 

 

「……大きいね」

 

 

校舎(敷地)の大きさに驚きの声を出す凪。私立高校のため、施設は充実している。外観も綺麗だ。

 

因みに、この学校はつい数年前から共学化している。生徒の減少が原因らしい。だが、まだ数年しか経ってないので、男子生徒は少ない。

 

 

「あっ……氷川さん」

 

 

「おはようございます、白金さん」

 

 

2人が校門で立っていると、白金 燐子(しろかねりんこ)がやってくる。燐子は、この花咲川の生徒会長を務めている。紗夜は副会長……という訳ではないようで、風紀委員をしている。

 

 

「……氷川さん、その子は…?」

 

 

「私の義弟にあたる凪です。ほら、凪、挨拶しなさい」

 

 

「……氷川 凪…です。…宜しく……お願いします…」ペコリ

 

 

「わ、私は白金 燐子……です。宜しく…ね、凪君」ペコリ

 

 

2人の自己紹介を傍から見ていた紗夜は、ふと、2人の性格が似ていると思った。言葉の切れ具合、内気な性格、言動等々……。…もしかして、仲良くなるのでは、とも思ったり。

 

信頼出来る彼女へ、もしかしたらと思った紗夜は、燐子にこう言う。

 

 

「白金さん、凪が困っていた時はお願いします」

 

 

「は、はい…」

 

 

こうして一通り話し終えると、3人は校舎に入る。凪の高校生活が、始まろうとしている。はてさて、待っているのは平穏か、それとも波乱か……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[花咲川学園 2-E]

 

 

「ということで、今日からこのクラスに転校してきた氷川 凪君よ!仲良くしてあげてね!」

 

 

担任が、軽く名前を紹介する。そして、教師は凪に対して「ほら!挨拶挨拶!」等と催促する。

 

いつもならここでしどろもどろになる凪だが、凪も頑張ろうと思っているようで…

 

 

「……氷川…凪……です。…音楽が……好きなので…音楽が好きな人と……話がしたいなと…思ってます。……これから1年間…宜しく……お願いします」ペコリ

 

 

凪の性格を加味すると、かなり頑張った自己紹介だろう。今までは名前だけ言って宜しくだったのが、自身の好きなことを言えるまでになった。凪にとって、大きな進歩だろう。

 

そんな自己紹介を聞いたクラスメートの反応も中々良い。スタートとしては、幸先良いものと言えるだろう。

 

 

「じゃあ凪君は……あそこ!たえさんの隣に座ってね!」

 

 

「…はい」

 

 

それでも大勢には慣れてないのか、周りを気にしながら席に向かう。

 

 

「ねぇねぇ、凪君可愛くない!?」

 

 

「私狙っちゃおうかな~!」

 

 

等と言うのはクラスの女子達(言い方は悪いがモブ枠)。そんなヒソヒソ話も緊張している凪には聞こえていない。

 

と、凪が自身の席につくと、隣の女子が話しかけてくる。

 

 

「私は花園 たえ(はなぞのたえ)。宜しくね、凪」

 

 

「……宜…しく」ホホエミ

 

 

凪の高校生活は幸先の良いスタートをきった。……この後どうなるかはわからないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[昼休み]

 

 

学生の皆が待ち望んでいる時間。

 

あるものは購買に、あるものは集まって食べたり、あるものは別のクラスに行ったり……行動は多種多様。

 

そんな中、凪はというと……

 

 

「……いただき…ます」テヲアワセ

 

 

初日故にこれといった友達が出来ておらず、所謂ボッチ飯である。

 

一方で、先の女子生徒等はというと。

 

 

「行きたい……けど」

 

 

「……美味……しい…」パァァ

 

 

「尊すぎて話しかけづらいっ!」

 

 

とのようで。顔は中性的だが、美形ではあるのでモテる。

 

ただ、美形過ぎるが故に周りは"尊い"というレベルになってしまう。異性に追いかけられるよりはマシだろうと思うかも知れないが、凪はそうではない。

 

 

凪「……友達…出来る……かな」

 

 

いざそうなると、凪の場合、寂しいのだ。

 

しかも、氷川家以外にまともに話せる人はいない。かすかに友達が出来るかと希望を持っていた凪には、少々こたえるのだろう。

 

……その内気な性格を治したらどうだと言われると、何も言い返せないが。そんな中、その空気を破る声が1つ。

 

 

「凪さん!」

 

 

「……?」

 

 

1人で食事をしている凪のもとにやって来たのは若宮 イヴ(わかみやイヴ)。クラスメートであり、武士道をこよなく愛しているのだとか。「ブシドー!」という口癖が、それを物語っている。

 

…悪く言ってしまうと、残念美女だ。

 

 

「よろしければ私()と一緒にお昼食べませんか?」

 

 

凪にとって、この提案はまさしく朗報だろう。それにイヴは、Pastel*Palettes(パスパレ)のメンバーである。

 

一般人からすれば、羨ましいことこの上ないだろう。イヴは、たまに言う意味と違う言葉の使い方等がファンに受けている。そういった点も相まって、人気なのだ。

 

 

「……良いん……ですか?」

 

 

「ハイ!旅は道連れ、です!」

 

 

それを物語るのが、こういった例である。それはさておき、凪の方は…

 

 

「……なら…お願い…します」

 

 

「ハイ!」

 

 

イヴがアイドルバンドの1人である事など露も知らない凪は、友達になるチャンスを掴んだと思い、承諾。ただ、ここまでなら良かったのだが……?

 

 

「じゃあ、中庭に行きましょう!」

 

 

「…はい」

 

 

この提案が、後に凪をトラブルに巻き込む事になる事は、凪はおろか、イヴも考えていなかった。

 




ということで、第5話が終わりました。

今回から数話に渡って学校回となります。燐子とおたえ、イヴとの接触回となりました。次回も原作キャラとの接触回になります。最後にあったトラブルは、果たして何でしょうね。

次回『青年は、予想外に見舞われました』
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