あの日見た青年は、空虚でした 作:Cross Alcanna
今回も学校回となります。そして、アンケートを新設しますので、良ければ回答お願いします。設定集の方も見ていただけると、よりイメージが持てるかと思いますので、見ることを勧めます。
そして、☆2評価:ケチャップの伝道師さん、お気に入り登録:鴨凪さん、安貴さん、八雲の空さん、ccwさん、羽乃 奉御さん、東方好きの旅人さん、福竜さん、夜車大佐さん、MのポテトMサイズさん、福田っちさん、てんてんのっぽさん、評価及び登録ありがとうございます。作品がどう評価されているかがわかる指標と捉えていますので、高評価も指摘も、どしどしお待ちしています。
では、本編を開始します。
[氷川家 食卓]
「で!?初日はどうだったの!?」
「日菜ちゃーん、行儀悪いわよー」
夕食。皆で食べる食事は、また格別に美味しい。人と食べることがスパイス…なんて思ってみたり。……恥ずかしいから、言わないけど。
というより日菜姉、行儀悪いよ…
「…色々あったけど、楽しかったよ」
「…本当に焦ったわよ、凪って聞こえたから向かってみれば凪が倒れてるんだもの…」
「えっ!?大丈夫なの!?」
「うん…、大丈夫…だよ」
……日菜姉、今さっきお母さんに行儀悪いって注意されたばっかりなのに、また机叩いて……
「日ぃ~菜ぁ~ちゃ~ん?」
「わぁぁ!!ごめんなさいぃ~!!」
「…全く……。凪?ああなってはダメよ?」
「………うん」
…やっぱり、こういうのが……一番だね…。…家族とのご飯が…美味しいし…楽しい。…ああなるつもりは、ないんだけどね。
「……あはは」
「あーっ!!凪君が笑ったぁー!!」
「あら、声に出して笑ったのは初めてじゃないかしら?」
追いかけ合いをしていた2人が、それを止め、こっちに来る。と同時に、リビングの惨状に気付く。……あーあ、大分散らかっちゃってる。…後で片付けよう。
「……笑った顔も、中々ね」
「……紗夜姉?」
「…ハッ!何でもないわ、さて、食べましょう」
「……うん」
この後は、和気藹々と晩御飯を楽しみ、何気ない1日が終わった。明日は花園さん(達?)との約束もある。不安だけど、楽しみだなぁ……。
……因みに、紗夜姉に怒られた2人は、散らかったリビングを食後に片付けた。…自業自得、ってやつだね。
翌日
[花咲川学園 2-E]
今は授業の最中。チラチラと時計を見てる人がチラホラ。そして、チャイムが鳴る。それに気付いた先生が号令をかけるよう促す。
「……っと、じゃあ号令をかけてくれ」
「起立、礼」
『ありがとうございましたー』
「よし、じゃあ解散だ」
「よっしゃあ、昼休憩だ~!」
「疲れたぜ~」
「あっ、午後数学じゃーん」
「えぇ~、ダル~い」
「ホントそれな~!」
昼休憩になると、疲れていたのか、皆が羽を伸ばしながら弁当や買ってきたパン等を準備し始める。
教室は打って変わって賑やかになっていく。
そして僕はというと……まだ2日目なので、若宮さん以外に友達もいない。
……まだ2日目だし、大丈夫……だと良いけど。
だけど、今日は大丈夫。
「凪、行こう」
「あっ、うん」
そう、今日は花園さんとの約束の日。
花園さん曰く、後4人程いるらしいけど……昨日みたいにならないようにしないとね。花園さん達に気を遣わせるのは申し訳ないからね。
[中庭]
所変わって中庭。昨日と同じく中庭に連れてこられた。が、昨日とは違って木の下だ。最近、日差しが強くなってきたもんね。最近暑いし、僕としてもありがたい。
「やっほ、皆」
「あぁー!おたえー!」ブンブン!
連れられた先にいたのは、恐らく花園さんの友達なのだろう。その内の一人が、元気良く声をかけながら手を振っている。
……正直、心臓が少しバクバク言っている。僕みたいなコミュ障には、4人の異性はハードルが高すぎる。同性でも少し緊張するから余計にね。
……ふと、昨日の事が頭に過ぎる。…ああならないか心配だ。…でも、頑張らないと。
「あれ?おたえちゃん、その人は……」
「…どうも」
軽く挨拶をする。とりあえず、まずは挨拶からだもんね。
「…昨日の……」
「…ッ!」
昨日の、って言うことは…恐らくあれを見てたって事…だよね。別にわざわざ反応することでもないのに、意識していた最中だったからだろうか、ついビクッとしてしまう。
「おたえ~、そこの人、誰?」
「最近私のクラスに転校してきたんだ。私から誘ったんだけど、一緒にいても良いかな?」
……話、つけてなかったんだ。そういうのって、予め話しておくものなんじゃないの…?
…行き当たりばったりな人なんだなぁ。そう思っている僕を置いて、話は進んでいく。
「うん!皆は!?」
「……香澄が良いなら…良いんじゃねぇの?」
「…うん、私も…大丈夫だよ」
「私らは問題ないけど、その人は大丈夫なの?」
…ん?さっき花園さんが「誘った」って言ってたような…?言質取ってないって思われてるのかな?
「…大丈夫……ですよ」
「ね?」
僕の返事に便乗するように4人に問いかける。僕の返事もあったからか、全員肯定の意を表した。そろそろ準備をしようと思ったところで、1人が花園さんに話しかけていた。
「でも珍しいね、おたえが誰かと仲良くなるなんて」
「確かにな~」
「そう?」
軽い雑談を交わしながら弁当を広げ始める。何だろう、仲良しな感じが目に見えてわかる。それにしても……
凪「……羨ましいなぁ」
香「ねぇねぇ!」バッ!
いつの間に近くまで来たのか、元気な人が僕のもとにやって来ていた。……さっきまであっちにいたよね?そんな疑問を問う間もなく、グイグイと話しかけてくる。
「君ってさ!名前、何て言うの?」
…日菜姉タイプっぽいなぁ。にしても、ホント元気だね、この人。
僕と真逆の性格なんだろうね。誰にでもこの感じなら、色んな人と仲良くなりそう。
「…氷川…凪です」
「へぇ~!あ!私は戸山 香澄だよ!後、敬語も要らないよ!」
「……わかった、宜しくね…」ニコッ
「うん!」ニコッ!
…笑顔も、光って見える。……どこまでも元気で明るい人…なんだね。羨ましい限りだ。
「凪君もあっち行こうよ!」グイッ!
「あっ…」ヒッパラレ
その後は、皆と挨拶したりしてお昼を食べた。どうやら皆はバンドをやってるらしく、Poppin'Partyっていうバンド名らしい。青春って感じだね。
それに皆個性的で、見ただけだと、本当にまとまってるのか疑いたくなる。…失礼かな。
…でも、何だかんだ言って楽しかった。教室に戻る時に花園さんにお礼を言っておこう。
……でも、どうして僕は花園さんに、終始膝枕されてたんだろう…?…考えるのは止めよう、熟考した結果、僕はそう思うことにした。
ということで、第8話が終わりました。
イメージ絵についてですが、やはり紙に描くことにしました。紙に描くかスマホで描くかで大分クオリティが違うので、結果そうすることにします。今までの絵は気が向いて、良いクオリティの絵が描けたら更新することにします。
次回『青年は、バンド演奏を聞きました』