-ーー帰宅路ーーー
楽 「あぁ、こんなに遅くなっちまった」
千棘と飼育小屋の世話をし終え、帰宅する頃にはあたりは完全に真っ暗になっていた
千棘 「あんたの手際が悪いせいね」
楽 「お前があんなことしなけりゃとっくに終わってるわ!」
結局あの後も千棘は楽の言うことを全く聞かず、滅茶苦茶にした
千棘 「私のやり方は間違ってないわ!」
腕を組みながら何かに勝ち誇ったかのようにふるまう千棘
楽 「お前なぁ・・・」
千棘 「あ、じゃあ私こっちだからじゃあね」
楽 「ああ、じゃあな」
黙ってりゃいいのに、もったいないな
千棘 あいつちょっとはいいやつなのかな・・・
「ってないない、なんであんなやつが!」
千棘 「第一あいつは私のタイプでもないし、弱いし、気が合わないし・・・
もうやめよ、」
-ーー 一条家 ーーー
楽 「ただいま~」
ヤクザ共 「坊ちゃんおかえりやせい!!!」
いつものようにヤクザ共が楽を出迎えるが、この日は人数がかなり少なかった
楽 「おーう、」
あれ、なんか人少ねぇな
竜 「坊ちゃん、組長が自室に来るよう言っておりやしたので」
楽 「親父が? あぁ、わかった」
そういえば大切な話があるとか言ってたな、
ーーー楽の父の部屋ーーー
楽 「親父、今帰ったぜー」
楽の父 「おう、帰ったか楽 要件はこの前言った大切な話のことだ」
楽 「やっぱりそれか、何の話なんだ?」
楽の父 「あぁ、楽おめぇ 組のもんが少なく感じなかったか?」
楽 「半分ぐらい減ってたな、どっか出払ってるのか?」
楽の父 「実はなぁ、今ギャングとの全面戦争真っ最中なんだよ、いねぇ奴はみんな病院送りだ」
楽 「ギャングと全面戦争って大丈夫なのかよ、親父」
楽の父 「まだ抗争が始まって数時間しかたってねぇのにうちのもんもギャング共も半分近くやられちまったからな、このままだとどっちも破滅しちまうのが落ちだ
それで俺は向こうのボスと話をつけたんだ」
楽 「あぁ、それで?」
楽の父 「実は向こうのボスとは古い仲でな、お互い話し合った結果この戦争を止める一つの方法にたどり着いたんだ、それも楽、おめぇにしかできねぇ事でな」
楽 「な、なんだよ俺にしかできない事って」
楽の父 「向こうのボスにもな、おめぇと同じ年の娘がいる
そこでだ 楽
その娘と恋人同士になってくんねぇか」
楽 「は? 恋人? 俺が向こうの娘さんと? 無理無理無理! できるわけねーって!」
楽の父 「まあまあ、話は最後まで聞きな、恋人同士っつってもフリでいいんだフリで」
楽 「フリっつっても流石に無理があるだろ・・・」
楽の父 「互いの組の二代目が恋仲とわかっちゃ、どっちの若いもんも水差すわけにはいかねぇだろ」
楽 「俺には10年前の子が・・・」
楽の父 「悪いな楽 互いに命かかってるんでな、嫌でもやってもらうぜ
それにもう向こうの娘さんは来てるしな」
楽 周りには迷惑かけられねぇしな、フリならまぁいいかな・・・
「ってもう来てんのかよ」
楽の父 「じゃあ入ってくれ」
楽はまだ気づいていなかった、相手の娘が自分の知ってる人だとは
千棘 「ど、どうも初めまし」
楽の父 「桐崎千棘お嬢ちゃんだ」
楽 千棘 「  ̄口 ̄ 」ポカーン
千棘の父 「千棘 ほら、かなりのイケメンだよ」
楽の父 「どうした二人とも、固まっちまって そんなに気に入ったか?」
千棘の父 「そうなのかい? 千棘 私はうれしいよ」
楽 千棘 「ちがーーーーーーーーーーーーーう!!!」