-ーー 一条家 ーーー
楽 「よっしゃあ! 明日は休日で学校がない、
つまりあいつと会わなくていいということ!
ようやくちゃんと家で休めるぜ、ちょっと早いが、今日はとっとともう寝るか」
頃ごろドタバタしていて楽は休めていなかったからか、すぐに眠りにつけた
---次の日 9時頃ーーー
ドンドン
竜 「坊ちゃん起きてくだせぇ、坊ちゃんにお客ですぜ」
楽 「ん、、、 集か? (せっかくの休みが・・・)」
大きなあくびをしながら半分目が閉じている状態で玄関へと向かう重い足取りの楽
楽 「集のやろう、うちに寄るんなら前もって連絡してくれればいいのに」
ガラッ
楽 「集、遊ぶならなぁ前もって」
千棘 「おはよう、ダーリン 遊びに来たわよ・・・」
ひきつった顔で手を挙げ挨拶する千棘だが、バッチリ化粧もしていて服装も
フリフリワンピースとかなりおしゃれだ クロードにしつこく言われてきたのだろう
楽 「・・・ 俺疲れてるんだな、寝よ、」
休みの日にわざわざ千棘が来るはずがないと踏んでいた楽は、戸を閉めようとした
千棘 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
楽 「あれ、桐崎か?」
千棘 「ちょっと寝ぼけてんじゃないわよ、暑いんだから早く入れて、」
楽 「おう、悪い悪い」
急いで千棘を自室へと招き入れ、すぐに普段着に着替えた
楽 「で、今日は何の用だ?」
千棘 「遊びに来たって言ったでしょ」
楽 「な、なんでまた」
千棘 「クロードに言われたのよ、ゴホン『お嬢、今日はいい日和ですし、付き合いたてのカップルがデートしないわけありませんよね?』って」
口を突き出した千棘のクロードのマネが異様に似ていないのは言うまでもない
楽 「あのメガネ野郎・・・ 仕方ない、どっか行くか」
千棘 「嫌よ、外は暑いんだから それに二人でデートなんかしたらクラスの誰かに会っちゃうかもしれないでしょ」
楽 「それはそうだけど、あのメガネにばれないか?」
千棘 「あんたの家でデートしたとか言えばno problemよ」
無駄に英語の所だけ発音よく言うところに少しイラッとする楽
楽 「そうか、じゃあ麦茶もってくるから待ってろ」
千棘 「ええ、よろしく」
それにしても部屋が広いだけで殺風景な部屋ね、男の部屋ってみんなこうなのかしら
部屋の広さのわりには必要最低限のものしか置いていなく、千棘の言う通り殺風景だ
楽 「ほら、麦茶とケーキ それとクッキーな」
千棘 「ありがと、本当は紅茶が欲しいところだけど気がきくじゃない
ゴクゴク あ~冷たくておいしい!」
楽 「そりゃよかったよかった、」
にしても家でデートって言ってもなにすればいいのか全然わからないな・・・
千棘 「そういえばあんたの所のヤクザたちは? 全然見かけなかったけど」
楽 「ど、どうやら俺たちに気を使ってみんな出かけたみたいだな・・・」
あいつらいつの間に出掛けたんだ・・・
千棘 「全く何を期待してるんだかわからないわ
ねぇ、暇つぶしに何か面白い話しなさいよ」
まるで若手芸人殺しのこの言葉、楽の胸にグサッと刺さった
楽 「面白い話って、そんないきなり言われてもな・・・」
千棘 「男なんだからそのぐらいやってのけなさいよ」
楽 「じゃあ飼育小屋にいる動物たちの名前の由来を」
千棘 「却下」
楽 「・・・ 凡矢理高校七不思議を」
千棘 「却下」
楽 「・・・・・ 学校の近くのファミレスで使える裏ワザを」
千棘 「却下」
楽 「あぁ! そう言うと思ったよ! そんな話す前からケチつけるんならお前が話せよな!」
ひねり出した3つの話がすぐに却下される可哀想な楽
千棘 「いいわよ、それならこの赤いリボンの」
ピンポーン
楽 「あ、誰か来たな、ちょっと待っててくれ」
立ち上がり部屋からそそくさと出て行ってしまった楽、一人部屋に放置された千棘
千棘 「せっかくこの赤くてかわいいリボンのこと話してあげようと思ったのに、あいつもバカねぇ」
---一条家 玄関前ーーー
小咲 「る、るりちゃん やっぱりやめようよ 急に押しかけたら一条くんに悪いよ」
るり 「善は急げ 一条くんならどうせ暇よ、それにもうチャイム押したから」グッ
親指を立てグッジョブ!と小咲に笑いかけるるり
小咲 「全然グッジョブじゃないよ、るりちゃーん」
ガラッ
楽 「はーい、どちらさまですか? って小野寺と宮本か どっどうしたんだ?」
まずい、今は桐崎がきてる 小野寺たちと鉢合わせでもしたら高校生活が完全に終わっちまう!
るり 「こんにちは、一条くん 小咲と遊びに来たわ」
小咲 「こ、こんにちは一条くん」
楽 なんでよりによって今日なんだよ・・・
「あぁ、悪い 今ちょっと家に俺しかいないからさ、部屋も汚いし」
るり 「別に構わないわよ、」
楽 「・・・ お、小野寺は大丈夫なのか? 俺一人だとおもてなしもあまりできないし」
るりの無言の圧力が小咲を襲う ゴゴゴゴゴ
小咲 「全然大丈夫だよ! 私、そういうの気にしないから!」
るりちゃん怖いよぉ
楽 なんで今日の小野寺は強気なんだ・・・
千棘 「ちょっともやしー 誰がきたのよー!」
るり 「あれ、今声がしなかった? それも桐崎さん?」
楽 「違う!断じて違う! 今のは隣のおばさんだ!」
るり 「へぇ、そう 聞き間違いかしら」
小咲 「一条くん、このかわいらしい靴は誰の?」
そこには千棘の履いてきた物凄く高そうなサンダルがきちんと揃えられていた
楽 またしても・・・
「それはなぁ、・・・えっと俺が間違えて買った靴だ」
小咲 「そ、そうなんだ」
一条くんも天然なところあるんだなぁ
るり 「何をどうしたら、間違えて女性ものの靴を買うのかしら」
楽 「焦ってたんだ、物凄く・・・」
るり 「かなり意外な一面ね」
楽 「じゃあ、ちょっと部屋片づけてくるからちょっとあがって待っててくれ」
るり 「わかったわ」
小咲 「うん、」
今のやっぱり桐崎さんの声?・・・
ガラッ
千棘 「ちょっと返事ぐらいしなさいよ」
楽 「桐崎、急いで押し入れに隠れろ」ハァハァ…
千棘 「はぁ? なんでよ」
のんきにいちごのショートケーキをほうばる千棘
楽 「宮本と小野寺が来たんだ・・・」
千棘 「え ちょっと、それかなりマズいじゃない! なんで呼んじゃったのよ、」
楽 「頑張って帰ってもらおうとしたんだがダメだった・・・ とりあえず早く押し入れに!」
ぐいぐいと押し入れのほうへと千棘の背中を押す
千棘 「わかったからせかさないでよ!」
ガラッ
楽 「やべ、布団入ってるの忘れてた・・・」
千棘 「それじゃあ入れないじゃない」
楽 「今布団出すから、ちょっと待て よっと
いつも使っている布団を押し入れの外にぶちまけた
ほらよ、スペース作ったから入れ入れ」
千棘 「わかったわよ、」
小咲たちにここにいることがバレるわけにはいかないので、しぶしぶ押し入れの中に入る
楽 「じゃあ、小野寺たち帰るまで静かにしててくれよ」
バタン
千棘 「え、ちょっともやし? もやし? 待って・・・」
暗いのが苦手の上に閉所恐怖症の千棘は、そのことをすっかり忘れて狭くて暗い押し入れの中に入ってしまった
そして恐怖のあまり動けなくなってしまった
明日は更新できるか微妙です・・・