楽 「待たせたな二人とも、入ってくれ・・・」
これ以上の面倒事が起きないことを願う楽
小咲 るり 『お邪魔しまーす』
小咲 一条くんのお家にあがるの久しぶりだなぁ・・・
心臓のドキドキが止まらない小咲
楽 「俺お茶とかお菓子用意するから、先に座って待っててくれよ」
小咲 「一条くん、私手伝うよ」
楽 「おぉ、サンキュー小野寺、宮本部屋の場所わかるよな?」
るり 「えぇ」
ナイスよ小咲
それにしても相変わらずこの家は広いわね、廊下も長いし・・・
「ここね」
ガラッ
シーーーーーーーーーン
るり 「って誰もいるわけないか・・・ あれ、なぜ二人分のお茶があるのかしら」
---キッチンーーー
楽 「悪いな小野寺、手伝ってもらっちゃって」
小咲 「いきなり押しかけちゃったし、そのくらい手伝うよ!」
楽は手際よくお茶を淹れ、小咲はショートケーキを人数分切り分ける
楽 「本当小野寺性格いいしてるよな、道理でモテるわけだ」
あのゴリラ姫とは大違いだな
小咲 「モ、モ、モテる? こ、この私が!?」
突然の出来事に動揺が隠せない小咲、顔はリンゴのように真っ赤になり始めた
楽 「あぁ、男子の中じゃ結構人気あるぜ」ニヤニヤ
小咲 「そ、そうなんだぁ・・・
じゃあ一条くんも私に・・・」ボソッ
楽 「なんか言ったか?」
小咲 「な、何も言ってないよ! 」
思わず本音が楽に聞かれてしまいそうになり、ひやひやする小咲
楽 「お、おう そうか」
トレイの上にお茶とケーキを乗せ、るり(千棘)の待つ部屋へと向かう
スタスタスタスタスタスタ
小咲 危ない危ない、一条くんに聞かれるところだった・・・
ガラッ
小咲 「るりちゃーん、お待たせー」
るり 「ありがとう、 それより一条くんなんでここにお茶が二人分もあるの?」
楽 またか・・・ そろそろ誤魔化しきれなくなってきたな
「えっと、さっきまでお客さんが来てたんだ・・・」
るり 「そう・・・」
さっきからあやしすぎるわね、
楽 「そ、それより二人とも食べてくれよ」っっっ
るり 「普通においしいわね、このケーキ」
小咲 「んー! このケーキおいしいね一条くん! ほっぺが落ちちゃいそうだよぉ」
甘いもの好きの小咲はケーキを食べ始めると頬がだんだんと緩み始めた
楽 「お、おう! 良かったな小野寺」
やべ、一瞬かわいいと思っちまった 俺には10年前の子との約束が・・・
るり 今の一条くんの顔・・・ ここはもうやるしかいわね、
「ごちそうさま、 私もう帰らなきゃ! それとお邪魔しました!
じゃあね二人とも」ピュー~
そう言い残し、小咲に気を使ったるりは光の速さで帰って行った
楽 小咲 「え、」
小咲 るりちゃん、私だけ残して帰っちゃうなんて・・・
楽 「・・・ き、きっと宮本も忙しいんだな、昼飯くらい食べていけばよかったのに」
小咲 え、昼飯? もしかして一条くんご飯作ってくれるのかな?
「えっと、昼飯って一条くんが作ってくれるの?」
楽 「あぁ、もう12時近いし、昼飯食べないか? 食べないなら別にいいけ」
小咲 「食べるよ!一条くん!」
楽 「おう! 小野寺なに食べたい?」
小咲 「一条くんの得意な料理がいいなぁ」
楽 「じゃあ、焼きそばでもいいか?」
小咲 「うん! 私も手伝うね!」
楽 「え、」
さっきまで笑っていた楽の顔が急に強張った
小咲 「何? 一条くん」
楽 「いや、じゃあ頑張ろうか・・・」
小野寺って確か・・・
---キッチンーーー
楽 小野寺って料理ど下手だった気がしたけど、野菜切るだけなら流石に大丈夫だよな・・・
「とりあえず俺は豚肉とキャベツ切るから、小野寺はこの人参とネギを切ってくれ」
小咲 「う、うん」
えっと、人参とネギ・・・
ものの数分で豚肉とキャベツのざく切りが終わった楽 だが小咲は・・・
小咲 「一条くん、野菜切るの終わったよ?」
楽 「おぉ、早いな小野寺 ってなんだこれ・・・」
そこには原型を留めていない無残な人参とネギが散乱していた、もはやダークマターである
小咲 「人参とネギの千切りだけど・・・ もしかして間違えた?」オロオロ
楽 千切りってほとんど固形で繋がってるじゃねぇかよ、なんか黒いし・・・ これ以上はマズいな
「OKだあってるぞ、あとは麺と絡めて炒めたりするだけだから
小野寺は箸とお茶運んで部屋で待っててくれ」
小咲 「はーい、」
小咲が箸とお茶をもって部屋に向かったあと楽は深いため息をついた
楽 「どうしよ、ちょっとこの人参味見してみるか」パク
楽 「ーーーーーーはっ 一瞬花畑が見えたな・・・」
ダメだ、この野菜たちは小野寺には食べさせられない、速攻で俺がまた切るか・・・
そして数分後、
楽 「よし、これなら大丈夫だな あとは盛り付けて完成っと
あれ、俺なにか忘れてる気が、
あ、 桐崎のことすっかり忘れてた・・・ あいつ大丈夫かな」
---楽の部屋ーーー
小咲 そういえば一条くんの家に来るの久しぶりだなぁ、
「やっぱり緊張するな・・・ ちょっと一条くんの匂いもするし
っていったい何を言ってるの!私は!///」バタバタ
ガラッ
楽 「小野寺ぁ、できたぞー」
小咲 「あ、うん!」っっっ
コト
楽 「ほら、焼きそば 熱いうちにな」
小咲 「うん!」
楽 「ちょっと味薄かったかな、もう少しソース入れるべきだったか・・・」
近頃ますます料理が上手くなり、若干の味の薄さにもうるさくなってきた楽
小咲 「そんなことないよ、おいしいよぉ一条く~ん」
おいしい上に好きな人が作ってくれた料理なのでニヤニヤが止まらない
楽 「それは何よりで、」
新しく野菜切りなおして正解だったな・・・
そして二人が食べ終わった後、楽はあることを発見する
楽 「小野寺、ここここ」
楽は自分の口を指差す
小咲 「口?」
手持ちの鏡で確認するとわずかに口元に青のりがついていた
小咲 /////////////////////////////////////
「ちょっとお手洗い借りるね!!!!」 タッタッタッタ
恥ずかしさのあまり、全速力でお手洗いに向かう小咲
楽 「おう、 これ言わないほうが良かった・・・のか?
あ、そうだ桐崎 大丈夫かな おーい、桐崎大丈夫か?」
ガラッ
楽 「おい桐崎、寝てんのか? おいって」ゆさゆさ
千棘は押し入れの中でぐったりと倒れている、顔色も悪く息が荒くなっていた
楽 「おい桐崎!桐崎! 返事しろって!」
千棘 「 」
千棘から返事が返ってくることはなかった
楽 全部俺のせいだ 俺が押し入れに入れなんて言ったから・・・
俺が入れなんて言わなければ桐崎は、
早く何とかしねぇと、布団に寝かせてタオルで汗ふいて・・・
パニック状態の楽は大急ぎで千棘をひとまず布団に寝かした
--ーお手洗いーーー
小咲 恥ずかしいぃぃぃ! よりにもよって口に青のりがついてるなんて・・・
しかも一条くんに見られちゃうし、注意されちゃうし、
「うぅぅぅ 今日はもう顔合わせられないよぉ」っっっ
その後、なんとか気分を落ち着かせた小咲
「よ、よし、とりあえず戻ろう・・・」
ガラッ
小咲 さっきのことは忘れよう・・・
「ごめんね、一条くん さっき取り乱しちゃって、
き、桐崎さん!?」
次の投稿は土曜日になります(__)