『レディース!&ジェントルメェーン!!さぁ待たせたな諸君!!これより獅子神王牙の弟子達、『超天星』6人対挑戦者達の連続デュエルを行う!!』
時間になって現れたのは、英語教師のギーガー。
元プロの登場に沸き立ち始める会場。
授業中とはまるで違うテンションのギーガーの司会に、大半は二重で驚くだろう。
『司会はこの俺、ギーガー・ティケッド!熱く盛り上げていくからよろしくぅ!!』
掛け声と共に右腕を高く上げ、挨拶を決めるギーガー。
観客の心を掴むのが手慣れている。
『では今回のデュエル形式についてだ!
ライフは8000の一本勝負!一度に二組ずつデュエルを進める!今回はソリッドビジョンによる衝撃は抑えてあるため、気兼ねなく観戦出来るようにしてある!さぁ、それじゃあ対戦者の入場だ!』
誰が最初なのだろう、わくわくの止まらぬ観客達。
そして…
『まずはAゾーン!!
昨日入学するなり生徒を10人切りして話題の男!
《超天星 繰崎 綺羅麗》!!そして相対するのは、友の敵討ちに燃える《相浦 真二》!!』
沸き上がる歓声と共に、両者はデュエルフィールドに現れる。
どこか飄々と、楽しそうな表情の綺羅麗。
それに対し、敵意を剥き出しにし、今にも噛みつかんばかりだ。
「ふふふ、楽しいデュエルにしましょう」
「あぁ、楽しみだよ。とてつもなくな!」
『続いてBゾーン!
輝く笑顔の快男児!《超天星 天童 雷兎》!!
対するは二年生!同じく快男児として名高い爽やかデュエリスト!《海原 水面》!!』
観客に手を振り笑顔を振り撒きながら、両者は現れる。
エンターテイメントと言うものがわかっている。
というより目立ちたがりなのだろうか。
「よっしゃみなもっちゃん!盛り上げていこうぜ!!」
「おうとも雷兎っち!全力尽くして楽しむぞ!」
お互いに楽しんでデュエルをしよう。
その意識は共通らしく、とても楽しげだ。
『よし!各自自分のデッキを用意、ソリッドビジョンを起動だ!』
ギーガーに促されるままに、デュエルディスクにデッキをセットし、ソリッドビジョン機能を始動させる。
『各自先攻後攻を決めな!』
「先攻は僕が貰うぞ!」
「ふふふ、えぇどうぞ。元より後攻のつもりです。」
綺羅麗VS真二は、真二の先攻。
「「最初はグー!じゃーんけーん…ポンッ!!」」
雷兎と水面は近寄って大声を出してじゃんけんをする。
勝ったのは…
「っしゃぁ!俺が先攻な雷兎っち!」
「うぉぉ!!どうして俺はチョキを出しちまったんだぁーーー!!!」
勝ったのは、水面。
じゃんけんに負けた雷兎は項垂れて己の負けを嘆いた。
とにかく、全ての準備は整った。
『さぁ、これで全ての準備は整った!全員カードを5枚引け!始まるぞ、大連続デュエル!デュエルーーー…
スタートォォーーー!!!』
ギーガーの掛け声により、ついに超天星達のデュエルが
幕を開けた。
「僕のターン!手札から《捕食植物オフリス・スコーピオ》を召喚する!こいつは召喚成功時に手札のモンスターをコストに、デッキから捕食植物モンスターを特殊召喚する!僕は手札から《捕食植物セラセニアント》をコストにする。来い、《捕食植物ダーリング・コブラ》!!」
「ほう、捕食植物…良いテーマです。」
最初に動いたのは真二。
闇属性・植物族で構成された捕食植物。
早くも2体のモンスターを展開していく。
「ダーリング・コブラは捕食植物モンスターによって特殊召喚した場合、デュエル中1度だけ融合、フュージョン魔法カードを手札に加える事ができる!僕はデッキから《超融合》を手札に加える!」
「ふむ、超融合ですか…それは厄介ですね…」
超融合。
手札1枚のコストと引き換えに、フィールドのモンスターを用いて融合召喚を行うカード。
本来融合召喚は手札、フィールドを用いるが、この超融合はフィールドのみ。
しかし、相手ターンにも使える速攻魔法かつ、発動時にチェーンする事は出来ない。
そして最大の強みは、『相手のモンスターをも融合素材に出来る事』だ。
「教えてやるよ繰崎ぃ!僕は昨日お前が倒した連中とは違うって事をさぁ!」
「…これはなかなか楽しめそうですねぇ。」
高らかに吠える真二。
それでも、綺羅麗の笑みは揺るがない。
「さぁデュエル開始だ!俺のターン!」
真二がターンを始めてすぐ、それに追い付くかのように水面がデュエルを開始。
「…よし、俺は手札から《白鱓(ホワイト・モーレイ)》をコストに、《白棘鱏 ( ホワイト・スティングレイ)》を特殊召喚!更に魔法カード《白の水鏡(ホワイト・ミラー)》発動。墓地の白鱓を特殊召喚し、更にこの効果で特殊召喚したモンスターの同名カードをデッキから手札に加える!そして、墓地から特殊召喚された白鱓は自身の効果によってチューナーになる!」
「チューナー!つまり…」
「おうとも!俺のこのデッキはシンクロ召喚ベース!俺の展開力について来れるか雷兎っち!」
無駄の無い鮮やかな動き。
水面ファンだけでなく、観客達から歓声が響く。
「いくぞ繰崎ぃ!僕は手札から永続魔法《プレデター・プランター》を発動!1ターンに1度、墓地の捕食植物の効果を無効にして特殊召喚する!効果発動!来いよ、捕食植物セラセニアント!」
こちらも無駄の無い動き。
しかし、お互い動くのはこれからだ。
「僕は手札から《融合》を発動!素材とするのは、フィールドのダーリング・コブラとセラセニアント!」
「俺はフィールドの白棘鱏と白鱓でチューニング!シンクロ召喚!」
2人は、それぞれ得意な召喚方法を使用する。
「喰らえ奴を!僕の邪魔者は根こそぎ取り払え!
融合召喚!《捕食植物キメラフレシア》!」
2体のモンスターが混ざり合い、おどろおどろしい植物の化物が姿を現す。
攻撃力、2500。
「さぁ開幕だ!美しき姿を皆に見せてやろうぜ!シンクロ召喚!レベル6、《白闘気海豚(ホワイト・オーラ・ドルフィン)》!」
2体の魚が床の中へと潜って姿を消し、代わりに白いイルカが飛び出してきた。
攻撃力、2400。
「これで終わりじゃないぞ!セラセニアントはフィールドにいる時に効果、戦闘で墓地にいくと「プレデター」カードをデッキから手札に加える!加えるのは《捕食植物コーディセップス》!更にカードを1枚セット!」
「俺は手札の白鱓と《サイレント・アングラー》をデッキに戻して《強欲なウツボ》を発動。デッキから3枚ドロー!…よっし!カード2枚セットだ!」
2人とも、自分なりの盤面を作り上げる事に成功したらしく、満足気である。
「「さぁ!ターンエンドだ!!」」
2人のターンが終わり、次は綺羅麗、雷兎のターンが来る…