さて、彼等の使うデッキは…?
『さあ、無駄のない良い展開をして見せた挑戦者達!
対する超天星達はいったいどんなデッキを使うのか!』
真二、水面がターン終了を宣言してから、ようやくギーガーが実況。
空気を読んで騒がないようにしていたのだろうか。
「素晴らしい…!えぇ、なんて素晴らしい動きなのでしょう!ならば僕も答えなくてはなりませんね!僕のターン、ドロー!」
真二の事を盛大に褒め称え、自分のターンへと移行する綺羅麗。
さて、確実に強力な伏せがあるのがわかっている綺羅麗はどう動くのか…
「僕も張り切っていくとしましょう…まずは魔法カード、《強欲で金満な壺》を発動!コストにEXデッキを6枚裏側で取り除きます!」
「ご、強金だとぉ!?」
綺羅麗が手始めにやったのは、多大なデメリットを持つドローカード。
強力なカードの多いEXデッキを6枚と約三分の一失い、このターン他にドローが行えなくなる。
が、手札の枚数が1枚増やせる。
それによって、手札枚数は7枚からのスタートだ。
「ふむ、悪くない。僕は手札から《魔界劇団-メロー・マドンナ》をペンデュラムゾーンに設置します。」
「ま、魔界、劇団…ペンデュラムモンスター…!」
ペンデュラムモンスター。
モンスターと魔法、2つの特性を持つ特殊なカード。
ペンデュラムゾーンに設置した場合のみ魔法カードとして扱い、モンスターの時とは異なる能力を発揮する。
『おぉっと!超天星、繰崎 綺羅麗の使うデッキは魔界劇団!ペンデュラムによる大量展開来るか!?』
ペンデュラム使いはやや珍しく、ギーガーは熱く叫ぶ。
「このメロー・マドンナ。ライフを1000払うとデッキから魔界劇団モンスターを1枚手札に加えてくれます。
僕は《魔界劇団-エキストラ》を手札に。そして今加えたエキストラをもう片方のペンデュラムゾーンにセッティング!」
両側にペンデュラムカードが設置される。
これにより、それぞれのペンデュラムカードに記載されている『スケール』の数値以内のモンスターを手札、表側EXから特殊召喚が出来る《ペンデュラム召喚》が可能となる。
が、もちろん綺羅麗はまだ動いていく。
「ペンデュラムゾーンに存在するエキストラの効果!相手にモンスターが存在するならば、ペンデュラムゾーンから特殊召喚出来ます!エキストラを守備表示で特殊召喚!」
にゅるっ、とフィールドに現れたエキストラ。
レベル1、攻守100と弱小モンスターである。
ただし、もちろん効果は優秀である。
「…いや、こいつに使っても仕方ない。通す。」
真二は一瞬考えはしたが、あえてスルー。
その先を見ているのか。
「ほう、それはありがたい。
ではエキストラ自身をリリースしモンスター効果を発動。デッキから魔界劇団モンスターをペンデュラムゾーンに設置します。設置するのは《魔界劇団-ワイルド・ホープ》!」
ガンマンの姿をしたモンスターを、ペンデュラムゾーンに設置。
それぞれスケールは0と2。
だが…
「ペンデュラムゾーンにあるワイルド・ホープの効果。もう片方にある魔界劇団ペンデュラムカードのスケールを9にします。」
『繰崎ついに両側にスケールを用意した!これは大型モンスターの大量展開か!?しかし対する相浦のセットも気になる!さぁ、繰崎どう来る!?』
(そうさ、魔界劇団は全て闇属性…2、3体くらいならこのセットした超融合で…)
そう、真二は見せつけるかのようにサーチした超融合をセットしている。
多少脅威を感じたら、すぐに超融合の素材にしてしまえばいいのだ。
しかし、それでも綺羅麗は余裕のある表情、というよりもこのデュエルを楽しんでいるようだ。
「…ではいきましょう!僕は、ペンデュラム召喚を宣言!」
(来るか…!)
ついに行うペンデュラム召喚。
真二は身構えた。
そして、綺羅麗は召喚口上を述べ始める…
「振り子の先は摩訶不思議!素敵な劇団ご開演!ペンデュラム召喚!おいでませ!客を出迎えるは彼等なり!
《魔界劇団-プリティ・ヒロイン》《魔界劇団-ビッグ・スター》!!」
バーン!!
と大量のパーティクラッカーや紙吹雪の中から現れた2体の魔界劇団モンスター。
地に降り立つなり、綺羅麗とともに右手を降り下げつつお辞儀をした。
『さぁ現れた!派手な演出と共にペンデュラム召喚によって登場したのは2体!特にビッグスターは魔界劇団のエースモンスター!これが繰崎 綺羅麗の切り札か!?』
綺羅麗の華麗なる召喚口上と、ペンデュラム召喚による展開。
会場も盛大に沸き上がる。
真二の手札、残り1枚。
綺羅麗の手札、現在残り4枚。
真二の盤面
モンスターが捕食植物オフリス・スコーピオと捕食植物キメラフレシア
魔法・罠ゾーンにプレデター・プランターとセットカード1枚
綺羅麗の盤面
ペンデュラムゾーンに魔界劇団-ワイルド・ホープと魔界劇団-メロー・マドンナ。
フィールドに魔界劇団-プリティ・ヒロインと魔界劇団-ビッグ・スター。
お互いのライフ
真二が8000。
綺羅麗が7000。
会場が綺羅麗に意識を向けている中で、雷兎も自分のターンに入っていた。
「俺のターン、ドロー!
俺は手札から魔法カード《電脳堺都-九龍(でんのうかいと-クウロン)》を発動!」
「…電脳…堺…?」
水面は聞いた事がないカードに困惑の色が隠せない。
いや、見ている他の観客達もだろう。
そして、そんな事気にせず雷兎はその魔法カードを皮切りに動き出す。
「へっへっへ…この九龍はデッキから電脳堺門魔法・罠カードをフィールドに表側で置く能力を持つ!俺が置くのは、永続罠《電脳堺門-朱雀(チュチュエ)》!」
「トラップカードを表側で!?」
何をしてくるのかまるでわからない。
水面はせっかく2枚もセットしていたって、これでは下手に動く事が出来ない。
「続けるぜー!俺は手札から《-電脳堺媛-瑞々(でんのうかいえん-ルゥルゥ)》の効果を、電脳堺門-朱雀を対象に取って発動!」
「いったいなにをするんだ…?」
「デッキから、対象に取ったカードとは別のカードの種類、つまり今は魔法かモンスターの電脳堺カードを墓地に送りつつこのカードを特殊召喚!更に選択しなかった種類の電脳カードを1枚手札に加える事が可能さ!」
「て、手札からの効果で全て解決しちまうのか…くっ…」
水面の伏せの1枚は《ブレイクスルースキル》。
フィールドのモンスター一体を対象に、そのターン中効果を無効に出来る。
しかし、手札で発動するモンスターには無力。
悔しくも、通すしかない。
「 ルゥルゥの効果で、デッキから魔法カード《電脳堺門-青龍(チンロン)》を墓地に送り特殊召喚!更にデッキからまだ選んでいないカードの種類、つまりは電脳堺モンスターを手札に加える!これによって、デッキから《電脳堺豸-豸々(でんのうかいち-ヂィヂィ)》を手札に加えるぜ!」
雷兎の前に登場した機械少女。
瑞々は更に能力を発揮。
手札の枚数が減らないままに、更に展開をしていく。
「手札に持ってきたヂィヂィ効果!対象はチュチュエ。デッキから《電脳堺姫-娘々(でんのうかいき-にゃんにゃん)》を墓地に送り、自身を特殊召喚する!そしてこのヂィヂィ、自身の効果で特殊召喚した場合、エンドフェイズに墓地にある電脳堺モンスター一体を手札に加える事が出来る!」
「なんて回転力…!」
ただでさえ見たことのないテーマ。
しかも、かなり独特な動き方。
今の所、止める場所がわからない。
そして瑞々の横に現れた四つ足の獣。
これで、レベル3のモンスターが2体。
「そしてルゥルゥはチューナー。わかるかい?」
「っ!まさか!」
「そうさ、俺のこのデッキも、シンクロをするのさ!ルゥルゥ、ヂィヂィでチューニング!!
来たれ電脳世界の神獣よ!秘蔵されし神秘の力を見せてやれ!シンクロ召喚!レベル6、《電脳堺獣-鷲々(でんのうかいじゅう-ジュジュ)》!」
異次元から飛び出てきた、四肢を持つ鷲。
攻撃力、2400。
白闘気海豚と並ぶ攻撃力。
その眼光が見据えるのは、海豚か水面か。
「ジュジュは1ターンに1度、墓地の種族・属性の同じモンスターを2枚除外することで、相手のカード1枚を対象に『墓地に送る』。俺はジュジュの効果でルゥルゥ、にゃんにゃんを除外。白闘気海豚を墓地送りだ!」
「破壊じゃねぇのかよ!くそっ、リバースカード!《ブレイクスルー・スキル》!これでジュジュの効果を無効にさせてもらおう!」
水面のセットカードによって、ジュジュはデメリットだけ行い、効果が無効に。
墓地にはヂイヂイしかモンスターがいない…
「やべ、いろいろミスっちまった…!
もっとうまくやれたろ俺…!」
プレイングミスを行ってしまったのか、雷兎には焦りの表情が見える。
「さぁ、どうするよ雷兎っち!!」
焦る雷兎を見て、プレッシャーをかける水面。
雷兎の手札、残り4枚。
水面の手札、残り1枚。
雷兎の盤面
モンスターが電脳堺獣-鷲々
魔法・罠が電脳堺門-朱雀
水面の盤面
モンスターが白闘気海豚
魔法・罠がセットカード1枚。
お互いのライフ、8000。