遊戯王‐creator‐   作:月花撩乱

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24話~集まれフレンズ、雪の降る世界に~

「よーし、さっきじゃんけんで勝った僕のせんこーだー!メインフェイズ~!」

 

 

最初に動いたのは、心。

まずは1枚のカードを取り出す。

 

「僕が最初に出すのはこの子!

おいで!《レスキューラビット》!」

 

カードから飛び出してきたのは、ヘルメットを被った1羽のウサギ。

女子生徒がその可愛さに対してきゃーきゃーと黄色い歓声をあげ、そのせいかレスキューラビットはどこか上機嫌だ。

 

「いくよラビット!君の力を見せておくれ!レスキューラビットの効果を発動!デッキから同名の通常モンスターを2体呼んでくるよ!」

 

心の胸に飛び込んできたレスキューラビット。

心は抱き抱えたラビットを上空へと投げる。

ラビットが2つの光へと分かれて地上に降り、その2つの光はピンク色のふわふわしたウサギへと姿を変えた。

 

「特殊召喚!《メルフィー・ラビィ》!」

 

「「「きゃーーー!!!かわいいーーー!!!」」」

 

愛くるしいそのフォルム。

女子生徒からは大変人気なようで、会場は盛り上がる。

 

「はわわ、かわいい…メルフィー、初めて使われるのを見たわ…」

 

年頃の女の子らしく、凛音も例外に漏れずメルフィー・ラビィにはメロメロの様子。

 

「うむ、メルフィーはまだそこまで流通してはいないからな。完全なメルフィーデッキを拝めるのは心だけだろう。奴がメルフィーをデザインしているのだから。」

 

「へぇ~…えっ…?」

 

 

 

「えへへ、ほんと可愛いな~君たちは~!よーしよし!」

 

デュエルそっちのけで場に出たラビィを愛でる心。

デュエル中なのを忘れているのかもしれない。

 

「あ、あのぅ、心ちゃん…?」

 

「はっ!ごめんごめん!デュエル再開するよ!」

 

やはり忘れていたようで、テヘッと舌を出して謝る心。

そのあざとさの前に強く言える女子生徒はそういないだろう。

 

「よーし、そしたら…2体のラビィでオーバーレイ!」

 

「オーバーレイ…」

 

「出番だみんな!みんなで楽しい集会だ!

エクシーズ召喚!《森のメルフィーズ》!」

 

ラビィが一体減ったかと思いきや、小さな動物達が集まってきた。

ラビィは足元から出てきた切り株の上に乗って満足気に胸を張っている。

守備力2000。

 

「か、かかかかわいい…」

 

凛音が破顔してモニターに映るメルフィーズを眺める。

既にメルフィーの虜になっているようだ。

 

「あのエクシーズモンスターは心のデッキの要。あれは厄介だぞ。」

 

辰覇が厄介だと言う森のメルフィーズ。

果たして、その性能は…?

 

「森のメルフィーズは、エクシーズ素材を取り除いてメルフィーカードを1枚サーチするよ!メルフィーズの効果発動! デッキから《メルフィーのかくれんぼ》を手札に!そしてそのまま発動だー☆」

 

心が発動した永続魔法、メルフィーのかくれんぼが発動されると、辺りに茂みがいくつか現れる。

メルフィー達はその中へと潜り込み、時折顔を出して様子を伺う。

 

「くぅ、かわいぃ………」

 

辺りをキョロキョロと見回し、興奮を隠せない之音。

もうデュエルどころでは無さそうだ。

 

「いやぁ、ほんと恐ろしいですねぇ、心のカリスマ性と扱うデッキは。」

 

之音の様子を見て、綺羅麗は呟く。

 

「…それだけじゃねぇ。あの盤面自体厄介なのに、まだ手札1枚しか使ってねぇ。動くのはこれからだろうよ。」

 

綺羅麗の言葉に続くは辰覇。

辰覇でさえ、心の使うデッキを脅威と捉えている。

 

「続いて僕はカードを1枚セット!

エンドフェイズに移行して、手札から《メルフィー・パピィ》の効果を発動!特殊召喚!」

 

茂みから顔を出す、ふわふわの仔犬。

そのつぶらな瞳が之音を見つめる。

 

「さらにー!手札から《メルフィー・キャシィ》の効果発動!この子も特殊召喚するよ!」

 

続いて顔を覗かせるのは仔猫。

警戒心のまるでないその表情に、観客の女子生徒達は釘付けだ。

メルフィー・パピィ、メルフィー・キャシィ。

共に守備力100。

 

「さぁ!僕のターンは終了だよ!君のデュエルを見せておくれよ!」

 

自信満々に、心はターンを終了する。

心の手札、残り2枚。

心の盤面

モンスターゾーン

森のメルフィーズ メルフィー・パピィ メルフィー・キャシィ

魔法・罠ゾーン

メルフィーのかくれんぼ セット1枚

 

 

 

 

~場面は変わり、花道と影善のデュエル~

 

 

「僕のターン。手札から魔法カード《ワン・フォー・ワン》発動。コストとして《六花精エリカ》を墓地に送り、デッキから《六花のひとひら》を特殊召喚。》」

 

先攻は花道から。

魔法カードによって呼び出されたのは、小さな小さな妖精。

花道が手を伸ばしたその手のひらに、ふわりとその妖精は舞い降りた。

 

『雪咲 花道いきなりのワン・フォー・ワン!

そして出てきた小さな妖精!花道は六花使いだ!』

 

「ひとひらは、1ターンに一度、デッキから六花モンスターを手札に加えるか墓地に送る効果を持つ。これにより、僕は《六花精ボタン》を手札に。

続けていくぞ。ひとひらをリリースし、手札の六花精ボタンの効果。自身を特殊召喚する。」

 

手のひらにいたひとひらが消え、空から雪と共に舞い降りてくる中華っぽい服装の少女。

 

「植物族モンスターによって特殊召喚されたボタンは、登場時にデッキから「六花」魔法・罠カードを手札に加える事が出来る。ボタンの効果を発動。更に、ひとひらがリリースされた事に反応して墓地にいる《六花精エリカ》の効果。自身を墓地から特殊召喚する。」

 

淡々と、だが確実なプレイングをこなす。

それは、雪咲 花道という男の、この学園で過ごしてきた、そして、今まで使い続けてきた経験値故に。

 

「エリカを特殊召喚。ボタンの効果で魔法カード《六花絢爛》を手札に加える。」

 

 

墓地から現れる、和服の少女。

召喚権を消費する事なく、2体の中型モンスターを並べる。

 

「エリカとボタンはともにレベル6。2体でオーバーレイ。」

 

「エクシーズ…」

 

「咲かせ…咲かせ…咲かせ…

舞い降りて景色を染めろ。

ランク6。《六花聖カンザシ》」

 

2人の少女は空へと飛び上がると、2つの光となってぶつかり合い、雪へと変わる。

それと共にふわり、雪のように空から舞い降りてきた和装の少女。

ニコリと、野原に咲く小さな花のように、可愛らしい笑顔を見せる。

六花聖カンザシ 守備力2400。

 

『天宮、雪咲どちらも先攻でエクシーズ召喚!

時代はエクシーズなのか!?』

 

「ふん…続けるぞ。 手札から《薔薇恋人(ばらラヴァー)》を召喚。薔薇恋人をリリースして、手札から六花絢爛を発動。デッキから「六花」モンスターと、それとは名前の違う、レベルの同じ植物族モンスターの2枚を手札に加える。僕はレベル8の《六花精スノードロップ》《六花精ヘレボラス》を手札に。

そして、モンスターがリリースされた事によって六花聖カンザシの効果を誘発。エクシーズ素材を一つ取り除き、自分、相手の墓地からモンスターを特殊召喚する。六花のひとひらを特殊召喚。」

 

再びフィールドにやってくるひとひら。

とはいえ、これで終わりではない。

 

「ひとひらをリリースし、手札の六花精スノードロップ効果発動。このターン植物族しか出せない制約を受けるが、手札から自身と他の植物族モンスターを特殊召喚する。現れろ、六花精スノードロップ、六花精ヘラボラス。」

 

止まらぬ展開。

場にまたしても2体のモンスター。

 

『レベル8が2体!来るぞ黒崎!』

 

「レベル8エクシーズか…!」

 

「その通りだ。見せてやるよ、僕の切り札。

 

君の舞台は整えた。

 

雪景色に咲く美しき花。それが君。

 

君の道を邪魔する者など僕が取り払おう。

 

僕らは共に歩もう。

 

エクシーズ召喚。ランク8。

 

《六花聖ティアドロップ》」

 

床に撒かれている雪が舞い上がり、美しき女性が現れる。

その女性は、花道の側に。

 

六花聖ティアドロップ 攻撃力2800。

 

 

「手札から永続魔法《六花の風花》を発動。

更に、手札を1枚セット。

これで僕のターンは終了だ。

 

さぁ、僕らに歯向かって来い。獅子神 王牙の弟子。」

 

 

花道のライフ 8000

手札 残り0

花道の盤面

 

モンスターゾーン

六花聖カンザシ 六花聖ティアドロップ

 

魔法・罠ゾーン

六花の風花 セット。カード1枚。

 

 

 

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