シンフォギアの消えた世界で アナザー   作:現実の夢想者

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本編がシンプルに終わった場合の物語となります。
こちらは気が向いたら更新にします。

……本編がもう殺伐あるいはシリアスが続くので息抜きを兼ねてます。

本編はhttps://syosetu.org/novel/216250/になります。


暁に立つ花の歌は切なく響く

 それは別れの際、仁志がクリスからのキスへならばとばかりに想いを返した事から始まるもう一つの物語。

 

 もう会えなくなるかもしれないという気持ちから、ありったけの強い愛をクリスへ伝えるように仁志は舌を絡め返した。

 

 それによりクリスの中で育っていた悪意の蕾が枯れ、消滅したのだ。

 

――ば、馬鹿な……。こ、こんな事が……っ!

 

 そこからは腹を括ったようになった仁志による独壇場となる。

 響達装者全員へ舌を絡めるディープキスをしていったのだ。

 勿論、欲望ではなく今生の別れかもしれないという想いからのキスである。

 その強く激しい愛は悪意の企みを知らぬまま完膚なきまでに打ち砕き、本来あるはずだった流れを変えてしまった。

 

 まさしく、愛の成せる業である。

 

 そうして依り代をエルフナインへ託し、仁志は来たる再会を信じて一人で生きていく事になり、物語は終わる――かに思われた。

 

 これは、それから上位世界で一か月ほど経過したある日から始まる……。

 

「こことも、今日で完全にお別れか……」

 

 住み慣れた六畳間を見つめて仁志は噛み締めるように呟いた。

 そう、仁志は遂に今の勤務先から徒歩十五分程にある3LDKの一軒家へと引っ越す事にしたのだ。

 マリア達が住んでいた平屋と違い二階建てではあるが、築年数がそれなりに経っているため家賃はそこより二万程高いだけの物件へ。

 

 本来であれば一人暮らしの独身が住む場所ではないが、仁志は別れ際に奏から言われた言葉を意識してそこを選んだのだ。

 

「新居も古いとはいえここよりは新しいし、部屋も多くてリビングがあって風呂もある。収入に比べたら家賃が少々高めかもしれないけど……」

 

 そこで仁志はどこか申し訳なさそうな顔で頬を掻いた。

 

「俺には、チャンネルからの収入があるからなぁ」

 

 そう、実は結局“戦姫絶唱シンフォギア”は戻らなかったのだ。

 正確には“戦姫絶唱シンフォギア”という名の作品名ではなくなってしまったのである。

 その名も“戦姫咆哮ギアヴァラヌス”。仁志は知らないが、これは本来ゲームに配信される予定だったシナリオが影響した結果であった。

 

 キャスト達の芸名は戻ったため、仁志もそれがこの世界でのシンフォギアだと理解出来たが、何故タイトルが変更になったのかまでは分かるはずもなく、ただただ自分達の戦いの結果だろうと受け止める事にしたのである。

 

 なにせ、それは現在アニメの六期が製作されるかもしれないと情報が流れており、遂にあの三人娘が装者のような存在となるのではと、そう囁かれていた。

 つまり、もう仁志の知る物語から逸脱を始めているのだ。それもまた、仁志が自分達の影響と思う部分であった。

 

 そして、結果として“戦姫絶唱シンフォギア”チャンネルは消滅する事無く存在し続け、そこからの収入が未だに仁志の財政を潤していたのだった。

 

 それも踏まえて、彼は引っ越しを決めた。更にそれだけではなく……

 

「駐車場も契約したし、手続きも終わった。後は納車を待つばかり、かぁ……」

 

 セレナ達との約束、ではないが、宣言通り車を購入したのである。

 契約駐車場はあの場所のままであり、新居となる一軒家では歩いて二~三分ぐらいとはいかないが、それでも五分はかからない距離なので許容範囲ではあったのだ。

 

「……十年間、お世話になりました」

 

 初めて引っ越してきた時と同じく、何もなくなった部屋へ別れを告げて仁志はそこを後にした。

 鍵を大家へと返し、仁志は歩いて新居へと向かう。

 

「始まりはい~つ~もと~つぜんっ」

 

 上機嫌にCLIMAXなテンションで歌を口ずさみながら歩く仁志。

 

 丁度その頃、彼が向かっている一軒家にあるリビングではある異変が起きつつあった。

 いくつかの段ボールが置かれているそこにあのノートPCも置かれていたのだが、そのゲートから何者かが出て来たのである。

 

「っと! あれ? 仁志さーん? いませんか~?」

 

 それは、手に依り代と呼ばれたスマートフォンを持ったギア姿の響だった。彼女はゲートから出るや、いるはずだと思っていた仁志がいない事に疑問符を浮かべて首を傾げる。

 

「到着デース! ししょ~! 会いにって、あれ?」

「切ちゃん、師匠いた? って、ここ、どこ?」

 

 響に遅れて現れたのは切歌と調。だが二人は、仁志がいない事よりも先に自分達が出た場所が記憶にあるものと違っている事に気付いた。

 

「あっ、切歌ちゃんと調ちゃん、仁志さん留守みたい」

「それはいいんですけど……」

「響さん、ここししょーのお部屋じゃないデスよ」

「へ? ……ホントだ!」

「「今更(デスか)……」」

 

 あまりにも遅い響の反応に切歌と調が呆れるような顔をする。

 そこへ更にゲートから出てくる者達がいた。

 

「よし、到着だね」

「はいっ!」

 

 ギア姿の未来に抱えられて現れたのはエルフナインだった。

 そのエルフナインの腕に見慣れぬリストバンドがある。

 

「あれ? どうしたの?」

「未来、ここ、仁志さんのお部屋じゃないみたいなんだよ」

「デスデス」

 

 言われて未来とエルフナインが部屋の中を見回し、たしかに見覚えがない事を理解するも、すぐ二人は同じ物へ目を止めた。

 

「「……引っ越し中?」」

「「「え?」」」

 

 言われて響達も二人が見ている場所へ顔を動かした。

 リビングの隅に邪魔にならぬよう置かれた段ボール箱には、仁志の手書きで“漫画”や“衣服”などの文字が書かれている。

 それはどこからどう見ても引っ越しのための行為だ。

 そこまで理解し五人は顔を見合わせた。

 

「「「「「本当に約束を守ったんだ(ですね)(デスね)……」」」」」

 

 そう言い合って五人は自然と笑みが浮かんでくるのを止められなかった。

 

 彼女達が根幹世界へ戻ってから既に二か月弱が経過し、上位世界であった事をある程度報告し終えた響達。

 セレナや奏はまたの再会を約束してそれぞれの世界へと帰り、エルフナインも仁志から言われていたように平行世界のキャロルと邂逅し知己を得る事に成功していた。

 

 そして依り代を駆使し、平行世界同士による文字通りの協力で依り代の解析などは進められ、遂にそのゲート通過能力を持った試作品が完成。

 その実験などを兼ねて、響達はエルフナインを連れて上位世界へとやってきたのである。

 ちなみに上位世界へのゲートである裂け目の修復は何故か停止しており、エルフナインはそれを見て悪意はあの時点で滅んでいなかったのかもしれないと推測していた。

 

「じゃ、どうする? 只野さんが帰ってくるかも分からないんじゃ……」

「はいっ! まずは時間を確認したらどうかな!」

「へぇ、響にしてはまともな意見でビックリ」

「未来っ!?」

「うそうそ。えっと、時計とかあるかな?」

「ししょーってたしか……」

「部屋に時計、置いてなかった気が……」

 

 切歌と調の言葉に未来が少し驚いた顔を見せ、響へ確認するように顔を向けた。

 

「そ、そうなの?」

「……うん。スマホがあれば十分って」

「ああ、うん。只野さんらしいね……」

 

 小さく苦笑して未来は納得すると同時にどうしたものかと息を吐いた。

 

「とりあえずギアを解除したらどうでしょう?」

「あっ、そうだね」

「そうだ。エル、本部へ連絡。無事成功したって」

「そうでした」

 

 調の言葉にエルフナインがリストバンドを口元へ近付けると……

 

「ゲートリンク、起動」

 

 そう告げたのだ。するとそれを合図に小さな電子音のような物が鳴る。続いて櫻井了子と同じ声の電子音声が流れる。

 

“アクセスコードを入力してください”

「アクセスコードは、グリッドマン」

“アクセスコード、認証しました。ゲートリンク、オールアクティブ。全機能解放しました”

「本部、聞こえますか? こちらエルフナインです。聞こえたら応答願います」

 

 若干の間。その静寂で微かな緊張が五人に流れる。

 

『こちら本部、風鳴弦十郎だ。よく聞こえている』

「「「「「やったぁっ!」」」」」

 

 通信成功に喜びを見せる響達。これで平行世界間の通信も可能であると実証されたようなものだからだ。

 

『喜ぶのは分かるが、現在地を報告してくれ』

「あっ、はい。現在僕らは上位世界の協力者宅にいます」

『そうか。ゲートリンクに異常などはないか?』

「ゲート内移動及び世界間移動を行っても全機能正常に稼働中です!」

『了解した。それにしても、時間の経過にズレがあるのは相変わらずのようだ。こちらでは君達が出発してからまだ2分と経過していない』

「5分未満……」

「その、正確にはどれ程の時間が経過したのでしょうか?」

『正確にか?』

『現時点でおよそ1分53秒です』

『だ、そうだ』

「今で約2分……」

 

 その情報を基にエルフナインの脳内で話し合いが始まる。そう、キャロルとのだ。

 

――どういう事かな?

――分からん。だが、ゲートを通過している時間の約5分の1だ。

――じゃ、もしかしてゲート内の経過時間が遅くなってる?

――それが現状一番納得出来るだろうな。

 

 平行世界のキャロルとの出会いは、仁志の願い通りエルフナインの中に眠るキャロルへ劇的な刺激となった。

 何せ自分のもう一つの可能性を見せられたのである。その与えた衝撃は、たった一目見ただけで響達との激戦がちんけなものになるぐらいのものだったのだから。

 

 以来、キャロルは呼びかけに応じてエルフナインと会話するようになっていた。

 何しろ依り代という人知を超えた物まであったのだ。元々知的好奇心旺盛なキャロルが黙っていられるはずもなかったのである。

 

 脳内での話し合いを終えたエルフナインは目を開けると、キャロルとの意見交換で出した仮説を述べ始めた。

 

「あくまで可能性ですが、ゲート内の経過時間だけが遅くなっているかもしれません」

『どういう事だ?』

「僕らがゲートを移動した時間がその5倍ぐらいなんです」

『……成程。ゲート内の時間経過速度が各世界の5分の1へ落ちていると?』

「現時点ではそう考えるのが妥当かと思います」

『ふむ、分かった。とにかくゲートリンクのテストは第一段階終了だ。引き続き、第二段階へ移行してくれ』

「分かりました。では、一旦通信を切ります」

『定期連絡だけは忘れず頼む』

「了解です」

 

 通信を終えるとエルフナインは息を吐いて、ゲートリンクと呼んだリストバンドを遠ざけた。

 それだけで微かな電子音を鳴らしてゲートリンクはスリープモードへと移行する。

 それは仁志が好みそうな作りだった。まさに彼の影響を受けたエルフナインが中心となって製作しただけの事はある物と言える。

 

「これで次は耐久テスト、だっけ?」

「そういう名目のお休みだけどね」

 

 響の問いかけに未来が微笑んでそう告げる。

 

 実はこれは未来の言う通り、ゲートリンクという依り代から生まれた装備のテストと称したエルフナイン達への休暇であった。

 それと言うのも、依り代の解析及び研究という仕事は、エルフナインを仕事人間へと戻すには十分過ぎる意味とやりがいを持っていたためだ。

 結果、寝る間も惜しんで研究室へ籠りきりとなり、見かねた切歌と調が外へ連れ出す一方で依り代を持って響がまずフィーネを勧誘、そこからは連鎖的に平行世界同士の協力体制が出来上がる事となった。

 

「本当ならマリア達も連れてきたかったデス……」

「仕方ないよ。マリアと翼さんはお仕事だし……」

「クリスちゃんは留学準備と万が一に備えて待機中……」

「セレナちゃんや奏さんを連れ出す事は絶対無理……」

「やっぱり、あの頃のようには出来ません」

 

 悲しげなエルフナインの言葉に響達も似たような顔をした。

 時間停止という状態だったからこそ可能だった装者全員での行動。

 旅行やカラオケ、遊園地にプールなど、呼び出しがないからこそ出来た事だった。

 

 そうやって五人が沈んでいる中、玄関では仁志が鍵を取り出してドアを開けようとしていた。

 

「よっと、ただいま~……って、言っても仕方ないんだけどなぁ」

 

 本来であればそのはずだった。しかし……

 

「「「「「おかえりなさい(デス)っ!」」」」」

「へ?」

 

 リビングから聞こえてきた声に靴を脱ぐ手が止まり、仁志は若干の間の後慌てて靴を脱いでリビングへと駆け込んだ。

 

「ど、どうして……」

 

 そこで彼が見たのは、満面の笑みで自分を見つめる五人の来客だった。

 

「いや、でも、まずはこう言うべきかな? えっと、いらっしゃい。また会えて、本当に……嬉しいよ」

 

 噛み締めるような声に五人の少女は心からの微笑みを返す。

 これが、彼らの新しい思い出の始まりだった……。

 

 

 

「「「「「お~……」」」」」

 

 二階へ上がって寝室を見た響達の反応は内見した時の俺と一緒だった。

 まぁ、寝室と言っても現状はただの広めの部屋だ。ただ、そこだけで以前の部屋と同じ六畳の空間があるというね。

 

「ししょーししょー、残りの部屋も見ていいデス?」

「いいよ。何もないに等しいけどね」

「そうなの?」

「まだ引っ越してきたばかりなんだよ。ここに来るのは汗流す時と荷物を運ぶ時ぐらいで、まだ料理なんかもしてない」

 

 というかする気力がない。荷解きするのさえも億劫だし、ある意味響と出会う前に戻った感じさえある。

 

「なら、今日は私達が作ります。お世話になりますし」

「え? ホント?」

「はい。そうだ。じゃあお買い物とかもしてないですよね? 申し訳ないですけど、資金くれませんか? 代わりに美味しい物作ります」

「マジで。出す出す」

 

 未来の優しさと奥さん感に気分が高揚してきた。

 即座に財布を取り出して適当に何枚かの札を渡す。

 

「これで頼む」

「はーい。調ちゃん、一緒に行こう?」

「分かりました。エルも一緒に来る?」

「あっ、はい! 兄様、行ってきます!」

「気を付けてな。あっ、出て右へ行くと駅の方へ出られるから」

「分かりましたっ!」

 

 何となくだけどあの頃みたいだ。階段を下りて行く音を聞きながら俺は振り向く。そこには当然残った二人がいる。

 

「「えへへ」」

 

 で、どうして嬉しそうに笑って俺の両隣りを陣取るんですかね?

 

「ひ~っとしっさんっ!」

「ししょ~っ!」

 

 まぁ、理由は聞くまでもないか。元々甘えん坊なきらいがある二人だしな。

 

「何だい?」

「「呼んでみただけ(デス)」」

「そっか」

 

 そっと二人の体を抱き寄せる。感じる温もりと匂いが夢じゃないと教えてくれた。

 

「仁志さん……」

「ししょー……」

 

 それだけで一瞬にして乙女スイッチが入ったらしい。響も切歌も俺の事を熱っぽい眼差しで見上げてくる。

 あの頃は悪意がいると思って俺も色々と抑えたけど、今はその強力なブレーキがなくなってるから少し怖くはある。

 

 だけど、俺も男だ。エロい事はまだまだ興味があるし、しかも相手が響と切歌なら手を出さない方がおかしいとは、思う。

 

 まずは優しくキスをした。響と切歌へ触れるだけのキスを。

 それに二人は嬉しそうに微笑んでくれた。

 

「あはっ、仁志さーん」

「ししょ~、大好きデース」

「俺もだよ。その、幸せだ」

 

 左右から抱き着かれると、その、二人の胸が当たる。

 この二人ってコンビを組んでる時はある方担当だしなぁ。

 

 ちょ、ちょっとぐらい触ってもいい、だろうか?

 

「その、嫌だったら言ってくれ」

「「ぁ……」」

 

 そっと二人の胸へ手を伸ばす。けれど二人は小さく驚いた顔をするだけで止める気はないらしい。

 慎重にまずは優しく触る。響も切歌も手に若干の硬い感触があるな。

 これ、ブラか。だけど、今はそれさえも興奮材料だ。

 

「あっ、ひ、仁志さぁん……」

「し、ししょぉ……」

 

 どうやら二人はブラ越しに触られても気持ちいいらしい。

 いや、これはきっと精神的なものかも。

 俺に本当に女性として求められてるって、そういう意味で快感を得ている可能性がある。

 

「えっと、嫌か?」

「「っ……」」

 

 フルフルと首を横に振って潤んだ瞳を見せる二人の乙女。

 本当に可愛くて、そこはかとないエロさを見せてくれるよ、ホントに。

 だって、さり気無く二人して腕を動かしてる。これ、絶対ブラを外してるよ。

 

 なのでその間、俺は胸ではなく狙いをお尻へと変える。

 

「「んっ……」」

 

 おおっ、こ、これが女子高生のお尻か……。

 響の方は引き締まってる感じの感触で、切歌の方はもちもちな感じの感触。どちらもベネっ! いや、イイっ!

 

「ひ、仁志さんって意外とエッチなんですね」

「我慢してたんだよ。その、悪意の事があったし」

「ひゃんっ! し、ししょーの手がエッチな感じでさわさわしてくるデスよぉ」

「んんっ! ほ、ホントだ。仁志さんの手付き、すっごくエッチだよぉ」

「でも嫌いじゃないんだろ?」

「「…………はい(デス)」」

 

 ああっ、これはヤバい。絶対にヤバい! このままだと最後の最後まで突っ走るっ!

 けれど、今更止められるか? あの生活中、必死に、懸命に抑えてた欲求だ。

 あのドライディーヴァ相手にさえ押し殺した性欲を、吐き出し始めた欲望を、ここで何とか押し留められるか?

 

「「「っ?!」」」

 

 と、そこで俺のポケットに入れてあるスマホが振動した。

 バイブレーションにしてるから震えるだけだけど、このタイミングは心臓に悪いな。

 

「……依り代?」

 

 表示は俺が元々使っていたスマホだった。つまりエルって事になる。

 

「もしもし?」

『あっ、只野さんですか? その、お買い物袋借りるの忘れたんでレジ袋買ってもいいですか?』

「ああ、そういう事か」

 

 真面目な未来らしいと思った。別にいいよと、そう言おうと思いながらふと顔を響達へ向ける。

 するとそこには……

 

「や、やっぱり恥ずかしいよね……」

「で、デスね……」

 

 外したブラを手にした響と切歌がいた。響はオレンジで切歌はグリーン、か……。

 

『あの、只野さん?』

「っ!? か、買ってくれていいよ! 大きいレジ袋は色んな用途に使えるしさっ!」

『そうですか。じゃあ、これで』

「う、うん。頼んだよ」

 

 通話終了と共に、俺は静かにスマホを床へ置いた。

 視線の先ではブラを見せるように両手で持つ二人の戦姫。

 

「「ど、どうです(デス)か?」」

「これが答え」

「「あっ……」」

 

 股間を指さしてやると、二人がそこを見つめて顔を真っ赤にする。

 最後まではやらないようにして、とりあえず今は女子高生二人のナマ乳を揉ませてもらおう。

 

 ……何だか我ながらオヤジくさいな。

 

 そう思いながらも俺は二人を再度抱き寄せて、まずはキスをする事にした。

 しかも結構エロいキスをするべきだと、そう思って。

 

「響、目を閉じて」

「はい……んっ。ちゅっ……っはぁ……んんっ」

「おおっ、え、エッチなキスデス……」

 

 響の可愛い舌と絡め合うように舌を動かしながら、俺は両手を服の中へ入れて胸を触った。

 

「ふむっ……んふふ」 

 

 柔らかくて、だけど張りのある感触がたまらなく興奮する。しかも響の吐息が喜んでいるのがヤバい。

 乳首を触ってみたいけど、それはまだ早いかと思って何とか堪えた。

 ただ、執拗に揉んで、撫でて、触れたけど。

 

「「っは……」」

 

 響だけに夢中になり過ぎないように一旦キスを切り上げる。でも両手は抜かない、てか抜けない。

 こっちを見つめる響の目もどこか蕩けていた。

 

「ひ、仁志さん……今のって……」

「俺なりの、踏み込みかな。響への気持ちで進んでみた」

「ぁ……嬉しい、です。もっと、もっと踏み込んで欲しいなって思いました」

 

 思わず押し倒しそうになるぐらいの、女の色香を今の響からは感じる。

 

「ししょぉ、次はアタシの番デスよぉ」

 

 と、そこへ聞こえる切なそうな声で我に返る。

 

「あ、ああ。分かってるよ切歌。おいで?」

「ししょ~……んぅ。っぱ……ちゅっ、じゅるっ」

 

 キスするなり切歌の舌が入ってくるので負けじと応戦。どうやら響と俺のキスにあてられたらしい。

 互いの舌を絡めながら、響の服の中から切歌の服の中へと両手を移動させて潜り込ませる。

 響に負けず劣らずな大きさのおっぱいを優しく触り、時に揉む。

 

「んふっ……ん~っ!」

 

 切歌から漏れる声が感じているのだと教えてくれる。もっともっととねだるように密着してきたからだ。

 それに、こうして触ると大きさ以外にも違いがあるんだとよく分かる。

 切歌は響よりも柔らかく、響は切歌よりも張りがある。

 

 どっちがいいとかじゃない。どっちもいい。

 

 名残惜しいけど、切歌だけにも夢中になれないので顔をゆっくりと離す。

 すると俺と切歌の間に唾液の橋が出来た。

 

「ぁぅ……」

 

 で、それに照れる切歌が可愛い。そっと頭を撫でると嬉しそうに微笑みながらも、どこか色気を出すのはそれだけ切歌の適応力が高いって事なんだろうか? それとも学習能力?

 

「えへへ、ししょぉ、もっとキス、したいデス」

「ズルいよ切歌ちゃん。私だって、もっとキス、したいんだから」

「じゃあ、交互にしようか。さっきみたいに俺の隣においで」

「「はい(デス)……」」

 

 こうして俺は、しばらくの間響や切歌と舌を絡め合うようにキスをしながら、その胸を存分に堪能させてもらう事となる。

 

 可愛い女子高生とキスしながら両手で異なる女性のおっぱいを揉めるとか、俺、本気で死ぬかも。

 そんな事を考えながら俺は必愛コンビとの割とエロい時間を過ごす。

 

「仁志さぁん、もっとぉ……」

「ししょぉ、もっとデェス……」

「……じゃ、舌を伸ばしてくれる?」

「「れぇ……」」

 

 蕩けた眼差しと上気した頬。そんな締まりのない顔で、二人の少女はいやらしく舌を伸ばしておねだりをしてくる。

 それと同時に胸も触ってとこちらの手へ押し付けてくるし、見てはないけどきっと下も濡れてるに違いない。

 

 俺だって、既に我慢しているせいで下着の中が酷い事になってると思う。

 ギンギンで痛いぐらいだし、少しでも気を抜けば大惨事間違いない。

 

 ……これ、エル達が帰ってくるってなってなかったら確実最後までしてるなぁ。

 なんて事を思いながら、俺は響と切歌と舌を交わらせるのだった……。




……これ、R-15でいいです、よね?
自分で書いてて不安になってきた(汗
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