シンフォギアの消えた世界で アナザー   作:現実の夢想者

2 / 25
まぁ、こうなりますよね(滝汗

仕方ないね。これも未来がエッチ過ぎるのがいけない(暴論


小さな日向がある未来

 買い物から帰ってきて、今私は調ちゃんと二人でお昼ご飯の準備中。

 エルちゃんはといえば、只野さんと二人でお話中。

 それと、響達二人はお風呂場。何でもお掃除との事だけど、この分だとそのままシャワーとか浴びてるんじゃないかな?

 

「へぇ、音声はフィーネが?」

「はい。それとキャロルのもあります」

「どういう事?」

「えっと、今後のためって言って僕用に録音させてもらいました」

「あー、そっか。エルの中のキャロルも目覚めてはいるんだっけ」

「はい。もしよければ話してみますか?」

「いや、キャロルが嫌だろ。こんなよく知りもしないおっさんとさ」

「知らぬ事もない。これでもかと聞いているからな」

「そっかぁ……ん? あっ、目付きが悪いっ! キャロルか!?」

「いきなりご挨拶な奴だな。ああ、俺がキャロルだ」

 

 あっ、只野さんがキャロルちゃんになったエルちゃんに驚いてる。

 あれ、初めて見せられるとみんな大なり小なりああなるんだよね。

 何せノータイムでエルちゃんから切り替わるから。

 

 それにしても、只野さんは目付きで気付くんだ。

 口調とかじゃない辺りがらしいかも。

 

「師匠が早速キャロルの洗礼を受けてる」

「うん、そうだね。多分だけど、キャロルちゃんも話してみたかったんじゃない?」

「かもしれませんね」

 

 二人で一旦手を止めて只野さんとキャロルちゃんを見つめる。

 もう簡単な自己紹介も終わって、キャロルちゃんが“はがれん”だっけ?

 それを話題に出して、只野さんがどこか嬉しそうな顔をして別の作品を教えて始めてる。

 

「何? 錬金術を扱った物は他にもあるのか」

「うん。ゲームとかでも色々あるけど、俺が好きなのは武装錬金って漫画でね。アニメにもなったけど、ホムンクルスとかと戦うもので……」

「ホムンクルス? 詳しく話せ」

「じゃ、まずは物語の導入からな。えっと、高校生武藤カズキは……」

 

 あっ、もうキャロルちゃんも只野さんワールドに引きずり込まれた。

 残念だけどああなるとそう簡単には出てこれない。

 聞いてるとどんどん気になってく傾向があるからね、みんな。

 可哀想だけど、キャロルちゃんもエルちゃんや切歌ちゃんみたいに、少しずつ只野さんに染まっていくんだろうな。

 

 ……それはそれでちょっと見てみたいけど。

 

 そんな事を思いながらお料理再開。

 お昼のメニューは簡単にお野菜と玉子の塩ラーメン。

 袋麺が安かったから、つい買っちゃった。調ちゃんも同じ物を見てたらしく、二人で買い物あるあるだって笑った。

 

 それにしても一体何があったんだろう?

 帰ってきた時、只野さんはどこか疲れた感じだった。

 

 お昼ご飯食べ終わったら色々と問い詰めるつもりだ。勿論、響を。

 だって、買い物の間何もしないなんて私なら有り得ない。

 

「未来さん、響さんに買い物の間何してたか聞きますか?」

「勿論。絶対何かしてたはずだし」

 

 やっぱり調ちゃんも気付いてるよね。

 あの二人がお風呂掃除をするのはおかしくないけど、ならどうして只野さんの髪が少しだけ濡れてたのかな?

 つまり二人がお風呂掃除する前に只野さんがシャワーを浴びたって事。じゃ、何で?

 

 そんな事を思いながら、私は野菜を切り終えて沸騰したお湯の中へと入れていく。

 調ちゃんは粉末スープの袋を開けてすぐ使えるようにしてた。と、そこで私と目があう。

 

「どうかした?」

「えっと、今の未来さん、奥さん感が凄いなぁって」

 

 言われて思い出す。今の格好で只野さんにもご飯作ってあげたなぁ。

 でも、それなら調ちゃんも中々。幼な妻って言うの?

 ちょっと危ない感じの雰囲気になりそうだけど、只野さんだったら喜びそうだし。

 

「ふふっ、ありがとう。でもそう言う調ちゃんは幼な妻って感じかも」

「幼な妻……」

 

 言われた言葉に少し考え込むような調ちゃん。うん、あれは只野さんがどう思うかなって考えてるね。

 

「師匠、ちょっといい?」

「ん? どうした?」

 

 キャロルちゃんと話してるところへ調ちゃんが声をかけた。

 あっ、この流れだと……。

 

「私と未来さん、奥さんにするならどっち?」

 

 えっ、そっち?

 そう思う私の視線の先では、聞かれた只野さんが困った顔も迷う事もなく、ただ照れくさそうに頬を掻いて……

 

「両方、がいいな」

 

 あの頃と同じようで、少し違う答えを返してくれた。

 思わず顔が熱くなる。只野さん、ある意味選んでくれたって。

 あの頃は悪意がいたから全員、だったけど、今は悪意がいないけど全員、なのかもしれない。

 見れば調ちゃんも顔が赤いけど、嬉しいから仕方ないかな。

 

「お前、本気で装者達全員を娶るつもりか?」

 

 キャロルちゃんの声は呆れてた。無理もないよね。あの頃は悪意対策も兼ねた答えだったのが、今は本気のハーレム宣言だし。

 

「夢見るぐらいは許してくれよ。しかもこうして口に出してるなら、その気がなけりゃ馬鹿な野郎の馬鹿げた与太話で片付けられるだろ?」

「……まぁ、たしかに公言してるのなら、それをどう思いどうするかは相手が決められるか」

「ああ。ただ、情けない話、俺一人の収入だけじゃ嫁さん一人を養ってくのが精一杯だけどさ」

「大丈夫。私も働く」

「共働き、かぁ。まっ、それが今のご時世普通か」

「でも只野さん、それなのにこんな家借りて大丈夫なんですか?」

 

 どう見てもここ、前まで住んでた部屋の比じゃない広さと部屋数だ。

 家賃も結構するんじゃないかなって思う。

 

「あー、それは」

「師匠、もしかしてまだ配信の収入がある?」

「「え(何)っ!?」」

 

 調ちゃんの言葉に私だけじゃなくてキャロルちゃんまで反応。

 

「実はそうなんだ。あっ、ただ何て言えばいいのかな? シンフォギアは消えたけど、悪意の影響は消えたんだ」

「どういう事だ。詳しく話せ」

「いいよ。えっと……」

 

 そこからの話は驚きしかなかった。

 だって只野さんが証拠として見せてくれた“戦姫咆哮ギアヴァラヌス”ってアニメのキャラクターは、どこからどう見ても私達に似てたから。

 名前も同じで見た目もそっくり。あれ? でも私達三人で買い物行っても何も言われなかった。

 

「あの、只野さん。私達特に変装もしないで買い物行ったんですけど……」

「まぁ昼間のスーパーを利用する層でシンフォギア、じゃないギアヴァラヌスを見てるのはそう多くはないよ。あと、見た目がそっくりでもアニメのキャラが現実にいるなんて普通は発想しないから」

「「「成程」」」

 

 気付けばキャロルちゃんまで頷いてた。ちょっと可愛い。

 

「まっ、歌も一緒みたいだけど、ドライディーヴァだけでも十分な収入になってる。というか、下手すりゃ公式が影響されるかもしれないレベルで再生増えてるんだよ。多分アニメ効果だろうけど」

「本物のマリアさん達が歌ってますからね」

「そうそう。コメントも凄い事になってるよ。ただ、レベルの高いコスプレイヤーって思われてるみたいだけどね」

 

 それを聞いたら三人して苦い顔しそう。

 

「歌を唄うだけで稼ぎになる、か。おい、それは俺が歌ってもいいのか?」

「いいけど、キャロルの場合もオリジナルじゃないとなぁ。ダウルダブラとかサンクチュアリとかは危険な匂いがする」

「サンクチュアリ? 何の事だ?」

「あー、これは平行世界のキャロルの歌だった。忘れてくれ」

「ふん、平行世界のオレ、か。まぁいい。色々と興味深い事を教えてくれた礼だ。その、俺も一曲ぐらい歌ってやらんでもない」

「ホント? いやぁ、それは嬉しいな。個人的にもキャロルの優しい歌が聴いてみたかったんだよ」

「なっ!? ど、どうして優しい歌と決めつける!」

「いや、だって俺への感謝で歌ってくれるんだろ?」

「そ、それは……まぁ」

 

 珍しい。キャロルちゃんが強気になり切れてない。

 

「なら優しい歌になるに決まってるさ。それに、キャロルは元々知識欲旺盛な優しい子だしね」

「っ……い、言っていろ」

 

 何だろう。今のキャロルちゃんがクリスに見えてきた。

 特に照れくさそうに顔を背ける辺りはそっくりだ。

 もしかして、キャロルちゃんも只野さんの事、もう一人のパパって思ってるのかな?

 

 エルちゃんが教えてくれたけど、エルちゃんは只野さんの事をそう思ってるらしい。

 理由は、只野さんの考えがキャロルちゃんのパパ、イザークさんに似てる気がするからって。

 

「「さっぱりしたぁ」」

 

 そこへ姿を見せたのは響と切歌ちゃん。髪飾りが見えるから水着ギア展開してるみたい。

 

「あれ? キャロルちゃん?」

「およ? エルはどうしたデスか?」

「ああ、エルが俺と話をさせてくれたんだよ」

「そういう事だ。まぁ、もう俺は眠る。さっきの話はまた今度だ」

「あ、うん。ありがとうキャロル」

「っ……ふん」

 

 何というか、本当にクリスみたい。

 あっ、じゃあ只野さんはその相手はお手の物だ。

 だって、あのクリスがパパとママの夢を捨ててまで一緒にいたいって思わせたのが只野さんだし。

 

 そしてキャロルちゃんの目付きがトロンって感じの優しいものへ変わる。

 

「おかえりエル。ありがとな」

「いえ、僕こそありがとうございます。キャロル、喜んでたみたいなので」

「そっか。なら良かったよ」

「あっ、えへへっ」

 

 只野さんに頭を撫でられて嬉しそうに笑うエルちゃん。

 やっぱりエルちゃんになってから笑顔が可愛い。

 戻った後も笑顔が増えて、司令達が驚いて、でもとても嬉しそうにしてたのを思い出すなぁ。

 

 特に友里さんはエルちゃんとよく接するからか色々な感想を聞いた。

 あの事件以降のエルちゃんは笑顔が多くて可愛くなって、更にあったかいもの以外にお茶を飲むようになって、その時の表情がとっても愛らしいって。

 藤尭さんは、エルちゃんが料理に興味を持ってくれたのが嬉しいらしくて色々教えたりしてるみたい。

 

 まぁ、その話の時は友里さんが蚊帳の外なのが面白いとも言ってたけど。

 

「未来さん、そろそろこっち出来ます」

「あ、うん。じゃあスープ入れていくね」

「お願いします」

 

 一気にお湯の中にスープが溶けて色を変えていく。それと同時に香りもしてきてお腹が空いて……

 

「「「「お腹空いたぁ」」」」

「「今出来るから」」

 

 予想通り響達が揃って告げた言葉に調ちゃんと二人で笑う。

 この後、出来上がった大鍋の塩ラーメンをみんなで分け合った。

 

 響と切歌ちゃんは美味しいけど量が足りないって言いながら、只野さんは美味い美味いって喜びながら、エルちゃんは美味しいですって笑顔を見せながら、私と調ちゃんはそんなみんなに笑みを浮かべながらラーメンを食べた。

 

 あの頃は、マリアさん達もいただろう時間。それが、今は叶わなくて悲しい。

 でも、いつか、きっといつかまたあんな風に過ごせる気がする。

 

「ん? 俺の顔に何か付いてる?」

「ううん、何でもないです」

 

 仕方なくじゃなく、心から私達全員を選んでくれたこの人なら、それを可能にしてくれるはずだ。

 そんな風に思いながら私はラーメンを啜る。塩味なのに、どこか甘い気もするなって、そう思いながら……。

 

 

 

 食事を終えた俺は、リビングで漫画を読むと言う響達と別れて二階の寝室へと戻ってきた。

 休みとは言え夜勤明けには変わりないので仮眠を取ろうと思ったのだ。

 

「はぁ、美味かったぁ」

 

 未来と調の作ってくれた即席ラーメンは美味かった。いや、お手軽だけど自分で作らない飯ってのは美味いもんだ。

 それにしても、響達は相変わらずだな。俺の持ってる漫画を読みたがるのはあの部屋の頃もよくあったし。

 

「それにしても、バレなくて良かった……」

 

 響と切歌との濃厚な時間を未来達が帰ってくる前に断腸の想いで終わらせ、俺はさくっとシャワーを浴びてから二人へもシャワーを勧めた。

 女性は匂いに敏感だ。なら、このままだと未来や調が俺達の匂いからいかがわしい事をしてたと誤解すると思った。

 

 ……ま、まぁいかがわしいは事実か。行き過ぎなかっただけで。

 

「さてと、寝る前に響達用の布団を干しますか」

 

 今からでも干しておけば夕方にはお日様の匂いをさせるだろう。

 そうと決まれば行動開始。えっちらほっちらベランダへと布団を運ぶ。

 みんながあの生活で使っていた布団は全部取ってある。本当は捨てるつもりだったけど、何だかもうみんなが来ないって考えたみたいで出来なかったのだ。

 

 ま、結果的に良かった。ただ、おかげで運ぶの割と大変だったけど。

 圧縮しても全部で十組の布団だ。枕もあったのでそれだけでも結構な量である。

 あの部屋からここまで歩いて10分強。それを、晩秋とはいえ荷物を持って行き来すれば汗も掻く。

 

 ここに決めてからちょこちょこと進めて、何とかギリギリに引っ越し完了だったもんなぁ。

 

「うし、これでいいな」

 

 五人分の布団を干し終わり、俺は寝室へと戻る。網戸を閉め、窓を閉めれば元通り。

 じゃ、軽く仮眠でも取ろうかな。本音を言えばムラムラしたものを吐き出したいんだけど、それをするには状況が悪すぎるし。

 

「只野さん」

「ん? 未来?」

 

 自分の布団を敷いていざ寝ようとすると未来が顔を出した。

 何かあったんだろうか?

 

「寝るんですか?」

「まぁ勤務はなくても明けには変わりないからね」

 

 それに響と切歌との時間で疲弊したし、とは口が裂けても言えない。

 

「そっか。じゃあ……」

「へ?」

 

 一瞬妖艶に微笑んだかと思うと、未来が俺の隣へやってきて横になる。

 

「えっと……?」

「添い寝、します。どう、ですか?」

 

 見せる顔は、乙女じゃなくて女のもの。潤んだ瞳は、少女ではなく女性のもの。

 吐息は熱を持ち、どこか男を誘うような色香のようなものを全身から放っているように思った。

 

「……どうなってもいいの?」

「……下に響達がいますよ?」

 

 そう言いながらも顔はそれを嫌がっていないな、これ。

 

「その場合、俺は平気だけど未来が嫌だろ」

「む、むしろそれで責任取ってもらいます」

 

 真っ赤な顔で放たれた言葉で腹が決まった。

 なので俺も布団へ横になる。で、未来と向かい合った。

 きっと、それで未来も何かスイッチが入ったんだろう。目の色が変わった、感じがした。

 

「只野さん……」

「未来、もう少しこっちに」

「はい……」

 

 布団の上で密着するなり俺は未来を抱き締めるようにキスをした。

 未来もそれで嬉しくなったのか抱き締め返してくれ、俺達はしばらくそこでキスだけをした。

 けど、当然俺の欲望が体を通してもたげてくる。そうなればそれが未来へも伝わる訳で……。

 

「……只野さん、こ、これ……」

「未来が可愛くてエロいからだ」

 

 自分のお腹に当たる物を軽く触って、未来は顔を赤くした。

 でも、触る手は止めない。むしろよりねっとりと優しいものへ変えた。

 

「未来?」

「凄い……どんどん硬くなる……。それに、お、おっきくなってる」

 

 え、エロい……。たどたどしい手付きで俺の欲望を刺激する未来。

 頬は赤いからちょっと恥ずかしいんだろう。でも顔が興奮しながらも好奇心に満ちてるのがまたエロい。

 

「未来、こっち向いて」

「え? んっ……じゅる……んんっ」

 

 堪らずディープキス。けど未来は嫌がる事もなく、嬉しそうに舌を絡めてくれる。

 布団の上でディープキスしながら俺は未来のお尻を触る。それだけで正直欲望が爆発しそうだ。

 

「っぷは……只野さぁん」

 

 蕩けた顔でこっちを見つめる未来。もっと蕩かしてみたくて再度ディープキス。

 

「んぅ……っは、んちゅっ……じゅるる」

 

 股間に悪い音と吐息だけが寝室に響く。

 それでも未来は手を止めないのだから恐ろしいような怖いような。

 顔を離せば透明な糸。けど今度は未来からキスしてきた。

 

「んんっ……っちゅぱ、ただのひゃぁん」

 

 呂律が妖しくなるぐらい夢中? いかん、それだけでもエロカワイイ。

 と、ここで堪らず胸へ手を伸ばす。そっと触れば感じる柔らかな温もり。

 

 ん? 柔らかい……?

 

「み、未来? ブラは?」

 

 響や切歌もちゃんと着けてた物を未来が着けてないなんて有り得ない。

 そう思って尋ねると……

 

「そ、そういう事をされてもいいように、上がってくる前にシャワー浴びて……その時に洗濯かごへいれちゃいました……」

 

 つまり確信犯、か。うん、成程。これはお仕置きが必要だな。

 

 と言う訳で未来っぱいを存分に触る事に。

 小ぶりだけどしっかりと主張している部分があるので、そこを指でつまんでみる。

 

「んっ! た、只野さん、それ、ダメぇ」

「何がダメなのか言ってごらん?」

「あっ……ゆ、指で、んんっ……お、おっぱいの先っぽをぉ……あんっ!」

 

 クリクリ、コネコネとやや硬い蕾を刺激するだけで未来の声が震え、顔が赤くなり、吐息が漏れ出てくる。

 しかも、決して嫌がる事無く、むしろもっとして欲しいとばかりに胸を突き出してくるんだからエロい!

 

「おっぱいの先っぽじゃ分からないなぁ」

 

 未来の手が止まったのをいい事に、俺はスケベオヤジ全開の反応を返す。

 当然その間もツンツンと蕾を可愛がってはいる。

 

「ち、乳首っ! 乳首を指で弄らないでぇ!」

 

 目をキツク閉じて告げた言葉に俺は満足した。

 何という達成感。薄い本みたいな事って出来るんだな。

 

「うん、分かった」

「ぇ……?」

 

 あっさりと言われた通り手を離すと、何故か未来が「どういう事?」みたいな顔をしてきた。

 そうだよな。止めないと思うよな。だからこそ止めるんだよ、未来。

 エロに関して男は厄介だと君はもう少し勉強するべきだったね。

 

「ん? どうかした?」

 

 優しく微笑みながら未来の髪をそっと撫でる。

 今も下はギンギンになってるし、正直言えばこのまま最後までいきたい。

 けど、未来に言ったように今は下に響達が、もっと言えばエルがいる。

 そんな中で事を致せば、確実音で気付かれる。それだけは避けたい。

 

「え、えっと……」

「うん」

「も、もういいんですか?」

「何が?」

「っ……そ、その、触る事、です」

「何を?」

「あの、わ、私の」

「未来になら触ってるよ?」

 

 この間、俺はずっとニコニコと笑いながら未来の髪を撫でてる。

 どうやら俺はSかMかで言えば間違いなくSらしい。

 だって、若干涙目になってる未来を見てゾクゾクしてるのだ。

 

「ぁ……ぅ……わ、私の……お、おっぱい……です……」

「ああ、おっぱいか。いいの?」

「っ……」

 

 俺の問いかけに無言でコクンと頷く未来だけど、どうやらエッチ方面の彼女は落第生だな。

 俺はさっき言わせたはずだよ未来。おっぱいは君が触って欲しいところじゃないだろうに。

 

 とか思いながら俺は再び未来っぱいを触る。いや、優しく揉む。ただそれだけだ。

 そこから手を動かして他の刺激を与える事は一切しない。

 

「あ、あのぉ……」

「何? 嫌だった?」

「そ、そのっ、それだけで、いいんですか?」

「十分だよ。未来とこうして触れ合えるだけで幸せ」

 

 嘘じゃない。俺はこれだけでも十分だ。だって、あの頃の俺はこれさえ諦めていたのだから。

 

 ただ、未来はそうじゃないはずだ。あれだけ触れられて、求められて、女としての喜びに震えたんだろう。

 今まで俺が踏み込まなかったところまで一気に踏み込んだ事で、未来の中で葛藤が生まれてるんじゃないかな?

 

 そう、あの時の響と切歌みたいに。

 

「そ、そうですか……」

 

 明らかにガッカリする未来にどうしようかと考える。

 あまり意地悪し過ぎてもどうかと思うし、この辺が潮時か。

 

「未来」

「はい? っ!?」

 

 軽く触れるだけのキスをして、俺は未来の目を見つめた。

 何も言わずに、しばらくそうしてからしっかりと告げる。

 

「君を、愛してるよ」

「ぁ……はい、私も、只野さんを愛してます」

 

 少しお互い照れを残しながらの告白。

 そっとキスをして謝ろう――と思ったら、まさかの未来から舌を入れてくる始末。

 どうやらそれで俺をもう一度そういう気分にさせたいらしい。

 ならば負けてなるかと俺も反撃。

 

 結局こうして俺は仮眠どころか休む事なく未来と舌を絡め合った。

 ただ、もう未来の可愛い突起を弄る事はしなかったけど。

 いや、だってそれをしたら俺も弄られると思ったからな。

 

 気付けばお互い汗だくになって、それでも密着しながらキスを続けて、さすがに俺の体力が持たなくなったところでギブアップ。

 すると未来は汗で濡れた髪を額に張り付けながら起き上がって、俺の股間を見て一度だけそこを指でついてから立ち上がると……

 

――只野さん、その、今度来る時は、一人で来ますね……。

 

 そう張り付いた髪を直しながら告げて、シャワーを浴び直してきますと言って階段へ向かった。

 

 俺はその音を聞きながらボックスティッシュへ手を伸ばす事になる。

 ホント、未来の滲み出るエロスは何なんだ……。




汗だくイチャイチャキスですよ?
服は脱いでないし、どこも露出してないですからね?

これ、エルがいなかったら割といきなりアウトな展開が待っていた可能性もあったり……(汗
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。