がっこうぐらし!『深き夜を廻った少女』使用RTA   作:ハッピーエンド大好きお兄さん

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 匿名で投稿した場合感想に返信できるのか分からないので初投稿ですの(伝統)(お嬢様言葉縛り)


二日目

 強靭な精神力を持って生き抜くRTAもう始ってますわよ

 

 前回は幼稚園に籠城して眠ったところでしたわね。起きてくださいまし!起きてくださいましー!もう朝ですわよ!(大嘘)

 

 起きましたわね。現時刻は窓から見える月が綺麗な真夜中ですわ。探索には持ってこいな時間ですの。え?初日の探索は精神力減少にブーストが掛かるからやめるって言わなかった?ですって?既に日を跨いでるので大丈夫ですわよ、問題ありませんわ

 

 赤いつっかえ棒(ハサミ)を外して外の世界にいざ出発!今通路の奥を彼らが通りすぎましたわね。数も一体と丁度良いので暗殺して差し上げましょう(暗殺者お嬢様)

 

 ここで『無音歩行Lv1』が生きますのよ。ミスでもしない限り確実に背後を取れますのでその首をハサミで絶ってさしあげますの、このように(暗殺成功)

 

 スキルのおかげで正気度が減らないのは良いものですわ。さて同階層にチラホラと彼らが見えますわね。孤立してる個体も居ますしそちらを狙いましょう

 

 KRMお姉様ならともかく戦闘が苦手なハルちゃんを使ってるのに積極的に彼らを狙う理由はドロップで車の鍵を落とすからですの

 

 車であれどんな物であれ泥棒するなんてお嬢様として人として恥ずべき行為ですがまあゲーム内の世界はご存じの通り阿鼻叫喚の有り様になっているのですし車の一台くらい泥棒したってバレませんわよきっと(適当)。そもそも咎める人が居ないのでしたわ

 

 救済措置なのか彼らを10体倒すと確定で鍵を落としますがそれまでに落ちると良いですわ──ねっ!(死告天使)

 

 ~暗殺者お嬢様徘徊中~

 

 ダメでしたわ(意気消沈)。9体倒してドロップZero……目の前に居る無防備に背中を晒してる彼らを倒せば鍵がゲットできますわ。ではサクッと(コルデー並感)

 

 ドロップした鍵を回収して駐車場に……ん?ちょ、ちょっと待ってくださいまし!?この鍵の形状、ひょっとしてひょっとするかもしれませんわ!

 

(二度見)(三度見)(凝視)

 

 間違い無くキャンピングカーの鍵ですわね!これまでの屑運が一気に帳消しにできる程の豪運ですわよ!彼らが落とす鍵で使えるようになる車は凡そ五種類程ありましてキャンピングカーは大当たり枠ですの

 

 中に荷物を置いたりスキルポイントを振ったり寝ることもできるセーフティーゾーンも兼ねていて他の車だと出来ない事が出来る素晴らしい車ですの。ああでもハルちゃんの場合はスキルポイントは振れないのでしたわ。初期スキルの良さとタチバサミ所持の代償ですわね。大きな力には常に代償が伴うってそれ一番言われてますわよ

 

 それではるーちゃん救出に行きますわよ!と言いたいところですがその前に食料品エリアから食料を取ってこなければなりませんの。いくらハルちゃんと言えど空腹はキツいですし放っておけば餓死が待ってますわ

 

 周りに彼らが居ないことを丁寧丁寧丁寧に確かめてから鞄を開けましょう。ハルちゃん常備グッズの一つ、首かけ懐中電灯を装備しますわ。この装備は実に便利でハルちゃんの意思一つで点けたり消したり向きを変えたりできますの。ちょっと謎技術入ってますわよ?

 

 しっかりと装備したら駐車場に行く下準備として行く食料品フロアに行く下準備として二階のお店にあるペンライトをゲットいたしましょう

 エスカレーターの周囲ヨシ!彼ら居ないヨシ!(現場お嬢様)。丹念な確認が戦場で生き残る秘訣ですわよ

 

 売り場に着きましたわ。店内確認ヨシ!早速ペンライトが入った袋をハサミで切って腰ポケットに三本程入れておきますわ。では次の目的地に……おっとヤバイですわね、上階立て籠り組の探索組ですわ

 明かりの位置的に三階に居るようですがこちらに来る可能性も否めないのでさっさと逃げますわ

 

 視聴者のお兄様お姉様方の中にはこの行動に疑問を抱く人もいることでしょう、ですので上階立て籠り組に見つかってはいけない理由をお話いたしましょう

 

 上階立て籠り組に見つかるとどう足掻いても彼らに付いていくことになりますわ。そうなればるーちゃん救出は不可能になりますの(キレ気味)

 どうして遠征を許してくれないのですの?あなた方は学園生活部ですの?チャートもるーちゃん生存フラグも壊れてしまいますわやめてくださいまし!

 

 以上の理由から彼らからも逃げますわ。どうせ三日目の夜には彼らの仲間入りをしてるのですし関わる必要はありませんわね(屑系お嬢様)。ただみーくんと圭ちゃんを噛むのはやめてくださいましね!

 

 さて丁寧丹念丁寧に一階ホールの奴らの数を確認した後に下りますわ。生きる屍の彼らは夜には帰宅してるので昼間に比べればかなり少なくなっていて大変通りやすいですの。昼間もお家に籠ってくださいまし?

 

 食料品フロアは懐中電灯を付けなければ暗くて殆ど見えませんわ。探索スキルの『夜目』を持っていれば月明かり程度に見えるのですが無い物ねだりですわね

 

 種類選び放題の缶詰め選定フェイズですが出来る限り素手で食べれるものを選びましょう。食器類がまだ無いんですもの仕方ありませんわ。大和煮や鯖の味噌煮を素手で食べるのはキツいでしょう?まあるーちゃん救出後に自宅に寄るのでそこで食器類を調達したら残った缶詰めを頂きましょう

 

 食料品フロアを漁って手に入れたのは乾パン二缶、食パン一袋(五枚入り)に天然水(少し温くなってますわね)一本ですわ。他にも食料はありますがハルちゃんは少食ですしるーちゃんの体型も考えればこれで十分でしょう。では駐車場に行きますわよ

 

 キャンピングカーへの最短経路に彼らがそこそこ居ますわね……ですがご安心を。何のためにペンライトを取ってきたと思ってまして?光らせて出来る限り壁に当たるよう投げますの。そーれ!

 

〈ガンッ!(迫真激突音)

 

 彼らの注意がペンライトに向かうと同時に『無音歩行Lv1』を使ってキャンピングカーに向かいますわ。

 

 ……後20歩

 

 ……後10歩。勝ちましたわね(慢心)

 

〈カッーン(迫真石ころ蹴飛ばし音)

 

 アッッッッ!?なんで石ころがあるんですの!?(屑運)。彼らにバレみ、バレましたわ!『全力疾走Lv2』を使って即座にドアに到着と同時に鍵を差し込んでオープン!お邪魔致しますわよ!急いでエンジン全開!さっさと脱出ですわ!

 

 彼らを何人か轢いたものの無事モール脱出成功ですの。本当はお嬢様らしく優雅に余裕を持って脱出致したかったのですがまあ結果良ければと言うことで良しとしましょう

 

 ちなみに余談ですが放送局お姉様はどうやっても救出フラグは立てられませんでしたわ(悲しいですわね)。一緒に紅茶を飲みたかったですわね

 

 さて目的地の鞣河小学校までの道のりですが、勿論暗記してますわ。私がどれだけの回数を重ねたと思ってますの?(114514回の試行錯誤の賜物)。道塞ぐ彼らも程々に轢き逃げしながら小学校に到着ですわ

 

 校庭に彼らが居ますが数は少ないし学校の正面入口には遠い位置ですので無視ですわ。車は入口横に止めておきましょう、直ぐに乗り込めるようにするんですの。勿論鍵は掛けませんわ(防犯意識0)

 

 るーちゃんは三階に居る確率がもっとも高いので三階から捜索しましょう。稀に体育館に居る場合もありますがその時は彼らがその扉の前に群がってますの。校庭に入ったときに群がってないのは確認済みですわ

 

 夜の校内は彼らが少なくて助かりますわね~、残業中の彼らは居ますけど無視できるので問題無いですわ。三階に到着、まずは一番近くの教室を開けますわ。ちなみに他の走者の方々曰く『シュレティンガーの教室』と言われている学校の教室ですがハルちゃんの場合は心臓のドキドキ(恐怖由来)音でどれぐらいいるか分かりますの。シュレティンガーの教室も形無しですわね

 

 ドアを開けて小声で呼び掛けるも反応無し。この教室には居ないようですわね、隣の教室に行きますわよ。誰かいませんの~?今なら紅茶を振る舞って差し上げますわよ~?(茶葉も無ければパックも無いので不可能)

 

〈ガタガタッ(ポルターガイスト現象)

 

 今一番奥のロッカーが僅かに揺れましたわね。見つけましたわよ~。ロッカーを開けてるーちゃん大発見!宥めて落ち着かせた後キャンピングカーに連れ込みますわ(誘拐犯お嬢様)

 

 日が登り始めてますわね。もう少し遅ければお子様彼らの大行進するムービーが見れますが想定より早く見つけられたので何事もなく小学校から脱出ですわ。平和が一番ですわね(尚現状からは目を反らすものとしますわ)

 

 これからモールにトンボ帰り致しますがその途中にハルちゃん宅に寄り道して物資とクーラーボックスの回収をしていきましょう

 

 五分程で到着ですの~。近いですわね。自宅は血の跡以外は目に見えて荒らされた形跡はありませんわね。彼らが居ないことを確認したら手早く降りて帰宅ですわ

 

 一日振りの自宅は安心しますわね~。さて一安心したところで終わりに致しますわ。次回はみーくんと圭ちゃん救出ですわね。見ときなさいまし見ときなさいまし~

 

 

 

 目が覚めた。いつものフカフカの布団から出よう──として布団が無いことに、そもそも自宅ですら無いことに気付いた。ああそうか、夢になってくれなかったんだ

 

 ……外に出よう。ここに閉じ籠ってたってどうにもならないし食料が無いからいずれ餓死しちゃう。このモールには食料品フロアがB1階、つまり地下にあるからそこから食べられるものを頂こう

 

 鋏を外して音を立てないようにそっと扉を開ける。通路に何も無いのを確認しようとしてその奥をゾンビが通りすぎたのが見えた。一気に心臓の鼓動が早くなる。大丈夫、向こうはこっちに気付いてない

 

 あの夜の街で鍛えられた無音で歩く技術を駆使してあのゾンビの背後を取った。人の首を絶つのに十分な大きさになった鋏を左から右へと振るってゾンビの首を絶った

 

 泣きたくなるほどの冷たさと肉の嫌な感触が鋏と手に残る。この感触に戸惑ってる場合じゃない。食料品フロアに行かなくちゃ

 

 途中で通路上に立ち塞がるゾンビ達を暗殺していくと鍵が死体から落ちた。その死体に手を合わせるようにしてから車の鍵らしき物を左腰ポケットに入れる。そこで気付いた。私愛用の懐中電灯をぶら下げていない事に

 

 周りにゾンビが居ないか入念に確認して背負った鞄を一旦降ろしてから取り出して首から下げた。夜に探索するならこれをぶら下げてた方が落ち着く。まるでユイが隣に居てくれている感じがするからだ

 

 二階に下りて更に一階に下りるエスカレーターを目指してお店を横切ったときふと思い出した。確かこのお店はペンライトを売ってた筈。そう思ってお店の中を探すと確かにペンライトが売っていた。ボタンを押すと光るタイプで右腕しか無い私でも光らせやすい設計が嬉しい

 

 もしかしたら何かの役に立つかもと思って三袋程鋏で切って中身を鍵を入れたポケットとは逆の腰ポケットに入れた

 

 そしてエスカレーターに向かおうとして一階上の三階に明かりが見えているのに気付いた。多分懐中電灯の光だ。良かった、他に生存者が居たんだ。でも合流するのは止めておく、私に危害を加えないとは限らないからだ。こんな事態になって倫理観が壊れてしまった人もいるかもしれないからね

 

 一階に下りる前にエスカレーター手前の影からホールを見てみると意外とゾンビ達の数は少なかった。自宅に帰っちゃったのかな?もしそうならそのまま自宅待機していてほしい。ともかくあの数なら見つからずに行けそう。一回深呼吸をしてから動いていないエスカレーターを下りると言う奇妙な体験をしながら一階に下りて食料品フロアに向かった

 

 食料品フロアの中は暗くて懐中電灯を点けないとろくに見えないほどだ。商品棚は意外と荒らされた形跡は無かった。食料は豊富にあるけど私はそこまで食べないから乾パン二缶と袋入りの食パン、それに飲料用のペットボトル一本で十分すぎるぐらいだ

 

 ……そういえばあの子は大丈夫だろうか?私の脳裏には三日前に助けた若狭先輩の妹の姿が浮かんでいた。もしかしたら生きているかもしれない、なら次の目的地として小学校を選ぼう。ここら辺で小学校と言えば鞣河小学校だけだ。幸い車の鍵(多分)があるから車に給油してある量にもよるけど行けなくはないと思う。そうと決まれば早速駐車場に行こう

 

「はぁ……多いなあ」

 

 駐車場に来たは良いけどゾンビの数が多いね。このペンライトを使って引き付けられるかな?そう思って光らせて直ぐに遠くの壁に向かってポイッと投げた

 

 綺麗な放物線を描いたペンライトは狙い通り壁に当たって更に思惑通りペンライトに引き付けられてゾンビ達が一ヶ所に集中した。今のうちにこの鍵が使える車を探そう。そーっと、そーっと

 

〈カッーン

 

「あっ」

 

 あっ、石ころ蹴飛ばしちゃった。その音は静かな駐車場内に響き渡ってゾンビ達が一斉にこちらを向いた。この鍵が使えますようにと祈りながら目の前の車に差し込むとガチャリ、と言う祈りが届いた音がした。直ぐにドアを開けて運転席に座りエンジンをかけた。来年免許を取る予定だったから基本的な操作は学んでる、多分運転できる

 

 ゾンビ達を何体か轢きながらも道路に出た。鞣河小学校までの、と言うよりはこの街の道は一応一通り覚えてる。でも至るところに車の残骸が転がっていて最短距離で行けるかは分からないなあ。残骸で道が塞がれてたらその都度迂回すればいいか。そうお気楽に考えて車を走らせ続けた

 

 運が良かったのか残骸で道を塞がれてることは少なく予想よりも早く小学校に着いた。校庭にもゾンビ達は居たけど疎らだったから華麗なドライブテクニックで避けて学校入口の横に車を停めた。ゾンビ達に囲まれる前に早く校内に入ろう

 

 割れた窓から差し込む薄い陽光が廊下に散乱する血痕とガラス片を照らして幻想的であると同時に世界は終わっちゃったんだなって思いを抱かせる。こんな世界になって私とモール内のあの人以外に生きてる人は居るのだろうかと頭の片隅で思いながら三階からるーちゃん捜索を始めた

 

 教室内にゾンビの気配が無いことを確認してからドアを静かに開ける。やっぱりゾンビは居なかった、生者の気配さえも

 

「誰かいませんかー?居たら返事してくださーい」

 

 それでもと思い小声で呼び掛け少しの間待ってみたけど反応は無かった。次に隣の教室を開けてまた呼び掛けてみた。すると一番奥のロッカーが微かに音を立てた。もしかして……?

 

 鋏を床に突き刺し期待と警戒を抱きながらそっとロッカーを開けると中にはるーちゃんがとても怯えた表情で縮こまってて私を見た瞬間に泣きながら抱き付いてきた

 

「よしよし、もう大丈夫だよ」

 

 しばらくの間るーちゃんを抱き締めながら撫でてると落ち着いたのか私から離れた

 

「るーちゃん、外に車を停めてあるから行こう?」

「(ゆっくりと頷く)」

 

 鋏を回収してからるーちゃんの手を繋いで学校の入り口まで来た。ここからはスピードが大事だ。もうお日様が登り始めてるからペンライトの効果は薄いかな、けど使わないよりかはマシか

 

「私がこれで彼らを誘導するから直ぐに車に乗ってね。鍵はしてないから開くはずだよ。いい?」

 

 るーちゃんがゆっくりと首を縦に振ったのを確認してからペンライトを思いっきり車の反対方向へと投げた。駐車場の時と同じく呻き声を上げながらゾンビ達はペンライトに釣られて追い掛けていく

 

「行くよ、るーちゃん」

 

 ゾンビ達がペンライトに群がると同時に全力で車に向かって走りだす。ゾンビ達に気付かれたけど入口近くに停めたから走ればたった数秒で着いた。るーちゃんが助手席に座るのを横目で確認しながら車を発車させる

 

 車の速度にノロマなゾンビ達が追い付ける筈も無くどんどん小さくなっていく様をサイドミラーで見ながら次に正面に視線を向けた。段々と昇っていくお日様が荒れた街を照らしてこれが現実だと再び強く認識させる

 

「これから私のお家に向かう予定だけどるーちゃんはどこか行きたい所ある?」

「──!──!(身振り手振りで何かを伝えようとしている)」

 

 普通なら声に出して伝えればいいのに態々ジェスチャーだけで伝えようとしてるってことは……

 

「もしかして声が出ないの?」

「(高速で首を縦に振っている)」

 

 そっか。三日、いや四日前か。四日前は普通に喋ってたし多分精神的ショックによるものかな?確かそんな症状があったはず

 

「分かった。じゃあ後で私のペンとノートをあげる。それまではハイかイイエの二択で答えられるものにするね」

 

 それから程なくして我が家の前に辿り着いた。外観は壁に血が付いていること以外は大した変化は無い。周りにゾンビ達は居ないみたいだし帰宅するなら今かな

 

「ただいまー」

 

 るーちゃんの手を引きながら帰宅した。ただいまって言ってみたけど勿論返事なんて帰ってこなかった、それだけでお母さんとお父さんが居ないことが分かって泣きそうになった。世界が終わって外があんな風になってるんだ、つまりはもう……

 

「(袖を引っ張る)」

「あっ、ごめんね。まずは私のお部屋に行こっか」

 

 私のお部屋は二階に上って直ぐ右にある部屋だ。カーペットにるーちゃんを座らせて約束通り鞄からペンとノートを渡した。受け取ったるーちゃんは直ぐに書き込み始めた

 

『おなかすいた』

 

「ちょっと待っててね、何か探してくるから」

 

 一階に下りて冷凍庫を開けた。幸いにもまだ電気は生きていて常備してある冷凍食品はしっかりと凍っている。その中からうどんとその汁を取り出して電子レンジで解凍し始める。その間に棚から食パンを取り出して大きめのお皿の上に置き、冷蔵庫から取り出した苺ジャムを塗って自室で待つるーちゃんに届けた

 

「おまたせるーちゃん。じゃーん!苺ジャムパンだよ!」

 

 それもいつもよりかなり多く塗ったちょっと贅沢なやつだよ!るーちゃんで一枚食べたらうどん食べられなくなっちゃうかな?と心配したけど残ったら私が食べればいいか、と思いながらるーちゃんの目の前のミニテーブルにお皿を置いてそこで思い付いた

 

「あっ、そうだ。はい、あーん」

 

 苺ジャムパンを右手で優しく掴んでるーちゃんの口元に運ぶとそれをモキュモキュと食べ始めた。可愛い

 

 るーちゃんに食べさせ終えた後、私は乾パンの蓋を開けて6枚程食べてからクーラーボックスを抱えて一階に下りた

 

 うどんの解凍が終わるまでまだ少し時間があったから冷凍庫からアイスと一部の冷凍食品を取り出してクーラーボックスに詰めた。あ、うどんの解凍が終わったみたい

 

 袋に記載されてる通りに丼に盛って、るーちゃんに届けると直ぐ様啜り始めた。あっという間に食べ終えたるーちゃんは満腹になったからなのか眠たそうだ

 

「私も眠くなってきちゃったな……」

 

 思い返せば徹夜で行動してたのだから眠くなって当然か。私のベッドから布団を引っ張って既に夢の世界に行ったるーちゃんと一緒に被る。可愛い寝顔だなあ

 

 ……この小さい命は必ず守る。もうあの時みたいに見捨てることも手離すこともしない

 生きなければいけない理由が増えた事を確かめるようにるーちゃんの小さな手を優しく握りながら私も夢の世界に旅立った




 やっぱり慣れないお嬢様言葉を使うのは難しいなあ(縛り終了)

 感想欄で初めて知った地の分の最初に空白入れてくれる機能試してみたゾ。心なしか読みやすくなったような気がする。教えてくれた情報提供者兄貴ありがとナス!

 あっ、そうだ(唐突)。ハルちゃんを使って高校卒業した後のフリー探索モードでこともちゃんが住む街を見つけた兄貴がいるらしいっすよ?その兄貴曰く避難所にこともちゃんと姉もいたそうっす

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